超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~   作:legends

13 / 56
遅れてしまって申し訳ありません……ですが、思った以上に事が進んで、四月中になるかと思ったら早めに投稿できました。
それでは続きです。どうぞ。


つるぺたなヒーローと新たなコピー能力

 エンシェントドラゴンを撃破し、宝玉を手に入れたシャドー達はダンジョンを出ようとしたが、

 

 何者かの割り込みによってそれが出来なくなった。大方予想はついているが……。

 

「げ。また出てきた。しつこいわね、下っ端のくせに」

 

 そう、アイエフの言うとおり、下っ端だった。

 

「何回負けても出てくるなんて、下っ端さんは大変なんですね……」

 

「やっぱりどの業界でも、下っ端は労働条件きついんでしょうか……」

 

 同情や憐れみが返ってくる。相変わらず酷い扱いである。

 

 ちなみにシャドーは、下っ端が色々言われた事に対して「下っ端大変www ブッフォwwwww」と吹き出していた。

 

「だーっ! 黙れ! 同情すんじゃネェ!」

 

「んな事よりも今回は何しに来たんだ? 俺らも暇じゃないんでな。つまんねえ事ならお前無視して帰るんだが?」

 

 シャドーは面倒臭さを含めてそう言った。

 

「……まあいいさ。そのふざけた口も今日で最後にしてやろうと思ってな! 出なっ! 秘密兵器!」

 

 そう言うと下っ端の後ろから“M-3カスタム”と呼ばれる機械型のモンスターが五体出てきた。

 

 外見は、見た感じ鉄の輪を被っていて赤い機械の目玉、後ろの方に先端が尖っている三対の翼のようだった。

 

「さすがに一人じゃ勝てないって分かったみたいね。こんなの連れてくるなんて」

 

「時間が勿体ないです。女神化して、一気に倒します!」

 

「そうだな。俺はハンマーカービィになるか。奴らを粉砕☆するために」

 

 シャドー達は戦う態勢をとるが、下っ端はそれを読んでいたかのようにニヤケ顔をする。

 

「バーカ。そう何度も同じ手を食らうかよ!」

 

 下っ端がそう言うとM-3カスタムから異様な光を放ってきた。まさかこんな事をするとは思わなかったため、急な事でネプギアとシャドーはそれを浴びてしまう。

 

「きゃっ!? 何これ……え?」

 

「何だよ、見かけ倒しかよ……っておろ?」

 

 シャドーとネプギアは何故かと困惑していた。

 

「ギアちゃん、シャドーさん、どうしたですか?」

 

「女神化、出来ない……どうして?」

 

「俺も同じだ……コピー能力が使えない……?」

 

「言ったろぉ、秘密兵器だってよ。こいつぁ女神とテメェの変身を封じるモンスターなんだよ! さぁ、ガキんちょの姿とただの黒チビでせいぜい足掻いてみな!」

 

 下っ端は勝ち誇ったようにそう言う。

 

「まずいわね……コンパ、私達が前に出るわよ!」

 

「はいですっ!」

 

ネプギアとシャドーを守るようにアイエフとコンパが先頭に立つ。そこへ。

 

「チッ、俺が変身出来なければ―――」

 

 シャドーが「倒せると思っていたのか?」と言おうとしたその時。

 

「待て――い!」

 

 突然どこからともなく声が響いた。

 

「あぁ? 誰だ? いいトコでジャマすんじゃネェよ!」

 

 下っ端はイラつきを含めた表情をし、ネプギア達は何事かと周辺を見回す。

 

「悪に栄えた例えなし。この世の悪を滅すため、犯罪組織マジェコンヌ、蹴って蹴って蹴り飛ばす……! 女神様の窮地に、颯爽とヒーロー登場! ゲイムギョウ界の正義の味方、日本一が来たからには、もう安心よ!」

 

 彼らより少し髙い位置に、赤いマフラーをした少し長めの青髪にゴーグルを着けている仮面ライダーのスーツを身に着けている少女が現れ、つるぺt―――胸を張ってライダーの変身ポーズを取るようにして宣言する。

 

『…………』

 

 日本一以外全員が唖然とする。全員がこの人、誰? と思っただろう。

 

「何だ? あの頭の沸いたガキは……」

 

(下っ端と考えが同じで癪だが……俺も同じだ)

 

 シャドーも下っ端も同じように思ったらしい。

 

「女神様、助太刀致します!」

 

 そんな下っ端の言った事を無視し、ネプギア達の前に着地し、戦闘態勢を取る。

 

「え? あ、あの……あなたは……?」

 

 ネプギアは少しまだ混乱していた。

 

「話は後! あいつを倒してからです!」

 

 日本一が言うとM-3カスタムはシャドー達に向けて突っ込んでくる。それを見てシャドー以外は先頭態勢を取る。

 

「くっ、五体はきついわね……」

 

 アイエフは苦い表情でそう言うが……。

 

「いや、今から四体に変わる」

 

「「「「え?」」」」

 

 何故そうなるのかという目で下っ端を除いた面々がシャドーを見る。

 

 するとシャドーは助走をつけて―――。

 

『キュオオオオオォォォォ!』

 

 なんと、M-3カスタムの集団に向けて吸い込みを始める。

 

「「な!?」」

 

 下っ端と日本一は彼のあまりの行動に驚く。だがお構いなしに吸い込みは続く。

 

 吸い込まれる影響で、結構な重量があるはずのM-3カスタムはズルズルとシャドーの方へと引き寄せられていく。

 

 吸い込まれまいと耐えていたが、後に耐え切れなくなった一体が吸い込まれ、質量保存の法則を無視したかのように大口で飲み込まれる。

 

「なっ……! あのM-3カスタムを吸い込みやがっただと!?」

 

「あの子ってあんな事が出来るの!?」

 

「そういえば、シャドーって吸い込んでもコピー能力使えるんだっけ……」

 

 一部始終を見ていた下っ端と日本一は驚くしかなかった。

 

 ただ、ネプギア達、及びアイエフはそういえばそうもできると、どこか納得した様子だったが。

 

 そして、咥えた影響ででっぷりと太ったシャドーは口に含んだM-3カスタムを飲み込むと、光り始める。

 

 光が止むとそこには頭上に鉄の輪、シャドーの額? に当たる部分に赤い目のような水晶、彼の後ろには翼の如く三対の突起物が浮かんでいた。

 

 コピー能力の『ジェット』に近しい外見。見て分かる通り、M-3カスタムをコピーしたのだ。

 

「……スカじゃなかったか。とりあえず言うなれば、M-3カービィってとこだろ」

 

 シャドーは独り言を言う。その様子を呆然と見ていた下っ端はハッとして我に返る。

 

「チッ、M-3カスタムをコピーしたからって何が出来るってんだ! お前ら! やっちまえ!」

 

 下っ端が合図すると一斉に他のM-3カスタムが来襲する。

 

「危ない! カービィさん!」

 

 ネプギアが声を上げるも避けようとせず、自身の後方にある六本の突起物が前方を向き、先端から細いビームを射出する。

 

 さらにそのビームで薙ぎ払うように体を動かす。そうするとビームを食らったM-3カスタムの集団は、次々と小さい爆発を起こし、動きを止める。

 

「な……」

 

 下っ端は訳が分からない様子である。だが、それはネプギア達も同じだった。

 

 シャドーはそんな様子を気にも留めず、近くにいた一体のM-3に狙いを定める。

 

「ふんっ!」

 

 シャドーはタックルを仕掛ける。モンスターをコピーしたためか、攻撃力も向上しており、モロに喰らったM-3カスタムは空中に吹っ飛ばされた。

 

 それをシャドーは見逃さず突起物を六本のミサイルのようにして飛ばし、全て直撃させた。

 

 

――――――ドゴオォォォォン

 

 

 という爆音を立てて爆発した。

 

 煙が舞っている途中、煙の中から細かいパーツらしき物が色々降ってきた。どうやら今のでバラバラになったらしい。

 

 ちなみに、発射した翼は時間が経ってシャドーの元に復元した。

 

「う、ウソだろ!? アイツ、M-3カスタムを一人で倒しただと!?」

 

 その様子を見ていた彼女達は驚いていたが、日本一の驚きは「す、凄いよ……! あの子こそ、正義の味方じゃない!?」といったような賞賛によるものだった。

 

 アイエフとコンパはこの子、頭弱いのか? と思ってしまった。

 

「おっと、よく考えれば四体じゃなくて三体だったな(笑)」

 

 と、ふざけたようにシャドーは笑うが、あんな風にモンスターを倒す事は普通、できやしない。

 

 それをやってのけたのである。―――まさに規格外の塊。

 

「さて、下っ端。今の俺ならあいつらを簡単にやっつけれるし、おまけにコピー能力も全部使えるようになった。それでもやるか?」

 

「く、クソッ! 覚えてやがれー!」

 

 シャドーに脅され気味に言われた下っ端は一目散に逃げて行った。

 

 尚、シャドーがコピー能力を使用できるようになったと言ったのは本当で、先程倒した個体が女神化やコピー能力を使えなくしたものらしい。

 

 それが倒された影響か、再び使用できるようになった。それはネプギアも同様だろう。

 

「ふう……さて、後は……ん?」

 

 シャドーはこっちに近づいてくる足音が聞こえ、その方向を見る。見るとネプギア達だった。

 

「はあ、まさかあんた、モンスターをコピーするなんてね…」

 

「おいおい、形勢逆転させたのにその言い方はないでしょ……」

 

 アイエフに呆れられるようにそう言われ、ムッとしたシャドーが反論する。

 

 そんな言い合っている最中で。

 

「凄いよっ!」

 

 興奮気味に日本一に言われ、シャドーの小さい手をブンブンと振り回す。

 

「あんな風に変身してカッコよくモンスターを倒すなんて! 君は伝説のヒーローかもしれない! ねえ、私と一緒に悪を滅ぼすヒーローになってよ!」

 

(……何で俺、いや、カービィが伝説のヒーローだって知ってるんだ?)なんて、見当違いな事を思う。

 

「ん~今の俺の外見上だと、ダークヒーローってところかな?」

 

「えー、何でそんな事言うのさ?」

 

 日本一はシャドーの言葉が気に入らないらしく不満そうな顔をする。

 

 ―――失礼な。ダークヒーローってのは時にはヒーローらしい事もするんだぞ。とシャドーは思ったが面倒臭くなりそうだから敢えて言わなかった。

 

「それよりも……」

 

 シャドーが後ろを向き、負傷しているM-3カスタムに目を向ける。

 

「奴らはダメージがあるとはいえ倒し切れていないんだ。だからさっさと倒そうぜ?」

 

 シャドーの言葉を皮切りに、皆が完全にモンスターを倒す事にした。

 




ちょっと微妙な区切り方でしたね。
まあ久しぶりという事なので許してください。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。