超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~ 作:legends
宝玉を手に入れてダンジョンを出ようとした時に、モンスターを引き連れてやって来た下っ端に邪魔されるシャドー達だったが、自称ヒーローでもある日本一と言う少女の登場や、シャドーがモンスターのコピー能力を手に入れモンスターを一掃……とまではいかないまでも動きを封じる事が出来た。
下っ端が逃げた後、モンスターの残党を倒そうとしたが思いの他、先の攻撃でモンスターにダメージが通っていたため、楽に倒す事が出来た。
「ふう、これで終わりね」
「あ、あの、ありがとうございます。おかげで助かりました」
ネプギアは日本一の助けに礼を言う。
「いえ、女神様をお助けするのは、正義のヒーローとして当然の事です!」
「それで……結局、どちら様なんですか?どこかでお会いした事あったですっけ?」
「ううん、今回は初めてだよ!」
「「今回は?」」
疑問符を浮かべ、シャドーとネプギアの声が重なる。
「何でもない、こっちの話。アタシは日本一。ゲイムギョウ界の正義のヒーローよ!」
「そういえば聞いた事あるわ。なんでも女神達が消えた後、一人でマジェコンヌと戦ってるヘンな奴がいるっていう噂。もしかして、アンタの事?」
「そんな噂になってるんだー。アタシも有名になったものね!」
「ヘンな奴、ってとこはスルーなのね」
アイエフは苦笑するが、日本一は単に、褒められているって解釈をしたに過ぎなかった。
「……でもね、実は最近、ちょっとヘコんでたんだ。ずーっと戦い続けてきたけど、ちっとも悪は滅びないし……。でも、そうやって悩んでた時に! たまたま偶然、大ピンチの女神様をお見かけしたんです!」
と、急に落ち込んだ表情をしていたかと思えば、途端にパッと一変し目に炎をメラメラと宿していた。
「え? わ、私?」
「これぞ天の
「は、はい。そうですけど」
ぐいぐいと押し気味の日本一に、ネプギアは少し戸惑いながらもそう言った。
「やっぱり! お願いです! アタシも一緒に連れて行ってください!」
「え? 急にどういう風の吹き回s―――「か弱き女神様を狙う悪の手。それを颯爽と振り払う正義のヒーロー…くーっ!しびれるー!」……」
シャドーが訊ねようとした時に一人で感動したように言った日本一の言葉が、彼の言葉を遮り、ちゃんと言う事が出来なかった。
「は、はあ……えと、どうしましょうか?」
「……まあ、いいんじゃない? 腕は立つみたいだし」
「お友達が増えるのは大歓迎です」
「俺も賛成」
アイエフ、コンパ、シャドーが言い、了承を得る。
「ありがとうございます! これからよろしくお願いしますね、女神様!」
「あの、女神様っていうのはやめてもらえませんか? 私、まだ候補生だし……。だから、普通にネプギアって呼んでください」
「はい! 分かりまs……じゃなくて。うん、分かった。これからよろしくね、ネプギア!」
「それじゃ、一旦ラステイションに戻りましょ」
「そうするか」
そして、シャドー達はダンジョンを後にした。
―――☆―――
「さて、後は血晶だけど……相変わらず何の手がかりも無いのよね。日本一、アンタ何か知らない?」
「知らないよ!」
ラステイションに戻った一行。そんなアイエフの問いにズバッと言い切った日本一。
「自信満々に言うなし……」
「まあ、期待はしてなかったけど……」
シャドーとアイエフは苦笑し、その後少し落ち込んだ。
「困りましたね……血晶さえ見つかれば、ケイさんから情報がもらえるのに…」
ネプギアがそう悩んでいる時だった。
「すまない。聞こえてしまったんだが……君達、血晶を探しているのかい?」
後ろから突然男性の声が聞こえた。
「そうですけど……えっと……どちら様ですか?」
「私はこの街の防衛隊の者だ。血晶なら、以前仕事で行ったダンジョンで見た事があるんだけど……」
「…………」
防衛隊を名乗る青年を見て、シャドーは何やら怪しいなと考えていた。
「本当ですか? 教えてください、お願いします!」
「お、落ち着いて。えっと、教えてあげる代わりに、一つ頼みたい仕事があるんだけど、どうかな?」
「交換条件って訳? なんか嫌な奴の顔を思い出すわね……」
「……それは俺も思った」
「やります。何でもやります!」
ネプギアはやってやる! ……といったガッツポーズの仕草をする。
「良かった、助かるよ。それじゃ、リビートリゾートってところにいるモンスターを退治してきてもらえないかな。……どうにも私たちでは手に負えない相手でね。困っていたんだ」
「…………」
またも、シャドーは考え事をしていた。
「そういう分かりやすい仕事なら任せておいてよ!」
「すぐに退治してきます。帰ってきたら情報、よろしくお願いしますね!」
「こちらこそ、よろしく頼むよ」
そうしてネプギア達は目的の場所に行こうと踵を返した……が、シャドーはまだ防衛隊の青年のところにいた。
「どうしたんだい? 君、彼女達のところに行かないのかい?」
「なあ、アンタさ……」
そんな中、シャドーは青年を見上げる。
「―――神宮寺ケイの遣いじゃ、ねえのか?」
「!? ……何のことかな?」
青年は一瞬驚くも、元の表情に戻る。
「なーんか虫のいい話だなと思ってさ……まあ、ただ俺の思い過ごしかもしれないけど」
「…………」
「とりあえず疑って悪かったな。要件はそれだけ。んじゃ」
シャドーは急いでネプギア達の元に向かった。
―――☆―――
「……あんな感じでよろしかったので?」
青年はシャドーが行ったのを確認し、後ろに隠れている人物に話しかけた。その人物とは……。
「うん。彼は疑い深かくて危うく見抜かれそうだったけど、他の人は単純だったね。あるいは、それだけ切羽詰まってるのかな」
シャドーが疑い深くしていた人物、神宮寺ケイである。
「こんな回りくどい事をせず、素直に教えてさしあげればよろしいのに」
「一方的な妥協はフェアなビジネスじゃないよ。とはいえ材料がないと困るのはこちらも同じ……苦肉の策というやつだね。まあ、強いて問題点をあげるなら、ユニ……あの子にも同じ情報を渡してしまった事かな」
と、ケイは苦笑しながら呟いた。
また微妙な区切りです。同じパターンばかりですみません……。
ちなみに補足として、シャドーは観察力は高め。