超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~   作:legends

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今回は一部、シャドーが暴れまわります。


怪しい犯罪組織……の影 take2

 俺達は今、ゲイムキャラを探しに血晶を手に入れた……もといネプギアとユニとの戦いを繰り広げた場所でもある“セプテントリゾート”に再び来ていた。

 

 ケイから渡された手紙の通りに詳しく探していると、プラネテューヌの時とは色違い、黒いディスクが浮いていた。

 

「いた! あなたがラステイションのゲイムキャラですか?」

 

『ん……? お前は、プラネテューヌの女神……いや、女神候補生か』

 

 プラネテューヌの時と同じように頭に声が聞こえた。

 

 あの時とは違い、男性口調だな。

 

「今度のゲイムキャラさんは起きてるんですね」

 

「それだけ、プラネテューヌに比べて、ラステイションのシェアが低下してるってことかもしれないわね」

 

 まあ、危機感と使命感があるからそれに備えてるってところか?

 

「あの、お願いします! 私と一緒に来てください」

 

『唐突だな。訳も分からないまま同行などできるはずもない』

 

 そりゃそうだ。何の理由も言わずに言ったからな。

 

「女神達がギョウカイ墓場に捕まってるんです! 助けるために、力を貸して欲しいんです!」

 

 今度はネプギアもしっかりと理由も述べ、意思を伝えた。この言葉に対して、ゲイムキャラはどう答えるか。

 

『……そうか。薄々と気付いてはいたが、やはり女神は余所の地に捕らわれているのか……。ならば尚の事、お前達と一緒に行く訳にはいかない』

 

「えーっ。どうしてよ?」

 

 同行を拒否り、それに日本一が不満の声を上げる。確かに俺も何故に? と感じた。

 

『私の使命は、女神の身に何か起きた時、代わりにこの地を守護する事。私が一時でもここを離れるという事は、その間、この土地を守る者が完全にいなくなることを意味する。それはできない……古の女神と交わした約束でもあるからな』

 

 ゲイムキャラが淡々と言う。成程、今は女神がいないから代わりに……という事か。

 

 前に確かゲイムキャラがいないとその国がダメになるって、必要不可欠って自分自身で言ってたからな。

 

 しかし、古の女神の時からそんな約束が……。凄く前から存在してた訳でもあるな。

 

「それじゃ女神が捕まったままでいいって言うの?」

 

『……私の使命は、あくまで女神の代理。女神を助ける事ではない』

 

 アイエフが反論したが、ゲイムキャラはそう言い切る。

 

「そんな……」

 

 それを聞いたネプギアは落胆してしまう。

 

 うーむ、どうしたら納得してくれるだろうか……。

 

 俺がそう考えていた時だった。

 

「コンパちゃん! 愛しの天使、コンパちゃーん!」

 

 と後ろからデカい声が聞こえた。

 

「え? きゃっ! この間のネズミさん!?」

 

 そう、確か前にコンパが怪我を治療して治したネズミだ。

 

「覚えててくれたっちゅ? 感激っちゅ!」

 

「ちょっと、今大事な話してんのよ。ジャマしないでもらえる?」

 

 その様子のネズミに取り込み中だと言わんばかりにアイエフが怒り口調で言う。

 

「何言ってるっちゅ! この世でコンパちゃんより大事なことなんて……」

 

 言葉を途中まで言いかけたネズミだったが、ゲイムキャラの方を見て驚愕の表情を浮かべる。

 

「ああああああ! そこにいるのは、もしかしてゲイムキャラ!?」

 

 つんざく声を上げるネズミ。うるせえっての。

 

「ネズミさん、ゲイムキャラさんをご存知なんですか?」

 

「なんという幸運な一日っちゅ! コンパちゃんとゲイムキャラが同時に見つかるなんて!」

 

 どうやらコンパの言った事はネズミの耳には届かなかったらしい。しかしその直後、コンパにネズミが振り向く。

 

「そうだ、コンパちゃん。一緒にアイツをやっつけるっちゅ!」

 

 ……ん? 今やっつけるって……。

 

「え? やっつけるって……何を言ってるです?」

 

 コンパは訳が分からず、首を傾げる。

 

 だが、俺は今ので大方予想がついた。

 

「ネズミ、アンタまさか……!」

 

「ああ、どうやらコイツは……!」

 

 アイエフも気が付いたらしい。

 

「ゲイムキャラをやっつければ、ご褒美がもらえるっちゅ! コンパちゃんも特別待遇でマジェコンヌに入れるっちゅよ!」

 

「このネズミ、マジェコンヌの一員だったの!?」

 

 日本一が張り上げてそう言う。クソッ、コンパが助けたとはいえ、恩を仇で返す感じになるとは……。

 

「ダメです! この方を倒したりしたら、ゲイムギョウ界が……」

 

「そうっちゅ! また一歩マジェコンヌの物へと近づくっちゅ! 女神もいない、女神を信じる者もいないゲイムギョウ界なんて、あっという間に我々のものだっちゅ!」

 

 これぞゲスの極み。俺は腹が胸糞立っている。そんなことを軽々言うネズミに。

 

「だからコンパちゃんも今の内に……「やめてください!」……コンパちゃん?」

 

 コンパは勧誘するネズミに対して声を張り上げる。

 

 それに驚き、ネズミはたじろぐ。

 

「私達は女神さん達を助けるために旅をしてるです……ネズミさん、あなたは私の敵です!」

 

 その言葉を聞いたネズミからガラスが割れるような音が聞こえた。

 

「ガーン! て、敵!? そ、そんな……敵ってことは、嫌いって事っちゅか?」

 

 そしてコンパは止めと言わんばかりに言い放った。

 

「大っ嫌いです! 世界をこんなにしたマジェコンヌなんて、大っ嫌いです!!」

 

 よく言ったコンパ。あーあ、あの温厚そうなコンパがハッキリと言ったおかげで、m9(^Д^)プギャー

 

 いやー爽快爽快。

 

「大っ嫌い!? しかも二回言われた!? ……う、う……うわあああああん!!」

 

 だがそう言われたネズミは暴れ始めた。

 

「わあっ! 暴れだした!」

 

 ネズミが悪いに決まってるのにな。奴はそこんそこらじゅうの物を壊していく。

 

「もうダメっちゅ……恋に破れた以上、仕事に生きるしかないっちゅ……。マジェコンヌのために、全員まとめて死ぬっちゅー!!」

 

そう言ってネズミが俺達に向き直り、さらにスタンばらせていたのか、物陰から元々は危険種であるモンスター、“フェンリルヴォルフ”に似たモンスターのフェンリルが現れた。

 

 まあコイツも危険種なんだろうが……。

 

「やっぱりこうなるのね。ネプギア、説得は後回し。先にこいつをなんとかするわよ!」

 

「え? わああ!? いつの間に敵がきてたんですか!?」

 

「アンタ集中すると、本当周りが見えなくなるのね……ほら、来るわよ!」

 

「ちゅーーー!!」

 

 

 

 

 

 しかし、ネズミが襲い掛かろうと来た時―――。

 

 

「……コピー能力―――『スロウ』。スゥー……」

 

 

『キュオオオオォォォォ!!』

 

 

「「「「なっ!?」」」」

 

「ちゅ!?」

 

 シャドーが青いハチマキを着けた途端、脅威的な風を巻き起こす程の吸い込みを始めた。

 

 攻撃を仕掛けようとしたネプギア達は驚き、同じく驚いているネズミを引き込んでいく。

 

「す、吸い込まれるっちゅ!? 食べられるっちゅ!? それだけは嫌だっちゅ! うぅ……けどもう無理っちゅ……ちゅーー!!」

 

 シャドーに向かって一直線に吸い込まれて行った。が、食べられる事はなく、代わりにガシっとシャドーの手に捕まれていた。

 

「誰が食うか? このドブネズミ。てめえ食っても不味そうだし、その上クソな性格してて性根が腐っている奴にはお灸……いや、痛い目に遭ってもらうしかないが……おや、こんなところにいい投げ物が」

 

 冷酷な口調で言い、わざとらしい言葉を終わらせた直後、シャドーはネズミを持っている手をブンブンと振り回し、回転し始めた。

 

 それは、よくマンガ等で見るようなスクリューのように回転していた。

 

「ぢゅーーーーー!!!」

 

 スクリュー回転により、ネズミは目を回し、焦点が定まらなくなる。

 

「ぶっ飛べや! ふんぬぁ!!」

 

 そして、シャドーはネズミを投げた。その刹那、ネズミはフェンリルがいる方向に向けて超スピードで飛んで行った。

 

 ドゴォォォォォ!!!

 

 当たった直後、聴き耐え難い凄い鈍い音がした。

 

『グォォォォォォォォ!!!!!』

 

 フェンリルはシャドーの放ったネズミの超タックルに仰け反り、もがき苦しんでいた。

 

 逆に、そのフェンリルに直撃したネズミは宙に舞い、ポトリと地面に落ちる。

 

「ちゅぅぅ~」

 

 ネズミは呻きの如く小さな声を上げながら倒れた。気絶したようだ。

 

 見ると、ネズミには大きなタンコブが出来ていた。

 

「え……えげつな……」

 

「ちょっと、同情するかも……」

 

「シャドーさん、怖かったです…」

 

「…………」

 

 アイエフと日本一とコンパが感想をそれぞれ言い、ネプギアは呆然としていた。

 

 シャドーは彼女らの言動を全て無視し、彼は休む事なく、苦しむフェンリルと倒れているネズミを対角線上に走り始める。

 

「コピー能力―――『ファイター』! 次はお前だ―――って邪魔だどいてろ! クソネズミ! サマーソルトキックゥゥ!!」

 

 今度は赤いハチマキを付けているファイターカービィに変身し、フェンリルに向かったが、ネズミが倒れているのに気付かなかったシャドーは、動きを止めずに走りながらバック転をしつつ蹴りを放った。

 

 その攻撃によりネズミは遠くに吹っ飛んでいき、星になった。

 

 ネズミがいなくなり、残すはフェンリルだけとなった。シャドーはモンスターの前に立つ。

 

 目の前に現れた彼を、フェンリルが爪で切り裂こうとするが、飛び上がって簡単に避けられる。

 

 シャドーは飛び上がりながら大きく息を吸い込み、手に闘気を込めた。

 

「隙だらけだ! 喰らえ―――!

 

 

―――無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ!!!!! オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!! もいっちょ無駄ァァッッ!!!!!」

 

 シャドーがどこぞの吸血鬼のスタンドが放つ連続パンチの如く、ファイターの技の一つ、『バルカンジャブ』を何発も放ち、そして止めに手を突き出し、波動の拳―――『スマッシュパンチ』を放った。

 

『ギャオオオォォォ!!?』

 

 あまりの連続攻撃に耐え切れなくなったフェンリルは、地面に突っ伏してしまう。

 

「チッ! 危険種なだけあって結構タフだな。まあいい。奴ももう絶え絶えだろ。俺ももう疲れたし……後はネプギア達に任せy「か……カービィさん……」―――ん?」

 

 シャドーがネプギアの声で振り返り、見ると体をガタガタと震えているネプギア達がいた。アイエフはそこまでではなかったようだが、それでも少し震えがあった。

 

「どうした? お前ら」

 

「どうしたって……アンタねぇ……」

 

「? ……それよりも、今のアイツ、もう倒せそうだしやっつけようぜ」

 

 シャドーは顔をモンスター側に向ける。

 

「は……はい……」

 

 

 ちなみにネプギアがシャドーが無駄無駄ラッシュを放ってた時の顔は、凄まじい怒気によるためか、鬼、もしくは恐ろしい般若の顔に見えたっていうのは言えるはずもなく。

 

 結局、終始怯えていたネプギア達はモンスターにほとんど攻撃できていなかったため、シャドーが止めを持っていったという。

 




はい、やっちゃいました。スイマセン。でも反省も後悔もしていない。
次回は恐らくオリジナル回……だと思います。
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