超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~   作:legends

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オリジナル回です。まあ、駄文ですし矛盾してるところ等があるかもしれませんが、見てやってください。


再敵 前編

 自分で言うのもなんだが、俺がネズミを吹っ飛ばし、フェンリルに止めを指した後、俺達はゲイムキャラのところに戻った。

 

『……あれが、今のゲイムギョウ界に仇なす敵か』

 

 戻った途端、ゲイムキャラが言い放つ。

 

「そうよ。ちなみにその敵に、アンタの居場所が知られちゃった訳だけど」

 

『そのようだな。しばらくは身を隠さねばなるまい』

 

「だったら私達と一緒に来てください。私が、ゲイムキャラさんの事守りますから!」

 

『それはできぬと言った』

 

 ネプギアの同行に未だに反対するゲイムキャラ。まあ、離れる訳にも行かないしな。

 

「むー、強情だなあ。今はゲイムギョウ界全体があんな感じなのよ! 自分の住む土地さえ守れればそれでいいの!?」

 

 おお、中々良い事言うじゃんか日本一。

 

『…………。守っているだけでは、守れぬものもある、か……。女神候補生よ』

 

 ゲイムキャラは考え込んだが、少しするとネプギアに声をかける。

 

「はい! 考え直してくれましたか?」

 

『やはり私は、この地を離れる訳にはいかぬ。古の女神との約束は破れぬ』

 

「そんな……どうしても、ですか?」

 

 ネプギアが悲しそうな顔をする。

 

『……だが、この地を離れずとも、力を貸す事はできる。私の力の一部をそなたに託そう』

 

「え……あ……!」

 

 ゲイムキャラが提案をすると、プラネテューヌの時と同じように光り、黒い色をしたディスクがネプギアの両手に落ちてきた。

 

『これが私にできる精一杯だ。女神を……ゲイムギョウ界を、よろしく頼む』

 

 成程、そうきたか。中々いい提案するじゃないか。……もしかして、ツンデレ?

 

「ありがとうございます! 絶対に、両方とも助けてみせます!」

 

 ネプギアがそう言って俺達は立ち去ろうとしたのだが。

 

『待て、そこの黒き者。そなたに話しておきたい事がある』

 

「ん? 俺? 別にいいけど……」

 

 急にゲイムキャラが俺に話を振ってきた。

 

『うむ。それと、すまぬがお前達は席を外して欲しい』

 

「え? は、はい。分かりました……」

 

 ゲイムキャラの言う事をネプギア達に聞かれないようにするためかそう言う。

 

 不満気ながらもネプギア達は離れてくれた。

 

「……それで話しておきたい事って?」

 

 俺は警戒しながらそう尋ねる。

 

『……お前は、この世界の住人ではないな?』

 

「それプラネテューヌのゲイムキャラにも似た感じで言われたな。まあ、この体だからそう思うかもしれないけど、確かにその通り」

 

『ふむ……何となくではあったが、お前からは何か不思議な力を感じる……女神とは違う、何かがな』

 

 やっぱり、感じるのか。コピー能力が自由に使える事が、不思議な力と。

 

「不思議な力……ねぇ」

 

『私はその力が何なのか分からない。しかし、それともう一つ。何か“別の力”がある』

 

「別の力……?」

 

 先程ゲイムキャラが言った不思議な力とは、恐らくコピー能力の事だろう。

 

 しかし、それとは別に、まだ別の力があるって?

 

『その力も私には分からないし、お前も気づいていないだろう。だが、これだけは言えるな。“それを使うならば、使い方を誤るな”』

 

 ゲイムキャラは俺に忠告するように言った。

 

 ……ゲイムキャラも、俺も気付いていない謎の力があるってか。

 

 それが何なのか分からない以上、下手に使うつもりはない。それは重々承知だ。

 

「ああ、分かった」

 

『時間を取らせたな。話は以上だ』

 

「そうかい。それじゃあな」

 

『うむ、それでは』

 

 別れを言って、ネプギア達のところに戻ったと同時にゲイムキャラの声が聞こえなくなった。

 

 

 

 

 

―――☆―――

 

 

 

 

 

「お帰りなさい。何を話してたんですか?」

 

 戻った早々、ネプギアにそう訊ねられた。

 

「ただいま。プラネテューヌの時と同じで、不思議な力を持ってるという事だったよ」

 

 これはコピー能力の事。

 

 ただ、ゲイムキャラはもう一つ、何か別の力があると言ってたけどな。それが何なのかは俺ですらも分からないと。

 

 けど、ネプギア達を不安にさせないよう、その事は伏せといた。

 

「そっかー、カービィってカッコいい力使うからね!」

 

 カッコいい力って……日本一、お前な……せめてコピー能力って言ってくれ。

 

「さて、これでラステイションでの用事もほぼ終わったわね。とりあえず、教会に報告しときましょうか」

 

 そうして、俺達はラステイションの教会に向かうのだった。

 

 だが、これから起こる事態については知る由もなかったのだった……。

 

 

 

 

 

―――☆―――

 

 

 

 

 

「やあ、お疲れ様。驚いたよ。まさかあの頑固者を協力をとりつけるなんてね」

 

 帰って早々また、知っているかのように教祖ケイが言った。

 

「……一応報告に来てあげてるんだから、先に言うのはやめてくれないかしらね」

 

 アイエフが青筋を浮かべた。分からなくもないが……要は慣れだな。慣れ。

 

「私達、次はルウィーに行かないといけないんですけど……その前に、もう一度ユニちゃんに会えませんか?」

 

 ネプギアはユニに協力―――もとい同行を求めるため、ケイにそう言った。

 

「ユニならあなた方が来た時、慌てて机の下に隠れたけれど」

 

「あ、コラ! なんでばらすのよ!」

 

 ガタッと音を立ててユニが机の下から出てきた。ネプギアとユニとの対決以来、見てないからな……久しぶりな感じがする。

 

 それを見て、ネプギアは嬉しそうな顔をした。

 

「ユニちゃん! よかった、もう一度会えて……」

 

「う……ネプギア……」

 

 ユニはまだあの時の事を根に持っているのか、動揺する。

 

「ユニちゃん、もう一度だけ聞くけど……私と一緒に来てくれないかな? 一緒にお姉ちゃん達を助けに……」

 

「ダメ! 今は……ダメ」

 

 ネプギアはユニを誘ったが、断られた。

 

 確かこの事は前に言ったが、ユニは別の事に気を取られていて、今言った言葉は受け止めてもらえなかった。

 

 けど、少し仲良くなれた(?)今なら、ちゃんと聞き取ってもらえた。

 

 俺は素直に、そこが嬉しかった。

 

「……そっか」

 

 それに今はって事は……ユニはもっと力をつけてからってことだな……。今なら分かる。

 

 しかしながら何故かネプギアは急に泣き出してしまった。

 

「わあ!? な、なんで泣いてんのよ!?」

 

「だって、せっかくお友達になれたのに、ケンカしてばっかりで……最後まで仲直りできなくて…」

 

「別にケンカしてるから仲間にならないんじゃ……それに、今日で最後って訳でもないでしょ!」

 

 ネプギアがそんな事を思っていたのかと思うとユニが慰めの言葉をかける。うんうん、その通りだ。

 

「……え? また、会ってくれるの?」

 

「う、それは……まあその内、気が向いたら、考えてあげなくもないっていうか……」

 

 ユニ、さっきから思ってたけど、お前ツンデレか?

 

「本当? 本当に? 約束だよ、ユニちゃん!」

 

「だから気が向いたらだって!」

 

 その光景に俺達は微笑ましく思った。

 

「何だかんだユニと仲直りできたみたいだな」

 

「ええ、これで……」

 

 アイエフが言葉を続けようとした時だった。

 

 ケイの懐から音楽が聞こえた。多分ケータイ……ではないだろうけど似たようなものからの電話だろう。

 

 ケイは通信機器を懐から出して、それに応える。

 

「失礼」

 

 ケイが軽く謝り、通話に出る。

 

 しかし、電話に出る時のケイの顔付きが変わっていた。

 

「一体どうしたんだい? 緊急の回線を使って……何? 巨大なロボットが現れた?」

 

 真剣な表情に変わるケイ。……巨大なロボットだと?

 

「……しかし、その対処は……出来ていない? 部隊が壊滅状態だって……?」

 

 巨大なロボット……。当てはまるとしたら"アイツ"か? いや、でもまさかな……。

 

 まさか、この世界にいるはずないんだし(・・・・・・・・・・・・・・)

 

「ッ! どうした!? くっ……ダメだった、か……」

 

 俺が内心で考え込んでいると、ケイが複雑な表情のまま通話を切る。何があった?

 

「どうしたんですか、ケイさん?」

 

 ネプギアが訊ねる。

 

「突然セプテントリゾートに巨大なロボットが現れたらしい。何個かの防衛隊がそれを食い止めているんだけど……どうやら部隊がほぼ壊滅状態のようなんだ」

 

「それって危険種じゃないの?」

 

 アイエフがそう言うが、ケイは横に首を振った。

 

「いや、見た事もないモンスターだと言うんだ。具体的に聞こうとしたら爆発音が聞こえてね……何が何だか分からない」

 

 ケイも突然の非常事態に頭が回らなくなっているらしい。

 

 そこへ、防衛隊の一人が教会に駆け込んで来た。

 

「失礼を承知で申し上げます。防衛隊からの伝達ですが、その巨大なモンスターに対し、対モンスター用迎撃兵器を使用してもそのモンスターには焼け跡が付くのみで、対処の仕様がありませんでした。さらに、部隊も壊滅してしまい、この街に侵攻を許してしまいました。本当に申し訳ございません」

 

 その青年は申し訳なさそうに緊急の伝達を伝える。

 

「それは厄介になったね……」

 

「…………」

 

 ここまでの一連の事を聞いて、俺はある事を決心した。

 

「とりあえず、被害を最小限にとどめないとね。街の人達を避難させないと……」

 

 ケイが街の安全を確保するために、普段見せないような真剣な表情をし、行動を移そうとする。

 

「あなた方も、避難を―――」

 

「俺は……そいつのところに向かう。一刻を争うからな」

 

 そこへ、俺が物申した。

 

「なっ……」

 

 ケイの言葉を遮り、彼女は驚愕の表情を見せる。それもそうだ。

 

 教祖や防衛隊ですら見た事のない上に、力が未知数の相手。

 

 そいつに対抗しようとしている奴がいるんだ。驚くのも仕方ない。

 

「しかし……あなた方には他の目的が……」

 

 ケイは俺達の事を気遣っているようだが……。

 

 悪いがケイ、ちょっと歯向かわせてもらう。

 

「今は一刻を争うって言ったろ! 街の人達を避難させてやんねえと被害が増えるぞ! それからネプギア達!」

 

「え?」

 

 何が何だかという表情のネプギア達だったが、急に話を振られて俺を見る。

 

「ケイと街の人達を避難させるのをサポートしてくれ! 頼む!」

 

 今は一刻の事態を争うんだ。食い止められなければラステイションが危機に陥る。

 

 そのために、ネプギア達にもケイの協力を仰いだんだ。

 

「えっ!? で、でもカービィさんはどうするんですか!?」

 

 心配そうに見るネプギア。

 

「俺はその敵のところまで飛んでいく! ハッ、なあに、倒すまでいかなくても、足止めぐらいは……してみせるさ。」

 

 “教祖ですら、ゲイムギョウ界で見た事がない”という、巨大なロボット……俺の考えている奴と合ってればいいが、違うという可能性もある。

 

 それにもし、俺の考えている奴と違うなら対処法が分からないが、その時はその時だ。

 

 それで、俺はネプギアに大丈夫という事を言い伝え、万が一の事を考えて足止めをするという事を言った。

 

 一しきり伝えた後、俺は教会を出ようとした。

 

「ちょっと待ちなさいよ! アンタ一人で行く気!?」

 

「そうですよカービィさん! 一人で行くより皆で行った方がいいですよ!」

 

 教会の扉の前に行った瞬間、後ろから立ち直ったユニやネプギアが制止をかけてきた。

 

 どうやら彼女達も行く気のようだ。

 

 だが……。

 

「俺の予想では敵はお前らの敵う相手じゃないかもしれない。部隊まで壊滅させられたんだ。だから、ここは俺にやらせてくれ」

 

『…………』

 

 全員が黙る。そりゃそうか。知ったかぶりのように言ってるからな。

 

 けど、俺はネプギア達に危険な目に遭わせたくないだけ。本当にただそれだけ。

 

 それに、ネプギアもユニも女神候補生。仮にも女神の一人なんだ。囚われている女神を……自身の姉を救うために奮起しているからいっそ、危険な目に遭わせたくない。

 

 なら、安全にしていた方が良い。……罪悪感はめっちゃあるけど。

 

「悪いな。四の五の言ってたら時間が無くなる。という訳で行ってくる」

 

 俺は呼び止める声々を聞き流しながら教会を出た。

 

 そこで、俺はある事をする。

 

「やっと使える時がきたぜ! 出でよエアライドマシン―――『ワープスター』!」

 

 手を上にかざし、高らかに声を上げるとどこからともなく空中に推進機が付いた星形のマシンが現れた。

 

 これぞ、カービィが長距離移動する際に使用する星だ。だが、今回はエアライドマシンとしての登場。

 

 普段は大型の星として、宇宙でも惑星から惑星など長距離間を移動するためにあるが、エアライドマシンを自由に使えるこの体なら、結果的に大型の星ではなく、エアライドマシンのワープスターとしての登場となる。

 

 最初、この呼び掛けで良かったのが不安だったが、落下してきたマシンが何事もなく目の前に浮遊するのを見て少し安堵する。

 

 俺はそれに乗り、ワープスターの後方―――角の先端らしき部分にある、推進装置と思われる噴射機らしき部分から火を噴き空に飛び立った。

 

 その際、後ろからネプギア達の声が聞こえた気がするが、敢えて振り向かない。

 

 済まんな。後で勝手な行動をして悪かったって謝ろう。

 

 それにしても、相変わらず自分では初めての操作なのに意外と出来るもんなんだな。いや、カービィのお陰だからか?

 

 まあいいか。その辺は後で考えるとして。

 

「……どこだ? 巨大ロボットのヤロー」

 

 俺はワープスターを操作しながら辺りを見回す。

                     

 この街に進撃してるという事はどこかに必ずいる。もしもアイツだったら……と思っていると前方の“リビートリゾート”付近に、箱のような巨大な物体がゆっくりとしたスピードで空中を飛んでいた。

 

「やっぱりアイツか……」

 

 俺の予想も馬鹿にできないもんだな。

 

 ―――それは形が人型で、足が無い代わりにジェット噴射で浮いており、剣の形のようなアーム、頭部にはモノアイが付いている―――

 

 

 

 

 

 ―――カービィシリーズ『64』のレベル「5」のボス、“HR-H”が佇んでいたのだった。

 

 

「行くぞワープスター!」

 

 俺は声をかけながらワープスターを操作する。本来ならマシンという立場故、反応するはずないのだが、まるで呼応したかのようにワープスターが急降下し、奴に近づく。

 

 奴も俺に気付いたのかモノアイが一瞬キラッと光り、レーザーを放ってくる。

 

「おっと」

 

 ただそのキラッと光る予備動作が分かっていたためマシンを九十度左に傾け、避けた。避けられたレーザーは上空に消えていった。

 

 俺は丁度リビートリゾートの上に着地し、ワープスターから降りる。奴も空中にいたがゆっくりとした速度で降下し、リビートリゾートの前の海の上を浮遊する。

 

 ……成程、ボス戦の再現だな。

 

「なんでお前がいるのかは分からねえが、これ以上進まれると困るんでね。って、そういやロボットだから聞く訳ないか。なら―――

 

―――俺がお前を止めてやる! コピー能力ミックス―――『スパークカッター』!」

 

 コピー能力のある中で混ぜ合わせたもの、それが『コピー能力ミックス』。

 

 持ち手があり、ブン……というSFチックな音と共に両端からラ〇トセーバーのような黄色い刃が出ていた。

 

 それを手に俺はHR-Hを仰ぎ見る。

 

『ピー……ガー……ヒョウテキ……カービィ。アノカタニイワレタトオリニ、……マッサツシマス』

 

 そして、ラステイションの存亡をかけたバトルが、リビートリゾートにて始まった。

 




ふう、5000文字以上書くとやっぱ疲れますね。
はい。いかがでしたか?ミックスと再び現れた敵とエアライドマシン。3つも一気に出してみました。
ご感想お待ちしております。
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