超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~ 作:legends
“リビートリゾート”で遭遇したHR-Hと交戦していたシャドーだったが、ネプギア、ユニがやってきてその戦いに介入する。
そして、第一形態を倒したが変形し、次の形態のHR-Eとなった。
低空飛行でHR-Eが遅めのスピードながらも、シャドー達に向かってくる。
「さて第二ラウンド、始めるか」
シャドーがそう言うと駆け出し、女神化したネプギアとユニも後に続いてくる。HR-Eは蹴散らそうとばかりにミサイルポッドからミサイルを発射する。
だがシャドーは飛び上がると同時に空中回避で躱し、ネプギアとユニもひらりと避ける。
「コピー能力ミックス『ボムボム』!」
攻撃後の隙を見計らい、シャドーが口を開き三つのミサイルを撃つ。そのミサイルは的確にHR-Eを狙い、直撃、爆発によるダメージを与える。
「おい二人とも! こいつに物理攻撃はできるだけやめておけ。奴はそこまで固くないが攻撃が弾かれるかもしれないからな」
シャドーは傍にいるネプギアとユニに声をかける。
ゲームでやった時にその経験をしている。そのため、その事を生かしつつ、ネプギア達に自分と同じ目に遭わないよう言った。
「分かりました」
「分かったわ」
二人が頷き、シャドーの背後で空に浮き、HR-Eよりも少し高い位置につく。
ネプギアは
ダメージが入っているようだが威力は低めなためかそこまでではない。そこにシャドーが突っ込み、彼を見据えたネプギア達は攻撃の手を一旦止める。
「でやあっ!」
再び発動したコピー能力ミックス―――『スパークカッター』を持ち、光の刃でHR-Eを切り裂いた。それで一瞬だが動きを鈍らせる。
だが攻撃の手は止めずネプギアとユニが銃攻撃をする。
そこへ、HR-Eが縮こまる動作をしたと思うと下部分から、先端が橙色の、その他の部分が黄色い、巨大なミサイルを撃ってくる。
だがそれを見切ったシャドーがスパークカッターで真っ二つに斬る。二つになったミサイルは両方爆発した。
それで得意げな様子を見せず、シャドーは飛び上がり、再びHR-Eの胴体を自身の体ごと一対の光の刃を回転させ、連続で切り裂いた。
そして、切り裂いた後、クルクルと体を器用に回転させながら地面に着地する。
と、突然その時、HR-Eがハサミ型のアームを畳み空高く急上昇した。空中にいる二人は突然の事だったが多少後ろに下がる事で何とかかわせた。
HR-Eはある程度の高さまで舞い上がっていくと、エンジンの噴射口を上手く使い先程までのHR-Hの形となり、纏めて押しつぶそうとする。
「「くっ!」」
ネプギアとユニは当たりそうになった瞬間に、プロセッサユニットを前方に噴射し、後ろに下がって避ける。
尚、対処法を知っていたシャドーは空中の彼女達に配慮しつつ、右往左往と走っていて当たらず仕舞いに済んだ。
HR-Eは地面に着地し再び元の形に戻り、再びシャドー達に向かってくる。
「どうやら奴は体力が半分くらいなようだな……」
「え? そうなんですか?」
疑問を持つネプギア。
「ああ。少なくとも(ゲームのシステムだったら)そうなっているのは確実かもな」
「じゃあ、もう少しで倒せるってところね?」
「そうなるわな」
「よし!」
そんな話をしてユニが気合を入れるように意気込む。
「だったらアタシが本気の一発を放つわ。チャージが必要だし、それで倒せるかは分からないけど……でも、それでも少しでも楽になると思うわ!」
「……助かるぜ、ユニ。頼めるか?」
「任せなさい!」
そう言ってユニはシャドーとネプギアから少し距離を置く。シャドーはユニが遠くに行ったか確認する。
どうやら大技を放つための準備をしに行った―――とシャドーが確信していると、ネプギアから大声をかけられた。
「危ない! カービィさん!」
「え? ……ッ!」
シャドーが前を向くと、HR-Eがアームをハサミのように開き、シャドーを切り裂こうとする。
彼は間一髪のところをジャンプしてかわすが、ジャキンッ! というハサミで切る音を何倍も大きくした音を聞き、シャドーは冷や汗を流した。
「ふうっ……危なかった。俺もまだまだだな。戦いの中でよそ見なんて……。助かったぜ。ありがとうネプギア」
「い、いえ! 私なんてカービィさんに比べたらまだまだですよ!」
彼に礼を言われたネプギアは慌てて手を横に振り、謙遜する。
……それでも普通にかなり強いと思うな~とシャドーが思った。
「……それにカービィさん、かっこいいですし……」
シャドーにある一種の憧れを持つネプギアがかなり小声で言い、ちょっと頬を赤らめながら、彼の方を一瞥する。
シャドーは戦いに集中していて彼女の方を見ていなかった。
「…………」
何か反応を期待していたネプギアは少し肩を落とした。
「とりあえずユニの準備が整うまで粘るぞ、ネプギア」
「は、はい!」
そこへ、シャドーから声をかけられ、一瞬戸惑うネプギアだったが、冷静になり戦闘に集中する。
シャドーとネプギアが得物を構えると同時に、HR-Eのミサイルポッドが開き、ミサイルの雨を降らしてくる。
「そらっ!」
「はあぁっ!」
だが、臆せずシャドーがスパークカッターの刃で、ネプギアがM.P.B.Lでミサイルを次々と両断していく。
「やるなぁネプギア!」
「カービィさんだって!」
得物を振りながらお互いを褒める二人。出会って日が浅いとはいえ、抜群のコンビネーションを誇っていた。
と、そこへ―――。
「チャージ完了よ! カービィ! ネプギア!」
ユニの声が聞こえた。二人が後方を見ると、ユニが銃口に黄色いエネルギーを貯めてこちらに向かってくるのが見えた。
「よし! じゃあ奴にでかいの一発放ってやれ!」
「ユニちゃん! お願い!」
「ええ!」
シャドーとネプギアは巻き添えにならないよう、横に移動する。
ユニは銃口をHR-Eに向け―――。
「アタシの全力を喰らいなさい―――チャージング……バスター!!」
X.M.Bから巨大なビームが放たれ、飲み込まれるHR-E。
そして、放たれ、HR-Eを飲み込んだ直後、巨大な爆風と爆音に包まれた。
ドゴオオオオオオオオオォォォン
三人は終始、その様子を見ていた。ユニがビームを撃ち終わった後、敵を中心に爆煙が漂っていた。
三人とも、奴に相当なダメージを与えたに違いないと考えていた。
「はあ……はあ……」
しかしその反動でユニが息を荒げていた。全力で放ったため、体力の消耗も半端ないのだろう。
疲弊したユニをネプギアが肩を貸している状態である。
そして、幾ばくか煙が晴れると……。
『ピィィ……ガーー……ピピッ……ガー』
ビームの衝撃により、左のアームが消し飛び、ミサイルポッドも大破し、完全に使用できない状態なのは目に見えて分かる程だ。
さらに、胴体も焼けただれパーツの多くが欠損し、火花を散らしていた。
よく見ると、一部、回路などの機械らしき部品が露出さえしているまでだった。
もう先程までのHR-H、もしくはHR-Eとは言えない無残な状態である。
だが、撃破までとはいかず、辛うじてまだ動いている。生物的にいえば、瀕死の状態だろう。
「……やっぱり、アタシの力じゃあまだ……倒せなかったか……」
その様子を見届けたユニはガクッとうなだれ、女神化を解いた。
「ユニちゃん!?」
ネプギアはその様子のユニを見て、慌てる様子を見せる。
「落ち着け。急な体力の消耗で気を失っただけだ。……よくやったな。ユニ」
特に慌てる事なく、落ち着いているシャドーはユニの方を見て微かに微笑む。
彼の声を聞いたネプギアは、ユニをそっと地面に寝かせる。
それを見届けたシャドーは、コピー能力ミックスのスパークカッターを解除し、HR-Eの方へ向き直り、別のコピー能力を発動させる。
「コピー能力ミックス―――『ファイアカッター』。大金星の活躍をしてくれたユニのためにも、すぐに終わらせる」
シャドーは刃が炎に包まれた巨大な剣を口からボオオッと音を立てて出し、柄の部分を両手に持ち添える。
だが、痛みを知らないロボットのためか、辛うじて行動できるHR-Eは低空飛行のまま、残っている右アームをハサミ状に使い、シャドーを攻撃しようとする。
「遅いっ!」
しかし、その攻撃は明らかに先程よりも鈍く動いていたため、常人の目でも捉え切れる程までの遅さだった。
シャドーは高く飛び上がって悠々にその攻撃を避け、飛び上がりながらHR-Eに突っ込んでいく。
「だりゃあああっ!」
そして、機械らしい部品が露出しているHR-Eの胴体に、炎の剣を突き刺した。
しかし突き刺さっただけで、動きが止まるといった事はなかった。恐らく、人間でいう皮膚の表面に刺さった、程度で済んでいるのだろう。
だが、そんな事は分かっていたとばかりに手を柄から離さずに持っていたシャドーは―――。
「……終わりだ」
剣の柄を足場代わりに飛び上がり、勢いよく柄を踏みつけて内部まで突き立てた。
その瞬間HR-Eが爆発を連発し、力なく地に伏せた。
シャドーは爆発が起きる前に、剣を踏みつけた後に地面に降り立っていたため、巻き添えにはなっていない。
その後、HR-Eをシャドーとネプギアは凝視するが、ビクとも動かず、動く気配すらない。
つまり、その意味する事は―――。
「撃破完了……と」
シャドーは涼しい顔でそういった。
完全に倒した事となった。
「ああ~、疲れた~」
安心感によるためかシャドーは溜め息を漏らし、ペタッと尻餅をつく。
……尚、立っても座ってても背の高さが変わらないのはご愛嬌である。
「カービィさん大丈夫ですか?」
ネプギアは心配そうに尋ねてくる。
「さっきの傷も引いたし大丈夫だ。そっちも大丈夫か?」
シャドーも聞き返す。
「はい! 私もユニちゃんも大丈夫です!」
見ると、ユニも眠っているが寝息を立てて眠っている。
心なしか健やかな表情だった。
「そうか。良かった。んじゃ、疲れてるけどしゃーあない。街に戻るか。出でよエアライドマシン―――『ウィングスター』」
空中から、水色の鳥のような外見のエアライドマシン・ウィングスターを出現させる。
どういう原理でエアライドマシンが出現しているのか不明瞭だが、実際ゲームでもエアライドマシンは空から降ってくるので、そういう事だろう……とどこか釈然としないが自分の中で納得させた。
そして、ラステイションへいざ行かんとした時。
「カービィさん、それは何ですか?」
ネプギアが聞いてきた。それとは無論ウィングスターのことだろう。
「ああこれ? 実はこれエアライドマシンっつーんだけど、これで競争とかしたり空飛んだり出来るんだけど……。まあ大方空を飛ぶために使うな」
「へええー……」
ネプギアが興味津々と言った目で見つめる。機械などに目がない彼女の性格上、興味があるためか凝視し続けている。
「……もしかして、乗りたいのか?」
怪訝に思ったシャドーはそう訊ねた。
「!! い、いえ、そんな事は……」チラッチラッ
ネプギアが声をかけられて目を反らすものの、口ではそう言うが何度かチラッと目を向けているため多分乗ってみたいという気持ちなんだろう……とシャドーは苦笑しながら思った。
「……まあいいけど。あくまで今俺が俺専用のサイズで出してるから、人用のサイズを出せば乗れる……と思う。多分」
「えっ? そうなんですか?」
現にあるのはカービィサイズのエアライドマシンなため、二人乗りはギリできるかもしれないが、三人乗りは流石に不可能だろう。
そのため、シャドーが大きさを考えて人一人は乗れるような大きさのマシンを、彼はそういうのは上手くいくか分からないが、もしかしたらやれるのではないかと、考えがあった。
「やる価値はあるかな。まあ今回はユニがいるしやめとくべきだな」
「……はい、分かりました……」
ネプギアが若干名残惜しいような雰囲気のまま、シャドーがエアライドマシンに乗って、女神化の状態のネプギアがユニをおぶって二人は街に戻ったのだった。
―――☆―――
時は遡り……ここはギョウカイ墓場。
ゲイムギョウ界の約中心に位置する、死んだ者が逝き着く場所―――。
空は暗闇の如く暗く、周辺には瓦礫や力尽きて額にお札を貼られている目を閉じて動かない人もいた。
その地の上に、何者かが倒れていた。
「ウゥ……ココは……」
その者は青いローブや頭巾で身を包んだ、魔法使いのような一頭身程の大きさの者だった。
その者は目を覚まし、辺りを見回す。
「どこなンダ……?」
あるものと言えば瓦礫や壊れた物や動かない人、それしかない。
「……まあイイか。だケド、なんでボクのカラダが元にモドッテいるンダ?」
その者は体中を見回す。
「アイツにヤラレちゃったハズなのニ……ん?」
すると、その者の傍にあったナニカを発見する。
「コレは……!」
金色に光る小さいそれを持ち上げると、その者は喜びに満ち溢れた表情になる。
「クッククク……コレがあるとはネェ……。ボクってホーント、シアワセものだネェ」
そして、愉悦にその者は途端に怒りに満ちた表情に変わる。
「コレでボクは……アイツに―――
―――『星のカービィ』にフクシュウしてヤルヨォ! カクゴ、しろヨォ……! カービィ……!!」
最大の敵、復活。
最後らへんに出てきた敵、多分察した人はもう分かると思います……w
感想お待ちしております。後、エアライドマシンのアンケートはまだまだ受け付けています。どしどしお願いします!