超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~   作:legends

25 / 56
今回もほぼ会話回です。


居場所

「肝心な事は何も聞けなかったな……」

 

 俺はそんな愚痴をこぼす。

 

 ルウィーの女神候補生のロムとラムの誘いに受け入れてくれず、ゲイムキャラを自力で探すことにした俺達。

 

「これからどうしましょうか……」

 

「私に聞かれてもね……ん? あれは……」

 

 アイエフが何かを見つけ、俺達がその方向を見る。

 

「下っ端だ」

 

「あーっ! さっきやっつけたばっかりなのに!」

 

 日本一が声を張り上げる。そこには先程俺がスープレックス、ジェットでボコボコにした下っ端だった。

 

「また悪い事をしようとしてるんでしょうか?」

 

「そうかもしれないけど……あいつもきっと、ゲイムキャラを探しにこの国に来てるのよね?」

 

「うーん……そうかもしれないが、それがどうかした?」

 

 俺が問う。

 

「アイツの行動をマークしていれば、ゲイムキャラのところまで案内してくれるんじゃないかしら」

 

「なるほど」

 

 アイエフの言葉に俺は納得する。

 

 それはいい手だと思う。いつも邪魔ばっかされてたからな。こっちが逆に利用するってか。

 

「はあ……そんなにうまくいくでしょうか?」

 

「ま、ダメならその時、また何か考えましょ」

 

 そうして俺達は下っ端を監視することにした。

 

 

 

 

 

 ──☆──

 

 

 

 

 

 下っ端を尾行していたら何か、重そうな荷物を持っていたお婆さんを助けてあげていた。まさかあんなことをするとはな……。

 

「アイツ、意外にいい奴だったのか?」

 

「それはまだ分からないわよ。もうしばらく様子を見ましょ」

 

 という訳なのでもうしばらく観察していたのだが運び終わった下っ端がお婆さんに不気味な顔をしたフィギュアを売ろうとしていた。

 

「あー……はい、ダメでした」

 

 そういう訳なので俺達は下っ端のところに向かった。

 

 

 

 

 

「こういうものって高いんじゃないのかい?」

 

「本当は値が張るんだけどねえ。こうして知り合ったのも何かの縁。おばあちゃんには特別に……」

 

「はい、そこまで!」

 

 タダで気味悪いフィギュアを売ろうとした下っ端だったが、後ろから声を聞こえ振り向く。

 

「ンだよ? いいとこなんだ。ジャマすんな……げっ! テメエ等!」

 

「全く、お年寄り相手にせこい商売してんじゃないわよ!」

 

「汚いさすが下っ端汚い」

 

「うるせーな! 資金集めは重要な仕事n「黙らっしゃいっ!」のわっ!?」

 

 シャドーは再び下っ端にジャーマンスープレックスを仕掛けた。ちなみにすっぴんである。

 

「おばあさん、ダメですよ。あんな気持ち悪いフィギュア買っちゃ。ちゃんと女神様を信じてください」

 

「おやおや、ひょっとして悪い人だったのかい?」

 

「……覚えてやがれー!」

 

 意外にも早く立ち直った下っ端は逃げて行った。

 

「あ、逃げるな! 待て―――!」

 

「いいのよ、逃がして。またしばらく尾行を続けるわよ」

 

 シャドー達は再び尾行を始めた。

 

 

 

 

 

 

 ──☆──

 

 

 

 

 

 

「まーたやってるよ……」

 

 今度は子供たちにまでマジェコンを配っていた。内容が何か、100時間かかるRPGが5分で終わるっていうのが気に食わない。俺だってゲームするにはそれなりに時間かけてやるもんなんだから……。

 

 これ以上いけないのでジェットでマジェコンごと下っ端を吹き飛ばした。その後、ネプギアがズルしないでゲームをやるのが面白いというゲーマーながらのごもっともな意見により丸く収まった。

 

 

 その後も尾行するが、下っ端はゲイムキャラのところに行かない様だった。

 

「なかなかゲイムキャラさんの所に行かないですねー……」

 

「あいつ、何にも知らないんじゃないの? 下っ端だし」

 

「まあ、そう簡単にいくとは思ってなかったけど……失敗かしらね。この作戦は」

 

「でもなぁ、プラネテューヌもラステイションもすぐゲイムキャラ見つけてるしなぁ。うーむどうすればいいものか……ってネプギア。どうした?」

 

 俺が作戦を考えているとネプギアがもじもじとしていた。

 

「あ、あのー……ちょっと席を外してもいいでしょうか?」

 

 察しがついた。

 

「え? どうしたの? あ、分かった。トイレだ! 寒いもんねー、ここ。我慢しないで、早く行ってきなよ!」

 

 ちょ、日本一……いくら女同士とはいえ公衆の面前で……そこら辺はわきまえてるんだからな? 

 

「お、大きい声で言わないでください! ……カービィさんにも聞こえちゃうから」

 

「ん? 何か言ったか?」

 

「な、なんでもないです!」

 

 そう言ってネプギアは走り去ってしまった。最後の方聞こえなかったな……何て言ったんだ? まあいいか。

 

「ったく、女同士とはいえ、大声でそう言うんじゃねえよ日本一……デリカシーのない……」

 

 俺がとりあえずそう注意しといた。

 

「えー、別にいいじゃん。普通の事なんだから」

 

「いや、よくねえよ。普通恥ずかしいだろ」

 

 俺と日本一が言い合っている時、アイエフとコンパがひそひそ言っているのが聞こえた。

 

「ていうかシャドーの口からデリカシーって言葉が出てくるなんてね……」

 

「私も結構驚いたです……」

 

 二人がありえないものを見た目をされた。心外です……これでもそこら辺は(ry。

 

 ラノベでよくある鈍感な主人公……これ以上はある意味メタ発言だな。止めとこう。

 

 とりあえずネプギアが帰ってくるのを待つ事にした。

 

 

 ……

 

 …………

 

 ………………

 

 

 とりあえず十分程待ってみたのだが、未だにネプギアは来ない。

 

「遅いわね……」

 

「ギアちゃん、一体どうしたんですか?」

 

「まだトイレに入ってるのかな?」

 

「だとしても遅すぎるだろ……流石に。はあ、迷ったかもしれないし探してきていいか?」

 

「別にいいけど、どうやって探すのよ?」

 

 アイエフが疑問を持つ。

 

「そうだな―――出でよエアライドマシン、『ウィリーバイク』。これで行く」

 

 俺はエンジンが付いた一輪バイクを出した。そのまま乗り、エンジンを吹かせる。

 

「んじゃー、ちょっと行ってくるな」

 

「ええ、よろしく頼むわね」

 

 アイエフがそう言った後、突っ走っていった。

 

 

 

 

 

 

 ──☆──

 

 

 

 

 

 

「あれ? 確かこの辺だったと思うんだけど……誰もいない?」

 

 ネプギアは用を足し、シャドー達のいるところへ戻ろうとして戻ってはみたものの、誰もいなかった。

 

「もしかして私、迷子になっちゃった? カ、カービィさーん! アイエフさーん! うう、困ったなあ……」

 

 叫び声を上げるが誰もこない。どうしようかとオロオロしていた時―――。

 

 ブロロロロロロロロロ……というバイクが走ってくるような音が聞こえた。

 

「ん? 何だろう、この音……」

 

 ネプギアは耳を澄ます。音はどんどん大きくなっていき、近づいてきているのが分かった。

 

「おお、こんなところにいたのか。ネプギア」

 

「か、カービィさん!」

 

 バイクに乗っていたシャドーが見えた。彼女の近くに来てブレーキをかけるとバイクから降りる。

 

「どこに行ってたんだ?」

 

「あの……実は道に迷ってしまって……」

 

 ネプギアは目を逸らしながら言う。シャドーはため息を吐く。

 

「はあ……まあ大方そうだと思ったよ。ルウィーに初めて来たから迷っても仕方ないっちゃ仕方ないけど……今度からなるべく気を付けような?」

 

「はい……すみません……」

 

 ネプギアはしゅんとする。

 

「しっかしなあ、あの真面目ちゃんのネプギアが迷うとはなあ~意外だ~」

 

 少し言い過ぎたかなとシャドーが場を和ますように言う。

 

「真面目ちゃんって……それにま、迷ってなんかないですよ! 本当ですから!」

 

 それに対してネプギアは顔を赤くしながら突っ込む。彼は少しネプギアをからかっていた。

 

「本当に~?」ニヤニヤ

 

「も、もう! カービィさんったら~!」

 

「ハハハ、悪い悪い」

 

「もう……」

 

 ネプギアは少しムスっとしてたが、嫌っていう顔じゃないようだ。シャドーはそう思う。

 

「おっとそうだ。早く帰ろうぜ。アイエフ達が待ってるんだし」

 

「そうですね」

 

「……あっそうだ、前にネプギアはエアライドマシンに乗ってみたいって言ってたよな?」

 

「え? あ、はい……」

 

 ネプギアは突然そんな事を聞かれるが。シャドーが言った事を思い出し、返事をする。

 

「折角だから乗ってみないか?」

 

「……えっ? 乗ってもいいんですか?」

 

 ネプギアが少しウズウズし始める。単に彼は乗っていった方が早いと判断したためそんな事を言ったに過ぎないが。

 

「ああ。どうかな?」

 

「じゃ、じゃあ……お願いします」

 

「よし、分かった。じゃあネプギアには何が良いかな~と「ふぇ……どこ……? ぐすっ……」ん? この声は?」

 

 ネプギアに頼まれて彼女に合いそうなマシンを詮索していると、誰かが泣いている声が聞こえた。

 

「あれ? あの子……ロムちゃん、でしたっけ?」

 

「そうだな。でも何で泣いてんだろう?」

 

「さあ……?」

 

 シャドーとネプギアはそばによって泣いているロムに話しかける。

 

「ね、ねえ、ロムちゃん……?」

 

「ふぇ……? あ! 悪い、女神と……黒い、悪魔……(びくびく)」

 

「違うって。悪い女神じゃないよ。だからそんなに怖がらないで。ね?」

 

「また黒い悪魔って言われた……」

 

 ―――何でそう定着してるんだ……? 

 

 シャドーは精神も体も年下である子供にそう言われたため、結構グサっときた。

 

「……いじめる?」

 

「いじめないよ。ロムちゃんも迷子なの? 私もそうなっちゃって……」

 

 ネプギアが聞くが、ロムは首を振る。

 

「……迷子、ちがう。ペン、探してた……」

 

「「ペン?」」

 

「ラムちゃんと、一緒に買ったの。おそろいで、とっても大切なの。でも……落としちゃったの」

 

「そうなんだ……どこで落としたか、分かる?」

 

「この間、悪い人に捕まった時……多分」

 

(下っ端の奴か……今度会ったらマイク聴かせてやるかな……)

 

 シャドーはまた下っ端に借りを作った。

 

 ロムが言った事を聞いてネプギアとシャドーが顔を見合わせて、共に頷く。

 

「そっか……じゃあ、あの時の道を辿れば、見つかるかもしれないね。私とカービィさんも一緒に探してあげるから、元気出して」

 

 シャドーも彼女の言葉にうんうん、と頷いた。

 

「……探して、くれるの?」

 

「おうよ。暗くなったら見づらくなるし、早く行こうぜ?」

 

「そうだよ。行こう? ロムちゃん」

 

「……うん」

 

 こうして三人は無くしたペンを探す事にした。




ウィリーバイクで思い出したんですが、アニメのホイールカービィはかなりデカイですよね。もし町中でそんなのがあったら、もう大騒ぎ…
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。