超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~   作:legends

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大切なもの

 シャドーとネプギアは、トイレに行った彼女を見つけすぐアイエフ達のところに戻ろうとしたら、ロムと遭遇。

 

 何でもラムとお揃いで大切なものであるペンを探していたので二人はペンを探すのに協力していたのだが……。

 

「ペン。ペンー……ないなあ。ロムちゃん、そっちあった?」

 

「ない……」

 

「カービィさんはありましたか?」

 

「……すまん、こっちもない」

 

 三人はロムが捕まった周辺を探し回ったのだが、見つからず仕舞いであった。

 

「うーん。ここにはないのかなあ……」

 

「こうなったら、別の場所を探すか?」

 

 シャドーがそんな提案を出した時だった。

 

「……お姉ちゃん、お兄ちゃん」

 

 ロムがそんな呼び方で二人に話しかけた。

 

「……え? もしかして、私の事?」

 

「お兄ちゃんって……」

 

 シャドーが軽く困惑し、ネプギアが聞き返すとロムはこくりと首を振った。

 

「や、やだ。嬉しいけど、なんか恥ずかしいな……お姉ちゃん、か……」

 

「そんなこと言われたことないからな…それにしてもお兄ちゃん、ねえ…」

 

 二人は少し嬉しさが見て取れる顔になっていた。特にネプギアはプラネテューヌの女神―――ネプテューヌの妹に当たるので、今までお姉ちゃん呼びだったのがその逆の立場になれて嬉しい気持ちがあったのだろう。

 

 ネプギアはしばらく嬉々としていたが、ハッとして我に返る。

 

「だ、ダメダメ、やっぱり! えっと、名前で呼んでくれないかな? ネプギアって」

 

「俺も同じようにして欲しいな。その……シャドーかカービィって」

 

「ネプギア、ちゃん……カービィお兄ちゃん……」

 

「あらら?」

 

 シャドーは軽くズっこける。背はロムより僅かながら小さいし、お兄ちゃんって呼び方が離れなかったからだ。そんな考えを余所に―――。

 

「うん。なあに、ロムちゃん?」

 

 ネプギアが優しい口調で聞き返す。

 

「お姉ちゃんの事、知ってる?」

 

「お姉ちゃんって、ブランさんの事? 知ってるよ。あんまり話したことないけど、素敵な人だよね。知的で、神秘的っていうか」

 

 ブラン―――恐らく、いや、もしかしなくてもルウィーの女神。ロムとラムの姉だろう。ロムは行方が分からない姉を心配していた。

 

「……お姉ちゃん、帰ってこないの。今、どこにいるの?」

 

「あ……ブランさんは、ギョウカイ墓場って所で捕まっちゃってるの。お姉ちゃん達と一緒に……」

 

「……ぐすっ。お姉ちゃん、会いたい……」

 

 ネプギアが説明した途端、泣いてしまった。

 

 三年間もの間ロムとラムのところにいないから、悲しい、姉に会いたい。そう思うに決まってる。シャドーはそう感じた。

 

「あああ、な、泣かないで。ロムちゃん」

 

 ネプギアがそう言った直後。

 

「……」

 

 ―――ポンッ。

 

 シャドーが軽く飛び上がり、ロムの頭を優しい力で叩いた。

 

「ふぇ……?」

 

 ロムはきょとんとする。

 

「心配すんな。お前とラムのお姉ちゃんは俺達が絶対助けてみせる。それに、ネプギアもあの時は何もできなかったって言ってたけど、今度こそは……って言ってるんだ。俺もお姉ちゃんを助けられるよう、ネプギアも、ロムも、ラムの事も全力でサポートする事を約束する。だから泣き止んで、な?」

 

 シャドーはロムにそう勇気づけようと声をかける。さらにネプギアが以前言っていた事を踏まえ、彼女達の助けになる事を告げた。

 

「ぐすっ……(こくり)」

 

 どうやら泣き止んでくれたようだ。

 

「…………」

 

「それにしてもここら辺にはないな…別の場所を…って?ネプギア、どうした?」

 

 シャドーはロムを勇気づけた後、ネプギアの方に振り替えるとネプギアが顔を赤くして微笑んでいた。

 

「! な、なんでもありません! まだロムちゃんのペンを見つけていませんよね! 早く見つけましょう!」

 

ハッとした表情に変わり、ネプギアは慌ててロムと一緒に奥の方へ進んで行った。

 

「……?」

 

 シャドーも二人が行ったところへ走っていき、奥へと進んだ。

 

 無意識にネプギアを助けると言った事を彼は知らない。

 

 

 

 

 

 

ーー☆ーー

 

 

 

 

 

 

 俺達は、下っ端がロムが捕まった時に連れてこられたルウィー国際展示場のところまでやってきた。色々なところを探してきたが、ペンらしきものは見つからないまま、ここまで来た。

 

「捕まった後、ここに連れてこられたんだよね。街にはなかったし、きっとここに落ちてるよ」

 

「うん…」

 

 そして、ペン探しを再び開始した。辺りを確認して探しているとロムが話しかけてきた。

 

「ネプギアちゃんとカービィお兄ちゃんは……なんでルウィーに来たの?」

 

「ゲイムキャラに会いに来たの。私一人じゃ頼りないから、力を貸してもらおうと思って」

 

「俺はネプギア達のサポートのために同行してるよ」

 

「……でもここ、プラネテューヌからすごく遠い……」

 

「大した事ないよ。お姉ちゃん達を助けて、世界を救うためだもん」

 

 ネプギアは力強く言う。その目的を果たすため、ネプギアの助けにと俺も全力でサポートしている。

 

「そうそう、ラステイションにも行ってきたんだよ。そこにはユニちゃんって子がいてね。……本当は、ユニちゃんや、ロムちゃんとラムちゃんにも一緒に来てほしいんだけど……」

 

「……一緒に?」

 

「うん……でも大丈夫だよ。カービィさんやアイエフさんにコンパさん、日本一さんもいるし。私達だけでも、ちゃんとお姉ちゃん達を助けてみせるから」

 

 ネプギアは自信に満ち溢れた発言をする。

 

「……」

 

 ロムは決意の強さに言葉を失った。

 

「それにしてもここにもないか……もう少し奥にも行ってみるか。」

 

「そうですね」

 

 そうして俺達はもう少し奥に向かったのだが……。

 

 

 

「うーん…ないなあ…絶対ここだと思うんだけど…」

 

「一体どこにあるんだよ……クソッ」

 

 ペンが中々見つからないことに俺はイライラしていた。

 

 このままだとロムが本当に無くなったと思い込んでしまうだろ……。

 

「……なんで、そんなにがんばってくれるの?」

 

 ロムが問う。

 

「だってロムちゃん困ってたし。放っておけないよ」

 

「ああ。困っている人を助けるのはお互い様だからな」

 

「……でも、ネプギアちゃん、カービィお兄ちゃん。お姉ちゃん達を助けるために、旅してるんでしょ……?」

 

「あはは、そうだね。あんまり寄り道してちゃダメだよね。でも、目の前の困っている人を無視しても、お姉ちゃんは喜んでくれないと思うんだ。きっと逆の立場なら、お姉ちゃんもロムちゃんのこと助けたと思うし。だから私も……」

 

 俺はネプテューヌの事はあまり分からないが、妹であるネプギアが言うならそうなんだろうな。優しい姉の鑑。

 

 とはいえ誰だって困っている人を助けるのは大事な事だよな―――。

 

「ん……?」

 

 ―――と思っている時、二人の近くに何か小さいものが落ちていた。目を凝らして近くに行くとペンが落ちていた。

 

「ロム、落ちたペンってこれか?」

 

 ペンを拾い、ロムの前に見せる。

 

「あ……! わたしのペン……!」

 

 合っていた。俺はロムにペンを差し出すような形で手渡す。

 

「よかったー、やっと見つかったー。結構時間が経っちゃったけど大丈夫?」

 

「あ……ラムちゃん、怒ってるかも…」

 

「ははは、かもな。心配してるかもしれないから早く帰った方がいいぜ」

 

(こくこく)

 

 ロムは二回首を縦に振った。

 

「あ、あの……」

 

「ん? どうしたの?」

 

 ロムが俺達に何か言おうとしていた。そして彼女が勇気を振り絞って俺達に言い放つ。

 

「あ、ありがとう、ございました!」

 

 ロムは純粋なお礼を言うと足早に立ち去った。きっと恥ずかしくなったのだろう。

 

「ありがとう、か……えへへ、少しは仲良くなれたでしょうか?」

 

 俺に聞いてくる。

 

「ああ。そう思うぜ。俺もロムと仲良しになれたと思う」

 

 ネプギアは俺の言った言葉を聞き、共に笑顔になる。

 

「さて、じゃあ戻りましょうか。」

 

「ああ。って……あ゛……」

 

「? どうしましたか、カービィさん?」

 

 先程の事を思い出し、一気に顔が青ざめる。それをネプギアが見て心配そうに言う。

 

「アイエフ達の事、すっかり忘れてた……」

 

 その事を俺が言うと、ネプギアも顔を青ざめる。

 

 早く帰った方がいいのは俺達もじゃねえか!

 

「あーっ! いけない! トイレ行くって言ってそのまんまでした! きっと皆怒ってますよー!」

 

「急いで戻んねえと! 出でよエアライドマシン『ジェットスター、ワゴンスター』! ネプギア、これに乗れ!」

 

 俺はすぐさまジェット機のようなフォルムのジェットスターと、ピンク色で四角い形のエアライドマシンを出し、ネプギアに半ば強引にジェットスターに乗るように指示した。

 

 理由?急いでたし、ネプギアは機械系が好きだからこういうの合うと思ったからだよ! それにネプギアの体を考えて出した分、そのジェットスターは俺が乗るには図体がデカいしな!

 

「え!? は……はい、分かりました!」

 

 そう言い、そろそろと乗る。俺もワゴンスターに乗り、独特な走行音と共にすぐ発進する。

 

 ボロロロロロロロロ―――。

 

「あっ! 待ってください、カービィさん!」

 

 キィィィィ―――ンッ!

 

 後ろを見たが、ちゃんと追いかけてきている。心配していたが……案外乗れるもんなのか? それとも、ネプギアが優秀なのか…?

 

「曲がり角で踏んでブレーキ代わりにチャージして、それから発進……うん、こんなもんかな。」

 

 A.ネプギアさんが優秀なだけでした。

 

 だって他の人だったらパニくって操作を誤ると思ったけど、あの優等生は冷静に操縦してるんだもの。道は俺が配慮してほとんど一直線とはいえ。……ホント、その技術力を分けて欲しいよ。

 

 

 

 

 

 ――☆――

 

 

 

 

 

「全く、トイレ行くのに何時間かかってんのよ!」

 

「すみません! ごめんなさい!」

 

「シャドーもネプギアを探しに行ったはずなのに、なんでここまで時間かかってるのよ?」

 

「あの……人助けです……」

 

 現在、アイエフに俺とネプギアは絶賛怒られ中でした。……まあ当然といえば当然だが。エアライドマシンで帰ってきた時は自転車より早く、走る事とは無論。という訳なのでかなりの時間短縮となった。

 

 それでも、ロムのペン探しに夢中になっていて多くの時間を取っていた事には変わりなく、大分待たせてしまった。ていうかアイエフの視線が怖い。ネプギアに向ける視線とは違って。

 

「ねーねー。急いだ方がいいんじゃないの? 先を越されちゃうよ!」

 

「……そうね、説教は後回しだわ」

 

 日本一さん、順応力マジぱねぇっす。……怖い視線の解放感でテンションがおかしくなっている。それはそうとして。

 

「何か分かったのか?」

 

「シャドーさんとギアちゃんがいない間に、下っ端さんに電話がかかってきたですよ。それで、ゲイムキャラ、とかブロックダンジョンって言葉が聞こえてきて……」

 

「きっと下っ端もそこに行ったんだよ。早くしないとゲイムキャラ壊されちゃうよ!」

 

「そういう事。トイレ行ってたからとか、道草食ってたからダメでした、なんて言ったら最悪よ。ほら、さっさと行く!」

 

「は、はい!」

 

「お、おう!」

 

 痛いところを突かれた。まあ今はゲイムキャラが優先だ。さっさと行かないとな。ブロックダンジョンへ! いざ!




GW中いけたら早めに書けるかも?

追伸:エアライドマシンのアンケートを月曜日に締切と言いましたが、嘘です。スイマセン…本当は、これからずっと、です。細かく言うとこの小説終わり間際までです…
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