超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~ 作:legends
ブロックダンジョンにてキラーマシンを撃破したシャドーだったが、疲労により熟睡してしまい、そのままネプギアが背負いながら一行は教会に戻ってきた。
「そうですか、キラーマシンが……」
「それで、勝てたけどゲイムキャラがやられちゃったの? なっさけないわね!」
ミナにゲイムキャラを破壊されたため、キラーマシンが復活してしまい、シャドーが何とか倒したもののラムにそう罵られる。
ちなみにシャドーは今、教会の隅で寝ている。安眠できるようネプギアが寄せたのだ。
「……ケガ、してない?」
「うん、大丈夫だよ。ありがとう」
「むっ。ロムちゃん。こんなやつのこと心配しなくていいの!」
ロムがラムとは違い、ネプギア達のことを心配してきた。
ネプギアは大丈夫だと伝えるも、ラムはネプギアとロムが普通に会話しているのを見て気に入らなかったのか突っ込んできた。
「それで、あのキラーマシンってのは何なの? こっちの攻撃がまるで効かなかったけど」
「遥か昔、犯罪神が造り出したとされる殺戮兵器です。その戦闘力は……今さら説明するまでもないでしょう。ルウィーには数十体…あるいは数百体のキラーマシンが封じられてると云われています」
「あんなのが数百体……冗談にしても笑えないわね」
「カービィさんが一体倒したとはいえ、そんなにいるのはかなり大変ですね……」
アイエフとネプギアが軽く戦慄する。
「ふん、何百体でもだいじょーぶよ。わたしとロムちゃんでぜーんぶやっつけちゃうから!」
「……がんばる」
「がんばってどうにかなればいいですけど……」
子供だというのもあってか、ラムとロムはキラーマシンの強さを知らないので自信満々に言う。
「現実的ではないでしょうね。ですからわたし達も、ゲイムキャラの力を借りて封印を施していたのですが……」
「バラバラにされちゃいました……ゲイムキャラのディスク……」
ネプギアがバラバラにされてしまったディスクを持ってきていた。最早修復不可能な状態になっている。
「ともかく、なんらかの方策を講じましょう。幸い犯罪組織も、すぐに仕掛けてこようとはしていないようですし」
「それだけ入念に準備してるって事でもあるわよ?」
「……それでも、猶予があることに変わりはありません。みなさんには街の警戒や、情報の収集をお願いしてもよろしいでしょうか? 他国の方に頼む事ではないのですが…」
ミナは申し訳なさそうに頭を下げる。
「いえ。こんな状況ですし、私達にできることでしたら何でも言ってください」
ネプギアはそれを気にしない様子で言った。
「ありがとうございます。今日のところはみなさんもお疲れでしょうし、街の方でゆっくり休息をとってください。」
「……もう半分、取ってる奴もいるけどね」
苦笑いでアイエフが言ったと同時にある方向を見て他の人達もそれを見る。そこにはすやすやと寝息を立てているシャドーがいた。
(((かっ、かわいい……)))
性別(という概念があるか不明だが)男なのに似つかわない寝息を立てているシャドーに、大多数の人がそう思った。ほとんどの皆が彼に見惚れていると―――。
「ん……んぁ……?」
シャドーが目を覚ました。まだ半目状態だが。
「あっ、カービィさん。おはようございます」
「ん~……ネプギア~? ふぁ~あ……よいしょ、っと」
俺は目を擦り、盛大なあくびをした。そして一呼吸置いて軽く飛んで立ち上がった。
「……教会まで運んでくれたのか。なんか済まんな。戦い終わったとはいえ寝ちまって。おまけに運んでくれるなんて」
「いえ、そんな……」
「それにしても……あのキラーマシンをあなた一人で倒すなんて…」
何故だか分からないけど俺が謝るとネプギアが頬を赤くしながら別に気にしていない様だった。
ネプギアの気持ちが分からないまま次いでミナが俺に感心を向けてくる。あの時はつい、熱くなってしまったからな……。
「いやいや。俺なんかまだまださ。それよりも、さっき何か話し合ってたみたいだけど?」
「ああ、えっとですね……」
ネプギアがかくかくしかじかのことを話してくれた。……え? 話した内容を略すなって? 作者がめんどくさがってるからさ!
(いや~便利ですね。略語って)
ったくこのバカ作者は。
そんなこんながありながらも、俺に内容を話してくれた後、立ち直ったから街の警戒をするわよとかアイエフが言って教会を後にした。
「彼は一体何者なんでしょう……?」
ミナはシャドー達がいなくなった時にそう呟いた。
「確かにたった一人で倒すなんて、普通は信じられませんでした。ですが、ネプギアさん達ですら手を焼いた相手を彼は倒すなんて……。彼なら、きっと―――」
―――間もなく訪れるであろうルウィーの災禍を、救ってくれるかもしれない。とミナは一人、思った。
――☆――
「さて、困ったわね。街の警戒って言っても、今のとこ相手は動いてないし」
「それに実際キラーマシンが来たら、私達だけで街を守るのは難しいです……」
「ゲイムキャラも消されちゃいましたし……一体どうすれば……」
「そのディスクを直せればいいんだけどな……何かいい方法があれば」
「あったら苦労しないわよ」
「でも、カービィさんの言う通り、ディスクを直す方法を探した方がいいかもしれません。封印の件だけじゃなくて、お姉ちゃん達を助けるためにも、協力してもらわないといけないですし」
それもそうだ。直せさえすればキラーマシンの封印も可能になる。
「それはそうだけど……そんな方法あるの? 仮にあったとしても、知ってる人が簡単に見つかるとも思えないし」
アイエフが困り果ていた時だった―――。
「なおせるですの」
という幻聴が聞こえた。その方向に目を向けると、うさぎのような被り物と手袋をしたロムとラムと似た大きさの少女が立っていた。
「うんうん。こんな風にあっさり名乗り出てくれたら苦労しないんだけどね」
軽くスルーですかアイエフさん。
「なのりでてますの。こっちむいてほしいですの」
「……えっと。誰? アナタ」
「がすとですの。はじめましてですの」
礼儀正しく挨拶するこの子はがすとって言うのか。
……どうでもいい事だが語尾に「~ですの」って付くのを聞くと、どこぞのテレポート少女を思い浮かべるな。
「あ、はい。初めまして……えと、本当にこのディスク、直せるんですか?」
ネプギアが不信感を抱きながら聞く。
「はいですの。それはずばり、ゲイムキャラのディスクですの。だったら、錬金術でなんどか直したことがあるんですの」
がすとの言葉にゲイムキャラのディスクがよく分かったなと感心する。
しかし錬金術か……実際には見たことがないが……。
「錬金術……聞いた事があるです。確か、素材同士を調合して、新しいアイテムを作り出す方法……ですよね?」
「ですの。こうみえてがすとはすごうでの錬金術士なんですの」
何か自賛し始めた。凄腕のハッカー、ならよく聞くけどそれは聞いたことがないな……。
「それじゃ、お願いします! このディスク、直してください!」
ネプギアが半ば興奮気味になり、がすとに詰め寄る。
「おちつくですの。このタイプをなおすには……えっと、レアメタルとデータニウムという素材がひつようですの」
「分かりました。それはどこにあるんですか?」
「この辺だと、そうですの……ルウィー国際展示場とか、世界中の迷宮あたりのモンスターがあやしいと思うですの」
どっちも行った事がある場所だから迷いはしなさそうだ。
「はい。それじゃ早速……!」
「……まあ、じっとしてるよりマシかしらね。分かったわ。その材料を持ってくればいいのね?」
アイエフは警戒気味ながらも同意を求める。
「はいですの。それまでがすとは、ここでおまちしているですの」
「そいじゃ行くか」
こうして俺達は、二つの必要素材……レアメタルとデータニウムを探すことにした。
re:birth2を持っているんですけど、ところどころ登場キャラが別の人物だったりします。