超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~   作:legends

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覚悟はいいか

「うわ、すごい事になってるね! いっぱいいるよー」

 

 俺達がゲイムキャラを連れてキラーマシンを封印すべく、世界中の迷宮に向かった。

 

 しかし、日本一の言う通り前来た時よりもかなり数多くいた。大体……二十体程だ。

 

「俺が苦労して倒したのに、あんな数もいるなんてな……」

 

『封印を施すには、最深部まで行く必要があります。どうにかここを抜けなくては……』

 

「あいちゃん、何かいい作戦ないですか?」

 

「全部倒す……ってのはとても無理ね。がすと、こういう時に便利な道具とか作れないの?」

 

「いきなり言われてもむりですの。調合にはそれなりのじゅんびがひつようなんですの」

 

 がすとは(かぶり)を振った。

 

「まあ、そうよね。うーん……今寝ぼけてるなら、こっそり通り抜けられるんだけど」

 

「試してみるですか? ここでじっとしてても仕方ないですし」

 

「もし動き出したら、やっつけちゃえばいいんだよ!」

 

 日本一が自信良く断言するが、そう上手く行くかどうか心配なところだ。

 

「……ものすごく不安だけど、他に方法もないわね。よし、行きましょう」

 

 アイエフがそう言い、俺達はキラーマシンを起こさないように、そーっと通り抜ける。

 

「……動き出さない、ですね。このまま行けるでしょうか?」

 

 ちょ、おま……! 

 

 俺がフラグみたいに言ったネプギアに突っ込もうとしたその時。

 

 

『ギュオーン……』

 

 

 嫌な音が聞こえた。目が覚めてる奴もいるようで、アイエフが急いで通り抜けるように指示する―――が……。

 

「ざんねんながら、ダメみたいですの」

 

 と、がすとが現実は非情とばかりに声のトーンを落として言った。

 

「きゃあ! 目の前に……」

 

『ギッ、ギギッ……ギュイーン』

 

 他のキラーマシンが目覚めてしまった。苛立ちの余り俺はついチッと舌打ちする。

 

「やっぱり作戦にむりがあったですの……」

 

「でも、こうなったら……戦うしかありません!」

 

 そうだなと俺も思い、コピー能力を使用する用意をした時だった。

 

 

『……侵入者……警告……警告……』

 

 

 と、キラーマシン自身から棒読みの声が発せられたと思うと、その次に消防車から発せられるであろうサイレンが鳴り響いた。

 

「きゃ、何の音ですか?」

 

「まずいですの。ほかのやつらをおこしてるんですの!」

 

 がすとの言う通り、サイレンが鳴り響いてるあたり、危険だと思って発せられたんだろう。

 

『ギュイーン……』

 

 そうして、全てのキラーマシンの集団が目覚めてしまった。

 

「わあ! 全部動き出しちゃいましたよ!?」

 

「まずいわね……この状況はシャレにならない……!」

 

 そうして何体かのキラーマシンが来た。俺が一体でも苦労したがこんなに来てしまってはもう絶望的であると皆が思うはず。無謀と思いながらもネプギア達が戦闘態勢を取った。

 

 

 

 

「―――カッター……ビィィィィィム!!!」

 

 

 そうシャドーから甲高い声が発せられた瞬間、銀色の物体が残像と共に超スピードでネプギア達の真横を通り過ぎた。

 

 そしてそれはそのままキラーマシンに胴部分に当たり、貫通した。その刹那、キラーマシンが真っ二つになり、火花が散った直後には爆発。細かいパーツらしき物体が辺りに散乱した。

 

「『え……?」』

 

 

 がすととゲイムキャラは何が起きたのか分からなかったようだった。しかしそれ以外の人物達は―――。

 

「もしかして、カービィさんが……?」

 

 ネプギアはシャドーがいる後ろを振り向く。アイエフやコンパ、日本一も彼の方向を見据える。つられてがすと達も振り向く。

 

 そこには、可愛らしい帽子を被っていながら、ブーメランのようなものを手に持ちシャドーが構えを取っていた。

 

 シャドーはコピー能力―――「カッター」を使用し、ブーメランのような物体は切れ味抜群の刃。先程の攻撃はその刃で銀色の斬撃波を飛ばしたのだ。

 

『今のは、貴方が……?』

 

「……ああ」

 

 ゲイムキャラが恐る恐るシャドーに尋ねる。それを少し間を置いて返事した。

 

『そんな……女神でもない貴方が、キラーマシンを一撃で倒すなんて……』

 

「俺の事は気にするな。それよりも行け、早く。手遅れにならないうちに……」

 

 ゲイムキャラは何故ここまでできるのかと考えていた。シャドーはボソっと言葉を漏らしたが、困惑するゲイムキャラには届かなかった。彼の言葉を察したネプギアが代わりに言う。

 

「ゲイムキャラさん、ここはカービィさんに任せましょう」

 

『なっ……! ネプテューヌの妹……貴方は何を言っているのですか!?』

 

 我に返ったゲイムキャラがネプギアに驚きの声を上げる。

 

「私達に行ってくれと、手遅れにならないうちに、って言っています。それに私は、カービィさんならやってくれると信じています」

 

『だからと言って……!』

 

「つべこべ言うなゲイムキャラ! 早くしろと言ってるだろ! キラーマシンにルウィーの街が、滅茶苦茶にされてもいいのかよ!?」

 

『ッ!?』

 

 ゲイムキャラはシャドーがキラーマシンの恐ろしさを知らないと思ったため、ネプギアの言葉に反論しようとしたが、シャドーが怒声を発して言葉を詰まらせる。

 

 それを聞いたネプギアが言った。

 

「ゲイムキャラさん! カービィさんは絶対に負けないと信じています! ですからここはカービィさんに任せましょう!」

 

『……分かりました。ここはあなたに任せます』

 

「ああ……それと悪かった。怒鳴ったりして」

 

 ネプギアの必死の説得に折れたゲイムキャラは、キラーマシンの相手をシャドーに任せ、ネプギア達について行く事にした。

 

 その際、彼は小さい声でありながらもゲイムキャラに向けて激昂した事への謝罪を言った。

 

「封印の方は、任せたぞ」

 

「ええ、シャドーもね」

 

 アイエフの言葉を最後にネプギア達が奥に突き進んでいった。

 

 途中でネプギアが振り返り、一見不安そうな顔だったが、シャドーが大丈夫という顔をし、親指を立てようとするが指がないため頼んだぜという風な感じで手を振る。

 

 それを見届けたネプギアは微笑み頷き、そのまま最深部に向かってアイエフ達と共に行った。

 

「さてと……まずはお前ら、覚悟はいいか? 出でよエアライドマシン―――『デビルスター』! 全部残らず、駆逐してやる!」

 

 彼は群がっているキラーマシンの集団に向けて言い放ち、禍々しいオーラを放っている悪魔の名前を象徴したデビルスターにを出現させ、乗る。

 

 ……さあ、宴の始まりだ。

 

 

 

 

 

 

──☆──

 

 

 

 

 

 

 シャドーと別れ、最深部に行こうとしたネプギア達だが、向かう途中でキラーマシン一体と遭遇してしまい、仕方なく一戦交える事にした。ちなみに、皆がガチで戦ったのは今回が初めてである。

 

 ネプギアが女神化してM.P.B.Lで連続切りを繰り出す。最近になってリンドバーグと言うフォーミュラエッジよりも多く切りつける技を身に付けていて、攻撃を放の幅が広がった。

 

 さらに、アイエフはカタールで物理攻撃……だけではなく、ラ・デルフェスという名の魔法技も身に付け、使用している。

 

 日本一が威力の高い切り付け攻撃、新しく加わったがすとは魔法で攻撃していた。

 

 だが、キラーマシンも他のモンスターの比にはならない程の、尋常な硬さではなかったため、苦戦必至だった。

 

 紆余曲折ありながら、悪戦苦闘しながらも何とかキラーマシンを倒す事ができた。

 

「勝ったー! 今度は勝ったよ!」

 

「何とか倒したわね……」

 

「急いで行きましょう! こうしてる間にも、カービィさんが……」

 

「そうね。ここでのんびりしてる訳にもいかないわね」

 

 一人で戦っているシャドーのためにも今度は自分達が使命を果たすと決意していた。その決意を胸に、奥に進もうとしたその時! 

 

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ―――…………!!

 

 

「な、何!?」

 

「地震!?」

 

 突如として、大きな地響きが起き始め、周囲一帯が揺れ始める。

 

 だが次の瞬間には―――。

 

 ズゴオオオォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!

 

『『『!!?』』』

 

 ―――巨大な爆音がダンジョン中に響き渡った。

 

 皆は驚き満ち溢れていたが、しばらくすると音が収まり、微かな揺れと天井から細かなゴミが落ちてくる。

 

『い、今のは一体……?』

 

「た、多分カービィさんだと……」

 

「す、すごい揺れと音だったです……」

 

 ネプギア達はシャドーがかなりの激戦を強いられている事が分かった。彼女達は彼の安否を心配しながらも、止まる訳にいかずに最奥部に進んだのだった。

 

 

 

 

 

──☆──

 

 

 

 

 

 ―――時は少し遡り……。

 

 

「…………」

 

 

 シャドーは浮遊する「デビルスター」に乗り、高い位置からキラーマシンの集団を見下ろしていた。

 

 戦闘時の最初、シャドーはコピー能力の『カッター』で戦う事にした。何故かというとカッターは貫通系の技が多く、防御力に関係なく攻撃する事が出来る。

 

 そのためキラーマシンをどうやって倒せばいいかという対策を考えていたら貫通系等といった物理を除いたコピー能力で倒せばいい、と。そう思った次第である。

 

 冷戦の如くお互い睨み合う中、キラーマシンが動く。

 

 巨体とは思えない程の速度で飛び上がってきたキラーマシンが接近し、武器を振る。

 

 シャドーはすぐさまデビルスターを後方に退かせ、下がりながらカッタービームを放つ。無防備となっていたキラーマシンを貫通させると、追いかけていたのか運良くその後ろにいたキラーマシンにも当たる。

 

 だが直撃ではなく、腕部分に当たり、右腕がゴトンと音を立てて落ちる。シャドーはそれを見逃さず、デビルスターのエンジン噴射口から火を吹かせ、マシンを急発進させる。

 

 真っ二つとなったキラーマシンの間を通り抜け、マシンで突っ込みながら右腕のないキラーマシンに向けて"撫で斬りカッター"を放つ。

 

 ―――それはまさしく疾風の如き一閃だった。

 

 気がつけばそのキラーマシンの背後に技を放った構えのシャドーがいた。時間差で機械の体が横に割かれていく。訳の分からぬままモンスターは消滅した。

 

 さらにシャドーはマシンの上から飛び上がり、近くのキラーマシンの頭に向かって兜割りという技で頭を叩き割る。前回倒した時も頭に大ダメージを受けて停止したため、頭への攻撃が有効だと推測していた。それに伴い、キラーマシンがぐらりと倒れるがデビルスターに向かってジャンプして飛び乗る。

 

「……本当なら、こいつ等はゲイムキャラすら恐れられている存在だ。ルウィーの危機に直面しているのに、何だか楽しくなってきた。……でもこれっておかしいよな。この状況で楽しいって」

 

 シャドーはそう呟く。内心でもそう思っている。何故か楽しい気持ちであると。

 

 実は戦闘狂なのかなとか考えていると、別のキラーマシンがやってきた。

 

「コピー能力を変えるか……コピー能力『プラズマ』」

 

 彼はコピー能力を切替え、頭に青い球体が埋め込まれており、黄緑色の炎の冠を被る外観に変わる。初めてこのコピー能力になった時、エアライド仕様で、貫通に優れているためシャドー自身も結構気に入っていた。

 

 エネルギーがある程度溜め、目の前まで接近してきたキラーマシンが武器を振ろうとした瞬間に、ショットガンに近い三方向弾を放つ。放った瞬間キラーマシンの胴体に風穴ができ、そのまま倒れた。

 

 もう一度エネルギーを溜め、今度は螺旋型のレーザーを放つ。それで一体のキラーマシンを貫通する。が、高い誘導性を持っていたため、そのエネルギーは急旋回し、付近のもう一体の体を貫き、倒す。

 

 残りは九体となったのだが、ここまでシャドーが何事もなく(ことごと)く撃破し、まるで千切っては投げ、千切っては投げを繰り返しているのはこの"デビルスター"というマシンの特性―――飛行能力が髙い事と、攻撃力が髙いという強いシナジーを受けているからである。

 

 勿論、シャドー自身が強力なコピー能力を有し、且つ貫通属性が通じるのだと的確に有効打を見抜いているためでもあったのだが。

 

「……ん?」

 

 シャドーは異変に気付く。キラーマシンの集団が一斉に襲いかかってきたのだ。今まで一体一体が向かって来ていたため、集団戦法で確実に仕留めに来たのだろう。

 

 彼はそれも今更感丸出しの苦肉の策だと思いマシンを急上昇させる。キラーマシンの集団は一直線に向かい、飛んでいるシャドーに武器を一斉に振った。これを受ければひとたまりもない。だが……。

 

「プラズマ波動弾ッ!!」

 

 シャドーはMAXエネルギーの波動弾を下に放った。多数のキラーマシンがその奔流に巻き込まれる。一、二体は確実に飲み込んだだろうか。しかしそれ以外の個体はダメージを負ったものの倒すまでには至らなかった。

 

 だがシャドーの目的はこの攻撃で奴らを倒すためではない。

 

 "プラズマ波動弾"は地面に着弾し、爆煙が発生する。辺りに土煙が舞う。流石に煙の中では機械の目でもシャドーを目視で捉える事が難しかったのか、キラーマシンは辺りをウロウロしている。シャドーの目的は攻撃が次いでの目眩ましだった。

 

 

「コピー能力『ミラー』! ……ミラー切りぃぃ!!」

 

 

 突然シャドーが煙の内側に現れ、ビームの時と同じような、玉が藍色のステッキ、水色と赤の二つの帽子を被っていたシャドーが、ステッキから光り輝く剣のようにして切り裂いた。

 

 それと同時に煙が晴れ、キラーマシンが隙ありと言わんばかりに得物を振り上げ、彼を攻撃しようとする。

 

「ミラー分身!」

 

 シャドーがそう言うと、もう一人のシャドーが分身となって、それがどんどん増えていく。

 

 高機能なAIが搭載されている訳でもなく、本体が見分けられずキラーマシンは当てずっぽうに武器を振る。が、それは分身のため空振りに終わる。

 

 シャドーの分身が全員ジャンプして一つになり、そして……。

 

「ミラー……切りぃぃぃぃぃ!!!」

 

 一体のキラーマシンに狙いを定めて、もう一度、ステッキを剣のようにして真っ二つに切り裂いた。そうしてる内に、気がつけば残りが五体となっていた。

 

「……流石に飽きた。コピー能力『クラッシュ』……最終兵器取扱い注意、ってな!」

 

 いい加減、多くて飽きてしまったシャドーは特殊な形状をした鉄兜を被っている「クラッシュ」カービィとなった。

 

 エネルギーを溜め始めると、その影響で地響きが鳴り、立っている下のブロックが欠けていき、その欠けた一部が重力に逆らっているかのように上に上がっていく。

 

 凄まじいエネルギーを溜めている間にキラーマシンがシャドーを八方塞がりにして、逃げ場を無くしていた。情けも容赦もなくキラーマシンが自身の武器を振り上げた瞬間だった。

 

 

「消し飛べ……! 地獄の業火ッ!!」

 

 

 ―――カァァァァン……! 

 

 刹那。シャドーから目を覆いたくなる程の眩い閃光が放たれたかと思えば―――。

 

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ―――…………!!

 

 ズゴオオオォォォォォォォォォォォォォォォン!!!!!

 

 衝撃波が発生し、そのままそれが大きく広がっていき、爆音と共に地形を抉る大爆発が発生、周囲一体の空間が光に包まれた。

 

 ………………

 …………

 ……

 

 ―――数十秒もした後。

 

 その場は、幾多ものブロックの破片が散乱し、まさに焼け野原のように更地になっており、巨大なクレーターとなっていた。




前に出てきたクラッシュと、今回のクラッシュになった時の外見が違うのは
シャドーは神様転生で全部のコピー能力を使えるので、夢の泉バージョンとWII、TDXのバージョンと使い分けた訳です。
はい。いかがでしたか?長々とでしたが…戦闘描写がムズい…うまく書けたか不安です。

どうでもいいかもしれませんが、カービィのアニメは真っ二つ要素が多いですよね。
実際にアニメの「カッタービーム」はデデデの車を綺麗に真っ二つにしてたし……あと何気に私が気に入ってる技です(隙あらば自分語り)。
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