超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~   作:legends

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今回、オリジナル回入ります。


VSハードブレイカー戦、そして……

「…………」

 

 俺は"クラッシュ"で辺りを破壊し尽くした後、辺りを眺めていた。

 

 数体以上いたキラーマシンは、今やスクラップと化していた。胴体の右半分が消し飛んでいたり、上半分が大破していたりと、原型を留めていなかった。後はクラッシュの爆発による消滅だと思われる。

 

 あれだけいたキラーマシンの集団を撃破できたのは自分でも凄いと思う。

 

『ギギッ……ギュイーン……』

 

「ん? ……ッ!」

 

 音がしたためその方向を向くと、別の場所にいたキラーマシンの軍勢がこちらにやってきた。

 

 数は俺が戦った時よりも少ないが、それでも結構な数だ。十体程か?

 

「くそ……まだいんのかよ……!」

 

 悪態をつきながらも、戦闘態勢を取る。

 

 折角あれだけの集団を倒したのにまたやるのかよ。反吐が出るぜ……そう思っていた矢先。

 

「全く、見てられないわね!」

 

「その声は……! ロム、ラム! ラムも来てくれたのか?」

 

 ルウィーの女神候補生二人が俺の助けにやってきてくれたっぽい。でも俺達に反抗的だったラムが来てくれるとは思わなかった。

 

 多分、ロムがラムに助けに行こうって説得したのかもしれない。

 

「カービィお兄ちゃん一人だけ……?」

 

「いや、俺以外の奴らもいたが、キラーマシンの封印に行ってる」

 

「そう……私達が援護する。早く封印を」

 

 ロムとラムにネプギア達に封印のことを言うと、そんな事を言う。

 

「だけどこれだけの数……二人だけじゃ……」

 

「ルウィーの女神候補生をなめないでよね! この程度の連中、束になっても敵じゃないんだから!」

 

「ここは、任せて」

 

「フッ、そうか……なら、二人とも、ここは任せたぜ! お前達も、気をつけてな!」

 

「うん……!」

 

「まかせなさい!」

 

 二人が答える。

 

「よし、じゃあ……出でよ伝説のエアライドマシン、『ドラグーン』!」

 

「「!?」」

 

 俺は素早く行けるようにドラグーンを出し、搭乗。

 

 二人は今の俺の行動に驚いてたが、今は言わない事にしておいた。

 

(このまま何にもせずタダで行くのはちょっとアレだな……ならば!)

 

 これから行く前に俺はある事を思いついた。

 

 ドラグーンのエンジンを起動させ、発進する。

 

 

 ―――キィィィィィィィィィィン

 

 

 それも超スピードで。そのスピードのせいか、いくらか目の前にいたキラーマシンを貫き、切り裂く。

 

 これこそ伝説のエアライドマシン―――「ドラグーン」。並のエアライドマシンとは違い、攻撃力や加速力、飛行能力も段違い。

 

 記憶が正しければ、ドラグーン自体に対した攻撃力はないのだが、ウリなのはレベチの飛行能力。高速で、しかもほぼ無限に飛べるというチート性能。コイツ等如きじゃ伝説のマシンの敵ではなかった!

 

 貫いたり切り裂いたりした事で、これで少しは楽になるだろうと思った。

 

 しかしこの時二人が呆然としていたのは、俺は知らなかったのだが。

 

 とにかく、今はネプギア達の元へ向かうため、フルスピードで突貫した。

 

 

 この時、怪しい影が目を光らせながら見ていたのを、俺は知る由もなかった……。

 

 

 

 

 

 

──☆──

 

 

 

 

 

 

 ネプギア達は現在、ブロックダンジョンの最奥部に向かい、そこに下っ端がいた。がすとの活躍によりゲイムキャラを直した発言に驚く。

 

 

「直したって……そんなのアリかよ! クソッ、計画が狂いまくりじゃネェか! どうすれば……」

 

「さあ、そこをどいて! ジャマするならやっつけるよ!」

 

「ぐぐぐ……おい、ハードブレイカー! コイツ等の相手して時間を稼ぎな! その間に逃げ……じゃなくて、上の指示を仰いでくるからよ!」

 

 

 本音が出かかっていた下っ端だが、下っ端のすぐ側にハードブレイカーと呼ばれた機体が佇んでいた。

 

 キラーマシンと同じ機械仕掛けの体、青色の翼を生やし、両手に黄色い剣を持ち据えていた。恐らく、キラーマシンの上位機種だろう。

 

 目を光らせ、ネプギア達を見る。

 

『承知した。時間を稼ごう。だが……』

 

「だが?」

 

『倒してしまっても、別に構わんのだろう?』

 

「バカ野郎ぉ! 負けフラグ立ててんじゃネェよ!」

 

 負けるつもりがないのか、無意識に下っ端にフラグを立てていた事を突っ込まれた。

 

 ネプギア達は今までのキラーマシンよりも強いと思い、気を引き締めてから戦闘を始めた。

 

 戦闘準備を整えるため、ネプギア、アイエフ、日本一は接近戦、コンパとがすとは遠距離の傾向で戦う、という陣形を取った。

 

 まず牽制として日本一が剣で連続切りをして攻撃する。だが、装甲がキラーマシンと同等、あるいはそれ以上の硬さのため、弾かれてしまった。

 

 その隙にハードブレイカーが自身の剣で薙ぎ払うように切るも、彼女の攻撃が本腰を入れた一撃ではなかったため、バックステップで余裕を持ってかわす。

 

「フォーミュラエッジ!」

 

 次いで女神化したネプギアが肉薄し、剣撃を連続で浴びせる。

 

 しかし攻撃を浴びたのにも関わらず、ハードブレイカーは鼻で笑った。

 

『……この程度か? 女神候補生……』

 

「っ!」

 

 ハードブレイカーが突き攻撃を仕掛けてきた。ネプギアは紙一重のタイミングで体を逸らしかわそうとしたが、剣が腕を掠ってしまう。ネプギアは苦痛の表情をするが痛みを我慢し、少し距離を取る。

 

「おとのはのしらべ、ですの!」

 

「ラ・デルフェス!」

 

 ネプギアが傷をコンパの治療で直している間に、がすととアイエフが魔法攻撃をし、ダメージを与える。しかし、機械生命体というだけあってか、まるで効いていないような風であった。

 

「くっ! 手強いわね……」

 

『フン。貴様等の力が弱いだけだ……』

 

 

 ハードブレイカーはそう言う。これからどうすればいいか全員が次なる策を考えていると―――。

 

 ―――キィィィィィィィィィィン

 

 空気を切り裂くような音が後ろから聞こえ、ネプギア達は振り向く。そこには……。

 

「カービィ(シャドー)(さん)!」

 

 救世主とも呼んでもいいシャドーが到着した。エアライドマシンから降り、ネプギア達のところに合流する。

 

「シャドー、アンタキラーマシンは倒せたの?」

 

「まあ一通りな。途中また残りの奴らが来たんだが、その時にロムとラムが来てな。自信満々に言ってたから二人に任せた」

 

「ロムちゃんとラムちゃんにですか?」

 

「ああ。まあそれは後に話すとして、それよりも……」

 

 シャドーはネプギアに聞かれ頷く。同時に予めハードブレイカーの存在に気付いていた彼は、彼女達より前に歩み、見上げる。

 

『また一人倒しがいのある奴が現れたか……』

 

「倒されるのは、お前の方だ。コピー能力、『ソード』」

 

 ハードブレイカーがそう言ったと同時にソードカービィとなり、戦う態勢を取る。ネプギア達も再び態勢を整えた。

 

 切り込み隊長と言わんばかりにシャドーがハードブレイカーに向かって走り、飛び上がって自身の剣で斬りつける。ハードブレイカーは得物でガードした。

 

『……つまらん。どんな者かと危惧していたが、女神候補生と同等といったところか? 大した事がない……』

 

「なっ!? ……うわっ!」

 

 ハードブレイカーは彼を蔑み、それを弾いた後、瞬く間に二本の剣を振る。

 

 それにシャドーは驚き、宙に浮きながら剣で防御の体制を取ったが、攻撃が予想以上に重かったためか吹き飛ばされてしまう。

 

「くそっ! ソードビーム!」

 

 吹っ飛ばされながら波動切りで応戦する。

 

『ヌンッ!!』

 

 ハードブレイカーはその攻撃を右手の剣を振ってかき消す。それに驚きながらシャドーは地に手を付きながら後ずさりをする。

 

「……マジか。俺のソードビームをかき消すなんて……」

 

 シャドーが動揺している中、ネプギアが突っ込み、M.P.B.Lからビームを射出する。

 

 ハードブレイカーはそれに直撃するが、精々焼け跡が付くだけだった。

 

『……弱い、弱いぞ』

 

 ハードブレイカーは彼等を心底呆れたかのように言う。

 

 流石はキラーマシンの上位の存在。一筋縄ではいかない。

 

「くっ……」

 

「くそー!」

 

 ネプギアが悔やみ、シャドーががむしゃらに再びジャンプして切ろうとした。

 

 が―――。

 

 

『無駄だ』

 

 

 ―――ガシャアァァァン!

 

 

「んなっ!?」

 

 シャドーが剣を振ろうとした瞬間、ハードブレイカーが強烈な一振りを放ち、シャドーの持っていた剣が砕け散った。

 

 さらに驚くシャドーを無視し、剣を振ってシャドーにもう一撃お見舞いした。

 

「がっ!」

 

 シャドーは口から反吐を吐き、大きく吹っ飛ばされた。ドサッという音がして地面に何回かバウンドする。

 

「カービィさん! 私達の大切な人を傷つけて……! 許さない!」

 

 その様子を見ていたネプギアがシャドーを傷つけられた事により、怒りを覚えハードブレイカーに突っ込んでいった。

 

「シャドーさん!」

 

 吹き飛ばされたところにコンパがいたため、急いでシャドーの元へと向かい治療する。

 

(野郎……だが、確かに俺達は弱い。だからってこのままむざむざやられる訳にはいかねえんだよ!)

 

 シャドーは強く決意する。

 

 コンパが応急処置をしてくれた後、傷と痛みが完全にとはいかないまでも収まった。

 

「ありがとうコンパ。お陰でまた奴のところに行ける」

 

「何を言ってるですか? シャドーさんは少し休まないと……」

 

 コンパはシャドーの怪我の事を思ってそう言った。

 

「悪いなコンパ。折角直してもらったけど奴はどうしても倒しておかないと。だから……コピー能力『ウォーター』。行ってくるぜ」

 

「あ、ちょっとシャドーさん!?」

 

 シャドーはコンパの静止を聞かず、水飛沫を上げながら再びハードブレイカーのところに向かった。

 

 

 

「きゃああああ!」

 

『フン……所詮この程度か』

 

 ハードブレイカーの攻撃でネプギアが吹き飛ばされ。膝を付く。

 

 それを見たアイエフ、がすと、日本一が駆け出すも、邪魔とばかりにハードブレイカーによる剣の振りで衝撃波が発生し、三人は吹き飛ばされてしまう。

 

 そして再びネプギアに視線を向け、剣を振りかぶる。

 

『これで終わりだ。女神候補生』

 

「あ……」

 

 体が動かないネプギアはただそれを見ている事しかできなかった。

 

 ―――自分が弱かったから。カービィに頼ってばかりでいたから。

 

 そんな事を思いながら、目を閉じる。何も出来なかった自分を後悔しながら―――。

 

 

 

 

「―――やらせるかよ! 『ウェーブショット』!」

 

 

 ドパァァァァッ……。

 

 

『む……?』

 

「え……?」

 

 その刹那―――いくつもの水の塊が飛んできた。それはハードブレイカーの体表に撒き散る。それをした者―――というかこんな行動ができるのは一人しかいない。

 

「カービィさん……」

 

「よお」

 

 渦巻いた水の冠を被っていたシャドーがネプギアに寄り添っていた。彼女はシャドーを見て弱弱しく名前を呼び、そんなネプギアを見てシャドーは声をかける。

 

「ネプギア」

 

「は、はい……」

 

「確かにお前は弱いと感じているかもしれない。だけどな、自分を責めるな。今は仲間達がいる。そうだろ?」

 

「仲間達……」

 

「そうだ。今お前は一人じゃない。皆の支えがあったから、ここまで来れたんだ。例え自分が弱かったとしても、仲間達の力を合わせれば、どんな事だって出来る。俺はそう思っている」

 

「カービィさん……」

 

 ネプギアは涙目になりながらも、シャドーの顔をしっかりと見ていた。

 

 ―――彼女は一人ではない。姉を救うための道中、アイエフ、コンパに救われ、二人と共に旅をし、日本一やがすとに出会い、同じ女神候補生であるユニとも共闘した。

 

 そして、自身の憧れの対象であるシャドーとも出会った。彼には幾度となく救われ、現にこうして激励の言葉をかけてもらっているのだってそうだ。

 

 故に、自己肯定感の低いネプギア一人だけだと何度もあったであろう挫折が、彼等によってなくなったと言っても過言ではない。

 

「だから、自分だけが弱いと、そう決めつけるな。な?」

 

「……はい!」

 

 ネプギアはシャドーの力強い言葉に気迫が戻った。

 

『……つまらん。情など……貴様等がどうあがこうと我を倒すことはできまい』

 

 ハードブレイカーが体に水滴をしたたせながらシャドーとネプギアに割り込み、自分には勝てないと豪語する。

 

「それはどうかな……やってみねえと分かんねえだろ! コピー能力、『アイス』」

 

 アイスカービィになって、冷気を含んだ吐息をハードブレイカーに向けて放った。

 

『何だこれは……避けるまでもない……』

 

(引っかかったな、馬鹿め!)

 

 ハードブレイカーはただの冷気を放っているだけだと思い、避ける必要のない行為に呆れの声を漏らす。

 

 だがシャドーは内心で煽りの言葉を言いながら吐息を出し続ける。

 

 何をしてるか知った事ではないが、ハードブレイカーは目の前の黒い球体の如く生き物を片付けようとした。

 

 

 パキパキ……。

 

 

『……何?』

 

 

 そこで異変が発生する。そんな音と共に体中が氷に覆われていく。冷気を含んだ吐息を浴び続ける事によって。

 

 実はシャドーは考えがあったのだ。

 

(キラーマシンより攻撃力はもちろん、防御力だって段違いかもしれねえ。だったら……奴に水を浴びせて、それから冷たくなったところを凍らせるって手でどうよ?)

 

 その作戦は見事的中。水が滴ったハードブレイカーの体はパキパキと音を立てながら下から上に掛けて凍っていく。

 

 それでもなお氷漬けになるのは免れようと、動きが鈍くなりながらもシャドーに剣を振り上げる。

 

『ぐ……こんなもの、で我を倒そうと―――』

 

「させません!」

 

『ぬっ! 貴様!』

 

 それを吹っ切れたネプギアが、シャドーの頭上で剣を受け止め阻止する。

 

(ナイスだネプギア!)

 

 中断させられたら、作戦が水の泡になる。シャドーは内心でネプギアにサムズアップし、吐息を吐き続ける事に集中する。

 

 上半身の方にも影響が及んでいき、次第にハードブレイカーの体も動かなくなってきていた。

 

 腕も氷に包まれた事から、武器を受け止めていたネプギアは力を入れる必要がなくなり、離れて彼のすぐ後方に待機する。

 

 そして遂には―――。

 

『馬鹿……な……我…………が……』

 

 最後の抵抗として声を上げるも敵わず、氷漬けとなった。シャドーはしばらく様子を見てコピー能力を解除し、地面にへこたれた。

 

 

 

「ふ~。何とかなったか」

 

「カービィさん!」

 

「ネプギア」

 

 ネプギアが駆け寄って来る。

 

「さっきはありがとうなネプギア。あそこでネプギアが奴を止めなかったら俺やられてたかも」

 

「あれでカービィさんも少しはやりやすくなると思って、やりました」

 

「なるほどな……よし、後はアイツをやっつけるだけだな」

 

「はい!」

 

 そうして、俺とネプギアが向かおうとした。

 

「私達のことを忘れてないかしら?」

 

「わっ! そうだったごめん!」

 

 背後から声をかけられてびっくりした。そこにはアイエフ、コンパ、日本一、がすとがいた。でも何か皆、何処かニヤニヤしているような気が……。

 

「本当はいい感じの雰囲気だったのをジャマしようとは思いたくなかったんだけどね……日本一が行こうって言うから」

 

「い、いい感じってなんだよ……」

 

「冗談よ。からかってごめんなさいね」

 

 そうアイエフが言ってるけどまだ何かニヤニヤしてる。俺が何かしたか? 

 

 仲間達との紆余曲折がありながらも、俺達は奴を倒そうとする。

 

 今の奴は動けない状態。攻撃してこない巨大な氷が目の前にあるだけ。これを砕く事でハードブレイカーを撃破できる。

 

 とはいえ、悠長にやってはいられない。モタモタしていると氷が溶けて奴が復活するだろうし、ロムとラムの事も気がかりだ。

 

 できる限り手早く片付けようと、皆が武器を構える。

 

 

 ―――まさしくその時だった。

 

 

 ビュオオォォォン! 

 

 

「きゃっ!?」

 

「何!?」

 

「何です!?」

 

「びっくりした!」

 

「いったいなんですの!?」

 

「この色のビームは……!?」

 

 突然ハードブレイカーの横にあったブロックが砕け、ピンク色のビームが放たれた。ネプギア、アイエフ、コンパ、日本一、がすと、俺の順に驚いてしまう。

 

 それは氷漬けとなっているハードブレイカーに当たり、氷が粉々になる。

 

 結果的にハードブレイカーを倒した事にはなるけど……今はその達成感よりも、第三者の乱入による驚きの方が大きい。

 

 皆が警戒していると、ビームを放たれたところのブロックが消し飛んだ。そこから"緑に輝く"目と共にヌッと出てきた何かが煙の中から姿を現した。

 

「な、何よコイツ!」

 

「このメカ結構カッコイイね!」

 

 アイエフが当然の反応で、日本一が呑気な感じで答える。しかし……こいつに見覚えがありすぎた。

 

「なんでこいつが……ここにいるんだ? だってこいつは……HR-Hと同じでいないはずなのに―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――なんで『ヘビーロブスター』が……!?」

 

 

 そいつは全身金色で巨大なハサミを持っているエビ型のロボット、ヘビーロブスターだったのだ。

 




はい。また出ました。こいつらが登場した原因ってなんなんでしょうね?
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