超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~ 作:legends
シャドー「アホ。ていうかまだ新兵だから死に過ぎじゃねえかwww」
OTL
新たな都市、リーンボックス
俺達はミナの提案によりルウィーの教会に泊まらせてもらうことにした。そこで食べ物や、寝るとこまで提供してくれたりと何から何までお世話になりっぱなしでとても感謝した。
……最も、ロムが俺達の輪に入りたがろうとしていたのだが、度々ラムがダメとか言いつつ二人は自室に長いこといたようだが。
そして朝になり、今俺達は教会をお暇しようと準備している。
「皆さん、行ってしまわれるのですね」
俺達が準備完了して、ミナがお見送りに来てくれた。ロムとラムも一緒だ。
「お世話になりました」
ネプギアが頭を下げて言う。その時ロムがうずうずしていて、少し悲しそうな顔をしていた。
「ネプギアちゃん、カービィお兄ちゃん……行っちゃうの?」
「む……」
ロムが別れを惜しむように言ってきた。確かに俺としてもここを離れるのはちょっと寂しい。
だけど女神救出のためずっと泊まるって訳にもいかない。だから致し方ない。
「うん。でも、きっとすぐ会えるよ。だからそんな顔しないで」
「ああ」
俺も頷く。
「……うん」
「むむむ……ロムちゃん、なんでそんなとびっきりの笑顔を……! このままじゃ、まずい。とってもまずいわ!」
何がむむむだ。……まあ流石にこの光景は見慣れたな。
確かに最初こそ手を焼いたけども、ロムとは打ち解け、ラムも慣れたらお転婆な少女って事に落ち着いた。
「それでは皆さん、お気を付けて旅を続けてください」
「はい!」
そうしてルウィーの教会を後にした。
「確か次はリーンボックスだったよな?」
教会を出て、街に戻ってきた時に俺は皆に次の目的地を尋ねる。
「順当に考えればそうね。あそこには女神候補生はいないけど、ゲイムキャラはいるだろうし」
「りょうかいですの!」
がすとが少し声を張り上げて言う。
……何気なくついてきたのは気になるが……。
「……がすと、まだいたの?」
アイエフが邪魔みたいな言い方をすると、がすとからガーンと音が聞こえて、目尻に涙が浮かんできていた。
「ひどいですの。ジャマものあつかいされたですの!」
「アイエフ、そう言ってやるなよ。がすとが可哀想だろ?」
「いや、そういう意味じゃなくて……」
俺がツッコむと、アイエフは訂正するように言葉を紡いだ。
「アナタ、自分で直したゲイムキャラを見届けるためについてきたんでしょ? もう一緒に来る理由ないんじゃない?」
それはそうなんだけれども……。
「……がすとはみなさんに会うまえ、せかいじゅうをたびして、われたディスクを直してまわってたですの。そうする事が、少しでもせかいをすくうためになると思っていたですの」
「それは、素晴らしい考えだと思うです」
「でも、ディスクを直すのはしょせんたいしょりょうほうですの。せかいをすくうには、もっとこんぽんの問題からかいけつしないとダメだときづいたですの。だからがすとはみなさんについていくことに決めたですの!」
そういうことか。ちょっとがすとの興味本意な気もするが……。
「決めたですの! って、そんな勝手に……」
「まあまあ、いいじゃないですか。がすとちゃんがすごい人なのは、よーく分かってるですし」
「そうだな。今回の件もがすとがいなかったらヤバかったし、万が一またゲイムキャラが壊されても直せるしな」
「……まあ特に断る理由もないか」
アイエフが渋々といった感じで納得する。
「よろしくお願いしますね、がすとさん」
「こちらこそよろしくですの!」
がすとが正式に仲間になった。
改めて歩き出そうとしたら、誰かのNギアが鳴った。発信源は……ネプギアのだ。
「あ、Nギアが鳴ってる。えと……いーすんさんからだ。はい、もしもし?」
『もしもし、ネプギアさん? そちらの様子はいかがですか?』
「ルウィーのゲイムキャラに協力してもらえました。これからリーンボックスへ向かうところです」
『まあ、丁度よかった。実は先ほど、リーンボックスの教祖、箱崎チカさんからご連絡がありまして。なんでも、至急ネプギアさんに会いたいとの事でしたから』
「私に? どんな用なんでしょう?」
『そこまでは伺っていません。ただ、大分切羽詰まった様子でしたので、できれば急いで向かってあげてください』
「はい、分かりました」
ネプギアは通話を切った後、俺達に事のあらましを伝える。
「……と、いう事らしいんですけど」
「何かしらね、急ぎの用って……まあ、向こうに行って直接聞いた方が早いわね」
「そうですね。リーンボックスって、どうやって行くんですか?」」
「ラステイションから定期便が出てるです。それに乗れば、あっという間に到着ですよ」
「ふーん……」
俺は不満げに唸る。何故って? この体だからな……。乗る時に、またジロジロと客に見られるかもしれないと思った。
「そうか。じゃあとりあえず俺は別行動で行くぜ」
「え? なんでよ」
皆が俺を見てくる。そろそろ察してもいいと思うんだが……まあ、一応言っておくか。
「いや、俺ってさ、こんな体だろ? だからまた他の客にジロジロ見られるのがちょっと嫌だなと思って……」
「それもそうね。確かにアンタ、ラステイションやルウィー行きの電車に乗る時も割と他の客にジロジロ見られてたものね……」
「じゃあ、どうやって行くですか?」
「そうだな……エアライドマシンに乗っていくぜ。……ただし今じゃない」
「え? どういう事?」
日本一が聞いてくる。他の皆も同じような感じだが。
「だってさ、俺一人が行ったってリーンボックスの場所が分かる訳ではないし、それに停留所まで皆で行った方がいいだろ?」
俺は決して一人ぼっちが嫌だという訳ではない。そう決して。うん。
「……アンタ、寂しがりなのね」
「え? ち、違うぞ。ていうかなんでそう思うんだよ!」
なんでこう鋭いんだ!
「だって分からなければその辺の人に聞けばいいし」
ぐ……痛いところを突かれた。
「シャドーさん寂しがり屋さんなんですね~かわいいです」
「だ、だから違うって! 本当だ!」
俺はオドオドしながらも皆に言い聞かせるように言う。
だが、みんなして温かい目で俺を見る……み、見るなあ! そんな目で俺を見るなぁ! 恥ずかしい!
「ね、ネプギアは……」
「……(カービィさんって普段カッコいいのに寂しがり屋なの可愛い……)」キラキラ
ダメだ! よく分からんが目を輝かせている。話を一回戻そう。
「と、とにかく! ラステイションに戻ったらお前達が定期便に乗ったら俺も合わせて出る! それでいいな!?」
「わ、分かったわ……くくっ」
「~~~ッ!!」
アイエフが少し吹き出したのを隠しているつもりだがバレバレだ!
そんな恥ずかしい出来事がありながらも、ラステイションに一旦戻った俺達はネプギア達が定期便に乗ったのを見計らって―――。
「―――出でよエアライドマシン、『フライトワープスター』!」
人通りが少ない場所でオレンジ色のワープスターを顕現させた。これは普通のワープスターよりも飛行能力が特化している。簡単に言えば長いこと空にいられるのだ。
俺はそれに乗り、飛行する。飛び立った後、上空からネプギア達の乗っている定期便を見つけた。
マシンをコントロールさせながらそれに付いていき、しばらく飛行していると、広大な緑の土地、目立つ大きな機械的な建物があった。
そこに着いたため、俺もフライトワープスターを降下させる。
着陸するまでの途中周りを見てみたが、リーンボックスは『雄大なる緑の大地』と呼ばれており、自然と街が一緒になっててプラネテューヌと同じくらい大きな都市……という訳ではないものの、それでも中々人が住みやすい良い都市だろうなとは思う。
見とれている内に地面に付き、マシンから降りた。
その後、ある程度ネプギア達を探しているとすぐに見つけ、合流できた。
小柄だから、定期的にジャンプしながら探す必要があったのがちょっと不便。
「あっ、カービィさん!」
「よっす」
「小さいから余計に目立つわね」
俺はアイエフの煽る発言に少しイラッ☆とする。だが突っ掛かると面倒なので、抑えた。
「ほっとけ。それより、街の様子はどうだ?」
ネプギア達に以前の状態と変わっていないかどうか聞いてみた。
「そうね……そんなに変わった様子はないわね」
「そうですね……治安はちょっと悪そうですけど……」
「このくににはめがみさまがいませんから、しんこうもガクッとおちてるんですの」
とりあえず、街の様子は変わっていないが雰囲気が悪い……と。
女神候補生もいないし、この分だと国のシェアもヤバそうだな。
「それで、どうするの? 下っ端達を探しに行く?」
「先に教祖の所に行きましょう。ネプギアに用があるって話だし」
「下っ端も狙ってる事は同じだから、また会う事があるだろうな……非常に癪だが」
俺がそんなぼやきを呟いた後、俺達は教会に向かうのだった。
シャドー弄りは楽しいww