超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~   作:legends

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今回も会話がメインですが、アレが出てきます。


ケイブとの話し合い

「今日はありがとー! みんな、大好きだよ―――!」

 

 ネプギア達が先程会ったケイブに下っ端の追跡をお願いし、歌っている少女の所に戻ってきたのだが、既に歌は終わっていたようだった。

 

「ライブ、終わっちゃったね。むー、下っ端のせいで、途中聴き逃しちゃったよ!」

 

「ケイブさん、ちゃんと追いついたんでしょうか?」

 

 言いたい事を各々告げる彼女達だが、今は下っ端よりも重大な事を抱えていた。

 

 それは現在この場に、シャドーがいない事。

 

 人ごみに入ってケイブに下っ端の捜索を頼んだ後、その際ネプギアがシャドーの存在がない事に気付いた。

 

 人波に飲まれたのか不明だが急いでシャドーの探索をしたものの、たくさんの人ごみの中で探すのは、かなり困難である。

 

 そのために一旦諦め、ケイブが帰ってきた時にでも彼の事を見ていないか聞こうとしていたのである。

 

「それにしても、どこに行ったのかしらね……シャドーの奴」

 

「無事だといいんですけど……」

 

 と、アイエフとネプギアが心配していた時。

 

「俺がどうかしたか?」

 

 聞き覚えのある声が聞こえ、その場にいた五人が驚きながら振り返る。

 

「か、カービィさん!」

 

「アンタ、今までどこにいたのよ!」

 

 彼女達が声を上げる。だが、シャドーは何食わぬ顔で答えた。

 

「いやあ、下っ端の奴を攻撃しながら追いかけてたんだが、何分足が速くて思いのほかタフで動きを止められなかったんだよ。それに追跡に夢中になって皆の元から離れる事になっちまった。済まん」

 

「そんな事で……まあ一泡吹かせたみたいだから別にいいけど」

 

 アイエフがそこまでしなくても、とやれやれといった感じで答えた。最も、自分達の代わりに下っ端を痛い目に遭わせたため、許してくれた。

 

「でも、よく私達のいる場所が分かったね。一人で戻ってきたんでしょ?」

 

「あ、いや、そうじゃなくて―――「私が連れてきたのよ」……そういう事になるな」

 

 シャドーが言葉を探していると、代わりにケイブがそう言葉を紡ぎながら戻ってきた。

 

「ごめんなさい。取り逃したわ」

 

「そう。シャドーも言ってたけど、まあ仕方ないわね。アイツの逃げ足の速さは折り紙つきだし」

 

「あなた達は、この子が言っていたけど、下っ端……あの逃げた女と面識が?」

 

 シャドーがケイブに先ほど言っていた名前を伝えたため、既に知っていた。

 

「はい。下っ端さんには、これまで何度も何度もジャマをされてるです」

 

「ルウィーなんて、したっぱのせいで、あやうくほろぼされかけたんですの」

 

 コンパとがすとが今まで下っ端のしてきた悪事を報告した。

 

「そう。下っ端……そんな危険な人物が、リーンボックスに来たというのね……。改めて自己紹介を。私はケイブ。治安維持組織、リーンボックス特命課の一員よ」

 

 彼女は初めて会った時と同じようにもう一度自己紹介をする。

 

「リーンボックス、特命課?」

 

「わ、わ。なんかカッコいい! 正義の味方っぽいよ!」

 

「名前だけは、ね。現状は人員が全然足りず、治安の悪化を遅らせる程度のことしかできていないわ。……唐突で申し訳ないのだけど、あなた達も特命課に協力してもらえないかしら?」

 

 ケイブから皆に頼み事をされる。

 

「協力?」

 

「ええ、あなた達の経験と……言葉は悪いけど、女神であるという立場を利用させてもらいたいの。今の特命課の活動では限界がある。このままではジリ貧になるのは目に見えているわ」

 

 そこからケイブは言葉を続ける。

 

「根本から解決する手段を探さなくてはいけない……どんな手段があるかは、まだ分からないのだけど」

 

 そこまでケイブが言うと、ネプギアが胸を張って答える。

 

「分かりました。協力します!」

 

「俺もそれには賛成だな」

 

 シャドーもネプギアの意見に同意した。

 

 恐らくこのまま野放しにしておくのが嫌で、困っている人がいれば助けたいという思いが強いのだろうと、ネプギアと彼は似た気持ちを抱えていた。

 

「またアンタ達は、そんな安請け合いを……何をするのかも分かってないのよ?」

 

「だってさ、これ以上犯罪組織に好き勝手されたくないし」

 

「それに、リーンボックスの人達が困ってるんですし……放っておけないじゃないですか」

 

「……そういうところは誰かさんにそっくりね。まあ、この国のシェアの回復も目的の一つだしね」

 

 シャドーは誰かという言葉に引っかかったが、敢えて言わないことにした。

 

「感謝するわ。当面は私があなた達に同行する。指針が決まったら、その時は協力をお願いするわ」

 

「はい!」

 

 こうしてシャドー達はケイブに特命課の仕事に協力する事となった。

 

 ちなみに今日はもう遅いからとケイブがありがたい事に宿を提供してくれたので、そこで彼らは一泊する事となった。

 

 

 

 

 

──☆──

 

 

 

 

 

「そういえばさ。どうしてケイブはライブ会場にいたの? ケイブもあの子のファンなの?」

 

 俺達は提供してくれた宿で一泊した後、一旦別れていたケイブと合流した。

 

「特命課の仕事よ。ライブ会場の警備は重要な任務だから」

 

「ライブのけいびが、じゅうようなにんむですの?」

 

 確かにそれはうなずける。普通、ライブには警備が付き物だが、精々人の流れに注意するとか、周囲の人達を見張るものとばかりに思っていたのだが……。

 

「彼女……5pb.は特命課の間接的な協力者なの。彼女は歌の力で人々を勇気づけ、犯罪神崇拝崇拝から目覚めさせようとしている……それ故、彼女のライブは犯罪組織の妨害に遭いやすい。だから特命課は常に人員を派遣して、警備にあたっているのよ」

 

 ケイブは昨日歌っていた少女……5pb.の警備についての説明をした。

 

「へえ……昨日のライブだけじゃない、色んな戦いをしているのか……」

 

「……でも、そんな使命感からではなく、彼女にはただ、唄いたい歌を唄えるようになってほしい。そのためには一日も早く、リーンボックスの治安を回復しなくては……」

 

「そうだよな。自分にとって歌いたい歌は歌えれば気持ちがいいしな」

 

 分かるぞその気持ち。どんな歌でも歌い時に歌えればそれだけで満たされた気がするからな。

 

「大のオンチが、何を言ってるのよ……」

 

「んなっ……! 音痴じゃねーし! あれは、敵が昇天するぐらい俺が凄い歌を歌ってるだけだろーが!」

 

 額に手を当てて呆れているアイエフに、俺は猛烈に反論した。

 

「何を言っているのかしら……?」

 

 

 

 

 

──☆──

 

 

 

 

 

 そうして、歩き出して数分後、見慣れた人物二人が窺えた。

 

「あれ? そこにいるの……ロムちゃん? ラムちゃん?」

 

 そう、ルウィーの女神候補生のロム、ラムだった。

 

 ……それにしても昨日はユニ、今日は二人と……女神候補生ズが随分と集まっているな。てかリーンボックスには女神候補生がいないって話だから勢揃いしてないか?

 

「あら、余所の国でも声かけられるなんて、私たちってば有名人……げっ! ネプギア!」

 

 最初にラムが声をかけられて嬉しそうにしていたが、ネプギアの顔を見た瞬間バツが悪い顔をした。

 

「また、げって言われた……私、嫌われてるのかな……」

 

 ラムも最初こそ名前で呼んですらいなかった。今はちゃんとネプギアって呼んでるしそこまでじゃないと思うが……。

 

「嫌いじゃない……会えて、嬉しい……」

 

 ほらここに天使がいた。ロムがネプギアに嬉しそうに言う。

 

 ネプギアはロムの言葉に感極まって涙が零れた。

 

「うう、ありがとう……ロムちゃん達もリーンボックスに来てたんだね」

 

「まだ、来たばっかり……少しでもシェアを集めようと思って……」

 

「そっか、頑張ってるんだね」

 

「ネプギアちゃんと、カービィお兄ちゃんが、がんばってるから……わたしも、がんばる……」

 

「そうか、いい心がけだな」

 

 俺はがんばると言ったロムに対して返しの言葉をかけて微笑む。

 

 くそ~、頭撫でれないのが口惜しい……あ、ロリコンじゃないぞ? 

 

「むむむむっ……そーゆーことだからジャマしないでもらえる! 私たち、忙しいんだから!」

 

「そうは言うがな……この国でシェアを集めんのは簡単じゃないっぽいぞ?」

 

「え? どういうこと?」

 

 

 俺達は二人に、犯罪神崇拝規制解除の事など、リーンボックスの今の現状を話した。

 

「はんざいしんすーはいきせいかいじょ……ロムちゃん、分かる?」

 

「(ふるふる)」

 

 二人とも、チンプンカンプンな感じだった。ま、規制だって最近起こった事だし知らなくても無理ないか。

 

「こどもにはむずかしかったみたいですの」

 

 ドヤっているがすとに一回、鏡見たらって言いたくなるな……。

 

「ば、バカにしないでよ! つまりその、チカって人が悪い奴ってことでしょ!」

 

「そうであれば話は単純だけど……チカの言動がおかしくなったのは、本当にここ数日のこと。悪と断定するのは、まだ早いと思うわ」

 

「じゃ、じゃあ……分かった! きっと、そのチカはニセモノなのよ!」

 

 一理ある。これが子供の勘なのか……それとも当てずっぽうなのか……どちらにしても合いそう。

 

「偽物?」

 

「そう、悪いやつがすり替わってるのよ。それならツジツマが合うわ!」

 

「……そういう絵本、読んだことある」

 

 ロムさんや、どういう絵本なんすかそれ……。

 

「……その可能性は低いんじゃない? 偽物だったら、さすがにケイブが気付くでしょ」

 

「いいえ、多分気付かないわ」

 

 アイエフが二人の言った事に反対の意見を言い、ケイブがそんなことを言ってきた。

 

「え?」

 

「私は人の機微には疎いから、外見が同じであれば簡単に騙される自身があるわ」

 

「そこに自信を持つのも、どうかと思うんですけど……」

 

「でも、それじゃ……」

 

「しらべてみる価値は、ありそうですの」

 

 それもそうだな。もし偽物だったら、さっさと化けの皮引っ剥がして大慌てする様子が見たいし……。

 

「ところでどうやって調べるんだ? 俺達は、以前の教祖とか分かんないし」

 

 俺がそんな疑問を持つと、ネプギアがあっという感じで閃いた。

 

「ユニちゃん! ユニちゃんなら、様子がおかしくなる前に会ってるかもしれません」

 

「探してみましょうか。素直に協力してくれればいいけど」

 

 ユニか……前にちょっときつい言い方をしたからなあ……会った時に怒ってなければいいが。

 

「ロムちゃんとラムちゃんも一緒に来る?」

 

「……うん、一緒に……」

 

 ネプギアの誘いにロムは行こうとしたが―――。

 

「わたし達は忙しいの! 教祖とかキョーミないし! 行くなら自分達だけで行きなさいよね」

 

 ラムは反論した。やっぱりまだ俺達のことを信用しきれて……ない事はないよな、と思いたい。

 

 でも、こうして反抗期っぽいところを見ると、本当に子供っぽいよな~とか思ったりしてると。

 

「むっ! 今わたしのこと見て子供っぽいって言った!」

 

 と俺を指差しながらラムが言ってくる。人に指差しちゃいけません! ……って、今は人じゃないか。

 

 そんな事より、今思ってた内容が口に出てたの!? 

 

「わたしより小っちゃいくせに~!」

 

「な、何おう!」

 

 ……あっ、やっべ。子供相手にマジになってしまった。しかもよく見るとステッキなんか持ち始めたし! 

 

「あんた生意気よ! あの時は認めてたけど、やっぱり敵よ! かくごー!」

 

「うわわわわ!?」

 

 ラムがステッキを振るって襲い掛かってきた。子供だとはいえ、女神候補生だ。結構な力がある。

 

 とはいったものの、こんな子に反撃して危害を加えるなんて、大人げないよな。だからかわしまくるしかない。

 

「ラムちゃん! やめて!」

 

「うるさい! こいつが悪いのよ!」

 

 ネプギアが制止の声を上げるも、相当キてるのか、恐らく俺に一撃喰らわすまで止めない様子だった。

 

 しかし、ラムの攻撃を際どく紙一重で何回か避けていると。

 

「うわっ!」

 

 余程の姿勢だったのかその場で滑ってしまった。そのせいで尻餅をつき、ラムの攻撃をかわせなくなってしまった。

 

 ……子供にやられるってどんな感じなんだろ。って、俺はドMじゃない! 今も武器が目の前に迫ってるしー! 口は災いの門とはよく言ったものだよ、本当に。

 

 だ、け、ど、も、流石に痛いのは嫌だあああああ! 

 

「やああぁぁっ!」

 

「うわああああ!?」

 

 思わず反射的に手を突き出し、目を瞑る―――。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ―――ガギィィィィン!! 

 

 

 

「え―――きゃああああ!!」

 

 ラムが叫び声を上げる。謎の金属音が聞こえた。何が起こった? 

 

 瞑っていた目を開けると……。

 

「ん……? んなっ!? これってビームソード!?」

 

 スマブラでのアイテム、刃部分が青白いビームソードを何時の間にか持っていた。

 

 でも何で? 無意識だったのはそうだが……俺はスマブラのコピー能力が使えるのもあって、それ故にスマブラのアイテムが使えたとしても不思議じゃない。

 

 実際、スマブラではよくビームソードを愛用していたのもあったが……不可思議な現象に戸惑うも、ラムの安否を優先してビームソードをその場にぽいっと捨てる。

 

 急いでラムのところに駆け寄った。

 

「大丈夫か、ラム?」

 

「びっくりした~」

 

 良かった。どうやら怪我はしていないみたい。急にビームソードを出されてステッキが弾かれたんだと思う。

 

 だけど、どのような意図でも攻撃しようとしたのは否めない。俺は地面に尻餅を付いているラムの頭を優しく撫でる。

 

「え……?」

 

「ごめん。ラム。不可抗力とはいえ攻撃しようとして悪かった……すまない」

 

「…………」

 

 ラムは最初疑問符を浮かべていたが、少し時間が経つと少し恥ずかしそうにする。その様子を見ていたロムがこちらにとてとてとやってきた。

 

「ラムちゃん……カービィお兄ちゃん、いじめちゃ……だめ」

 

「ロムちゃん……」

 

 ロムがラムに向かって少し厳しめの口調で言い放つ。その様子にラムは呆然としていた。

 

 その後、ネプギア達もやってきた。

 

「カービィさん、大丈夫ですか?」

 

「ああ何とかな。それよりも……」

 

 俺は二人の方を見やる。少し気まずかったが……。

 

「……ごめんね」

 

 代弁するかのようにロムが謝ってきた。でも、ここは自分にも非がある。

 

「いや、ロムとラムは悪くない。悪いのはうっかり口を滑らせた自分だ。……もう一度言う。ごめん」

 

「ほら、カービィお兄ちゃんもこう言ってるよ……?」

 

「……まあ、ロムちゃんがそこまでいうなら許してあげる」

 

 何とか丸く収まったかな? 

 

「そ、そーゆーわけで私達はいけないわ!」

 

 振り出しに戻る、と。

 

「そっか……それじゃ、また後でね」

 

「あ……うん……」

 

 こうして、第三次大戦が起こるかと思ったが、物事が無事に済みロムとラムと別れた。

 




何が始まるんです?
第三次大戦だ。
…はい、言ってみたかっただけです。
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