超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~ 作:legends
それと気が付いたら、お気に入りが70を超えていた……。
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「ま、負けた……また負けたあぁぁ……」
「コンパちゃんにぶたれたっちゅ……なんという、快感……」
アンダーインヴァースにて、下っ端とネズミとの戦闘。その結果はこの通り、俺達の圧勝だった。
下っ端が悔しそうにしているが、ネズミはコンパによって倒されて、何故か嬉しそうにしていた。これがMなのか? キメエ……。
「まあ、ざっとこんなもんね」
「この二人は、いいかげん自分の弱さをりかいした方がいいですの」
がすとの言葉はごもっともだな。俺やネプギアのみならず、他の女神候補生も散々やられているのに、自覚していないのか下っ端としてのやられ役にマジで合っていた。
加えて今回は数が数。五対ニという事もあって危なげなく終わった。
「大丈夫ですか? 痛い事とかされてませんか?」
『はい、私は平気です。ありがとうございました。えっと、あなたは?』
ネプギアがゲイムキャラに声をかける。どうやら普通に受け答えしてるため、無事のようだ。
「プラネテューヌの女神候補生、ネプギアです。ゲイムギョウ界を救うために、力を貸してください!」
またですか……なんで理由を言わずに伝えるんだ……。
「ネプギア、理由、理由。言うの唐突すぎんだっての……」
『……いえ、分かります。あなたの中に、ゲイムキャラの力を感じる……そうですか。私達の力を使って、世界を……』
救うんですね、分かります。
「分かってくれたんですか? それじゃあ……」
ネプギアがそう期待すると、ケイブが呼びかける。
「待って。教祖であるチカの許可も得ないと。一度教会に戻ってからじゃないと」
「それもそうだな。んじゃ―――」
「待ぁてよ! 何勝手に話進めてやがんだ!」
俺達がチカの許可を得ようと、教会に戻ろうとした時、下っ端が呼び止めてきた。
「あら、今日は珍しく逃げなかったのね」
「あんまりしつこいと、もう一度やっつけるよ!」
「舐めた事抜かしてんじゃネェ! こっちにはなぁ、奥の手ってモンがあるんだよ!」
下っ端が自信満々にそう言うと、おもむろに懐からゲイムキャラのディスクを取り出した。
『それは、ゲイムキャラのディスク……? なんでそれを持ってるの!?』
ゲイムキャラが驚愕の声を発する。
「あぁ? そうなのか? へへっ、コイツはな、尊敬する上司からもらったんだ。コイツの力で、ジャマな奴等をブッ殺してこいって言われてな!」
下っ端がそれを天に掲げる。その瞬間、今までネプギアがゲイムキャラの力を取り込んだように光が発生し、その光が下っ端とネズミを包む。
「お? おおおお……スゲェ!! こりゃスゲェぞ! 力が、みなぎってきやがる……っ!」
「これだけの力があれば……そうっちゅ。待つばかりの愛じゃダメっちゅ。コンパちゃんは、力ずくでモノにするっちゅ!」
「パワーアップした……? 見ただけでも、分かるくらいに……」
ケイブの言う通り、今の下っ端とネズミの外見は体から黒いオーラが滲み出ている。
どれくらいなのかは分からないが、俺達より強くなったってのは間違いないだろう。
「いくらパワーアップしたって、下っ端は下っ端だよ。アタシがやっつける!」
日本一がそいつらに駆けていく。
「おい日本一!」
俺が呼びかけるが、間に合わなかったのか聞こえなかったのか、それを聞かず、下っ端に強烈な蹴りを浴びせる。
だが……。
「……あぁ? なんだそりゃ? ひょっとして蹴ったつもりか?」
攻撃を喰らったにもかかわらず、下っ端は平然としていた。
「うそ!? 思いっきり蹴ったのに!?」
「蹴りってのはなぁ……こうやってやるんだよぉ!」
下っ端はカウンターとばかりに日本一を思いっきり蹴った。
「うわああああ!」
「日本一!!」
日本一は蹴られた勢いで壁にまで吹っ飛ばされた。
『ゲイムキャラの力を、こんなふうに悪用するなんて……!』
「へへっ……勝てる、勝てるぞー! テメエ等、今日こそ年貢の収め時だぁ!」
「……あれはネプギアが取り込んだゲイムキャラの力なんかじゃねぇ。ドス黒く魔改造された何かだ。畜生……参ったな。下っ端達があんなに強くなるなんてな……」
「できれば逃げ出したいけど……すんなり逃がしてくれるとも思えないわね」
後一歩だったってのに……!
「くそ、一体何が始まるんだよ!?」
「あぁ? 決まってんだろ! テメエ等との第三次大戦だ!」
「この手に限るっちゅ!」
そのネタを言うな!
──☆──
下っ端とワレチューの第二ラウンド。その戦況は、シャドー達の圧倒的不利な状況に陥っていた。
「おらおらぁ! どうしたどうしたぁ!?」
「ぐうぅっ……!?」
シャドーはソードカービィとなっていたが、下っ端のゴリ押しの攻撃を何とか剣でガードしていたものの、攻撃が想像以上に重く、まるで簡易的な嵐の攻撃に防御するのが精一杯だった。
ギィィン! ガギィン! ガギャァン!
耳をつんざくような金属音が何度も鳴り響く。攻撃を耐えている影響でシャドーの表情が苦痛に歪んでいた。
「カービィさん! はああっ!!」
女神化したネプギアがシャドーを助けに下っ端を攻撃するが、下っ端は彼女の得物を片手で受け止める。
「無駄無駄ぁ! テメエ等のの攻撃なんて、所詮こんなモンなんだよ!!」
「っ!? きゃああああ!!」
「ネプギアッ!!」
ネプギアが下っ端の持っていた武器で薙ぎ払われ、吹っ飛ばされる。
「ちゅー……コンパちゃん……コンパちゃんの、太ももハァハァ……」
「い、いや……こないでくださーい!」
下品な笑みとよだれを零していたワレチューにコンパは巨大な注射器で殴る。が……。
「ちゅー! コンパちゃんの手厚い看護! オイラ幸せものっちゅー!!」
コンパの攻撃も録に通じておらず逆に嬉々とするばかりで、ワレチューも相当なパワーアップを遂げていたようだった。
――☆――
「はあ……はぁ……くそったれが……」
シャドーは絶望的状況の中、息を荒げていた。
―――手が痛い。さっきから下っ端の攻撃を受け続けて、手がじんじんと痺れていた様子。
尚且つ、ガードはしているが、重い一撃を何発も放たれて、防御しているだけで体力も減りっぱなしの一方だ。
「オラァ!!」
「ッ!!」
下っ端の攻撃をガードしようとしたが、反応が遅れてしまった。
一瞬の隙が命取りになるとはまさにこの事だったようで―――。
バキャアアア……ン
剣が粉々に砕けてしまった。
さらに下っ端は彼にもう一撃浴びせようと―――。
「くたばれ!!」
―――ドゴオォォッ!
シャドーに強烈なパンチを放った。
「ぐわあああああっ!!!」
「カービィさん!?」
シャドーが勢いよく吹き飛び、壁に叩きつけられ埋まってしまう。
彼がやられた様子を見て青ざめるネプギア。だが敵は待ってはくれない―――。
「隙ありぃぃ!!」
「!?」
下っ端はネプギアに容赦のない膝蹴りを食らわす。その一撃はネプギアの腹部にめりこんだ。
「か、はっ……」
肺から空気が強制的に吐き出され、腹部を押さえながら彼女はそのまま膝を付き、倒れてしまう。
「う……ぐ……」
「ひいい……」
アイエフは酷く傷ついた腕を抑え、肩で息をし、コンパは強化したワレチューに怯え尻餅をついて腰を抜かしていた。
「うごけない、ですの……」
「……くっ……」
がすとはワレチューの攻撃によって体が麻痺し、うつ伏せのまま動けなくなってしまい、ケイブはそこまで致命傷を負ってはいないが、負ったダメージにより苦痛の顔をしている。
しかも決定的なのが、先程苦戦すらなかったのにも関わらず、似た状況で今はワレチューの力が圧倒しているのだ。
まさに、地獄絵図。全員が満身創痍だった。
「あーあ、つまんネェ。テメエ等に何度もやられてたのがバカみてえだぜ。クソが!」
下っ端は倒れているネプギアの頭を踏みつける。
「あっ、ぐぅ……」
「まあどうせここでテメエ等は死ぬんだからな! 今までの鬱憤を晴らす時がきたぜ!」
下っ端は高らかにそう宣言する。
「……-ビィ……んを……」
「……あぁ? 何か言ったか? 聞こえネェな……」
ネプギアの口から小さな声が発せられたが下っ端の耳には届かなかった。
「……カービィさんを……よくも……!」
ネプギアは声を少し張り上げ、下っ端をキッと睨み付ける。それを聞いた下っ端は吹き出す。
「―――クハハッ! よくもまぁ、その状態で他人の心配ができるなガキんちょ女神! テメエはもう、満身創痍だってのによ!」
笑って彼女を横から何度も蹴る下っ端。
「安心しな。テメエを殺った後は、黒チビ共々仲良く天国へ送ってやるよ!」
下っ端は情けをかける家のように嘲笑う。
「さーて、おしゃべりはここまでだ。テメエ等をブッ殺してやろうとするか……!」
下っ端はまずはと言わんばかりにネプギアに向けて武器を振るう。
(……カービィさん……)
「…………ん……?」
俺は気絶していたのか意識が覚醒する。確か、下っ端にぶっ飛ばされて……そこから記憶がない。
横を見やると、同じように壁に埋まったまま気絶している日本一がいた。
成程、たった一発の攻撃で気を失わされた訳か。何とも情けない。
「いってえな……コンチクショウ……」
体中が痛い。とてもじゃないが動けないぐらいだ。そこまで下っ端の攻撃に威力があった訳か……畜生め!
だがそんな事言ってられない。早く、ネプギア達を助けないと―――。
「ん……? ……ッ!!」
下っ端がボロボロのネプギアを蹴り、笑っている。
……何がそんなにおかしいんだ?
ネプギアをボロ雑巾のように扱って、なんで……そんなに狂ったように笑っていられるんだ?
―――ワカラナイ。どうシて。
……今何か黒い感情が芽生えた気がしたが、考えている暇などない。というか―――。
下っ端は今にもネプギアにとどめをさそうとばかりに武器を振りろうとしている。
俺は急いで奴の所に向かう―――が。
「うぐっ……!?」
埋まっている箇所から飛び出そうと力を入れた瞬間、激痛で体が悲鳴を上げる。幸い、力を入れたお陰か埋まっていた穴からはすぐに抜け出せたが、落ちるような形でその場に倒れてしまう。
さっきのでよっぽどダメージが入っていたのか、くそっ!
そうだ、他の皆は―――。
……言わずもがなだった。皆、目を背けたくなる程の酷い有様に口を出すのも憚られる。
このままじゃ……皆が、皆が……。
俺は絶望した。俺に力がないから。だからネプギア達を守る事が出来なかった。
クソ! クソッ! 俺にもっと力があればこんな事にならずに済んだ! 傷つけずに済んだ! ネプギア達を守る事が出来た!
……だが。嘆いていたところで誰も助けになぞ来る事もなく―――
「畜生……ダメなのかよ……俺……」
目頭が熱くなる。自分が非力だと。こうして悔やんでいる間にもネプギアは今にも自分の目の前で殺されようとされている。
俺はそんな奴らが許せなかった。奴らが―――。
"憎い?"
―――憎い。
"許せない?"
―――許せない。
"潰したい? 殺したい?"
―――ツブしたい。コロしたい。
"そうか。キミの気持ちは十分伝わった"
心の奥深く、邪悪なナニカが沸々と目覚め始める―――。
"奴らが憎くて堪らないんだろう? 許せないし、潰したいんだろう? そして殺してやりたいんだろう?"
"だったら、キミが思うままに己の本能を解き放ってみなよ。そうすればきっと、キミの目的が満たされるはずだ"
"さあ、見せてくれよ。キミの本性を! このボク―――――に!"
───瞬間、俺は邪悪なナニカに飲み込まれた。
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ッッッッッ!!!!!』
『『『!!?』』』
突如として、獣のような雄叫びが上がったと思えば、衝撃、地響きと共に特大の黒い気柱が上がった。
満身創痍だったネプギア達も、下っ端やワレチューもその異様な光景に目を見開いた。
「な、なんだよ、あれ!?」
「オイラが聞きたいっちゅ!!」
「……あれってまさか……」
「シャドーさんがいた所だったです……」
一人と一匹が驚き、アイエフとコンパが呆然とした様子で
「……カービィさん……」
ネプギアがうつ伏せの状態から上半身だけを起こし、その光景をただ見据える。
そして、しばらくするうちにその気柱の勢いがなくなり、弾ける。
その弾けた場所にいたのは……。
―――コハァァァァァ……。
「な、なんじゃありゃ!?」
「ちゅ!?」
黒い息を吐く者。その息と同じ色をし、丸く身体をしている。その姿は正しくシャドーだった。
だが、異様なまでに外見が変わっている。
それは、シャドーからドス黒いオーラがとめどなく溢れ、おぞましい形をしている黒い翼を生やし、何より、目が紅くなって口も裂けんばかりに吊り上がっている。
手には禍々しい黒い剣を持っていた。
その場にいた全員が、シャドーのあからさまに変わったその姿に戦慄を覚えた。
そして"ソレ"は、下っ端とワレチューにギロリと紅い目を向ける。
『クキキキ……テメエラヲコロシテヤル……コロス、ツブシテヤル! ウワーッハハハハハハハ!!!』
『『『……!?』』』
彼の、異質なこの姿は一体何なのか。
その真実は―――神のみぞ知る。
はい。やりすぎちゃった感が半端ないです。
文章無茶苦茶になってるかもしれませんが大目にみてくれると幸いです。