超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~   作:legends

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間隔が長引きました! 済みません!



歌姫の登場

 下っ端とワレチューがパワーアップし、追い込まれたネプギア達だったが、シャドーが覚醒。

 

 一時は下っ端達を圧倒したが、敵味方関係なく攻撃してきたため安全とは言えなかった。そこでネプギアの機転によってシャドーを必死に呼びかけて、意識を元に戻す事に成功したのだった。

 

 ……が、今度はネプギアのやらかしでシャドーを気絶させてしまった。前途多難である。

 

 もう下っ端とワレチューに勝てる者はいないのか。そう思った時、リーンボックスの歌姫、5Pb.が突然現れた。

 

「5Pb.? どうしてあなたがここに……」

 

「チカさんに頼まれたの……いざって時、皆を助けてって」

 

「……そう。これ以上ない、頼もしい援軍だわ」

 

 ケイブは5Pb.が現れ驚いていたが、チカに頼まれた事を聞き、安堵の表情を浮かべる。

 

「テメエは確か、ライブをしてた……へへっ! 何しに出て来たんだよ? のん気に歌でも唄う気かぁ!?」

 

「……うん、唄うよ。ボクには唄う事しか、できないから……」

 

「そいつぁいいや! ほれ、唄ってみろよ。せいぜい場の雰囲気でも和ませてくれよ!」

 

 下っ端が急かすように言い、5Pb.が息を吸い始める。

 

「すぅ、はぁ……みんな! ボクの歌を聴いて!!」

 

 5Pb.が歌い始める。

 

 傍から見ると、応援にも見える。その様子は、どちら側を応援しているかが明白だった―――。

 

「へっへっへ! 間抜けな絵面だなぁ! さぁて、これ以上茶番に付き合う義理もネェか。そろそろ……ん?」

 

「……ちゅ? な、なんっちゅか? 力が、抜けていくっちゅ……?」

 

「な、なんだよこりゃ? 何がどうなってやがる!?」

 

 途中、下っ端とワレチューの体に変化があった。見ると、先程まで出ていた黒いオーラが消えていたのである。

 

「素敵な歌……なんだか勇気が湧いてくるような……」

 

「はい。なんだか今なら、勝てる気がするです!」

 

「あれ? さっきまで痛かったところ、もう痛くないよ?」

 

 先程までの絶望的状況と比べて、今は全員自信満々という表情だった。

 

「う、うーん……あ……? はっ!」

 

 さらに、シャドーも目を覚まし、ガバッと起き上がった。

 

「カービィさん! 大丈夫ですか?」

 

「あ、ああ……何とか……それにしてもさっき目覚めた時、何かあったような気がするが……?」

 

「あっ……(察し)」

 

 シャドーは先程、ネプギアによって気絶させられたことを覚えていないらしく、頭に疑問符を浮かべる。

 

 それを察したネプギアは目を逸らし、あはは……と苦笑いしながら頬を朱に染める。

 

「まあいいか。それよりも……何か、心地良い歌が聞こえた。誰かが歌ってn……って、なんで5Pb.がここにいんの?」

 

 シャドーは状況が分かっていないため、なぜ彼女がここにいるのかを皆に質問する。

 

「チカさんに頼まれて、私達を助けに来てくれたです」

 

「あ、そうなのか。まさか来るとは思わなかったけどな……けど、さっきまであった怪我が治ってるな。どうしてだ?」

 

「5Pb.の歌には、そういう力があるのよ。善きを助け、悪しきを苦しめる不思議な力がね」

 

「そうなのか……」

 

(さっき、下っ端にやられた後の記憶が無くはないんだが……ほとんど覚えてない。知りたい、知りたいぞ~~!)

 

 5Pb.がいる驚きよりも、シャドーは先程悪魔のような外見になり下っ端達を圧倒している時の記憶がなかった。そのためどんな事が起こったか分からず、心の中で本当に知りたいと思った。

 

「クッ、冗談じゃネェ! こんなふざけた歌なんかで、やられてたまるかよぉ!」

 

 下っ端は再び戦う態勢を取るも、自分達は弱体化(パワーアップする前)し、今度はシャドー達がパワーアップし、且つ全快した体なため、存分に戦える。故に、ほとんど無謀な戦いを挑もうとしていたのだった。

 

「さて、じゃあ目が覚めたところだし、一丁やりますか。何かいいもんないかな~と。って、ん?」

 

 復活したシャドーは手を回し、戦う態勢を取ろうとしてコピー能力を何にしようか迷っていた時、足元に、とある物を見つけた。

 

「……いいもんあんじゃん」

 

 シャドーはそれを手に取った。それは、全体が金色に光っており、赤い宝玉が埋め込まれている―――。

 

 

 

 

 

 チートクラスのアイテム、"マスターソード"だった。

 

 それを手に持った途端、何故か支配されるかのような凄まじい自信をシャドーが持つようになった。

 

 それ程までにこの"マスター"が協力な力を秘めているのだろう。負ける気がしなかった。

 

「……来いよ。相手してやる」

 

 シャドーは剣を持っていない方の手を此方にチョイチョイと振って、下っ端を挑発する。それに見事に乗った下っ端が―――。

 

「くそがああああああ!!」

 

 叫びながらヤケクソ気味で突っ込んで来た。

 

「さあ来い! やられたら、やり返す。倍返しだ!」

 

 どこぞの銀行員の台詞を言いたかったと思いつつ、シャドーは構えを取った。

 

 

 

 

 

──☆──

 

 

 

 

 

「やっぱりダメだったぁぁぁ……」

 

「ちゅーぅぅぅ……」

 

 やはり、俺達の敵ではなかった。

 

 なんて言ったって、さっきまでよりも下っ端達が大幅パワーダウンしてるし、マスターソードが思ったよりも威力が強く、思いっきり振っただけで衝撃波が出るくらいだから。

 

 奴らの重い攻撃さえ注意すれば、あら不思議。ほぼ一方的なバトルになるではありませんか。

 

 まあ、そんなこんなで、結果は言わずもがな、俺達の勝利だ。

 

「やったー! 正義は必ず勝ーつ!」

 

 日本一は、無事に撃破できた事により清々しい顔をしていた。

 

「5Pb.さんのおかげです! ありがとうございました!」

 

「ひっ!? ひゃう!」

 

 ネプギアが礼を言った途端、5Pb.が驚いたかと思えば、あせあせとケイブの後ろに隠れてしまった。一体、どうしたというんだ……。

 

「お、思いっきり避けられた……? うう、かなりショック……」

 

「許してあげて。この子、極度の人見知りなのよ」

 

 マジですか。人見知り……別名コミュ障である。俺もコミュ障だと思うんだが、まさか俺以上のやつがいるとは。

 

「ご、ごご、ごめんなさいっ!」

 

「ひとみしりなのに、ライブなんてやってるですの?」

 

「え、えと……スイッチが入っちゃえば平気、なの……でも普段は、どうしてもダメで……」

 

 震えながらがすとの質問に答える。これは……あれだ。人が変わるってパティーンだ。

 

「なんぎなせいかくですの……」

 

 ごもっともである。

 

「でも、おかげで無事、ゲイムキャラさんも助け出せたですね」

 

『本当に助かりました。なんてお礼を言っていいか……』

 

「気にしないでください。悪いのは全部、犯罪組織なんですから」

 

 ちゃっかり酷い事を言うな……まあそれには全くの同感だが。

 

「チカもゲイムキャラも戻ってきた……これでリーンボックスも、少しはマシになるといいのだけど」

 

「さて、とりあえず教祖に報告に行かないとね」

 

 そうして俺達が戻ろうとした時。

 

『待ってください』

 

 俺達に向けてゲイムキャラが呼びかけてきた……ってこれで何度目だよ。デジャヴしか感じ取れないのだが……。

 

「何ですか?」

 

『彼に……少し話したい事があります』

 

 三度あることは四度なんちゃらって事だとバカな事を思ってたりしてる。

 

「カービィさんに……?」

 

『はい。どうしても彼だけで話しておきたい事があるんです』

 

「急ぎの用事もないし、分かった。ネプギア、話し終わったらすぐに行くから、先に行っててくれ」

 

「は、はい。分かりました……」

 

 そうして何か思うところがあるのか、ネプギア達はこの場から去って行った。

 

「……さて、話しておきたい事って何? まあ、大体予想がついてるけど……」

 

『はい。あなたは、この世界の住人ではないですね?』

 

 やっぱりか。

 

「まあな」

 

『やはりそうだったんですか……女神ではないのに姿が変わったり、あの恐ろしい姿といい……』

 

 ネプギアがやられそうになり、俺は下っ端達にドス黒い気持ちを抱き、その直後何者かに支配されるみたいに意識を失った。

 

 ゲイムキャラが言う恐ろしい姿……その時の姿がどうなっていたかは分からない。だから俺は直接見たであろう彼女聞いてみる事にした。

 

「……その事について、俺からも聞きたい。その恐ろしい姿の時の俺って、どういう外見してた?」

 

『はい……それは―――』

 

 

 

 

 

「―――ゑゑゑ!? 俺の姿そういう風にに変わってたの!?」

 

 どこぞの親父ぃみたいにたまらず大声を上げてしまった。てかなんだよ黒い翼って! ギ○ティナじゃあるまいし! 

 

『はい……今のあなたとは打って変わって、非常に恐ろしい姿をしてました』

 

「マジかよ……」

 

『……しかし、今はそのようなものは感じられません。あれは一時のものなのかどうかも分かりません。ですが、その時感じたのは物凄い邪気でした。身震いするような何かが……』

 

「物凄い邪気、ねえ……」

 

 そういえば、意識がなくなる前、誰かが直接、俺に話しかけてきたのを思い出した。

 

 お前は誰かと問おうとしたけど聞かず仕舞いになったが。

 

 ……うーん頭が痛くなってきた。色々考えるとキリがない。

 

『……すみません。あなたを困らせるような言い方をしてしまいました』

 

「ん? ああ、いや、いいよ別に」

 

 俺はゲイムキャラの謝罪に手を振る。

 

「俺は今あんたが言った力は何なのか分からない。……正直、今も俺は全く分かっていない。けど、またこの力を使うかもしれない。今回みたいなケースがあれば尚更な」

 

『…………』

 

「だが、これを多用するつもりはない。この力を使い続ければ……麻薬中毒になるみたいにその力に溺れてしまうかもしれない。極力、敵味方関係なく巻き込みたくない。俺自身、この力の事をよく分かってないから本当の窮地に陥った時に使おうと思っている」

 

 上手く制御出来ていなかったのか、ネプギア達にも攻撃したという。この力は本当に危険だ。

 

『……あなたがそこまで仰るなら、お留め立てはしません。ですが、私はその方が賢明な判断だと思います。あなたがその力に溺れてしまっては、あなたの側にいる人達も悲しんでしまうでしょう』

 

 ネプギア達が悲しむ……それは嫌だな。

 

 俺の良心も痛むし、彼女達の心も痛む。それだけは絶対に見たくないな。俺だってネプギア達の事を信頼してる。

 

 俺の事を信頼してるかどうかは分からないが、恐らく、俺が壊れてしまったら、彼女達の気持ちを裏切ってしまう事と同じ。

 

 この力に翻弄されて大事な人達を傷つけたくない。だから多用しないと誓った。

 

「……ありがとう。少しだけど気持ちの整理がついた」

 

 俺はゲイムキャラにお礼を言った。困らせる事を言ったと、彼女は話していたが、寧ろ釘を差す内容だと考えれば、心に留めておける。

 

『ふふっ……姿を持たない私が出来るのは、助言……それだけです』

 

 皮肉を込めて言ったんだろうが、彼女は彼女なりの意見を言っただけに過ぎない。それでも有り難かったのは間違いない。

 

『話は以上です。お引き止めしてごめんなさい』

 

「いや、貴重な情報だった。肝に銘じておく」

 

『そう言って頂けるのであれば良かったです』

 

「為になったよ。さて、案外話が長引いてしまったな。ネプギア達が心配してるかもしれないし、そろそろ戻ろうか?」

 

『それもそうですね』

 

 俺はエアライドマシン『レックスウィリー』に出し、ゲイムキャラを前面のガラスと操縦桿がある付近の部分に乗せ、リーンボックスの教会に向かった。

 




同じ表現がありまくりな気がする……。
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