超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~   作:legends

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そろそろネタ切れになってきた……書くことがない……。


洗脳女神

「な、何やってんスか! こんな音立てたら見つかっちまうじゃネェですか!」

 

 下っ端は無理やり天井を壊した者に対して小声で言い放つ。

 

「幼児の前の小事だ! おお、これは愛らしい……! 幼女の女神とは、ここまで……! さ、触ってもいいかな? あわよくば、舐めまわしたりしちゃっても!?」

 

 その者は眠っているロムを見つめてニヤケ顔を浮かべ、今にも触ろうとしている。

 

「興奮してる場合じゃネェっスよ! 早えとこ、やる事やっちまいましょう!」

 

「む……そ、そうだな。つい我を忘れてしまった……今慌てずとも、この幼女はすぐこの手の中に……!」

 

 そう言って、二人はロムの元へ近づく。気配のせいか、ロムは目を覚ました。

 

「……ん、うう。……え? だ、誰……?」

 

「ふふふ、怖がらなくてもいいんだよぉ? さあ、この目を見るんだ。この目をじーっとよく見て……」

 

 状況がよく分かっていないロムは言われたままにその者の目を見てしまう。

 

「目、を……? え? う、うう……うわああああっ!?」

 

 

 

 

 

──☆──

 

 

 

 

 

 天井が崩れた音が聞こえた俺達は、すぐさまロムの部屋に行った。扉を開けるとそこには見たくもない下っ端と異常がなさそうなロムがいた。

 

「ロムちゃん! 大丈夫!?」

 

「チッ、そりゃまあバレるよな。あーあ、面倒臭ぇ……」

 

「何をしているの? ロムちゃんから離れて!」

 

「へへっ。まあ、離れてもいいんだけどよぉ。このチビガキの方が、離れたがらネェんだよなぁ……」

 

「……(ぴったり)」

 

 ロムは何故か下っ端の側に付いて離れない。

 

「ロムちゃん、どうしたの? そいつは敵でしょ!?」

 

「敵かぁ。敵ねぇ……じゃあ試してみるか。おい、チビガキ。テメエの敵に攻撃しろ!」

 

「(こくり)」

 

 下っ端はわざとらしく言うと、ロムは頷き、杖を持ち、ラムに向けて振り上げる。

 

「え……? ロム……ちゃん?」

 

「危ねえっ!」

 

 

 、呆然としていたラムの前に、俺は即座にストーンカービィとなって石で拳を作りガードする。

 

 その瞬間、耳をつんざく程の金属音が部屋中に鳴り響いた。

 

 なんとかラムへの攻撃は防げた。だが、当のラムは何が起こったか分からないままだった。

 

「……え? ロムちゃんが、わたしを……攻撃しようと、した……?」

 

「へっへっへ! どうやら敵はテメエ等の方みてぇだぜ?」

 

「……うそ……なんで……?」

 

 狼狽えるラム。

 

 しかしこの短時間でロムに指示できたり、下っ端の側を離れようとしなかったのは、ある一つの推測に行き着くのに想像に難くなかった。

 

「俺の予想だが、ロムは暗示とか洗脳とかその類にかけられて、操られていると思う。……違うか?」

 

「……あんじ? ……せん、のう……?」

 

「へへっ。流石テメエは察しがいいな! その通りさ! 信仰のネェ弱った女神様は、簡単にコロッといきやがったぜぇ」

 

 やはりそうか。ロムのシェアが少ない隙を狙って操りやがったのか。……くそが……。

 

「女神を洗脳!? そんなこと、許されるはずが……!」

 

「テメエに許してもらうつもりなんざネェよ! さぁて、んじゃあこの国のなけなしのシェアももらいに行くか。ついて来な!」

 

「はい……」

 

「待って! ロムちゃん……ロムちゃ──ん!」

 

 下っ端とロムが壊された天井から出ていき、ラムが二人を追おうとするが、アイエフが手で制す。

 

「何か手はないんですか? ロムちゃんを元に戻せる方法は?」

 

「分かりません……女神が洗脳されたなんて、記録にない事ですし……」

 

「思いっきり蹴ったら元に戻らないかな? がつーんって!」

 

「何をバカな事を言ってる。そんな乱暴なことしたらダメだろーが!」

 

 日本一の発言には呆れたもんだ……。ラムだってロムのことを大事にしているからな。

 

「うまく言えないけど、何かこう……心を揺さぶるような事をすれば……」

 

「……したっぱ、しんこうがないから、かんたんにせんのうできたって言ってたですの」

 

「それが、どうかしたですか?」

 

「逆に言えば、信仰があれば楽には支配されない……って事か?」

 

 俺の発言にがすとが頷く。

 

「信仰……じゃあ、シェアクリスタルを使えば、もしかして?」

 

「敵の言葉をそのまま信じるのもどうかと思うけど」

 

「あくまで、かのうせいの話ですの」

 

 確かにシェアクリスタルを先程ミナが作ってくれたから、それを使えばなんとかなるかもしれない。

 

「他の手段もありませんし、試してみる価値はあるかもしれません」

 

「じゃあ、早く追いかけないと!」

 

「今さら追いかけても遅いわよ。どうせ向こうもすぐ行動を起こすだろうし、情報を待ちましょう」

 

 アイエフの意見は最もだった。何をしなくてもすぐ奴らが騒ぎを起こすだろうから、教会の本堂に戻って、それまで待機する事にした。

 

 

 

 

 

──☆──

 

 

 

 

 

「みなさん、今情報が入りました! 情報というより、正確には苦情ですが女神が街中で暴れているから、何とかしてほしいと」

 

 数時間後、ミナが慌てた様子で俺達に伝える。そろそろ動くんじゃないかと思っていたが、思った通りだった。

 

「早速動いたわね。みんな、準備はできてる?」

 

「はい、ばっちりです!」

 

「当然!」

 

「ロムちゃんにひどいことさせて……ぜったいぜったい許さない!」

 

 ラムの気持ち同様、俺もかなり頭にきていた。奴をぶちのめしたいぐらいにな……。

 

 

 

 

 

──☆──

 

 

 

 

 

「いいぞ、その調子だ! 壊して壊して壊しまくりやがれっ!」

 

「……壊して、壊して、壊しまくる」

 

 洗脳されたロムが女神化しており、下っ端に言われた通りに街を荒らしていた。

 

 建物、家などをお構いなく破壊していく。

 

「へへっ、いい眺めだぜ。女神が自分の国を破壊してやがる! 最っ高の見世物だぜぇ!」

 

「見つけました!」

 

「……チッ、やっぱり来やがったか。せっかくの余興をジャマするなんて、野暮な連中d「ストーンアームハンマー!!」……あ? ―――ごぶふっ!?」

 

 

 下っ端が嘆いた時、俺はなりふり構わず下っ端の顔を「ストーン」のアッパーカットでぶん殴った。

 

 下っ端は大きく仰け反り、後方へと吹っ飛んでいく。ざまあみろ。

 

「こんな悪趣味なこと、余興とは言わない……!」

 

「ロムちゃんを返して! 返さないって言うなら……」

 

 皆が様々な物言いを言う中、下っ端は鼻血を垂らしながら起き上がる。

 

「……ってーな……! テメエ、何しやがる……ってお? なんだよ、テメエ等力づくでやる気か? いいぜぇ、かかって来いよ」

 

 下っ端は何もなかったかのように余裕綽々の表情で立ち上がる。

 

「もっとも、手ぇ出してきたら、全部こいつがかばって受け止める事になるけどな!」

 

 下っ端がそう言うと、ロムが下っ端の盾になるかのように立ち塞がる。

 

 馬鹿が。甘いぞ下っ端。こちとら対抗策を持ち合わせているんでね。

 

「力づくかと思ったか? 残念でしたー。ネプギア! やってくれ!」

 

「はいっ! えええい!」

 

 ネプギアがロムに向かってシェアクリスタルを放り投げる。その瞬間、それが光り、辺りに広がる。

 

「ぬあっ! 眩しっ! ……ん? 光っただけ、か?」

 

「…………」

 

「お願い、ロムちゃん……元に戻って!」

 

「……へ、へへっ。ただのコケ脅しかよ! そんなんで戻るほどチャチな洗脳じゃ……」

 

 ―――と、下っ端が言葉を続けようとした時だった。

 

「う、うぐっ……うああああっ……!」

 

 ロムはシェアクリスタルによる影響か、頭を抱えながら地面に膝を付く。

 

「へ? お、おい、何苦しんでやがりますか? まさか、洗脳が解けるとか、つまんネェオチは勘弁しろよ!?」

 

「効いてるな! よっしゃあ後ひと押しだ! ラム、ロムに声をかけてみてくれ!」

 

「う、うん! ロムちゃん、わたしだよ! 分かるでしょ? ロムちゃんってば!」

 

「ああ……ラム、ちゃ……?」

 

 ロムの洗脳が解けかかっている。もうひと息で完全に解けるかもしれない。

 

 頑張ってくれよ、ロム。洗脳の解除に、少し苦痛で辛いだろうけど、すぐに戻してやる。

 

「ま、まずい……洗脳が解けたりしたら、ぜってえ怒られる……あんなに楽しみにしてたし……お、おい! ずらかンぞ! 早くしろ!」

 

「うぁ……は、はい……」

 

 洗脳が完全には解けてはおらず、下っ端が逃げるように指示すると、ロムは下っ端と共にその場から去ってしまった。

 

 だけども、このまま放っておく俺達ではない。ロムの洗脳を必ず解くために、俺達は下っ端達を追った。




次回、バトル回とシリアス回の予定なのに、一部カオス回になるかもしれない……。
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