超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~ 作:legends
コンパが行った後、俺達は料理を作るのを待っていた。やっと食事にありつける……。
ジュル
おっとヨダレが。
「さて、まだ途中だったけどあれをやった説明をしてもらいましょうか」
「ん? あれって?」
アイエフがそんな事を言ってきた。あれとは何の事だ?
「あんたが周りをあんな風にした事よ。もう忘れたの?」
ああ、その事か。
「それは私も気になります」
「何をしたのですか?」
ネプギアとイストワールもそう言う。少し面倒だけど説明するか。
「実は俺、コピー能力っていうものを使えるんだ」
「「「コピー能力?」」」
「ああ。コピーって意味は知ってるだろ? 写すって意味。で、俺は何かの敵や物を吸い込み、飲み込んでそれをコピーできるんだ」
「嘘……」
「そ、そんな事ができるのですか?」
「まあな。信じられないかもしれないけど……」
「あ、あの……。でも……」
俺が話を続けようとするとネプギアが割り込んでくる。
「何かっていうのは、まさか人も……!」
「落ち着いてくれ、ネプギア。何かっつーても流石に人は吸い込まない」
そんな事例、そもそも聞いた事ないし、あったとしても聞きたくない。
「それにな……」
ここで補足。転生して自由にコピー能力を使えるって言えないしな。だからこう答える事にしよう。
「俺は少し特殊でな、吸い込まずともコピー能力が使えるんだ」
「どういう事よ?」
「まあこういうのは口で言うより、実際に見てもらった方がいいな。よし、よく見ててくれよ……」
三人は俺をじっと見てくる。何かちょっと恥ずかしいな。
と、それは置いといて……。よしこれにしよう。
「コピー能力―――『ソード』」
すると俺の体が光り、緑色の帽子を被って、剣を持つソードカービィに変身した。
「「「…………」」」
三人は唖然としている。
そりゃそうか。こんな人よりも小さい黒球が突然光り、しかも大きい帽子を被った剣士になったんだからな。摩訶不思議だろう。
故に驚いても仕方がない……。
三人が立ち直るのに数十秒ぐらいかかった。
「まさかあんたにそんな力があるなんてね……」
「わ、私も驚きました……」
「女神以外にも変身できる人……。いえ、この場合はなんと呼べば……」
アイエフとネプギアは未だ驚きを隠せないでいた。イストワールも驚いていたがその後、何やら考えているような表情だった。
確かにこの世界では「女神」でしか変身できない。それが人よりも小さい者によって覆されたのも、カービィだからこそできる芸当だろう。
「勿論、何かの剣を吸い込んでも同じようになれるぞ。とまあこんな感じで……。この他にも色々なコピー能力がある。その別のコピー能力でスライヌを倒したんだ」
「ま、まだあるっていうの……?」
「そうだ。あと数十種類ものコピー能力があるかな」
「凄いですよカービィさん!」
ネプギア、そこまで凄い事か? カービィなら普通に吸い込んでできる事だが。
まあ、こういう奴は滅多にお目にかかれないからな。
俺は一旦コピー能力を解き、すっぴんに戻る。その時に体からコピー能力の星が吐き出されるように出て、直後に消えた。
「お待たせしたですよ~」
と、そこへコンパがこっちに来て料理を並べてくる。
見ると―――おお、凄い量だなぁ……。
簡単に言ってしまえば、家族で食べる量だ。でも女子勢で食える量とは思えない程。
「ちょっとコンパ。これって作り過ぎじゃない?」
「そうですか? シャドーさんに合わせて作ったですけど……」
「でも、流石にこの量は……」
「ネプギアさんに同意ですね。ちょっと……」
「あうぅ……」
皆、食い切れないぐらい多過ぎると思っているんだろう。俺以外は。
「いいよコンパ。そう言うって事は腕によりをかけて作ってくれたんだろ? 俺なんかのために。わざわざありがとな」
「そ、そう言われるとちょっと嬉しいです///」
コンパは顔を赤らめる。な、なんだ? 普通に礼を言っただけだがどうして顔を赤くするんだ? 訳が分からない。
「まあ、作り過ぎちゃったものは仕方ないし、とりあえず食べましょう」
「そうですね」
「じゃあ……」
『いただきます』
俺は一口、コンパが作った物を食べる。あ、一応箸は使えるぞ。
「おお、美味い!」
「そうですか? 口に合って良かったです。まだまだあるのでどんどん食べてくださいね」
……ん?
まだまだ食べていいって言ったな? という事は……。
「全て平らげても構わんのだろう?」
とフラグみたいな(決して死亡フラグではないが)事を言い―――。
「「「「え?」」」」
そして俺は―――。
『スウゥゥ~~』ゴクン
吸い込み、一瞬で飲み込んだ。
たくさんの食べ物がごっちゃになったがうめぇ!
「えぇ!? シャドーさん吸い込んだです!?」
「しかも噛まずに一瞬で!?」
「ぎょ、行儀悪いですよ!?」
「普通の人じゃこうはいきませんよ!?」
コンパ、アイエフ、ネプギア、イストワールが驚く。だが、全然まだまだ余裕だ! HAHAHA!
その後もおかわりを頼み、吸い込んでいく。彼女達の分は配慮してあるが、食べ物がどんどん無くなっていく……
ゴオォォォォォォォォォォ~~~~~~~!! (※吸い込む音)
「ちょ!? 私達まで吸い込まれてるわよ!?」
「カービィさん~! 止めてください! もう食べ物は無いですよ~!!」
だが無我夢中で聞こえなかったのか止めてくれない。
「止めなさいって言ってるでしょ!!」
「てぇっ!?」
アイエフが怒り、止めるように俺の頭を叩く。それで吸い込みは止んだ。
が、教会の壁が少し剥がれていた。
「いや~済まん済まん。あまりに腹が空いてたもんだから、吸い込みを超えた頑張り吸い込みをしてしまった☆」
「頑張らなくていいですよ!!」
イストワールに怒られてしまった。
あと、無我夢中だったもんだからつい……と、今テヘペロをしたら俺の体からちっちゃい星が出てた。さぁすがカービィの体。
──☆──
あの騒動の後、大きな器物損害とかはなかったためコンパが普通に片付けをして、し終わった時にコンパにもコピー能力を自在に使える事を説明し、論より証拠という訳でファイアカービィになったら、コンパは驚いた。だが知っているはずの三人は何故かまた驚いていた。
何故ェ……。訳ワカメです。
「コホン! それでシャドーさんはこれからどうするのですか?」
イストワールが話を切り替えるように咳払いをしてそう言う。実は俺はもう答えは決まっている。
「その前に聞きたいんだが、この国の情勢はどうなってる? なんか(神様から)聞いた話だとマズい状況だとか……」
「そうですね……。では現状のゲイムギョウ界についてご説明しましょう」
──☆──
「……ふむ。プラネテューヌ、ラスティション、ルウィー、リーンボックスの四つの大陸の女神達が、三年前に現れた犯罪組織のマジェコンヌの奴らを倒すためにギョウカイ墓場へ行ったけど、結果返り討ちにされ、しかも幽閉され、女神候補生でもあるネプギアもそこに三年も閉じ込められていた。そういう感じか?」
俺はイストワールから聞いた内容を簡潔に纏める。
「はい。そういう感じでよろしいかと……」
参ったな、これはただごとじゃすまないぞ……。
ていうかネプギアって女神候補生だったんだ。じゃああの夢で見た、泣きそうだった少女はネプギアだったのかも。
「女神がいない時、それぞれの国はどうすればいいんだ?」
「今はとにかくシェアの回復が最優先ですね……」
「シェアって何だ?」
share? 共有?
「簡単に言えば女神の信仰心の事です。人々が女神に信仰する事で様々な幸福を与え、豊かにさせます。しかし今は、マジェコンヌの手によって女神達が負けてしまい、シェアがマジェコンヌ側に染まっているのです」
「マジか……」
「だからこそ、シェアの回復のためにもゲイムキャラの協力が必要なのです」
「ゲイムキャラ?」
また謎の単語が出てきた。
「古の女神様達が生み出した、世界の秩序と循環を司る存在です。彼女たちは各国の土地に宿り、その土地に繁栄をもたらし続けています。そして有事の際にはその時代の女神を助け、悪を滅ぼすだけの力を秘めている……」
「すげえな、ゲイムキャラって。ていうかいないとその国がダメになるじゃん」
必要不可欠な存在でもあるな。
「ええ。ただ正確な場所は私の方でも掴めていません。だから今もゲイムキャラを探しているのですが……」
「……その言い分だと見つかって無いみたいだな」
「はい……」
本当に大変な事になってるな……。
「よし、分かった。協力するぜ」
「え?」
「シェア回復とゲイムキャラ探しに、俺も協力するって事だ」
「「「「!!!」」」」
皆が驚いた表情をする。
「フツー、そういうのが基本だろ」
「いや、違うから」
なんでやアイエフ。
「それとも何だ。俺がいるのはダメか?」
「いえ! そんな事は無いです! むしろ感謝したいぐらいです! で、でも……いいんですか?」
「俺が言うのもなんだけどな、いいも何も今は大変な状況なんだ。こういう非常時に協力しない奴はたかが知れてる。だから人助けする。それだけさ」
……なんでかな、シャドーカービィになってから、困っている者を見ると放っておけない性分になったのかな。
それがカービィの性格だからそこも好きになったんだけど。
「あ、ありがとうございます!」
「いいって。それにな―――
―――食事の礼とお詫びが糧になったからな」
『…………』
そんな一言余計な、馬鹿な事を言ってしまって後で後悔した。
活動報告に補足説明などを書いたので良かったらご覧下さい。
後、差支え無ければ感想をお願いします。作者は「面白かった」や、指摘などの感想があれば、それで喜んではかどるっていうどうしようもない性分なので……。