超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~   作:legends

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ドーモ、読者の皆=サン、legendsです。
課題に追い詰められてましたが、それが終わり、久しぶりに投稿できました。
それではどうぞ。


敗戦した女神候補生

「よかった……! 無事に帰ってきて!」

 

「うん……ごめんなさい……」

 

 トリック・ザ・ハードを撃退した俺達は教会に戻った。

 

 その時にミナに俺達が無事に帰ってきた事に安堵の表情を浮かべ、ロムは心配をかけたと思って謝った。

 

「色々あったけど、とりあえずルウィーの問題も一段落ね」

 

 アイエフの言った通り、犯罪組織がルウィーからいなくなったためかルウィーのシェアは急上昇した。

 

 そのお陰かロムとラムの顔色も良くなっているしな。

 

「はい。本当になんとお礼を言っていいのか……」

 

「気にしないでください。それより、最初にした約束の事なんですけど……これで、ロムちゃんとラムちゃんに一緒に来てもらっていいんですよね?」

 

「その件ですが……やはり、わたしは心配です。この子達はまだ幼すぎる……」

 

 ネプギアがロムとラムに一緒に女神救出を助けて欲しいと言ったが、やっぱり保護者代わりとしてか、ミナの言う事にも一理ある。

 

 けれども、二人は女神候補生であるため、仲間になってくれればかなり心強い。

 

「わたし達は、もう決めたんだから。ね? ロムちゃん」

 

「……(こくり)」

 

 そう思っていたら、何やら二人が決心したかのように言う。

 

「決めたって何を?」

 

「わたし達の手で、あの変態を倒すのよ!」

 

 そういう事か。やっぱり、あのロリコンが(精神的な面で)ロムとラムを酷い目に遭わせたんだし、相当根に持っているはず。リベンジしたいのも無理はない。

 

「ロムちゃんを洗脳した上、体中を、その、ぺろぺろされて……絶対許さないんだから!」

 

「ぺ、ぺろぺろ?」

 

「そこは気しないでおいて」

 

 ……知らない方がいい事だってあるんだぜミナ。

 

「……それに、またネプギアちゃん達に助けてもらった……今度は、わたし達が助けたい……」

 

「……まあ、そういう気持ちも、ほんのちょこっとだけあるわね。ほんのちょこっとだけ」

 

 ロム、ラム……素直になって……二人とも本当にいい子達やん……(泣)。

 

「あなた達……そう。自分達で、ちゃんと決めたのね?」

 

 ミナの言葉に「うん」と二人は頷く。

 

「それならもう、止める必要はないですね。……ネプギアさん、シャドーさん、この子達のこと、よろしくお願いします」

 

「は、はい。こちらこそ色々お願いする事になると思うんですけど」

 

「なんでも頼みなさいよ。わたし達二人にできないことなんてないんだから。ね? ロムちゃん」

 

「……がんばる」

 

「ま、何はともあれよろしくな、二人とも」

 

 こうして、ロムとラムがメンバーに加わったのだった。

 

 

 

 

 

──☆──

 

 

 

 

 

 ロムとラムが仲間に加わった時、ミナが「しばし休息を取ってはいかがですか?」と言われ、どうやらもう一度教会に泊まらせてくれるらしく、お言葉に甘えて言われた通りにした。

 

 その時に二人がやれ雪合戦しようとか、やれ鬼ごっこしようとか言われ、俺は若干二人に振り回される事になった。子供は風の子とはよく言ったものだ。

 

 それにルウィーの街自体が寒いため、立ってるだけでも俺のHPが少なくなってきている。元気ドリンクでも飲まないと、耐えられない程だった。

 

 それでも後は気合で何とか耐え、二人が満足したため何よりだが。

 

 だが、俺がロム、ラムと遊んでいると、何故かネプギアさんから羨望の眼差しか、はたまた別のものかどうかは分からないが、俺に向けて睨んでいた気がした。

 

 ……何でなんでしょう? 

 

 とまあそんなこんながありながらも、充実した一日だった。

 

 そして朝になってミナにお別れをし、教会から出て、現在、プラネテューヌに戻ろうとしている。

 

「あの~ネプギア?」

 

「何ですか?」

 

「なんで俺は今、抱っこされている状態なんですかねえ……」

 

 そう、何故か教会から出たら、いきなりネプギアに持ち上げられたと思ったら俺を抱えながら歩いているのです。

 

 それはまるでHR-H戦の時みたく。どうしてこうなった……。

 

「この方がカービィさんも楽だと思ったからですよ。それに昨日はロムちゃんとラムちゃんに独占されましたし……嫌でしたか?」

 

「別に嫌ではないが……」

 

 ちょっと妬いてるとかか? 可愛いとこあるじゃないの。

 

 だけども複雑。降りたらなんか罪悪感が湧くし、このままでいてもハズい。仕方ないから俺は後者の方を選ぶ。仕方なく……だからな? 

 

「……ネプギアちゃん、いいな……」

 

「いいなー! 次わたしもしていい?」

 

「ええー、ダメだよ。今私が抱っこしてるんだから。もう少ししたら、ね?」

 

「……俺を物みたく取り合わないでください!」

 

 ロム、ラム……お前らも羨ましそうにしてないで助けてくれよお……。

 

「ギアちゃん達、楽しそうですねー」

 

「……少しカオスになってるけどね」

 

 コンパもアイエフも変なこと言ってないで、笑ってる他の面々も助けてくれ―――! 

 

 と、そんな中だった。

 

 

 P―P―P―P―

 

 

「あ、私のNギアが鳴ってる。すいませんカービィさん。降ろしますね……」

 

「お、おう」

 

 やっと解放された……と思いきや。

 

「わーい! やっと抱っこできるー!」

 

「カービィお兄ちゃんを……抱っこ……」

 

「ちょ、お前等!?」

 

 今度はラムとロムが俺を取り合う。俺は人形を取り合うが如く、幼い二人にされるがままとなった。

 

 ……もうヤです。誰かどうにかしてください……。

 

「はい、もしm……あああっ! ダメだよ二人とも、カービィさんをそんなにしちゃ!」

 

『ずいぶん慌てているようだけど、どうしたんだい?』

 

「ってあれ? この声……ケイさんですか?」

 

『ご名答。覚えていてくれて嬉しいよ』

 

 電話の主はケイだったようだ。

 

「えっと……どうしてケイさんが? いーすんさんからの連絡かと思って……あれ?」

 

 ネプギアよ……そんなに慌てるなって……ロムとラムにシッチャカメッチャカされながら冷静になる俺もどうかと思うが。

 

『諸々の事情があってね。先日からプラネテューヌにお邪魔させてもらってるんだよ。まあ、今は僕のことはおいといて。ユニの事で、至急あなた方に知らせたいことがあってね』

 

「ユニちゃんが、どうかしたんですか?」

 

『結論から言うと、行方不明になった。僕がいない間、ラステイションの留守を任せていたんだけど、何かの事件に巻き込まれたらしい』

 

「そんな……ユニちゃんは大丈夫なんですか?」

 

『分からない。あの子の事だから万が一ということはないと思うけどね。僕は今、ここを離れることができない。それであなた方に、代わりに安否を確かめてきてもらおうかと思ったんだけど』

 

「分かりました。すぐラステイションに向かいます!」

 

 ネプギアは俺達の相談なしにNギアを切ってしまった。

 

「というわけです。急いでユニちゃんを助けに行きましょう」

 

「……まあ、いいんだけどさ。決める前に一言くらい相談しなさいよ」

 

「え? あ、ごめんなさい。つい勢いで……」

 

「ギアちゃんのお人好しにも磨きがかかってきたですねー」

 

 それはコンパ、お前さんも同じだと思うんだが……。

 

「うう……と、とにかく早く行きましょう! ユニちゃんが心配です!」

 

「そうすっか」

 

 俺達はすぐ、ラステイションに向かった。

 

 ちなみに道中、俺は未だにロムとラムに抱えられており、ラステイション行きの電車に(体の関係で本当は乗りたくなかったが)乗った時、まるでぬいぐるみを抱えていた少女のように見られていたという。

 

 まあ却ってその方が自然というか、何ら不思議じゃないというか、二人の子供が人形を愛でてるって考えで良いだろう。周囲の人達が微笑ましい目で俺達を眺めていた。

 

 

 

 

 

──☆──

 

 

 

 

 

 ラステイションに着いた俺達は指定された場所に向かっている。何故なら、ケイ曰く、詳しい説明をしてくれる人物を派遣しているらしい。

 

「あ、君達! やっとラステイションに来てくれたんだね」

 

 指定された所に向かうと、前に会ったことがある青年が俺達に話しかけてきた。

 

「え……どちら様ですか?」

 

「ふふん、俺は覚えているぜ。確か前に俺たちが血晶を探していた時に……アドバイスしてきた防衛隊の人じゃなかったっけか?」

 

「おお、覚えていてくれたんだね。他の人達は君が言うまで分かっていなさそうだったけど……」

 

 防衛隊の青年が言った通り、俺の言葉で皆が「ああー」と反応していた。

 

「あー! あの時のおじさんだったんだ!」

 

「だ、だからおじさんじゃ……そ、それより今はユニ様のことだ」

 

「ユニちゃんの事、知ってるんですか?」

 

「ああ。ケイ様から情報を集めるように言われていてね。さっきようやく、足取りをつかめたんだ」

 

「ほーう。ケイと繋がりがあるのか。通りで情報の提供が早い訳だよ」

 

「あっ! そ、それは……い、いちいち話の腰を折らないでくれ!」

 

 自分で墓穴掘って、よく言うぜ。ま、これ以上は過ぎた事だから言わないけど。

 

「ユニちゃん、どこにいるんですか? 大丈夫なんですか?」

 

「順を追って話すよ。ユニ様はここしばらく、ラステイションに広まっているマジェコンを一人で回収していたんだ。しかし先日、そんなユニ様の前に、人とも言えない巨大な影が現れて……二人はひとしきり口論した後、戦いで決着をつけると、ミッドカンパニーに向かっていったらしい。そしてそれから……ユニ様は帰ってきてないんだ」

 

 マジェコン……それから、巨大な影……単なる俺の予想だが、先日、マジェコンヌの一員でもある"トリック・ザ・ハード"という者と戦った。そいつに似ている奴かもしれない。

 

「それってもしかして……」

 

「女神様が、負けたって事……?」

 

 そんな奴がユニを負かすとは……只者じゃないとも思える。

 

「た、大変じゃないですか! 急いで助けに行かないと!」

 

「だから君達を待ってたんだ! あんな危険なダンジョン、私のような一般人には迂闊に出入りできないし……」

 

「じじょうはわかったですの。いそいでさがしに行くですの!」

 

「ユニちゃん……無事でいて!」

 

 嫌な予感がする。だが、四の五の言ってはいられない。ユニの安否を祈り、俺達はミッドカンパニーに向かっていった。

 




これから夏休みに入るので、順々と消化していきたいと思います。
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