超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~   作:legends

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大変長らくお待たせしました。そして、お久しぶりです。
はい、という訳で、この小説、次回女神救出回とか言っときながら2年以上更新せず、軽く放置気味になっていました。
皆様には、大変申し訳なかった事を、お詫び申し上げます。

読者の皆様のためにも、長い前置きはここまでにします。それでは、待ちにまった女神救出回+バトル回です。



遂に救出

「みなさん、準備はよろしいでしょうか?」

 

 遂にやってきた、女神救出の時。

 

 巨大な本の上に座ったイストワールが当日の朝、女神候補生四人、教祖達、俺達と行動を共にしたアイエフやコンパといった仲間達、関係者全員を超集し、準備は良いかと訊ねる。

 

「ひゃい! ばっちりでひゅ!」

 

「……思いっきり緊張してるじゃないのよ」

 

 彼女の問いに、緊張故にネプギアが応えたが思いっきり噛んでしまい、それを半ば呆れ様子のユニにツッコまれる。

 

 何せ久しぶりに自分の姉を救出出来るんだ。流石に緊張しているんだろう。

 

「ふふ、大丈夫ですよ。ネプギアさん達なら、必ず成功させてくれると信じています」

 

 そんな様子を見届けたイストワールはクスッと笑い、作戦の成功を期待していた。

 

「さあ、これがみなさんの集めてくれた、シェアで作ったシェアクリスタルです」

 

 続けざまにイストワールが、一週間掛けて作り上げて完成した、眩い輝きを放つ巨大なクリスタルを用意した。

 

「わあ、おっきいわね!」

 

「きれい……」

 

 ラムとロムはたくさんのシェアの力で輝くシェアクリスタルを一目見て、それぞれ感想を述べる。

 

「これだけのシェアがあれば……」

 

「はい。きっとねぷねぷを助けられるです!」

 

 アイエフとコンパはそう言う。二人が言ったのはプラネテューヌの女神―――ネプテューヌの知り合いでもある。

 

 彼女達もきっと、女神救出を待ち望んでいたはずだ。

 

「では、私は転送装置のコアとなって、みなさんをギョウカイ墓場へ送ります。向こうには私の声しか届きません。ですので、何か起きても、こちらから手助けする事はできません」

 

「大丈夫だイストワール。皆きっとやり遂げてくれるはずだ。万が一の時でもそうならないよう、俺が全力でサポートする」

 

「……ふふっ、頼もしいですねシャドーさん」

 

 俺は胸(?)を小さい星が出る程の勢いで叩き、それに対してイストワールが微笑んだ。

 

 皆、この一週間で精一杯力を付けてきた。何故かは知らないが、彼女達ならやり遂げてくれるという強い期待があった。

 

 それは自信過剰ではないのかと誤解するぐらいだった。

 

「くーっ、いよいよだよ! いよいよ本物の女神様に会えるんだー!」

 

「……この日のために、がんばってきたんだよね」

 

「ギョウカイ墓場ははじめてですの。ついでにおもしろい材料でも拾ってくるですの」

 

 目に闘志を燃やしている日本一に、胸に手を置き意気込む5pb.、そして一言多い見当違いの事を言うがすと。

 

 この三人も女神救出に奮闘している時に、出会い、共に戦った仲間達。彼らがいるだけでも心強い。

 

「あなた達! 絶対にベールお姉様を助けてくるのよ。これは命令よ!」

 

「ユニ、期待しているよ。ノワールと一緒に戻ってきてくれる事をね」

 

「みなさん、どうかご無事で……」

 

 皆が意気込んでいる中、イストワールを除いたチカ、ケイ、ミナといった教祖達が俺達に激励の言葉を掛ける。

 

「ああ、勿論だ!」

 

「はい……それじゃ、行ってきます!」

 

 俺とネプギアの言葉を皮切りに、教祖達以外の面々が転送装置に乗る、そして、眩い光が放たれ―――。

 

 ―――ギョウカイ墓場に、向かうのだった。

 

 

 

 

 

――☆――

 

 

 

 

 

「…………着いたか」

 

 光が収まり、目を開けると。そこには、真っ赤に染まった空に加え、薄暗い雰囲気と、大量の壊れた機械の部品らしきものが散乱しているところだった。まるでホラー。

 

 これは、いつだったか夢で見た内容の場所とほぼ一致している。

 

 間違いなく―――ギョウカイ墓場。

 

『みなさん、無事に到着しましたか?』

 

 そこへ、通信によるものか、イストワールの声が響く。

 

「はい。ちゃんと全員います」

 

 それに、ネプギアが答える。

 

「ここがギョウカイ墓場……。なんだか、悲しい場所……」

 

「そう? 思ってたより楽しそうだよ? ヘンなのがいっぱいいるし」

 

「楽しい訳ねーだろ」

 

 5pb.の最もらしい意見とは裏腹に、楽しげな能天気の様子の日本一に俺はツッこむ。

 

 ただ、日本一の言うヘンなのってのは、壊れた部品だけではない。前にイストワールから聞いた事だが、“ギョウカイ墓場はゲイムギョウ界で死んだ者が来る場所”だと。

 

 ふと、側を見ると大きな部品に背中を預けて座る、三人の幼い少女達が目を瞑り、死んだように動かない。

 

 いや、比喩でも何でもない。“死んでいるから動かない”んだろう。

 

 額には「倒」という文字と何やら複雑な文様が書かれた札が貼られている。文字通り、「死んでいる」という事だろう。

 

「…………」

 

 俺は、静かに合掌し黙祷する。見掛けたその者達だけでなく、ギョウカイ墓場にいる者達への冥福を祈って。

 

「……こわい(ぶるぶる)」

 

「だいじょーぶよ、ロムちゃん。わたしが手つないでてあげるから」

 

 ロムも、この場所の雰囲気に圧されたのか、震えていた。そんなロムを、ラムが手を繋いで慰める。

 

「ここに、お姉ちゃんが捕まって……」

 

「多分、いや間違いなくそうだろう」

 

 俺は、多少であるが不安そうなユニの意見に同意する。

 

 すると、そんな俺達に対して、苦笑いを浮かべたアイエフが声を掛ける。

 

「はいはい、おしゃべりはそこまで。さっさと女神達のとこまで行くわよ」

 

「ばしょは分かるんですの?」

 

「はい。わたし達は一度行ってますから」

 

「まあ、あの時は失敗だったから、あまり胸を張って言えないけどね……」

 

 そうか、アイエフとコンパも女神達が捕らわれた事件と関わっているんだ。それに関与していたからこそ、居場所が分かるのも頷ける。

 

「だけどさアイエフ、"あの時は"失敗したけど、"今回は"何とかなるんじゃないか?」

 

 女神達が捕らわれて救い出そうとした時は流石に、犯罪組織相手に力量不足だったために、全員ではなく、ネプギアだけを救い、他女神の救出が適わずに終わった。

 

 だが、あの時と今は違う。女神を救うために様々な敵と戦い、力を付け、色んな人達との出会いがあった。今となっては、女神候補生’sもいるし。

 

 それを見込んで、俺は強調して言う。

 

「……そうね。アンタの言う通りだわ。今なら、ねぷ子を救い出せるかもしれないわね。それにアンタが言うと、何故かいけそうな気がするのよね……」

 

 アイエフがどこか皮肉を込めながらも笑う。

 

「ははっ、嬉しい事言ってくれるじゃねぇか。さてとお前等。お姉ちゃんを助けるんだろ? 早く行こう」

 

「はい!」

 

 何か流れで俺が先陣を切る形になったが、まあいい。目的を達成するために、いざ行かんってな。

 

 俺達は、アイエフとコンパを先頭に、女神が捕らわれている場所へと向かった。

 

 

 

 

 

――☆――

 

 

 

 

 

「ぐああああああ! 退屈だ! 暴れたあああああい!!」

 

 場所は変わり、ギョウカイ墓場の一面。そこでは、とある人物達が佇んでいた。

 

「ひいい! お、落ち着いてください! ジャッジ・ザ・ハード様!」

 

「危ないっちゅ! 武器を振り回さないでほしいっちゅー!!」

 

 そこにいたのは二人と一匹。それはシャドー達が見知った下っ端、ワレチューである。

 

 そしてもう一人。下っ端が言うジャッジ・ザ・ハードという名の人物。手には骨が付いた一対の斧を持ち、ゲームのコントローラーでよく見るような四方向の矢印キーが埋め込まれてある翼。

 

 まさに機械チックと言わんばかりの大柄の外見に加え、更に宙に浮かんでいるのである。

 

 シャドー達が悪戦苦闘しながらも勝利した、トリック・ザ・ハードとブレイブ・ザ・ハードと名前が似ている事から、犯罪組織マジェコンヌ四天王の一人。

 

 彼の別名は「墓守」と呼ばれ、ギョウカイ墓場で女神達を救出しに来る者を阻んでいる人物でもあった。

 

「このままではヒマで死ぬ……ヒマ死するううぅぅ! もう貴様等でいい! 相手をしろおおお!」

 

 そんな彼は、三年の間、今の今までほとんど誰も来なかった事もあり、ストレスが溜まっていたのである。

 

 遂に痺れを切らし、下っ端とワレチューに相手をしろと物申す程だ。

 

「む、無理っスよ! 相手になるわけネェですって!」

 

「下っ端が相手をすればいいっちゅ。肉体労働は得意だっちゅ!」

 

「テメエ、またこっちに押し付ける気かよ! 大体こんなの、肉体労働に入るかっ!」

 

 下っ端はとにかく慌て、ワレチューは自分だけ蚊帳の外になろうと下っ端に押し付けるような事を言う。

 

「はあ、はあ……もう限界だ……。貴様等まとめてブッ飛ばあああす!」

 

 身の危険を明らかに感じ取っている一人と一匹。そんな彼らを余所に、戦闘に飢えているジャッジ・ザ・ハードはとうとう限界を超え、彼らに襲いかかった。

 

「ちょ、待って! 相手をするからブッ飛ばすに変わってるんですけど!?」

 

「うう、だからイヤだったっちゅ。ジャッジ・ザ・ハード様のご機嫌取りなんて……。もっと楽な仕事がしたいっちゅー!」

 

 そんな彼に対し、下っ端は尚も慌てふためき、ワレチューは呆れる程だ。

 

 

 

 

 

「あれは、あの時の! ……って、なんか仲間割れしてます?」

 

「……だな。下っ端とネズミがやられてる。随分とシュールにな」

 

 その仲間割れの最中に、シャドー達一行が目的の場所に辿り着いた。

 

「はっ! テ、テメエ等……よく来てくれた! さあ、早く相手を変わってくれ!」

 

「ああ、コンパちゃんっちゅ! やっぱりコンパちゃんは天使だったっちゅ! 早く助けてほしいっちゅー!」

 

「どういう事なの……」

 

 下っ端とワレチューは、シャドー達を見て、救世主が来たと言わんばかりの眼差しを向け、逆に此方が困惑する。

 

 シャドーは、今まで悪党だった奴らが味方に就くとはこれ如何にと思っていた。

 

「ものすごくかんげいされてるですの……」

 

「嬉しくない歓迎ね。あいつ等を助けてやる義理はないんだけど」

 

「でも、どっちにしろあいつは倒さないといけないんだよね?」

 

 がすと、アイエフ、日本一がそれぞれの反応を示す中、ネプギアは胸に手を当てていた。

 

「……勝てる、かな?」

 

 ネプギアは、三年前の出来事が脳裏に思い浮かび、不安の表情をする。

 

 彼女は、三年前に女神達と共に犯罪組織四天王に挑んだが、力及ばず、敗北した。

 

 その三年後、ネプギアが救出されるも、あの時の事は未だに鮮明に覚えている。

 

 ―――故に、ここに来て勝てるのかと不安が滲み出てきた。

 

「ちょっと。ここまで来て、何弱気になってるのよ」

 

 そんな不安がっているネプギアの様子にユニが怒声を浴びせる。

 

「そ、そうじゃないんだけど……。あの人にも一度負けてるし、だからその……」

 

「はあ……あのね。その時にアタシはいた? いなかったでしょ」

 

 ユニは呆れながらもネプギアに言葉を紡ぐ。

 

「そーよ。わたし達が一緒で負けるはずないじゃない!」

 

「……ネプギアちゃんなら、大丈夫」

 

 ロムとラムも純粋に、自信満々に応える。

 

 今では、プラネテューヌだけではなく、ラステイション、ルウィーの女神候補生がいる。

 

「もし弱気になってるなら……ボクの歌で勇気づけるから」

 

「ネプギアは強いよ。一緒に戦ってるアタシが言うんだから間違いないよ!」

 

「がすとは人を見る目にはじしんがあるですの。ここで負けるような人には、最初からついてこないですの」

 

 女神救出に向けた旅の途中、出会った心強い仲間達がいる。

 

「みんな……」

 

「ギアちゃん。みんなの信頼には応えないとダメですよ?」

 

「まったく、いつまでも世話が焼けるんだから……。ほら、いい加減シャキッとしなさい!」

 

 ここまで共に歩みを進めてきたコンパとアイエフがいる。

 

 ネプギアは、彼らの信頼の証に心を打たれ、目尻が暑くなる感覚を覚える。

 

「そうだぜネプギア。ここまで来たからには俺も逃げねえ。一緒に戦おう。そして女神―――いや、お姉ちゃんを助けよう!」

 

「カービィさん……! はい……はい!」

 

 そして、幾度もなく助けられてきたカービィがいる。

 

 ネプギアは、彼の言葉を最後に、目の奥に強い意志を宿し、強い面持ちになった。

 

『心は決まったようですね』

 

 ネプギアの強い闘志を見届けたゲイムキャラのディスクの一体、ホワイトディスクが声を上げる。

 

『ならば、今こそ私達が力を貸す時』

 

『がんばって。絶対に勝ってください!』

 

『さあ……私達の、力を……』

 

 続けて、ブラック、グリーン、そして最初に出会ったパープルディスクが名乗り上げ、彼らはネプギアにシェアを送り届ける。

 

 そのシェアの力を授かり、ネプギアは白い輝きを放ち、光と共に女神化した。

 

「すごい……力が、溢れてくるみたい……」

 

 女神化したネプギアの姿は、今まで見てきたものとは違っていた。白いレオタード風であったのが、黒くなり露出が増していた。

 

 しかし、ネプギア自身も力が増したと確信し、シャドーからも見た目とは裏腹にパワーアップしたという感触が伝わった。

 

「……ありがとうございます。今の私なら、私達なら……絶対勝てる!」

 

 ゲイムキャラの力を授かり、ネプギアは更に自信を持つようになり、絶対勝てるという感情を抱いていた。

 

「ちょっとー! いつまで喋ってるんですかー!? 早くなんとかしてー!」

 

「ジャッジ・ザ・ハード様! 新しい相手が来たっちゅ! 女神候補生っちゅよー!」

 

 そんな雰囲気を壊すかのように、ジャッジ・ザ・ハードと相手をしていた下っ端とワレチューが声を上げる。

 

「ぬぬぬ? 女神候補生……おおお! あの時、取り逃がした相手っ!」

 

 ワレチューの言う通り、ネプギアに視線を向けると、彼は歓喜に満ちた声を漏らす。

 

「く、くくく! あの時の屈辱、忘れはせん……。今度こそ八つ裂きにしてやるうううう!!」

 

 ジャッジ・ザ・ハードはシャドー達に向けて武器を突き出すように構えた。

 

「皆、来るぞ!」

 

 相対して、全員を見ながらシャドーが声を上げ、全員に戦闘の始まりを告げるように伝える。

 

 こうして、女神を助けるために、まさに天下分け目の如く、犯罪組織対シャドー達の対決が幕を開けた。

 

 

 

 

 

――☆――

 

 

 

 

 

「うおおおっ! 八つ裂きにしてやるうう!」

 

 ジャッジ・ザ・ハードは戦闘欲を抑えきれずに、シャドー達に向かう。

 

 同時に、四女神候補生は女神化し、プロセッサユニットを展開し、攻撃に備える。

 

「さて……本気でやるとしますかねぇ!」

 

 シャドーはコピー能力「ソード」に変身。緑の帽子を被った後、何もない空間から剣を出現させ、光る切っ先をジャッジ・ザ・ハードに向ける。

 

「貴様……姿が変わっただと? ……やはりか。やはりアイツの言う通りだったって訳か!」

 

 ジャッジ・ザ・ハードはシャドーの変身した様子に一瞬驚き、動きを止めるが、少し考えた後、何かに気付いたかのように笑う。

 

「だからさあそれ何回も聞いた覚えあるんだけど……何の事かさっぱりだ。おい、戦う前にその事について教えろ」

 

「クハハッ! 簡単に教えると思うかぁ? 聞きたければ……オレ様と、相手をしてもらうぜえぇぇ!!」

 

 ジャッジ・ザ・ハードは勢いよくシャドーに向けて、武器である巨大な斧を縦に振るう。当たれば致命傷となる一撃だが、シャドーの人間よりも低い体系と、軽い身のこなしによりそれを避ける。

 

 次々と武器を振るうも、シャドーには当たらず全てを避けきり、あるいは時折剣で受け流す。

 

「おお、スピード速いけど見えるぞ! 特訓の成果も割と出てるって事だな!」

 

「クソがあああ!!」

 

 シャドーは、女神救出のために一週間ほど修行をしていた。その成果の甲斐あってか、速いがジャッジ・ザ・ハードの振るう武器の速度を捉えきれない程ではない。

 

 それにより自然と笑みを浮かべるシャドーとは対照的に、暴力を振りまくジャッジ・ザ・ハードが、一撃一撃を躱しきる黒球に怒りが沸いてきていた。

 

「カービィばかりに任せてられないわ!」

 

 雨の如く武器の攻撃を避けていた時、シャドーの後方から声が響く。

 

 その瞬間、ガラ空きだが中々隙を見せないジャッジ・ザ・ハードの脇腹が爆発する。

 

「ぐおおっ!?」

 

 突然の衝撃により彼は怯み、攻撃の手を止める。

 

 シャドーはその隙に一旦離脱し、後方へと下がる。

 

「ユニ! ありがとよ、助かったぜ」

 

「これくらい大した事ないわ!」

 

 シャドーは後ろにいた、武器を構えていたユニの元へと退ける。

 

 先程のジャッジ・ザ・ハードが爆発したのは、それはユニが持っていたX.M.B(エクスマルチブラスター)から魔力を込めた弾丸を放ったものだろう。

 

 効果的とは言えないが、ダメージを負わせ、怯ませる事には成功したので、結果オーライである。

 

「小賢しい真似をしやがってぇ……!」

 

 ジャッジ・ザ・ハードは怒りを抑えきれずに、攻撃をしたユニに向けて接近していく。

 

 だが、そうはさせまいという者がいた。

 

「させません!」

 

「何ぃ……?」

 

 それは、三年前に犯罪組織四天王に敗北し、四女神、姉を救出すべく再び挑みに来たネプギアだった。

 

 彼女は、一直線上に向かってきたジャッジ・ザ・ハードの前に立ち塞がり、武器のを構える。

 

「あの時の女神候補生か……! 今度こそ八つ裂きだあああ!」

 

 ジャッジ・ザ・ハードは何処か嬉々とした声を上げながら、斧を振るった。

 

 同時に、ネプギアも武器を切り上げるように振るい、武器同士が接触する。

 

 直後、甲高い音と火花が散った。

 

「くっ……! ですが、あの時と比べれば!」

 

 ジャッジ・ザ・ハードの斧の重さに苦痛の表情を浮かべるネプギアだが、怯まずに押しを強める。

 

 あの時―――三年前とは違う。シャドー達と共に戦い、確実に強くなっている。

 

「いいぞネプギア、その調子だ!」

 

 拮抗を続けていた両者に、交代とばかりにシャドーが声を上げながら肉薄していく。

 

「カービィさん!」

 

 その様子を見たネプギアが後退し、急に放した事により多少であるが隙を見せたジャッジ・ザ・ハードに、シャドーが斬撃を叩き込んだ。

 

「ぐうぅ……! この程度でぇぇっ!」

 

 攻撃が効いていないとばかりに言うジャッジ・ザ・ハードだが、声が少し淀んでいる事から、シャドーは効いていると確信する。

 

「切り上げスラッシュ!」

 

 更に追撃として、剣を上に構えたシャドーが飛び上がりながら、ジャッジ・ザ・ハードの下から上に掛けて切りつける。

 

「からの……メテオエンド!」

 

 そして、上昇中に彼は素早く一回転し、下方向に剣を構え、勢いよく降下。ジャッジ・ザ・ハードの頭部に叩き付け攻撃を行った。

 

「ぐあああっ!?」

 

 機械型のように見えるが、彼も生物。急所となる頭部に衝撃が響き渡り、怯む。

 

「わたし達もいくよ、ロムちゃん!」

 

「うん……! カービィお兄ちゃんに教えてもらった、新しい魔法……!」

 

 シャドーが一旦距離を取り、その直後にラムとロムが武器となる斧のような杖を天に向けて掲げる。

 

 すると、ジャッジ・ザ・ハードの周辺に冷気が収束されていく。

 

「「こちこちブリザード!」」

 

「ぬぅ!?」

 

 ジャッジ・ザ・ハードを中心に冷気が広範囲に広がる。

 

 これは、先程ロムが言った通り、シャドーから教わった技でもある。

 

 コピー能力「アイス」のシャドーが放つ技で、本来であれば自身の体の周りから冷気を発する技であるが、二人が応用して、対象となる点に攻撃を行えるようにしたのだ。

 

 ジャッジ・ザ・ハードの体が包まれる程の巨大な冷気が直撃し、氷漬けとはならずとも、肩や胴体の一部が霜や氷があるなど、部分的に凍っていた。

 

「クソが……! クソがクソがぁぁぁ!!」

 

 立て続けに攻撃を喰らい、憤怒するジャッジ・ザ・ハード。

 

「許さねぇ……許さねぇぞ貴様等あああ! これでも喰らいやがれええぇ!」

 

 怒りのあまり斧をぶんぶんと四方八方に振るい、その後に一番近くにいたシャドーに向けて魔力を込めた斧を勢いよく振るった。

 

「ッ……!?」

 

 シャドーは流石に捌ききれない程の威力を感じ取り、咄嗟に両手で剣を横向きの構えにして防御の姿勢をする。

 

 凄まじい金属音と衝撃が響き、地面が陥没する。シャドーもタダでは済まず、流石に防ぎきれなかったようで、剣が折れてしまったと同時に防御の姿勢が崩され、吹き飛ばされる。

 

「ぐっ……いってぇな……」

 

 防御したものの、ダメージは免れなかったようで、負傷したシャドーは苦痛の表情を浮かべる。

 

「カービィさん! 大丈夫ですか!?」

 

 ネプギアが吹き飛ばされたシャドーに慌てて駆け寄り、心配の声を掛ける。

 

「大丈夫だネプギア……。これぐらいっ!」

 

 ダメージは受けたが、直撃ではないためこれぐらいなんて事ないと、笑みをネプギアに向ける。

 

 懐(?)から、常備していたのか元気ドリンクを取り、素早く飲み終えると、折れてしまった剣の柄を両手で持ち添える。

 

「コピー能力……『ファイアソード』!」

 

 シャドーがそう唱えると、折れた先から刃が粒子状に修復され、刀身が元通りになると同時に刃が火に包まれる。

 

 コピー能力ミックス「ファイアカッター」と酷似しているが、本来であればこの『ファイアソード』は、カービィのゲームシリーズにある、“コピーパレット”というものに「ソード」と「ファイア」がある時に、その二つをミックスする事でファイアソードの能力が出来るというもの。

 

 しかし、全てのコピー能力が使えるシャドーにとっては、その手間も省けるのも造作もない事。

 

 新たに火剣を構えたシャドーは、ちらりと後ろを見て、女神候補生達に声を掛ける。

 

「皆、まだいけるよな?」

 

「はい! 大丈夫です、まだいけます!」

 

 プラネテューヌの女神候補生、ネプギア。

 

「当然よ。アイツを倒して、絶対お姉ちゃんを助けるんだから!」

 

 ラステイションの女神候補生、ユニ。

 

「うん……だいじょーぶ」

 

「まだまだいけるわ!」

 

 ルウィーの女神候補生、ロムとラム。

 

 三年もの間、離ればなれになっていた姉を救うために、それぞれが決意を胸にここまでやってきたのだ。

 

 そんな彼女達の声を受けて、シャドーも奮起しない訳がない。

 

「ふっ……そうだよな。よし! もう少しで姉が救えるぞ! 皆、気ぃ引き締めろよ!」

 

 まるで勝利を確信したような口振りだが、実際、幾度もなくシャドーに窮地を救って貰った。それ故に―――。

 

「はい!」

 

「ええ!」

 

「……うん!」

 

「分かったわ!」

 

 皆、戸惑う事が一切なく、彼の奮い立たせるような言葉をそうひと返事で応えたのだった。

 

「おのれえ……。貴様等なんぞに、俺様が負けてたまるかあああ!」

 

 ジャッジ・ザ・ハードが斧を振り回しながらシャドー達に迫る。

 

「まずはアタシからよ! 喰らいなさいっ!」

 

 ユニが武器を構え、何発ものシェアによる魔力弾を放つ。

 

 一直線上に向かい来るジャッジ・ザ・ハードに向けて放たれた魔力弾を、彼は動きを止めてそれらを弾き飛ばす。

 

 しかし、それだけならまだ良かったのだが―――。

 

「まだ終わりじゃないわ!」

 

「何ぃ!?」

 

 直後―――ユニのプロセッサユニットが噴射し、ジャッジ・ザ・ハードに肉薄したのだ。

 

 大方、ただ止まって弾を放つだけだと慢心していたのだろう。

 

『次にユニだ。お前は銃主体の攻撃だろ? それはそれでいいが逆に考えると、近接はあまり得意ではないんじゃないか?』

 

『……ええ。確かにそう思うわ』

 

『だから銃だけじゃなく、今度からはさっき言った通り武器で殴るとか、接近して格闘攻撃のような技を持てればいいと思うぜ』

 

 それは女神を救出するちょうど一週間前。軽修行にてシャドーがユニに述べた言葉。

 

 銃で弾を放つだけではなく、身体を使って攻撃できれば姉に近づけると思ったまでの言葉。

 

 それをユニは修得し、自分のものにしたのだ。

 

 X.M.Bを両手で持つと同時に飛び上がり、それを振るって攻撃する。完全に油断していたジャッジ・ザ・ハードは、その殴打を浴びる事になった。

 

 更に追撃として続けて殴打、蹴り上げで攻撃し、一旦距離を取ったと同時に魔力弾を連射した。

 

「ぐう……っ! 効かねえな!」

 

 効かないと言ってはいるが、直撃したのだ。確実にダメージは入っている。

 

「次はわたし達の番だよ、ロムちゃん!」

 

「うん……! ラムちゃん!」

 

 ユニが身を引くと、ラムとロムが魔法を唱える。

 

「アイシクルトルネード!」

 

「エアロトルネード……!」

 

 ジャッジ・ザ・ハードを中心に二つの竜巻が発生し、それが混ざり合って大きな竜巻と化す。

 

「さらにいくわよ!」

 

「くらえ……」

 

 そこから二人が杖を交差させ、勢いよく外側に向けて離す。

 

「「しゅんかんさいだいふうそく!」」

 

 ジャッジ・ザ・ハードを包み込んでいた竜巻が、更に巨大になっていった。

 

 そこから、その地点が暴風と化し、巨大な風をジャッジ・ザ・ハードに浴びせた。

 

「ぐおおおっ!?」

 

 突風により吹き飛ばされるジャッジ・ザ・ハード。

 

 この技も、シャドーから会得したもの。コピー能力「トルネイド」から取った技だ。

 

 トルネイドカービィとなったシャドーが、実際にこの技をロムとラムに放ったものでもある。

 

 竜巻に変身したシャドーが、竜巻の勢いを増加させ、次第に巨大な竜巻となる「瞬間最大風速」という技。

 

 その身でこの技を受け、二人が是非とも魔法として修得したいと思い、やがて自分のものにしたのだ。

 

「クソが……! こんなものでええ!」

 

 怒りの感情をシャドー達に向ける。だが、それが怒りの元かは定かではないが、傷が増えてきている。

 

「ラストは俺達か。いくぞネプギア!」

 

「はい! カービィさん!」

 

 そして、最後に命運は二人に懸けられていると言っても過言ではない場面。二人がそれぞれ剣と銃剣を構え、ジャッジ・ザ・ハードに向かう。

 

「うらぁぁぁ!!」

 

 此方と相手が同時に接近し、ジャッジ・ザ・ハードは怒りに任せて斧を振るうが、如何せん感情のままに武器を振るった事と、彼には焦りも含まれ、余計に乱れていたため、シャドーとネプギアは余裕そうに攻撃を躱す。

 

「大振りで隙だらけだぜ! 喰らえッ!」

 

 躱した直後、攻撃をした隙を見逃さず、二人は斬撃を加える。

 

「こんなの……効かねえええ!」

 

「そうかよ! じゃあこれならどうだ! コピー能力『アイスソード』!」

 

 シャドーは一度距離を取り、コピー能力を変えた。

 

 それは、刀身が冷気に包まれている、コピー能力の一つ「アイスソード」である。

 

 先程の斬撃で焦げ跡が付いている箇所に向けて、シャドーは再び接近し、剣を振った。

 

「ぬぐっ!」

 

 焼けた傷に氷の一撃が加えられ、耐え難いダメージを負うジャッジ・ザ・ハード。

 

「まだまだ! 俺のターンは終わらないぜ! コピー能力『サンダーソード』!」

 

 空中に飛び上がり、着実に攻撃を加えている最中、シャドーはコピー能力を更に変える。

 

 電気に覆われた刀身を彼に向けて、縦一文字に切り裂いた。

 

「フォーミュラーエッジ!」

 

 そして、同じく連続の斬撃を与えて攻撃するネプギア。

 

 彼女は、攻撃をして一度身を引いた。その様子が窺えたシャドーは、一度「ソード」を解き、コピー能力『マスター』による金色の剣に持ち替えてから、同じように後退する。

 

「……ネプギア。“アレ”、やれるか?」

 

「カービィさんみたく上手く出来ないかもしれないですけど……やってみます!」

 

 シャドーがそう言いながらネプギアに目配せをすると、彼女は頷き返す。

 

 すると、シャドーの持っている剣、ネプギアの持っているM.P.B.Lの刀身が白く輝き始める。

 

「いくぞネプギア!」

 

「はい!」

 

 シャドーの持つエネルギーを帯びた剣、ネプギアの持つシェアによるエネルギーを帯びた銃剣をそれぞれ振り被り―――。

 

 

「「ソード……ビームッ!!」」

 

 

 振るって共に放たれた、金と白の三日月型の光刃。それが混ざり合い、ジャッジ・ザ・ハードと同等の大きさまで巨大化する。

 

 この技も、ロムとラムと同じようにシャドーから会得したもので、エネルギーを貯めて光刃を飛ばし、攻撃するというもの。

 

 シャドーとコンビが良く、物覚えが良いネプギアにとっては、修得するのもあまり苦ではなかった。

 

 そのエネルギーを見届け、流石に危機感を感じたジャッジ・ザ・ハードは回避行動に移ろうとするが、行動が直前だったためか間に合わず、彼の大きさに及ぶ巨大な光刃は左腕の肩口を貫通した。

 

 やがて、一刀両断された腕がゴトンと音を立てて地面に落ちたのだった。

 

「ぐあああああああああああああああ!!」

 

 切り裂かれたあまりの激痛に、ジャッジ・ザ・ハードは絶叫を上げる。

 

「こ……こんなああ! 馬鹿なあぁぁ……。こんな奴らに負けるなど、ありえんはずだ……!」

 

「そんな奴らにやられてんのが、今の現状だろ?」

 

 全身に傷を負い、尚且つ片腕を切られてほとんど満身創痍に近い状態。それでも負けを認めたくないジャッジ・ザ・ハードは、シャドー達に斧を向ける。

 

「……お前は大した奴だと思うよ、本当に。敵なのが惜しいくらいだ。……だけどさ」

 

 息も絶えだえになってきているジャッジ・ザ・ハードを、敵としてあっぱれとばかりに褒め称えるシャドー。

 

「悪いがお前は倒さないと女神達を救えないんでね。だから、切らせてもらう―――」

 

 そこまで言った瞬間、シャドーの体が巨大な光を帯び始める。

 

 やがてその光は、ギョウカイ墓場の薄暗い風景を照らしていく。

 

 それは、まるでギョウカイ墓場で死した者を祝福しているようで―――。

 

「スーパー能力―――『ウルトラソード』!!」

 

 光が止むと、そこには―――。

 

 一回り大きい剣を持ち、一見するとコピー能力「ソード」の帽子だが、そこに装飾が付いた正面に星型のものが付いてある帽子を被っているシャドーの姿があった。

 

「き、貴様! なんだその姿は!?」

 

 変身したシャドーに驚くジャッジ・ザ・ハード。他の四天王の二人もその変わり様に驚かされてきたが、無理もない。

 

 自分達よりも遥かに小さいこの者から発っする力が、相手にもひしひしと伝わっているのだろう。

 

「さあいくぞ、ウルトラソード!!」

 

 高らかに声を上げたシャドーが、剣をクルクルと軌跡を描きながら四方八方に回転させる。

 

 そして、剣にスパークのようなエネルギーが帯びると同時に、何倍もの大きさに巨大化させた。

 

「行くぞ……ジャッジ・ザ・ハードォォォッ!!」

 

 片腕を喪失したジャッジ・ザ・ハードに向けて宣言するシャドー。巨大な剣を持ち添えた彼は飛び上がり、勢いよく振りかぶった。

 

「ぐぅ……そんな剣如きにいいいぃ!」

 

 それでも尚、マジェコンヌ四天王としての矜持故か、ボロボロの状態にも関わらず、それに立ち向かった。

 

 そして、それぞれの得物がぶつかり、巨大な金属音と衝撃が鳴り響いた。

 

「ぬうううううう!!!」

 

「はああああああ!!!」

 

 お互いの気合と共に、大きな火花を散らしながら拮抗している。特にジャッジ・ザ・ハードは片腕だけで防いでいた。

 

 両者とも引かない一方。このつばぜり合いがいつまで続くかと思われたが―――。

 

「ジャッジ・ザ・ハード。年貢の納め時って奴だな」

 

「何―――」

 

 シャドーが独り言のようにぼそっと呟いた瞬間、彼が持っていた剣が更に巨大化した。

 

「うおおあああああっ!!」

 

 そこに、シャドーの張り上げた声による気合で押していく。

 

 やがて、ジャッジ・ザ・ハードの持つ斧がピキピキと罅が入っていく。

 

 そして、武器を真っ二つに切ったシャドーの剣は、ジャッジ・ザ・ハードのもう片方の腕を切り裂いた。

 

「ぬがああああああっ!」

 

 悲鳴を上げるジャッジ・ザ・ハード。幸い、シャドーに武器ごと押された影響で、もう片方の腕が持っていかれる事はなかったが、それでも、大きな切り跡が残っていた。

 

「ふう……」

 

 スーパー能力を解除し、地面に着地したシャドーが一息ついた。

 

「ぐあぁ……こ、こんな奴らに負けるなど……ありえぬ。ありえぬぅぅぅっ!!」

 

 見れば、膝をついたような形のジャッジ・ザ・ハードの体から少量の粒子が溢れていた。明らかにボロボロの状態だ。

 

「……もう、降参したら? 明らかにボロボロだけど」

 

 そんな彼に、シャドーが哀れみの如くそう声を掛ける。

 

 そこに、女神候補生達もシャドーの元へ集まっていく。

 

「何だと……? 貴様、情けをかけるとでもいうのか……?」

 

「いや、見てて痛々しいし、流石にヤバいだろって」

 

 シャドーの言う通り、片腕損失、武器も半分に、もう片方の腕もまともに使えないであろう状態は、彼がその状態なら流石に降参していた。

 

「……舐めるなあぁぁぁっ!!」

 

「なっ!?」

 

 なんとその状態のジャッジ・ザ・ハードが、半折れの武器を振るい、シャドーの手前に叩きつけ、彼は驚く。

 

「オレ様は、犯罪組織マジェコンヌの四天王、ジャッジ・ザ・ハードだ!! 負けは許されん!!」

 

 戦闘狂故か、負けを認めたくないというジャッジ・ザ・ハードは、それでも尚、立ち上がり、半折れの武器を持ち、シャドーに振るった。

 

 しかし、大きすぎるダメージの影響か、先程までのキレていた動きよりも、明らかに鈍っていた。

 

 そのため、シャドーは後方に下がる事によって、容易に回避した。

 

「そうかよ。なら全力で応えて、意地でも倒させてもらう! ネプギア、頼む!」

 

「は、はいっ!」

 

 まるでバーサーカーだが凄まじいタフネスさだと内心褒めながらも、女神救出の障害となり得る彼を倒すために、二人で立ち向かう。

 

「うらあああぁぁっ!!」

 

 最後の抵抗とばかりに、半折れで鈍い動きながらも、威力があるだろう武器を横薙ぎに振るうジャッジ・ザ・ハード。

 

 それを飛んで躱した二人は、共に落下しながら武器を縦に降った。

 

 その後も、何度も斬撃と銃撃を主体にダメージを与えていくネプギア。それをサポートする形でコピー能力「マスター」で斬撃を与えていく。それでも抵抗していくジャッジ・ザ・ハード。

 

 次第に、二人の攻撃でジャッジ・ザ・ハードの体から粒子が更に溢れ出ていた。

 

「今だ、ネプギア!」

 

「はい!」

 

 シャドーがネプギアに声をかけられた後、ネプギアが持つM.P.B.Lの銃口にエネルギーが溜まっていく。

 

 そして―――。

 

「プラネティックディーバ!!」

 

 強大なエネルギーの光線が放たれ、ジャッジ・ザ・ハードはその奔流に飲まれていった。

 

 瞬間―――ギョウカイ墓場を照らす光の爆発が巻き起こったのだった。

 




13000字超え……長いww
自分が書いたこの小説、読み返してみると、明らかに文体が変わっていたので、しばらく編集します。ゴメンナサイm(_ _)m

勿論、編集しながら続けていきますのでそこはご容赦ください。お願いします。
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