超次元ゲイムネプテューヌmk2 ~黒球に転生した者~ 作:legends
ところで、エアライドマシン使うところが見つからない……。
俺達はゲイムキャラのところへ向かう。
「あの……ゲイムキャラさん、お話宜しいですか?」
そうネプギアが尋ねる。
『……初めましてですね、女神候補生』
どこからか声がした。こいつ、直接脳内に……!? とは訳が違うか。
多分、ゲイムキャラの声だろう。
『女神候補生……今この時代に何が起きているか、眠りについていた私には知る由もありません……。ですが、あなたならこの力を正しく使ってくれると思います……』
ゲイムキャラがそう言うと、体が光に包まれ、その光に包まれた物がネプギアのところに向かう。それをネプギアが取ろうと両手を出すと手の上で光が消え、紫色をしたディスクが落ちてきた。
「わ……これが、古のゲイムキャラの力……?」
『そうです、この力を……あなたに託したいと思います……。それと、黒い体の……貴方に聞きたい事があります』
どうやら俺の事を言っているようだ。
「俺に? 別にいいけど……」
ゲイムキャラの言う事に耳を傾ける。
『まず先に……貴方にお礼を言っておきます。破壊されそうになった私を守って頂き、ありがとうございます』
「なんのなんの。ただ破壊されたくなかったから守っただけだから」
ゲイムキャラに礼を言われ、守りたかっただけだと言うと彼女はそうですかとクスッと笑った。
『それでお聞きしたい事なのですが……。貴方は―――この世界の四国に属さない住人ですね?』
まあ、そうなるわな……この姿だし。
「ああ、その通りだ。それがどうか……?」
『貴方からは特別な感じがしたのです。この世界の住人からは見られない、不思議な何かが……』
「え? それって……」
ネプギアが疑問を感じたらしい。
『詳しくは私にも分かりません。ですが、普通の人ではない……それだけは確かです』
元は人間だが、普通の人ではない、か……。何か意味深な感じだな。
「ふうむ……」
『難しい言い方をしてしまいましたね。申し訳ございません……』
「いや、いいよ気にしなくて。それより、話は終わり?」
『はい、それでは皆さん、頑張ってくださいね……』
その言葉の後には、ゲイムキャラの声は聞こえなくなった。
「消えてしまいました……」
「ま、いつまでも話をしてる訳にもいかないしね。それじゃ、イストワール様に報告に行きましょ」
「はいです!」
「ああ」
やるべき事を終えた俺達はプラネテューヌに戻る事とした。
──☆──
プラネテューヌからさらに場所は変わって、俺達はプラネテューヌの教会に戻ってきた。
「では、無事にゲイムキャラの力は得られたのですね。しかし……」
プラネテューヌの教祖、イストワールが開口一番に話し始める。
「はい。マジェコンヌの連中も、ゲイムキャラの存在に気づいてるって事ですよね」
「あの下っ端さん、次はラステイションに行くって言ってたです」
俺達は軽くミーティングをしていた。これからの方針として、どうするかという事で。
「ならすぐ行こうぜ」
「はい! でないと、また先を越されちゃいます」
そうネプギアが意気込むと、イストワールが微笑んでいた。
「……ネプギアさんは、もう吹っ切れたみたいですね」
「あ……はい。まだちょっと怖いですけど、もう平気です!」
ネプギアが再び女神に変身できるようになったからか、はっきりといえるようになった。
同時にネプギアから、責任感も感じ取れた。以前とは違う、強気な気持ちが見て取れるようになった。
「安心しました。では、皆さんラステイションに向かってください……と言いたいところですが、今日はもう遅いですし、ラステイションに向かうのは明日にしましょう」
「もうそんな時間だったのか。イストワールが言うならそうしよう。実は俺ちょっと疲れたぜ……」
俺はそう言う。今日だけでカービィの能力をフル発揮したからか、疲労があった。
イストワールの申し出に皆、賛同し、今日のところは明日のために体を休める事とした。
ちなみにコンパがこの後夕食を作ったが、昼に大量に食材を消費してしまったため、俺の分の量は一人前だった。……まあ、無いよりましだが。
──☆──
夕食後、俺はイストワールに部屋を案内された。
今の俺はカービィサイズだからどんな部屋かと思ったが、いざ入ってみると至って普通の部屋だった。
ベッドや机、イス、クローゼットが勢揃いし、一人部屋にしても文句ない十分な待遇だった。
「それでは私はお仕事がありますので。ごゆっくりお休み下さい」
「おう。仕事頑張ってな」
そう言って離れるイストワールにそう言った。
「ふう……。ようやく一息つけれるな……」
人ひとりは寝れるようなベッドに寝転がり、感嘆の息を漏らす。
夕食を食ったからか、とにかく眠くなる。
俺は寝る準備をし、さらによく眠れるように……。
「コピー能力、『スr―――」
―――トントン。
「か、解除!」
コピー能力のスリープで眠ろうとしたらドアをノックされた。一体誰だ?
『カービィさん……。少し、いいですか?』
ドアの向こうからそう声が聞こえる。この声と呼び方は……。
「ネプギアか。入っていいぞ」
「……失礼します」
そう言いネプギアが俺の部屋に入ってきた。
「どうしたネプギア? こんな時間に俺の部屋まで来て」
「あの……カービィさんに聞きたい事があるんですけど……」
「聞きたい事? 何だ?」
何か迷惑かけたか? と思っていたらネプギアは真剣な顔つきとなった。
「あの、どうしてカービィさんはそんなに強いんですか?」
直球だな。しかし強いという理由か……転生と言うのはよしとこう。そんな事言える訳がないしな。
だから俺は仕方なく―――。
「俺は旅をしていた……って前に言ったよな? その旅の途中で色んな仲間、色んな敵と出会った。そうやって自分自身を鍛えてきたからここまで強くなれたんだと思う」
カービィの歴史を言った。仲間達……ワドルディ、アドレーヌやリボンなど。ダークマターの連中、マルク、マホロア……様々な敵に出会い、倒してきた。
そう考えれば、やっぱカービィってすげえわ。
「色んな仲間と敵に……?」
「うん」
「そんな事があったんですね……」
「……ネプギアがそう言うって事は、さ―――」
俺はこれまでの事を思い返し、告げる。
「―――お前の女神……いや、お姉ちゃんの事が気がかりなんだろ?」
「っ……!」
ネプギアは息を飲む。そして意を決したように言い放った。
「……はい。三年前、お姉ちゃん達は負けてしまいました。私も、行ったんですが負けてしまったんです。だから私は……お姉ちゃんを……! ゲイムギョウ界を救うためにもっともっと強くなりたいんです!!」
「…………」
ネプギアは涙ぐみながらも力強く言い放った。ネプギアは、自分にはそういった想いが強くあるって事が俺にも伝わってきた。
「ネプギア」
俺は座っていたベッドから降り、ネプギアの近くに寄っていく。
―――ポンッ
「え?」
そこから、頭の位置まで飛んで、励ますようにネプギアの頭を軽く叩いた。
ネプギアは目を丸くする。
「お前がお姉ちゃんを救うために強くなりたいという思いは伝わった。だから、お前のためにも俺は全力でサポートする。ネプギアの目的も果たすのを約束する。今のはそういう約束の誓い……かな?」
「カービィさん……!」
「だから安心してくれ、な?」
「はい! ありがとうございます! カービィさん!」
良い笑顔だ。
「本当に吹っ切れたみたいだな……。いい顔になった。よし、それじゃ明日のためにも寝ようぜ」
「はい! 夜に失礼しました。おやすみなさいカービィさん」
「おやすみ」
ネプギアは良い返事と共に俺の部屋から出て行った。
……柄にもなく臭い事言ったと思ったが、これは嘘ではない、偽りない本当の事を言ったに過ぎなかった。
なら、あいつのために、もっとがんばらないとな……。
「俺も寝るか……」
とにかく眠かった俺はコピー能力を使わずに眠りに付いたらしい。ベッドに寝転がってすぐ、そのまま意識が途切れた。
──☆──
「ん……。ふあああぁ……朝、か……」
俺が目を覚ますと外は明るくなっていた。
「……知らない天井だ……ってそりゃそうだわ」
思わず自問自答する。ここは確かプラネテューヌの教会。人間の体からシャドーカービィの体になって間もないからな。
でも、この体では良く寝れた。夜中に目覚めるとかなかった。
お陰で熟睡でき、目覚めも良い感じだ。
俺が短い手で伸びをし、ベッドから降りようとした時、何やら傍からゴソゴソと物音が聞こえた。
「?」
見ると何か寝てたオフトゥンが膨らんでいる。何か入ってるのと不審に思いながら布団を捲ると、何とそこには―――。
「すぅー……。すぅー……」
「……は?」
寝間着姿で可愛らしい寝息を立てて、ぐっすり眠っているネプギアちゃんがいた。
……ハッ、いかんいかん。ついネプギアが可愛くてちゃん付けをしてしまった……って、ちゃうわ。んな事思っている場合じゃない!
なんでネプギアがここに? 記憶の限りでは昨日俺の部屋に来たが、あの後自分の部屋に戻ったはず。
なのに何故また俺の部屋に? しかもベッドに。とにかく起こさないと!
「お、おいネプギア。朝だぞ。起きろーい」
「ん……んぅ……ん……」
声を掛ける。だが起きません。ていうか変な声出して……と、危ない危ない。
じゃあ、手で軽く叩けば起きるか?
「よーし……んじゃ、ネプギア、起きr「シャドー、ネプギアが何処に行ったか知らな……い……」―――へ?」
「あいちゃん、どうしたです……か……」
なんと、ドアをノックもせず突然アイエフとコンパが入ってきたのだ。俺らの様子を見て硬直した。
傍から見れば、悪戯しようとしてるか、襲おうとしてるかの光景に見えるだろう。……前者のは可愛いもんだが。
「違う! 違います! オレは決してネプギアを連れ込んでないし、何もしていない!」
俺がいち早くそう弁明するも、二人はそう勘違いしてるためか全く聞いていないようで……。
「「…………」」
二人は無言で、しかも武器をスッと構える。その無言の笑顔が怖~い。
……って! 違う違う! んな呑気な事言ってる場合じゃない! ほーら、二人が近づいて来てる来てるー!
この修羅場から脱出する方法は……そうだ!
「こっコピー能力! 『ニンジャ』!」
俺は兜のような帽子を被る。アイエフは俺が何かをすると思ったのか、勢いよく迫って俺にカタールを振ってきた。
「はぁっ!」
──―ボウン!!
「「!?」」
直撃したかと思いきや、突然シャドーの姿が煙状になって消えた。
何が起こったのか分からない二人は驚いた表情を見せる。
「逃げられた?」
「わかんないです……」
そうして二人はキョロキョロと周りを見渡す。すると……。
「あ! 見つけたです!」
「アイエエエエ!? バレタ!? バレタナンデ!?」
コンパがドアの前にいたシャドーを見つけ、彼はデカい声で変な事を言う。
「見つけたわよ……さあ、大人しく観念しなさい!」
アイエフがそう言い、二人はじりじりとシャドーに歩み寄る。
「ぐぬぅ……おのれニンジャは隠密行動できるはずなのに『木っ端微塵の術』をしてまでバレただと!? だがこのまま冤罪でやられる訳には……! さらば!」
そしてシャドーは扉を開け、出て行った。
「あ、こら! 待ちなさい!」
「変態さんにはお仕置きが必要です~!」
……追い掛け回される羽目となってしまった。
次回からラステイション編です。
後、それに伴って、次回以降からオリジナル展開を入れていきたいと思ってます。