今回は短めの話です。
<銀雪編>
1人自分の部屋にいる時、俺は悩んでいた。
銀雪「……何だろうか、この気持ち…」
杏子と住んでから2ヶ月が経ち、もう12月の後半だ。
その間、俺の心には不思議な感情がずっと芽生えていた。
何かもやもやする、それも、杏子といる時が特にだ。
銀雪「もしかして…俺は……?」
この時の俺は、1つの結論に達してしまった。
そう、これは「恋」なのだと……
俺は生まれてこのかた「恋愛」とは縁の無い人間だった。モテるモテない話ではない。そもそも興味が無かったのだ。
孤独な人生の中、二次元に興味を持ち始めてからは、現実世界への関心が急激に狭まり、特定のものだけが残るだけとなった。
そんな俺が、こんな感情を抱くのは、言うなれば有り得なかった。だが、俺の気持ちは現にこうなっている。こうなればもう認めるしか無かった。
銀雪「だが、俺は……」
同時に、俺は幾つかの不安を抱えた。1つは、初めて持つこの感情は、どう扱えば良いのか分からない事。これから彼女とどう接するべきかだ。そして、もう1つは、杏子がどう思っているかだ。恋愛は必ず叶うものではない。フラれる方が多いのは流石に知っている。
銀雪「杏子は好きな人とかいるのだろうか……?」
そう考えながら、俺はベランダで寒空の中、星を眺める事にした。
この体験した事が無い気持ちがどんどん強まる事を俺はまだしらなかった………。
──────
<杏子編>
あたしには親しい仲がいる、家族やマミの他にも、幼馴染みがいた。
名は“霧雨羽賀峯”だ。
あたしが魔法少女になった時、彼は隣にいたから、あたしが魔法少女になった事は知っている。時には魔女狩りに付き合ってくれた。
とはよく遊んだ。幼馴染みと言った親しい関係だったので、男女なのにも関わらず互いに楽しい生活を送っていた。マミに会ってからは、彼との関係を話すとマミにちゃかされたりされたが、それもまた楽しかった。それにあたしもその気が無かった訳でもなかった。
言わばあたしの初めて好きになった奴だ。
しかし…
あたしの家族が心中してから間も無くの事、魔女狩りをしていた時に彼は死んだ。
あたしが魔女を倒した後、油断していたあたしは魔女がまだ息を持っていた事に気付かずに、魔女に攻撃を許してしまった。その時、羽賀峯があたしを庇って致命傷を負い、治療の可否無く帰らぬ人となった………。
今も生きていれば、銀雪と同じ年であった。
それ以来、あたしは誰かを好きになるのが怖くなった………。またあたしのせいで死なせてしまうかもしれないと恐怖を抱いている。きっと、誰かがあたしを好きになってもあたしはそれを断るだろう……。
杏子「あたしは誰かを不幸にさせてしまうのだろうか…?」
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恋をする少年と、恋を拒絶する少女。
その結末は、果たして………?
流石に急展開過ぎた事は意識していましたが、すみません、話を間に挟もうとしてもネタが出なかったのです………。
次回、早くも最終回となります。
そして、最終回でお知らせがあります。