プロローグに続いての投稿です。
<銀雪編>
少女「あたしを妹にしてくれねぇか!?」
突然俺の家を訪ねられ、いきなりこんな事を言われれば俺でなくてもびっくりする。俺はその言葉で更に混乱していた。“何が一体どうなってるんだ?”と。
銀雪「スー……ハァー…」
ひとまず俺は深呼吸をして心を落ち着かせた。
そして少女にこう言う。
銀雪「あの…それはどう言った理由で……?」
少女は少し黙り込む。俺はその様子を見て、何か理由があるに違いないと感じた。
すると、
グウゥゥゥ…
少女「はわわっ……!!///」
少女は顔を真っ赤にしながら慌ててお腹を抑えた。丁度晩御飯の支度をしようとしていたので俺は、
銀雪「とりあえず、御飯を食べながら話を聞かせてくれないか?」
少女は赤らめた顔で頷いた。
俺は少女を家に入れてリビングへと案内する。
何でこうしたのかは理由は色々だ。
まずここで追い出せばもうすぐ夜になる為に少女の身に何が起こるか分かったものではない。
それに、お腹を空かせた少女を放って置くことも出来ない。
最も大きな理由は、“少女に運命を感じたからだ”。
キッチンに戻り夕飯の支度を再開する。食料は多めに買っていたので何ら問題はない。ちなみに俺は料理は苦手だ。簡単なものくらいしか作れない。
少女は4人掛けのテーブルの椅子に座って家の中を色々と見ていた。まるで誰かの家を訪れる事があまり無さそうな様に。
夕飯が出来た俺は2人分のご飯をテーブルに運ぶ。
今日の夕飯は「ざるうどん」だ。年中いつでも食べられるし、今日はまだ少し暑いのでぴったりだった。
俺は、
銀雪「こんなもんしか作れなくてすまんな。」
と申し訳無く言った。
しかし少女は
少女「うわ!すっげー旨そう!!」
と目を輝かせながら言った。まるで録なものを食べていなかった様だった。そう言えば少女の服を見ていると所々汚れていた、きっと何日もまともに洗濯出来ていないか?
銀雪·少女「頂きます!」
二人で一緒に言うと、冷たいうどんを出汁に浸けて食べ始める。
少女「うっめえーーー!!」
少女はそう言うや否や次々とうどんを口に運ぶ。俺は少しずつ食べていた。
それを見た少女が、
少女「あっ、わりぃ…はしたなかったよな……」
と言った。
俺は気にする事無く、
銀雪「お腹が空いてるなら、どんどん食べて構わないぞ。俺が食べるのが遅いだけだしな。」
と返した。
少女「……ありがとう」
少女はそう呟くと再び食べ始める。その時の俺は見逃さなかった。“少女の目にうっすらと涙が浮かんだのを…”
──────
<全体編>
御飯も食べ終わり、片付けたところで銀雪はいよいよ少女の話を聞くことにした。
銀雪「……君の事、そろそろ教えてくれないかな?改めて、俺の名は桜 銀雪(さくら いぶき)だ」
食後の紅茶をテーブルに置いて彼女の前の椅子に座る。
ちなみに銀雪はコーヒーが苦手だ。
少女「……ああ」
少女(以下杏子)「あたしの名は佐倉杏子(さくら きょうこ)だ。見滝原市の隣にある風見野市からやって来たんだ。それでだ、あんたの家に来た理由なんだがよ……」
すると杏子はテラスの方を向いた。そしてこう言った。
杏子「来てくれ!キュゥべえ」
銀雪(「キュゥべえ……?一体それは何者なんだ?」)
俺は少し考えた。
すると、
ドンドン
とテラスのドアを叩く音がした。
銀雪「ん?」
杏子は席を立ちテラスのドアを開けた。
と、その時、
ピョコ、ピョコ
ドアを開けるや否や何かが家の中に入ってきた。杏子はドアを閉めてまた椅子に座る。
そして銀雪の視界に映ったもの。それは、白い猫の様な、狸の様な、そして如何にも無表情で不思議な生き物だった。
キュゥべえ「呼んだかい?佐倉杏子?そしてこの男は誰なんだい?」
杏子「来たかキュゥべえ、まずは紹介するよ。こいつは桜 銀雪だ。」
キュゥべえは銀雪の方を見て挨拶した。
キュゥべえ「桜 銀雪、ボクの名はキュゥべえだ。と言っても、ボクの姿や声はキミには見えないし聞こえないけどね。」
しかしその直後銀雪はこう言った。
銀雪「……その白いのがキュゥべえなのか?」
杏子·キュゥべえ「!?」
-第1話- 少年と少女の晩御飯 終
もし自分も、目の前に杏子ちゃんや2次元の人物がいたらびっくりしますよ笑笑
それでは次回もよろしくお願いします。