-魔法少年と魔法少女-   作:マコスパ

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※キュゥべえは多分物語全体の最初の方にしか出さない予定ではあります。

それでは、どうぞ。


-第2話- キュゥべえと魔法少女

<全体編>

 

杏子はガタッ!と椅子から立ち上がりとても動揺した。

 

キュゥべえ「何と言う事だ!こんな事は初めてだよ!!」

 

杏子「あの無感情なキュゥべえがこんなに驚いてるだと!?ちょっと待て銀雪!お前、こいつが見えるのか!?」

 

銀雪「ああ。そこに白い不思議な生き物が見えるぞ。」

 

彼が指差す先にはキュゥべえがいた。

 

キュゥべえ「これは驚かされたよ!まさか男であるキミにボクが見えるとはね。」

 

杏子もキュゥべえも驚きを隠せていなかった。特に元々感情の無いキュゥべえの驚き様は異常である。

 

杏子「……ってことは」

 

キュゥべえ「それはつまり……」

 

杏子·キュゥべえ「こいつ(彼)は魔法少女の力を持っていると言うのか(言うことになるのかい!?)!?」

 

杏子とキュゥべえが驚く中で銀雪も困惑している。

何故自分はこの白い生き物が見えるのか?そして何故自分が魔法少女とやらの力持っているのかもしれないのか?

 

それぞれが謎で頭を悩ませた。

 

全員「………」

 

やがて銀雪が口を開く。

 

銀雪「とりあえず落ち着いて、その魔法少女とやらが何なのかを教えてくれないか?」

 

杏子「ああ」

 

杏子は再び椅子に座ってまずはキュゥべえに説明をさせた。

 

キュゥべえ「ボクから説明するよ。魔法少女はボク達と契約をしてなるものだ。魔法少女は願いを1つ叶える代わりに、魔女と戦う運命を背負う事になるんだ。」

 

すると杏子は懐から何かを取り出した。卵型の紅い宝石である。

 

杏子「こいつがソウルジェム、魔法少女である証であり、魔力の源だ」

 

銀雪はそれをそっと手に取り眺める。

 

キュゥべえ「ソウルジェムを扱う時にはくれぐれも気を付けて、万が一壊れたりでもしたら死んでしまうから。」

 

銀雪「ああ、分かった。」

 

“近くで見るととても綺麗だな”

銀雪はそう思った。

 

杏子「ここからはあたしが説明する。ソウルジェムは魔力を使うにつれて黒くなっていく。所謂“穢れ”ってやつだ。そして穢れが限界に溜まると、そいつはグリーフシードへと変わり、魔女になってしまう。だから、定期的に魔女を倒す必要があるんだ。魔女を倒すとグリーフシードを獲れる。それを使えばソウルジェムの穢れを取り除けるって訳だ。」

 

続けて杏子はキュゥべえを指差してこう言う。

 

杏子「こいつは何て事無い奴に見えるが、何の感情も持たない種族だ。だから、話す時には用心した方が良い。今までこいつに騙されて悲惨な目にあった奴は何人もいたからな。」

 

キュゥべえは何も言わずにそれを聞いた。

杏子の言うことは正しくて反論する必要が無いからだろう。

 

銀雪「なるほどな、大体の事は分かった。だが気になることが幾つかある。まず、“何故俺にこいつ(キュゥべえ)が見えるのか?”次に“何故男である俺に魔法少女の才能があるのか?”最後に“何故杏子が俺のもとに来たのか?”だ。」

 

杏子とキュゥべえも考え始める。

 

杏子「最初の2つはよく分からないが、最後に関してはあたしの気紛れかな。或いは、神様がこうなる運命にしたのか……。結局どれも分からないな。」

 

キュゥべえ「確かに、こんなケースは初めてだ。だか銀雪、キミにボクが見えるのはキミに魔法少女の才能があること。これは確かな事だ。つまりだ、ボクと契約すれば、キミも魔法少女になれる。」

 

杏子「おいおい、契約するのかはともかく、男が魔法少女になるのはちょっと絵面がな………。」

 

銀雪「……そいつは俺も思っていた。なるならせめて男のままが良いな……。」

 

キュゥべえ「それはなってみないとボクにも分からないよ。それもそうだが銀雪、契約するなら“願い事”を叶えないといけない。その為にキミも願い事を考える必要がある。」

 

銀雪「しかしいきなり言われてもな……。」

 

キュゥべえ「無論急いで考えてとは言わない。急かすことはボク達には出来ないからね。じっくり考えてからで良いさ。決まればその時にまたボクに話しかけてくれたら良い。」

 

杏子「魔法少女になるなら、それなりの覚悟が必要だぞ、今までの様には暮らせなくなる。」

 

銀雪「そうだな、だが、杏子とキュゥべえが此処に来た時点で、今まで通りの生活も出来なくなっているな。こいつも何かの縁だと思うぜ。」

 

杏子「……明日、魔女退治に付き合うか?実際に体験すればどんなものなのか要領がつくと思うぞ。……命懸けだけどな……。」

 

銀雪「………分かった、そうしよう。」

 

キュゥべえ「決まりの様だね。明日また此処に来るよ。」

 

そう言うとキュゥべえは帰っていった。

家には銀雪と杏子の2人だけだ。

 

銀雪「さて、疲れたしそろそろ風呂を沸かしておくか。」

 

銀雪はポチッっとボタンを押して湯船に水を張り始める。

 

銀雪「沸いたら、先に入りな。」

 

杏子「……良いのか?疲れてるんだろ?」

 

銀雪「その様子だとまともに何日も入ってないだろ?俺はまだ平気だ。」

 

杏子「……ああ、分かった。ありがとな……。」

 

風呂が沸くと杏子は脱衣所へ向かった。

 

銀雪「魔法少女…か、俺がなったら魔法少年だな。」

 

そんな事を呟いて、杏子の寝る場所を探しに銀雪は2階へ上がった。

 

 

 

-第2話- キュゥべえと魔法少女 終




魔法少年ってどんな見た目になるのか、正直自分も想像がつかないです。とまあ、色々と考えていきたいと思います。

それではありがとうございました。
次回もよろしくお願いします。
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