魔女兵器 Another Story(書き直し中) 作:にえちゃん
研究センター 廊下
「ここらを見張っていたやつからの連絡が途絶えた。
俺は向こうを確認してくる、お前はあっちを見てきてくれ」
「了解…」
「一応心音センサーを取ってくるから、警戒は怠るなよ!」
マリルが講義室に向かって数分後、俺達が隠れている場所の近くにさっきのテロリストの安否を確認しにきたのだろう、男性が2人やってきたが1人はセンサーとやらを取りに来た道を戻っていった
残った1人は辺りを警戒しつつ、少しずつこちらに近づいてきている
「ちくしょう、このままじゃ時間の問題だ」
「そうだな、ならテロリストが1人しかいない今のうちに外に出よう」
今なら1人しかいないから目を盗んで逃げるぐらいできるだろう……
俺も――も力はあまり強くはないから正面からの逃走は自殺行為だな
それに奴らは銃で武装している、気付かれでもしたらハチの巣だ
そんなことを考えていると――の視線が壁に立て掛けてあるバットを見てめていた
(奴らがセンサーを持ってきたら俺達に逃げる術はない
なら今のうちに1人だけでも……大丈夫だ、彼女が素手で倒せるぐらいなんだ……俺にだって……何か武器になりそうなものは……
あった、これはバット?どうしてこんな所に……ん?何か文字が書いてある
『リバーナ 自由光』……展示品か?ちょっと借りるだけ、借りるだけならセーフ!)
「――、どうかしたのか?っておい!なにをする気だ!」
俺がテロリストから逃げられないかを考えていると急に――は壁に立て掛けてあった青い色をしたバットを手にテロリストへと走り出していった
俺は――を引き留めようとしたが、――は俺の手をすり抜けてテロリストへと近づいて行く
テロリストは――に気付いていないのか背を向けている
そして、テロリストの真後ろまで近づいた――がバットを高く振り上げ、テロリストの後頭部に重い一撃を与えた
ドンッ!!と大きな音がしたが、テロリストは倒れることは無く後頭部を抑えながら覆面越しにでも分かるぐらい苛立った表情をしながら振り返る
「お、思っていたのと全然違うしっ!!」
「っう…誰だっ!」
テロリストは手に握った銃のグリップで――を殴りつけようとする
それを――は危なげなくバットで防いでもう一度殴りかかろうとする
「不味い……」
どう見てもテロリストと――では体格が違う
それに、――はバットだがテロリストは銃だ
今は至近距離だから撃たれはしていないがこのままだといずれ……
――も自身の危険が迫っていることを自覚したのか小さく「やば…」と呟いた
見た感じテロリストの力は強く、――は防戦一方だ
――を助けようと飛び出そうとしたその時、テロリストが――の無防備な腹へと強烈な蹴りを打ち込んだ
そして――はすぐ横の階段の手摺を壊して落下していく
それを見た俺は思わず駆け出し、飛び降りた
その際に――を抱き寄せ、自身を下にして――にダメージがなるべくいかないようにした
「ぐっ……かはっ……」
「チッ、もう1匹居やがったか……。まあいい、2匹ともぶち殺してやる」
――はテロリストの蹴りが余程強烈だったのか、意識がないようだ
――を引きずってでもここから逃げなければ……
ぐっ……足が、痛い……
さっきので骨が折れたのだろうか……
だけどそんなことは関係ない、――を連れて一刻もはやく外へ……
「おい待て!隊長からの連絡だ。ブツの自爆防犯装置の解除が完了したらしい。貴重な時間を無駄にする訳にはいかない、すぐに講義室に行くぞ!ガキ共は放っておけ、どうせ何もできないだろう」
「…了解。命拾いしたな、クソガキ共」
他のテロリストの声が聞こえる……
ここまでなのか……
意識が、だんだんぼやけていく……――……