魔女兵器 Another Story(書き直し中)   作:にえちゃん

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PART.4 地獄

第四講義室

 

「どうやらあのテロリスト共、光学偽装で侵入したようだが……、まさか収容所の対光学監視センサーの点検時期を利用されるとはな。

おそらく身内から情報を流したやつがいるんだろう……。

何者かは知らんが、ここは様子を見るしかないか……」

 

マリルが物陰に隠れ、講義室の様子を伺ってるとテロリストのリーダーらしき人物が突如笑いだした

 

「クックック……フハハハハ……ハーッハッハッハ!!ついに、ついに我々は取り戻した……!」

 

テロリストのリーダーは何かを手にしているようで、どうやらそれは宝石の装飾が付いている黄金の杯のようだ

 

「あれは…『ロス・ゴールド』!?奴らは何の為にあんなものを……」

 

マリルが驚愕の声をあげる

『ロス・ゴールド』とは太平洋のド真ん中から突如として現れた『ロス諸島』と呼ばれる島から視察団が見つけだした『異質物』だ

『ロス・ゴールド』は杯の周りに4つの宝石が装飾されていて、杯の中には赤い液体状の何かが入っている

その液体は杯から出すことも、触れることすらもできない

まるでそこに存在しないかのような……

研究所のイカれたオッサン達がありとあらゆる方法を試したが

あれがなんなのか、解明できなかった

何をしても何も起こらないのでしばらくすると、『ロス・ゴールド』の脅威度レベルが『SAFE』に下げられたが……

 

「液体は兎も角、宝石は無価値じゃないだろうに……」

 

だが宝石は杯と分子レベルで一体化していて取り外すことは不可能だ

そんなどう使うのか不明な『ロス・ゴールド』をテロリストは一体どうするつもりなのか……

マリルが注意深く観察していると、テロリストのリーダーは何かを取り出した

 

「こんな杯に、この石は相応しくない!我が引き剥がそう!この不浄な杯からっ!」

「引き剥がす?一体どうやって……っ!

アイツ、手にしているのはもしや……この間、華雲官城にある大博物館から盗み出された……『異質物』、『第四聖釘』?しまったアレは!」

「これが……『先知の聖物』か……ん、なんだ?杯の液体が……減っていく?」

「何を馬鹿な事を……『異質物』に細工をするなど……」

 

 

 

 

 

……………

「いつっ、頭が痛い……」

 

なんで俺はこんな所で寝ているんだったか……

確か、――を庇って階段から落ちたんだったな……なんとか展示品の影に隠れたんだが、この展示品……石版みたいだな、表面によく分からない絵とか文字が描かれている……

展示品のプレートには『Miskatonic――』と書かれている

それより先は掠れていて読むことはできない

 

「にしても静かだな……――はまだ気を失ってるみたいだし、少し周りを見てくるか……っ!!!」

 

石版から顔をあげるとそこは地獄のような光景が広がっていた

周りは火の海で、その中にまるで生きているかのような人の彫刻がいくつも存在していた

硫黄のような匂いがする中、俺は近くの彫刻に近づいてみた

彫刻は女性のものらしく、白色だがまるで生きているかのようだ

思わず彫刻の頬に触れると、女性の彫刻の首が地面へと落下し、粉々に砕けた

 

「これは……塩、なのか?一体これはなんなんだ?」

 

ごそり……

っ!?

後ろで音がして振り返るとそこには気がついたのか――が立ち上がっていた

 

「――、気がついたのか、よかった」

「な、何が起こってるんだよ……こ、こんな事って……ありえないだろ……」

 

――が周辺を見てパニックを起こしそうになっているので近寄って落ち着かせようと話しかけてみる

 

「落ち着け、今は現状把握している……」

「ひっ、あ、あああぁぁぁぁぁっ!!!」

 

――が急に叫び出したと思うと、――の視線の先には何かが宙に浮いていた

 

(もし、『神様』が本当にいるなら……お願いだ…これが全て夢であってくれ……)

『ならば我が器になるがいい』

 

意識が再び闇に落ちようとした時

――とナニカの会話が聞こえた気がした

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