魔女兵器 Another Story(書き直し中)   作:にえちゃん

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PART.5 転換

………

システムロック解除

ーNo.1ー……起動確認……

ーNo.2ー……起動確認……

 

………

 

肉体の損傷を確認……

肉体の再生を実行……

 

………

 

ーERRORー

肉体の損傷が激しいため、再生は不可と判断……

永久駆動機関による新たな肉体の再構築を実行……完了……

 

原典(オリジン)』の起動条件を満たしました……

原典(オリジン)』の起動を確認……

 

 

 

 

 

 

………

……………

…………………………ん?

ここは……家…?

もしかしてさっきまでのは夢だったのか……?

目の前にあるのは見慣れた天井

決して知らない天井ではない

周りを確認してみるとやっぱりここは俺の部屋だ

 

「変な夢だったな……」

 

時々変な夢は見るが、今回の夢は一際変な夢だった

まるで本当にあったかのような

まあ、夢は夢はだ…さっさと着替えてアイツを起こしに行こうか

そう思い立ち上がろうとすると胸に違和感を感じた

なんか胸が重い気がするな

それに身体が柔らかくなっている?

とりあえず鏡で確認っと

 

「…………………………はぁ?」

 

鏡には床まで届きそうな長い髪の女の子が写っていた

俺、女の子になった…のか?

確かにTS系の小説読んで面白そうだとは思っていたがまさか自分がTSするとはな

とりあえず胸を触ってみたが……うん、凄い柔らかくてクセになりそうだ

髪もサラサラだし、息子(意味深)も付いていない

 

「ハハハ……夢だな、夢。寝よ……」

 

そうやって布団に潜り込もうとすると隣の部屋から甲高い叫び声が聞こえてきた

 

「うわあぁぁぁぁぁあああああ!!!ええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?」

 

――の部屋からか

まあいいや、寝よ

そう思い布団をかぶろうとすると、ドタドタと廊下を走る音が俺の部屋に近づいてきて

 

 

バンッ!!

 

 

大きな音を立てて勢いよくドア開いき、ぶかぶかの服を着てる変わった髪色の女の子が部屋に入ってきた

 

「おいっ、――!俺、女の子に……って誰だお前!?」

 

……この展開、エロゲかな?

これは悪い夢だ、きっと疲れているんだ…早く寝よう…

 

「まって、まってくれ!もしかして――か?」

「……まさかとは思うが――なのか?

お前まで女になってるとは…やっぱり疲れてるんだな」

 

まさか自分が女の子になるだけじゃなく、――まで女の子になる夢を見るとは……

夢の中で変な気を起こさない内に寝るか

 

「まてまて、これは夢なんかじゃない!」

「うるさいっ、俺は寝るっ!」

「あぁ、クソっ!ならこれでどうだ!」

 

俺が寝ようとすると――らしき女の子が俺の頭を殴ってきた

それもバットで、だ

 

「…っ、いってぇなぁ……」

「これで目は覚めたか?」

 

確かに目が覚めたが人を起こすのにバットで殴る馬鹿がどこにいるっていうんだ

下手したら二度と目が覚めないぞ

あっ俺の目の前にいるやつか……

 

「にしても――も女の子になってたなんてな。

俺、信じられなくて何度も頬を抓ったり、何度もトイレで確認したんだが……どうやら現実みたいなんだ……」

 

確かにあれだけ痛かったんだ、現実なんだろう……

じゃあ、あの夢は?

あの夢の時もかなり痛かったけど……

それにアイツの持っているバット、あれは夢でアイツが使っていたやつだ

 

「そうだ――、ニュースを見て見ないか?なにか分かるかもしれない。もしかしたらあの事も載ってるかも」

 

確かに――の言うことは一理あるが、あの時、街は火の海だった

あれが現実に起こったなら、今のこの状況は一体何なんだ?

時が巻き戻ったとでもいうのだろうか?

 

 

ニュース

『ロス・ゴールド』厳重な監視の中、突如消える!?

『ロス・ゴールド』は多数の警備機器による厳重な監視体制があったにも関わらず、突如として展示場所から消失しました。

研究センターは原因を特定中だが、盗難の可能性は非常に低いとされています。

次のニュースです。

 

 

他のニュースも確認してみたがテロリストによる研究センターの占領を取り上げているものは無かった

ただ、代わりに俺達のいた研究センターから『ロス・ゴールド』という遺失物が消失したというニュースが目に入った

 

「『ロス・ゴールド』?確かにあの時俺達は研究センターに居たけど、そんなものあったか?

まあ研究センターに行けばなにか分かるかもしれないな……

よし――、研究センターに行くぞ!」

 

そう言って俺が立ち上がると――は俺の胸の辺りを見つめて石像の如く固まってしまった

そういえば上の服を脱いで寝てたな、と思いつつ何故今頃アイツが動きを止めたのか……おそらく長い髪の毛のせいで見えてなかったのだろう

まあいいや、さっさと着替えて研究センターに行ってみよう

 

「お、お前……しゅ、羞恥心ってものがないのかよ」

「別に性別が違うことを除けばいつもの事だからな。っと、背が縮んだせいか服がぶかぶかだな。そうだお前の服貸してくれよ、お前俺よりちっちゃかったからいけるだろ」

「ちっちゃいは余計だ……、ホラよっ…!」

「サンキュー」

 

――が恥ずかしいのか全力で投げてきた服を着ていく

思った通り、ピッタリだ……男物だという事を除けば、だが……

まあ――なんて俺の服じゃ大きすぎるから自分の服を着ているが……

なんて言うか……彼氏の服を着ているみたいだな、なんて思ったがコイツのメンタルを考慮して言うのはやめておいた

 

「よし、着替えたし行くか。――、研究センターに行くぞ」

「お、おい!待ってくれ、まだ準備が!俺の格好、どう見ても不審者だよな……

 

研究センターへ向かいつつ、ビルの硝子に写った俺達を見てみると

男装をしている女の子と、同じく男装(ぶかぶかだが)をしてバットを持った妹(?)のように見えた

バットは研究センターで見つけたものだからなにか手掛かりがあるかもしれないと――が勝手に持ってきたものだ

多少人の視線を感じたが問題なく研究センターの近くまで来ることができた

 

「んー…特に何も考えずに来たけど、どうしよっか?

テロなんかの事件が起こっている訳でもなさそうだしなぁ……。

極めつけは警備をどうするか、『ロス・ゴールド』っていう異質物がなくなったせいで警備員が沢山いるな」

 

どうやって研究センターに忍び込もうか考えていたらガタイのいい警備員の男性に声をかけられた

 

「……止まりな、そこのお嬢ちゃん達」

 

流石に男装女子2人がこんな所にいるのは怪しいか

どうやってやり過ごすか悩んでいると――が警備員を無視して研究センターに向かおうとしているので慌てて腕を掴む

 

「そこのお嬢ちゃん達、止まりな!」

おいっ、見つかったぞ!どうする?

えっ?俺達の事なのか?

馬鹿野郎、今俺達は女だろうが!

 

短髪でガタイのいい警備員の男性がこちらに向かってくる

身体は鍛えられているからか大きいが、親切そうな笑顔で話しかけてくる

青いツナギでも着たら似合いそうだな……

 

「誰がお嬢ちゃんだって?俺は、俺…?」

だから今の俺達は女だって言ってるだろ……

 

お嬢ちゃん扱いに納得がいかない――が声を荒げようとしたが今の状況を思い出したようだ

警備員の男性は――が大人しくなると俺達に向かって話し始めた

 

「そう、君たちの事だ。

昨日、ここから大切なものが無くなっちまったんで、上の方からここら辺一帯を封鎖するように言われてるんだ」

 

俺達も大切なものが無くなったよ、息子とか息子とか息子とか……

 

「と、いうわけでだ、ここは立ち入り禁止だ。また別の日に来てくれ、お嬢ちゃん達。……後1つ!」

「まだなにか?」

「?」

 

何かおかしいところがあったのだろうか……おかしいところしかないけど

まさか犯人だと疑われているのだろうか

 

「そっちのちっちゃいお嬢ちゃん、バットを持っているのは別に構わねぇが、その格好じゃ風邪引いちまうぜ?お姉ちゃんに憧れるのはいいが、早くお家に帰って着替えな!」

 

警備員の男性は俺達にニカッと笑い、白い歯を見せてくる

 

「はい、それでは」

ちっちゃいって言われた、ちっちゃいって言われた、ちっちゃいって言われた、――とは数センチしか変わらないのに……」」

「まあ俺達はまだ15歳だ、背は伸びるさ」

 

――を慰めつつ家に帰ろうとすると周りの景色がおかしい事に気がついた

まさか道を間違えたか?そんなはずはないのだが……

ん?あそこに人がいるな、ガラが悪そうだが道ぐらい教えてくれるだろう

 

「あー、すみません、道を訪ねたいんですが」

「チッ……」

 

なんだ?変な奴らだな……何か言っているが聞き取れないな。

英語……じゃないな、もしかして海外の人だったか?

ん?奥から何人かがこっちに向かってきてる!?

不安になったのか――がバットを握る手に力を込める

 

「おい――、なんかヤバそうじゃないか……?」

「……Mors……!!!」

 

今、なんて…?

 

「――、は、早く逃げそうぜ?」

「……っ!そうだな、行くぞっ!」

 

そうしてしばらく走り続けたが、変な奴らはずっと追ってくる

このままじゃあ追いつかれるっ!

 

「アァァァアアアアア!!!」

「も、もう無理っ!追いつかれ………え?バットが……?」

 

――が追いつかれそうになると突然、――の持っていたバットがだした

そして、光が収まるとそこには青髪の少女が突如として現れた

 

「ふぅ、やっと…出られた……私はアニーって言うの。私のバットを持っているなら、魔女の事は分かってるみたいかな?ん?なにこの連中?出てきて直ぐに面倒事に巻き込まれちゃったみたいね!」

「――!今お前の持ってたバットが女の子にっ!?」

「俺もわからねぇよ!アニー?魔女?全然わからないよ!」

 

――も混乱しているようでバットを握っていた手とアニーと名乗る女の子を交互に見つめている

すると女の子は――の服が気になったのか

 

「いろいろと聞きたいんだけど、まずはアイツらから片付けようかな!

っていうか、その服……デカくない?動きにくいだろうから…

はい!私が貴女にピッタリな服装にしてあげる!それが終わったら……LET'S 喧嘩よっ!」

「け、喧嘩!?」

 

女の子が――に腕を向けると――の服が一瞬で学校で着るセーラー服……というより、コスプレイヤーが着ているセーラー服みたいな服装になった

 

「な、なんだよこれ!?」

「どう、動きやすいでしょ?」

 

確かにさっきより動きやすそうだが…アレはないな、肌面積が大きすぎる

スカートも短いし、胸も動きによっては見えるんじゃないか?

お腹なんてどう見ても防御力0だぞ

女の子は――の服装に満足しているのか笑みを浮かべると

 

「じゃあ喧嘩しましょう!」

 

と言い――にバットを手渡した

 

「ちょっとまて!一体どうやって……」

「そんなもの決まってるじゃない、バットで殴るのよ」

「そんなこと言ったって……」

 

――が戸惑っている間にも怪しげな表情の人は近づいてくる

怪しげな表情の人は――に接近すると――を殴ろうと拳を握る

攻撃も防御もしようとしない――に女の子は大きな声で注意を促す

 

「ほら、来るよっ!」

「アアアァァァァァ!!!」

 

――は何とか反応することができ、バットで怪しげな表情の人の拳を防いだ

――は少しよろめいたが大丈夫そうだ

対して相手は拳をバットに打ち付けたというのに平気そうにしており、続けて攻撃しようとする

――は攻撃しないとやられると分かったのかもう一度拳を防いだ後に攻撃を仕掛ける

 

「クソッ!どうにでもなれっ!」

 

――がバットを振りかざすと相手は避けようとしなかったために頭に直撃し、鈍い音が鳴る

すると相手はバタリ、と倒れて動かなくなった

 

「やったのか……?」

 

――が心配そうに倒れた人を見つめていると突如、光の粒子となって消えていった

まるでそこには誰もいかなったかのように……

 

「消えた……?」

「っ!――、後ろだっ!!」

 

――が倒れていた人がいた所を見つめていると――の後ろから別の人が複数現れた

さっきの人と同じような格好をしてる人や、銃らしいものを持っている人もいる

何が何だか分からないが一つだけ言えることがある

それは、さっきの人と同様に全員の表情がおかしいという事だ

 

――は咄嗟にバットで応戦するが相手の数が多い

俺も応戦するが、素手ではあまり効いてなさそうだ……

特に銃を持っているやつが問題だ

――は服のおかげなのか、打撲程度で住んでいるようだが恐らくアレは実弾なのだろう

当たったらと思うと……やめよう、今は目の前の相手の事だけ考えよう……

女の子は――に渡したのと似たようなバットを使って応戦しているが――に近いやつを蹴散らすと――に話しかける

 

「数が多くてめんどうだね。ねぇ、バットを持つ手に力を込めてみて」

「こ、こうか?」

「そうそう、いい感じ。それじゃネジをしっかり締めてっと……処刑執行ッ!」

 

――がバットを握る手に力を込めると突如、女の子が何もない空間からピッチングマシンを出し設置した

すると女の子が置いていったピッチングマシンは勝手に相手の方へと向き、ボールを射出していく

ボールが当たった相手は面白いようにバタバタと倒れていく

しばらくすると他の人達も光の粒子になって消えていった

 

「終わった…のか?」

 

――は呆然と呟く

目に見える範囲には――と俺以外は誰もいなさそうだ

俺、あんまり役に立ってないな……

と思っていると、パァン!と乾いた音がした

音の発生源は正面の建物のすぐ横、そこから銃を持った人が俺に銃口を向けていた

あぁ……死ぬのかな……

そう思った時だった

 

 

適合者(マスター)の生命危機を確認……』

『『原典(オリジン)』起動します……』

 

 

突然首から下げていた今は亡き妹から貰ったペンダントが光を放ち、一冊の本に姿を変える

それと同時に弾丸が頭に直撃するが、薄皮すら傷つけることもなく地面に落ちてゆく

 

「一体何が……」

「『原典(オリジン)』による肉体の再構築を完了、戦闘モードに移行」

「本がしゃべった!?」

「敵性反応を確認、自動攻撃システム作動」

 

本が急に喋り出したかと思えば本が開きいて光線のようなものを放つとそれに当たった相手は光の粒子になって消えていった

それと同時に周りの景色も変わっていく……

さっきまでの暗い場所から、明るく見慣れた場所へと変化した

変わらないのは――の格好と、本の形になったペンダントだ

 

本当になにがどうなっているんだ……?

 

 

 

「終わった……のか?」

「おそらく、な」

「…そうみたいね」

 

戦闘が終わり、景色が戻ったことに安堵しつつ、謎の本の表紙見つめていると――がさっきのことを女の子に早口で質問していく

 

「きみはだれっ!?急に出てきたよねっ!?アイツらは一体なにっ!?こ、このバットはなんだよっ!?ここはどこなんだよっ!?」

 

さっきアニーって自己紹介してなかったか?それとここは研究センター裏の通りだな

まあ、あんなことがあったんだし混乱するのも仕方がないか

俺もアニーに聞きたいことがいくつかあるし、とりあえず落ち着かせるか。アニーも――に質問攻めにされて何から答えればいいか分からなくなってるようだしな

 

「――落ち着け、アニーも困ってるだろ?」

「あ…ごめん…」

「気にしなくても私は大丈夫、ただ…私も状況が把握できていなくてね。とりあえず改めて自己紹介からしましょ、私はアニー・バース。アニーって呼んでくれたらいいよ」

「俺は――、そっちの無表情なやつが――」

「よろしくな」

 

そんなに俺は無表情だろうか?目つきが悪いとはよく言われるが……

まあ――みたいに感情丸出しよりはマシか

 

「こちらこそよろしくね。そういえば二人とも男の子みたいな話し方なんだね」

「………」

「あー…」

「あれ、私なにか変なこと言った?」

 

いや、変なことは言ってない、言ってないんだがそれは色々と返答に悩むな

父親の話し方がうつった、とでも言えばいいのだろうか

俺がどんな返答をするか悩んでいると――が変な?ことを聞いてきた

 

「なあ――」

「なんだ」

「よく考えたら俺たち、今は女の子だよな?」

「……そうだな」

 

男物の服を着ていても俺達は傍から見ても女の子にしか見えないだろう

現に警備員の男性もアニーも俺達のことを女の子扱いしている

アニーは俺達の会話が聞こえていたのか困ったように首をかしげている

 

「二人ともどう見ても女の子だよ?ほら、君に着せてあげた服もよく似合ってるし。う~んすごく可愛い……せっかくだからその『戦闘服』はあなたにプレゼントしてあげるね~!」

「……えっ『戦闘服』?」

 

――は今着ている痴女みたいな服装のこと思い出したようで赤面しながら丈の短いスカートを両手で抑えうずくまってしまった

時折胸の辺りを触って何かを確認したりしていたが脳の処理がオーバーしたのか羞恥心に耐え切れずに頭を抱えて動かなくなってしまった

流石におかしいと感じたアニーが――に声をかける

 

「大丈夫?何かあったの?」

「うぅ……だって、これじゃあ痴女じゃないか……」

「そう?私は可愛いと思うけど、あなたはどう思う?」

 

何故か俺に服の感想を聞いてくるアニー

服のセンス皆無な俺に聞かれてもな……

――には悪いが下手に答えて藪蛇したら怖いのでアニーに同意しておこう

 

「アーウン、ニアッテルニアッテル」

「適当すぎるだろ!」

「そうよね、流石私!ということで少し移動しましょうか。またアイツらに襲われたら面倒だしね」

「確かに。――、さっさと移動するぞ」

「ちょっ!俺の元々着てた服は!?」

 

叫ぶ――を無視して移動を始める

何か忘れている気がするが……まあ大丈夫だろ

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