願いを叶えてあげたら   作:Celtmyth

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 阪奈VSレヴィの戦い。
 恐らく一番激しい戦闘をしているであろう2人。


0日目③≠『雷刃は歓喜する』

 力のマテリアル、レヴィ・ザ・スラッシャーはこの戦いに興奮を覚えていた。元々、好戦的な性格だったが今回は特に楽しんでいた。

 何故かって? 決まってる。

 

「アハハハハッ、スゴいスゴい!! ボクってホントにニンジャと戦ってるよ!!」

「―――」

「おっと!」

 

 高機動で動いていたレヴィ。彼女の視界には同じように追ってくる魔力光、夜の暗さに溶け込むスチールグレーの屈折線。

 しかしレヴィはその魔力光のない、ましてや何もない場所から回避する。

 

「―――本当に勘がいいでござるな」

 

 するとその場所から薄らと、靄のような影が現れる。しかしレヴィと対峙している。何よりその語尾が阪奈だと証明していた。

 

「ありがと。でもどうやってるの? あっちにだってキミがいるじゃん」

 

 そう言ってレヴィがデバイスのバルニフィカスを向けた先には先ほどまで魔力光を放って移動していた方、その正体もまた阪奈だった。

 

「「分身の術でござる」」

「やっぱりぃ!! ホントどうやってるの!!」

「「忍者が技の秘密を教えるわけないでござる」」

「それもそうだね」

 

 2人の阪奈から期待通りの返事を聞いたレヴィは彼女のイメージを裏切らない程の喜びに包まれていた。具体的には目をキラキラさせるほどである。

 2人の戦いは最初こそ機動戦と言える高速の戦いだったが途中から阪奈が搦め手、彼女が忍術としている魔法を使い始めてからレヴィが楽しそうに戦うようになった。

 

「「全く・・・・・・」」

 

 呆れたように呟くと2人だった阪奈の片方が消える。しかもレヴィに不意打ちをした黒い影の方だ。攻撃したのは分身だったのか、はたまた逆か。その事実を確認できる事はなかった。

 

「調子が狂うでござるな。――忍法・火遁の術!」

 

 静かに、しかし阪奈は止まっていない。語るような言葉、それから流れるように魔法の名(忍術)を呟く。そして円を描くように無数の火の玉が出現し、それらがレヴィに向かって放たれる。

 

「スパークッ!!」

 

 だがレヴィはそれに対応し、片手から同じ数だけの魔力弾を放つ。火玉が飛んでくる場所を狙い、全て同時に衝突しては爆発を起こす。その際に視界を覆う煙が広がり、レヴィはその中へ飛び込む。

 

「―――そこだね」

 

 その中で直感的にある方向へバルニフィカスを振るい、金属同士が当たる音が鳴る。間違いなく阪奈の襲撃、しかし気配はまだ感じられない。だがレヴィは焦らない。煙の中から出ず、全神経を集中させ。

 

「―――雷刃爆光波ッ!!」

 

 直感に従った方向に魔法を放った。レヴィの放った大きな雷球はまたも何かに接触し、加えて周囲の煙を吹き飛ばす爆発を起こす。晴れた視界でレヴィが見たのは、一本のクナイ。

 

「アハハッ!」

 

 フェイクであったにも関わらずレヴィは笑ってその場から飛び出す。直線的ではなく変則的に移動しながら、時折に何かの攻撃を防ぐ。いるのだ阪奈が。姿を消して、高速で移動するレヴィを追走しながら攻勢に出ている。しかも弾いては手裏剣やクナイ、更には剣戟の感触が混じる。その中からレヴィを仕留める一撃も混ざっており、下手に躱せば自分が仕留められるだろう。

 油断の一片も許されない状況で、レヴィは笑っていた。

 

「楽しい楽しい! ニンジャとの戦いがこんなにも楽しい!!」

『それでも拙者が天吹殿とお主の王の所へ向かわないように気を配ってるでござろう?』

「そりゃあもちろん! じゃなきゃもっと派手にやってるよ!!」

 

 全方向から聞こえる阪奈の声に答えながらも攻撃は激しさを増していく。しかしレヴィの言うとおり、この状況で両者とも別の事に意識を向けている。それは共通して天吹とディアーチェのいる方向だ。

 阪奈の目的はマテリアルの頭であるディアーチェの無力化。阪奈が彼女をリーダーと判断し、故に真っ先に狙った。しかし彼女らを撤退させるなら誰か1人を戦闘不能にすればいいと言うのは、彼女らのまとまりから見抜いていた。それを知った上で狙いがディアーチェなのは阪奈の直感。彼女だったならしばらく時間が出来るだろうと。

今は天吹が戦っているが彼は戦い方を知らない上に戦いでは決して『願い』で決着をつけない事を伝えていたので無力化まで追い詰めないだろう。アリシアも流れでシュテルを相手しているがこれは抑え込んでいるとも言える。

残った方法として阪奈がどうにか隙をついてディアーチェを奇襲する事だが、レヴィはそれを阻止する為に動く。忍者相手に興奮しているのは事実だが優先するべき事は間違えず、ディアーチェから離れて戦い、近づきそうになれば巧く動いて阻止していた。事実、阪奈とレヴィは通常の魔導師では追い付けない高機動戦闘の中で天吹とディアーチェがいる一帯から距離を保っていた。

 

『一撃必殺で拙者を墜とせば問題ないではござらんか?』

「それが出来たら苦労しないよ! オリジナルと違って速いだけじゃなくて読めない相手に当てるなんて、バインドを掛けて掛けて掛けないと! まぁそれも出来ないんだけどね!!」

『なら蝶を投げ紐で捕まえる方法でも教示しようでござるか?』

「今度教えて!!」

 

 互いに軽口で話すが戦闘は激しさを増していた。レヴィへの攻撃はほぼ全方位の同時にして連続攻撃となっており、逆に阪奈の妨害も短い直進から急な軌道変更で目視では予測不能だ。これだけの戦闘をしながら2人は決して天吹とディアーチェの事を忘れない。

 

 

 

 しかし、それでも集中しすぎた。

 

 

 

「通ります」

「『え?・ござる?」』

 

 速く動いていた2人にもその声が、天吹の声が透き通るように聞こえた。思わず手を止め、阪奈に至っては姿を露わにしていた。

 その直後に、結界の大きな揺れと桃色に輝く光を見た。

 

 

 

 

 

 

 




 戦いが激しい・速いせいか文章が短くなって天吹の時より文字数が少なかった。多分だけど会話が少ないからと思うけど、やっぱり難しい。




PSP仕様(※参考:nanohawiki)
藤乃阪奈の場合
ロングレンジロングレンジ(ため)クロスレンジ
手裏剣クナイアタック-
忍法・火遁の術忍法・火遁の術(爆)ブロック変わり身の術
分身の術キャッチ忍法・煙玉
L+Lフルバースト必殺・無音無影の極

固有スキル
・忍の極意:被弾率を下げる
・ノット・リンカーコア:時間が経つと攻撃力減少
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