胡蝶一家に囲まれて   作:ビーザワン

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勢いよく2本目いきます、そしてなんと1本目だけでお気に入り数が27を超えました!皆さま読んでくださって本当にありがとうございますm(__)m

ちなみにですが原作で死亡したキャラはご都合主義ということで大半は生存して皆で仲良くやっています♪

それでは大正時代で1番の人気者?の平和で楽しい日常?のお話の続きをどうぞお楽しみに。


看病という名の独占

-蝶屋敷・雨宮時雨の部屋-

 

 

時「げほっ…げほっ…それじゃ俺の担当区域の巡回お願いします冨岡さん」

 

冨「あぁ…任しておけ」

 

時「すみませんっ…げほっ…柱の俺が風邪なんか引いてしまってっ…面目ないでっ…げほっげほっ」

 

冨「(人間生きていれば体を壊す時だってある。どれだけ体を強く鍛えようがそこは変わらない…だから)気にしていない」

 

時「そう言ってもらえると助かります。ではっ…お願いします」

 

冨「わかった。お前は風邪を治すために安静にして寝ていろ」

 

”ガチャッ…バタンッ”

 

時「……風邪ひくなんて最悪過ぎる」

 

 

そう…この俺っ雨柱こと雨宮時雨は風邪をひいてしまった、熱もかなりあり歩くのも辛いためお見舞いに来てくれた水柱である冨岡さんに俺の担当区域の巡回をお願いしたところだ

 

冨岡さんは口数が少なく誤解を生みやすい人だが俺は彼が何を言おうとしているか理解できるため、柱内では”冨岡義勇の通訳係”という役職を担っている

 

とまぁそんなところで俺は頭を手で押さえながら再びベッドに横になり、強く咳き込む口を抑えながらこんなことを考えていた

 

 

時「(しのぶの奴っ…絶対昨日の夕食に薬盛りやがった!)」

 

 

”しのぶがご飯に薬も盛る”何でこんなことを考えたかというと、風邪をひくにしてはあまりにも奇妙なことが多すぎるからだ

 

何故なら俺が風邪をひいたと気づいたのは今日の朝、ちなみに前日は何事もなく元気?に過ごしていたのだ…もう一度言うけどほんっとうに元気だったんだよ!

 

おかしいなと思い始めたのは昨日の夕食の時…その日は非番で研究もそこそこに切り上げたしのぶが夕食を作ったという珍しい日だったのだ

 

そして出てきたのはこれまた珍しい鰻丼っ柱となりそれなりに給料を貰っている俺だが鰻丼は滅多に食べる機会がないためかなり浮かれていた

 

勿論ことっ俺はその鰻丼を一緒に出されたお吸い物と一緒に美味しく食べ、お腹が幸せとなり満足な気持ちで夕食を終えた

 

だが…そこから急にめまいと寒気を感じるようになりでこに手を置くと熱が籠っていた、まずいと思った俺はすぐにベッドに横になり眠りについたが…結果は見ての通りだ

 

そう…全てはあのしのぶが夕食を作り振舞ったところから始まった!医学と薬学に精通している彼女なら風邪の症状を引き起こす薬を作ることなど造作もない

 

その薬を俺が食べるお吸い物に入れこの症状を出させたんだ!不覚だった…滅多に食べれない鰻丼に目がくらんでそこまで考えつかなかった!

 

”いやいやっなんでそんなことする必要があるの?いくらなんでも可哀そうだよ”と思うそこの馬鹿者共っ胡蝶一家の思考を常人と比較したら駄目だよ

 

おおかた風邪で弱った俺を見て看病…基独占したいがためにしのぶが筆頭となって一連の行動を起こしたんだっそうだ…そうに違いない‼じゃなければこの事象の説明ができない‼

 

 

時「(本当に…最悪だぁぁ。俺…このままここ(蝶屋敷)にいたら死ぬんじゃないか?)」

 

”コンコンッ…ガチャッ”

 

ア「おはようございます。時雨さん朝食を持ってきましたよ」

 

時「ありがとうアオイ…げほっげほっ」

 

ア「大丈夫ですか!?背中さすりますのでゆっくり呼吸してください」

 

時「……ありがとう…取り合えず大丈夫だよ」

 

ア「良かったぁ~時雨さんにもしものことがあったら私…心配で夜も寝られませんよ♪」

 

時「(共犯者のくせによく言うよ)」

 

ア「では朝食のおにぎりとお味噌汁っここに置きますね」

 

時「ありがとう…ではっ…いただきます」

 

ア「どうぞ召し上がれ……よいしょっと」

 

”ボンッ”

 

時「………???」

 

 

朝食のおにぎりとお味噌汁を持ってきたアオイはそれをベッドに備え付けてあるテーブルの上に置くと…何を思ったかベッドの横にあった椅子に座った

 

 

時「……何してるのアオイ?」

 

ア「何って…時雨さんが朝食を食べる姿を見ているんですよ」

 

時「食べるだけだから別に見る必要は」

 

ア「後で食器を取りに戻るのも面倒なので…時雨さんが食べ終えるまでここにいます」

 

時「いやっそれは落ち着かな」

 

ア「待っていますので(・・・・・・・・・)♪」

 

時「……ハイ」

 

 

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-午後3時-

 

 

時「……寝るのも飽きたな」

 

 

あのあと昼食の時間になってまたアオイが来た、言うまでもなくその時も俺が食べ終えるまでその場にいた

 

アオイは胡蝶一家の中ではまだ常識のある子だけど…それでも一度言い出したことは絶対に曲げない頑固なとこがあるため言いくるめるのは難しい

 

とまぁそんなこんなで食事後に飲んだ薬のおかげがある程度は楽になったが、それと同時に今度は退屈感が俺を襲ってきた

 

用意した小説本も読み終えちゃったし…かといってこんなに日差しが出てる中で寝ると体の体内時計が狂いそうで怖いし…どうしたもんか…

 

 

”コンコンッガチャッ…”

 

カ「時雨兄さん…起きてる?」

 

時「カナヲ?うん…起きてるよ」

 

カ「…体の方はどう?」

 

時「幾分マシになったよ」

 

カ「そっか…良かったね♪」

 

時「(満面の笑みが可愛いけど君も共犯者なのよねぇ~)」

 

 

栗花落カナヲ…胡蝶姉妹の義妹で昔人売りに連れられていたところをカナエとしのぶが助けっそのまま胡蝶一家の1人として育てられた女の子だ

 

育った環境が劣悪だったため引き取った当初は感情が欠落して1人では何もできなかったらしい、けど今は胡蝶姉妹のおかげでそれなりに感情を表に出せるようになり…最近では同期の子たちとの触れ合いもあって表情も豊かになった

 

ちなみになんで俺のことを”兄さん”と呼ぶのか前に尋ねてみたら”兄さんは兄さん…私だけの兄さんだから”と…意味不明は答えが返ってきたためそれ以上は追及しなかった

 

 

時「今日は非番?」

 

カ「うん…さっきまで炭治郎たちと稽古してた」

 

時「そっか…炭治郎たちも大分強くなっただろ?」

 

カ「そうだね…時々負けるから悔しい」

 

時「けどそういう感情を表に出せるようになれたのは炭治郎たちのおかげだね…」

 

カ「そう…かな?」

 

時「だって炭治郎たちと会ってからカナヲ…コイン使わなくなっただろ?」

 

カ「……炭治郎が言ってくれたの。”頑張れ!人は心が原動力だから心はどこまでも強くなれる‼”って」

 

時「良いこと言うな炭治郎…んでっカナヲは炭治郎のことどう思ってるの?」

 

カ「……仲間として大切な人…かな?」

 

時「あれっ男の子としてではないんだ」

 

カ「男の人で大好きなのは時雨兄さんだけ♪」

 

時「アッ…ソウデスカ」

 

 

くそっカナヲだけでも別の男の子に心惹かれてくれれば戦力ダウンを狙えたのに!炭治郎っ…もっと積極的にアピールしないと駄目でしょうが‼

 

 

カ「あっそうだ…時雨兄さんっリンゴ剥いてきたんだけど食べる?」

 

時「へぇっ…あぁ…うんっ貰うよ」

 

カ「じゃあ……はいっあぁ~んして♪」

 

時「はい!?いやカナヲッ俺1人で食べれるからっ」

 

カ「あぁ~んして♪」

 

時「だっだから‼」

 

カ「あぁ~んして(・・・・・・)♪」

 

時「ハイイタダキマス……」

 

 

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-午後7時-

 

 

胡「呼ばれて飛び出てなんとやらぁ~…貴方のカナエちゃんよぉ♪」

 

時「呼んでませんし飛び出てこなくて結構ですのでお帰りください」

 

胡「あぁ~んいけずぅっ時雨くんいつからそんな悪い子になったのぉ?」

 

時「(あんたたちのせいでしょうが‼)」

 

 

夕食の時間になると今度はカナエさんが来た、とにかく言い方がウザかったので素っ気ない態度をしてみた

 

すると夕食であるお粥が乗ったお盆をテーブルに置くと”ギュウッ”と俺の顔を自分の胸に押さえつけるように抱きしめてきたのだ

 

 

時「ちょっ…カナエさん何をして////」

 

胡「悪い子へのお仕置きよ♪」

 

時「(ちょっ…胸が大きすぎてっ…息ができないっ////)」

 

胡「あらあらっ顔が真っ赤よ時雨くん♪態度は素っ気なくしても体は正直なようね♪」

 

時「(やっ止めて…これ以上は俺の理性がぁ////)」

 

胡「はいここまでぇ~♪」

 

”バッ”

 

時「はぁっ…はぁぁ…はぁぁ……しっ…死ぬかと思ったぁ」

 

胡「残念だった?」

 

時「な訳ないでしょう!」

 

胡「うふふっ…続きがしたかったらいつでも言ってね♪(本当は今すぐにでも襲いたいけど…今日はあの子(・・・)の番だからここは我慢よ私っ)」

 

時「(なんか…良くないことが起きる予感がプンプンするんですけど)」

 

 

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-深夜0時-

 

 

し「時雨っ体の調子はどう?」

 

時「何が”どう?”だよ…俺は全部見抜いているんだぞ‼この風邪の症状っ…犯人は君だろしのぶ!」

 

し「……」

 

時「黙り込むということは…認めるということだね?」

 

し「……だって風邪で弱った時雨を見たかったんだもん♪熱で火照った顔に弱弱しくなった瞳……全部が愛おしくて可愛かったわ♪」

 

時「医者として人に薬盛るとか…恥ずかしくないのか!?」

 

し「これは貴方への”愛”ゆえの行動ですものっ何も恥ずかしいことなんてないわ♪」

 

時「(もう嫌だっこの精神病質者(サイコパス)どうにかしてぇぇ‼)」

 

し「それじゃっ…最後の仕上げと行きましょうか♪」

 

時「しっ…仕上げ?仕上げって…何?」

 

し「昔から言うでしょ”風邪になった時は汗をかくのが良い”って。だから今から一緒に…汗かきましょ♪」

 

時「ふぁっ!?」

 

 

そう言うとしのぶは着ていた着物の帯を緩めて俺が横になっているベッドに入ってきた、これはヤバい‼と俺の体が抵抗したが風邪で体の力が上手く入らなかったためあのしのぶにさえ力負けして抑え込まれた

 

 

時「ちょっ…止めてしのぶぅ‼これ以上は超えてはいけない一線だから‼」

 

し「何をいまさら…私と時雨の仲でしょ♪ほぉ~らっ私の胸に顔を埋めてぇ…その後は全部わたしに任せてくれれば良いから♪」

 

時「やっ止めっ…お願いしのぶっ理性だけは飛ばさないでっ」

 

し「時雨ぇ…朝まで一杯いいこと(・・・・)しましょうねぇ♪」

 

時「いやぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~っ‼」

 

 

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-翌朝-

 

 

善「なぁ…昨日の夜変な叫び声聞こえなかったか?」

 

伊「あぁ~…そういえばしたなぁ。すげぇ汚ねぇ声だったぜ」

 

炭「そうなのか?俺はぐっすり眠ってたから気づかなかったよ」

 

”スゥ…”

 

時「幸せだな……君たちは(ゲッソリ)」

 

かまぼこ隊一同「うぉぉぉぉぉ~~~っ‼」

 

善「ビックリしたぁぁ!何も言わずに後ろから現れないでくださいよぉぉ‼」

 

伊「さすがの俺様も今のはビビったぜ!」

 

炭「しっ…時雨さんどうしたんですかそんなにやつれて?」

 

時「………犯された」

 

かまぼこ隊一同「???」

 

時「犯された……もうお婿にいけないよぉ(泣)」

 

 

《つづく?》




驚異の1日連続投稿です、思いついたのでこれまた勢いで書いてみました…他所から見ればオリ主羨ましい状況でしょうが正直に喜べないところが悲しい。

今回はしのぶさん主犯での事件だったので最後のしめはしのぶさんにさせていただきました、まぁしのぶさんなら風邪の症状を出させる薬作ること簡単そうでしたし♪

ということで引き続きアンケートの方は継続いたします、具体的にどういった話が読みたいとかありましたらコメントでお待ちしておりますのでご協力をよろしくお願いしたしますm(__)m

どんなお話が読んでみたいですか?

  • ご都合血鬼術話
  • 性描写ありの裏話
  • 各キャラごとにイチャらぶ
  • オリ主の過去話

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