胡蝶一家に囲まれて   作:ビーザワン

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今回は胡蝶一家各メンバーとのお話の1話目としてしのぶさんメインのお話です、個人としてはしのぶさん推しなので1本目は彼女にさせていただきました♪

そしてそして嬉しいことにUA:14,363のお気に入り:163件…平均評価も4.89頂き本当に嬉しい限りですっ皆さまありがとうございますm(__)m

それでは大正時代で1番の人気者?の平和で楽しい日常?のお話の続きをどうぞお楽しみに。



だから貴方のことが好き(しのぶ)

-お馴染みの蝶屋敷-

 

 

時「しのぶぅ~…君また薬盛っただろ!?」

 

し「はて…何のことでしょうか♪」

 

時「惚けないでよ!さっき出されたお茶飲んでから体が異常に熱いんだよ!」

 

し「それは大変ね。じゃあ体の隅々まで診察してあげるからそこのベッドに横になって♪」

 

時「嫌だ!」

 

し「医者の言うことにはちゃんと従わないと症状が余計に悪化するわよ」

 

時「自分でそうさせておいて何を言ってるんだ!なんで君は世の中の役立つ知識と技術を間違ったことに使っちゃうんだよ!?」

 

し「私にとって最優先すべきは時雨…貴方のことだけなの♪貴方と一緒に過ごせる時間を増やす為なら私はどんなことだってしちゃうわよ♪」

 

時「……もういいよ。取り合えず道場行って汗かいてくる…汗かけば少しは熱も引くでしょ」

 

し「なら私がお相手しましょうか?」

 

時「炭治郎たちに相手してもらうから結構でぇ~す」

 

”バタンッ”

 

し「……いけずっ」

 

 

とある日の蝶屋敷で私…胡蝶しのぶは薬の研究をしながら愛する時雨から抗議をされていた、まぁ時雨の言った通り彼が飲んだお茶には少しだけ薬を入れていたんだけどね♪

 

抗議が無駄だと悟った時雨は研究室から去っていき、残った私は引き続き鬼に効果がある毒の研究と時雨用の媚薬の作成に戻った

 

正直わたしが1人の男性に対してここまで惹かれるとは思ってもなかった、どちらかといえば私は男性に対して少し苦手意識がある

 

小柄で力が弱く鬼の頸も斬れない私にとって…身長が高く力も強い男性という存在は妬みの対象だったから

 

では何故そんな私が時雨を愛するようになったのか…切っ掛けは姉さんが時雨に好意を持ったところから始まったけど、本格的に意識するようになったのは時雨が私を”胡蝶しのぶ”個人として見てくれたからなの

 

柱を除けば大半の一般隊士たちは私を”胡蝶カナエの妹”程度にしか見ておらず、私が蟲柱に就任した時だって陰で”姉の力あってのもの”や”お館様に媚びをうった”とか事実無根のことを言っていた

 

けど時雨は違う…時雨はありのままの私を受け入れてくれて、何より鬼の頸を斬れないことにコンプレックスを持っていた私にある強みを見つけてくれた

 

薬を用いり毒の力で鬼を殺すという戦法も時雨の協力と支えがあったからこそ形にできたようなもの、だから私は時雨に感謝している…そして彼のことを異性として愛している

 

そこからだったかな…姉さん・カナヲ・アオイと協力して時雨を蝶屋敷に縛るようになったのは、だってそうでもしないと優しい時雨がどこかに行っちゃうような気がしたから

 

例えどれだけ蔑まされようと罵声を浴びようと、私たちは時雨を手離すつもりはないし他の女に渡すつもりも毛頭ない

 

 

し「わかって時雨……これは私たち家族の我儘なの。貴方を愛してしまったからこそ…貴方を縛りたくなってしまうのよ」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-蝶屋敷・道場-

 

 

時「炭治郎っ善逸っ伊之助。今日は付き合ってくれてありがとう」

 

炭「いえっ俺なんかで時雨さんのお役に立てれば何よりです!」

 

伊「チッキショォォーーッ‼何度やっても紺羽織のおっさんに勝てねぇぇ‼」

 

善「柱なんだら俺らが敵うわけないだろ…あと”おっさん”呼びは失礼だから止めろ」

 

伊「あぁっ!?だってこいつ俺らより歳くってるだろ?」

 

※炭治郎:15歳/善逸:16歳/伊之助:15歳/時雨:19歳

 

時「オレ…来年で二十歳なんだぁ…」

 

伊「ほらおっさんじゃねぇか」

 

善「15歳も19歳もそんな変わんねぇだろぉがぁ‼つかいい加減おっさん呼びを止めろって!」

 

伊「なんでだよ?」

 

善「この田舎者がぁ~っ‼お前のそういうところが俺は大っ嫌いなんだよ‼」

 

伊「んだと紋逸‼」

 

善「”善逸”な‼」

 

炭「2人とも時雨さんの前で喧嘩は止めろよ!」

 

時「(あぁぁ~…平和だなぁ~♪そうだ…俺はこういう時間が好きなんだ、同年代…まぁ年下だけど男同士でくだらないことで喧嘩したり言い合ったりと……平凡だけど満たされるこの当たり前な時間が凄く大切だって感じるよ)」

 

 

しのぶに薬を盛られて体の異常な熱を下げるために俺は非番で定期健診に来ていた炭治郎・善逸・伊之助といった将来を期待されている3人を相手に木刀を使った稽古をした

 

そのおかげで体の熱も下がったし良い鍛錬になった、まぁその相手をした3人…主に伊之助は俺に勝てなかったことに凄くご立腹だったがさすが次期主力戦力と期待されてるだけあって伸びが凄い

 

初めて蝶屋敷に来た頃の3人はまだ常中も出来てなくてカナヲ相手に苦戦していたっけ?そこから必死に鍛錬して常中を得てから色んな任務で活躍して…今じゃ柱と並ぶほどの力を持っている

 

後輩が育つのはとても嬉しいことだ。だが俺も鬼殺隊の先輩として…基柱としての誇りがある、そう簡単に勝てるとは思わないことだよ伊之助くん♪

 

 

炭「そういえば時雨さん…今日はお一人なんですか?」

 

時「カナエさんはお館様のところへ…しのぶは薬の研究中…アオイは洗濯中でカナヲは知らん」

 

炭「1人だけでいるなんて珍しいですね」

 

時「あの4人の誰かしら隣にいるのが普通だと思わないでくれ…こっちとしては迷惑してるんだから」

 

善「なに贅沢なこと言ってるんですか‼柱2人にカナヲちゃんとアオイちゃん…これだけの美女に囲まれて”迷惑”だなんてあなた罰あたりですよ‼」

 

時「女装されたり薬盛られたり寝込み襲われたりすることが幸せだと思うか?」

 

善「前者2つは嫌ですけど後者に関しては嬉しいです‼」

 

時「君に聞いたのが間違いだった……とにかく縛られる生活にはうんざりしてるんだ。1人だけの時間だって滅多にないし……はぁ~早く任務が来てほしいよ」

 

善「(時雨さんは柱の中でも常識人と思ってたけど…やっぱり変わってるな)」

 

 

そんなこんなで3人と談笑をしていると”テクテクテクッ”竹の口枷を咥えた少女が走りながら道場の中に入ってきた

 

 

炭「禰豆子っ!?」

 

禰「むぅぅ~~っ」

 

善「今日は曇ってて陽も出てないから起きたんだよ…にしてもやっぱり禰豆子ちゃんは可愛いなぁぁ~~♪」

 

伊「お前ぇ…やっぱキモイな」

 

禰「むぅむぅぅ~~っ」

 

時「元気がいいな禰豆子ちゃんは…ほらっこっちおいで♪」

 

 

道場に入ってきたのは炭治郎の妹の”竈門禰豆子”だ、何故に竹の口枷を咥えているかと疑問に思うだろ?その答えはただ1つ…禰豆子が”鬼”だからだ

 

炭治郎の家族は無惨の襲撃を受け禰豆子を残して亡くなり…残った禰豆子も無惨の血を与えられたせいで鬼化してしまったのである

 

だが禰豆子は鬼としての欲求を自らの意思で抑え込み、結果として鬼の力を強める人肉や血を必要とせず普段は普通の人間と同じように生活しているのだ

 

緊急柱合会議で初めて禰豆子を見たときはさすがの俺も驚いた。何せ稀血の中でも希少な血を持つ不死川さんの血を見てもそれに耐え拒否したのだから

 

それからはカナエさんとしのぶの提案で蝶屋敷にて炭治郎と共にその身を預かることとなり、現在は何故かはわからないが俺に懐いて顔を見るとこうして駆け寄ってきてくれる

 

 

禰「むぅぅ~~♪」

 

時「良い子良い子…はぁ~癒されるなぁ♪」

 

炭「禰豆子は時雨さんこと大好きなんだな」

 

禰「むぅむぅっ」

 

善「おのれぇぇ~~~っ…美女4人だけでは飽き足らず俺の禰豆子ちゃんにまで手を出す気か!?」

 

炭「善逸…いつから禰豆子はお前のになったんだ?(怒)」

 

善「ひぃやぁぁ~~~っ!炭治郎から怒りの音がビシビシ鳴ってるよぉぉ~~~っ!」

 

伊「あぁ~…腹減ったな」

 

禰「むぅむぅむぅ~~っ」

 

時「(みんな自由だなぁ~…)」

 

 

禰豆子も加わったことで道場内は更に賑やかになり俺も自然と笑みがこぼれた、そんな時”ガラガラッ”道場と屋敷を繋ぐ引き戸の扉が開きそこからカナヲが現れた

 

 

時「あっカナヲ…」

 

カ「時雨兄さっ…えっ!?」

 

禰「♪」

 

カ「(ねっ…禰豆子が兄さんに抱っこされながら頭を撫でられてる…羨ましい!)」

 

炭「(あっカナヲから嫉妬の匂いがする)」

 

時「どうしたのカナヲ?何か用事でもあった?」

 

”なでなでなで”

 

禰「むむぅ~~♪」

 

カ「(そっ…そこは私たち(胡蝶一家)の特等席なのにぃぃ!)」

 

時「(禰豆子ちゃんがいるおかげでカナヲの動きを封じられている…さすがは禰豆子ちゃんっ君はやはり凄い子だぞ‼)」

 

禰「むぅ~?」

 

カ「ねっ…禰豆子…その場所わたしに頂戴?」

 

禰「……むんっ(嫌だっ!)」

 

カ「禰豆子ぉ~……」

 

※禰豆子VSカナヲ→勝者:禰豆子※

 

時「ふっ…さすがのカナヲも禰豆子ちゃんには勝てなかったようだね♪」

 

カ「うぅぅぅぅ~~っ…」

 

時「それで…何か俺に用事があったから来たんじゃないの?」

 

カ「あっ…うん……しのぶ姉さんが”これから任務で出掛けるから時雨のことよろしくね♪”て言ってた」

 

時「それでカナヲは俺の”監視”に来たってわけか」

 

カ「監視じゃない…ただ一緒にいたいだけ♪」

 

善「(それ結局は同じ意味じゃないの?)」

 

時「んでしのぶが向かった場所に潜む鬼ってどんな鬼なんだ?」

 

カ「詳しくはわからないって…場所は北西にある集落だって行ってた」

 

時「……………」

 

カ「兄さんどうかした?」

 

時「いやっ何でもないよ……炭治郎っオレちょっと用事思い出したからここらで失礼するよ」

 

炭「えっ…あっ…はいっわかりました」

 

時「禰豆子ちゃんごめんねっオレそろそろ行かないといけないから抱っこはおしまい」

 

禰「むぅぅ~…」

 

カ「兄さん何処に行くの!?」

 

時「内緒♪」

 

カ「一緒に行くっしのぶ姉さんと約束してるから兄さんの傍から離れない!」

 

時「炭治郎っ善逸っ伊之助‼3人がかりでカナヲを抑え込んでっ言うとおりにしてくれたら今夜3人の好物を夕食で出してあげるよ‼」

 

伊「よっしゃぁぁーーっ‼俺様に任せろぉぉーーーっ‼」

 

善「こっこれは柱からの命令!だから合法的に女の子に触れられるっなら喜んでぇぇぇ~~~っ‼」

 

炭「ちょっ…善逸っ伊之助‼」

 

カ「ちょっ…えぇっ!?」

 

時「カナヲ…さらばだ!」

 

 

俺はそう言い残し道場から足早に去り、その後オレは自室にあった日輪刀と羽織を身に纏い蝶屋敷の外に出て走り出した

 

余談だがその後カナヲは3人を相手に善戦するも、最後は炭治郎に右腕を掴まれそれに加勢するように禰豆子がカナヲの体に抱きつき動きを封じられてしまったと後々語ってくれた

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-午後7時:北西の集落-

 

 

し「人影はなし……もしかしたら全員鬼に…」

 

鬼「その通りよぉ~♪」

 

し「っ‼」

 

 

任務を受け北西の小さな集落に到着した私は人の気配がない状況を見て最悪の事態が頭をよぎった、それと同時に私の目の前に蛇のような顔つきをした女の鬼が姿を現した

 

その口からは人間のものと思われる血が滴っており…ほんの数秒前まで人間の血肉を食べていたとわかるまで時間はかからなかった

 

姉さんは”鬼とは仲良くできる””禰豆子ちゃんと仲良くなれたんだから夢じゃないんだ”と言っているが…さすがの私もそこには同意はできそうにない

 

禰豆子さんは本当に特例中の特例…普通の鬼はこうして人間の血肉を求めて無差別に人を襲い、なんの罪悪感も持たずに暗闇の中で生きている……仲良くなんてできるわけがない

 

頭の中でそう思った私は愛用の日輪刀を鞘から抜き、目の前にいる鬼に向け刃を向けて攻撃の構えに入り鬼もそれに応えるように臨戦態勢をとった

 

 

鬼「”悪鬼滅殺”…貴女…もしかして柱?」

 

し「はい♪蟲柱の胡蝶しのぶと申します。私は柱の中で唯一鬼の頸を斬れないのですが…その代わり毒を用いることで鬼を殺すことができるちょっと凄い人なんですよ♪」

 

鬼「へぇぇ~…毒でねぇ~…ふふふっ良いこと聞いちゃったわ♪」

 

し「?」

 

鬼「蟲柱っ残念だけど貴女は今日ここで死ぬわ。柱の血肉となればかなり栄養価が高そうだし……貴女を殺した後っ味わって食べてあ・げ・る♪」

 

し「既に勝ったつもりですか…十二鬼月でもないのに偉そうな口は叩かない方が身のためですよ♪」

 

 

笑みを浮かべつつも私は私を殺せると発言した鬼に対して苛立った、何よりも私と時雨の貴重な時間を潰したこの鬼は万死に値すると言っても過言じゃない

 

さっきの発言も含めて簡単には死なせない…苦しんで苦しんで…もがきながら死の恐怖に怯えさせる、そうさせようと決断した私は一旦日輪刀を鞘に収め毒の成分を刃に浸透させる

 

 

鬼「どうしたの?早くかかってきなさいよ」

 

し「ではお言葉に甘えて…」

 

ーー蟲の呼吸 蝶ノ舞 戯れーー

 

”ザァァンッ”

 

鬼「っ!」

 

し「貴女たちの苦手な藤の花の成分を仕込んだ毒です…徐々に苦しくなっていきますよ♪」

 

 

私は得意の”突き”を活かした技を使い鬼の体を数か所突き刺し、それと同時に鞘の中で調合し刃に浸透させた毒を鬼の体に注入した

 

これで数秒後に毒は鬼の体の中を巡り苦しみながら皮膚が崩れ落ちていく……そう思っていた矢先”バァンッ”鞭のようなものが体を叩きつけ宙に飛ばされた私は古びた民家にぶつかり体勢を崩した

 

 

し「がはっ…どっ…どうして!?」

 

鬼「”どうして毒が効いてない”かって?理由は簡単…私は毒に対して耐性を持っているからよ♪」

 

し「っ‼」

 

鬼「私は十二鬼月の…上弦のとある鬼の方から気に入られてね。その方の血を多く飲んだことで藤の花を含めたあらゆる毒に耐えられる体になったのよ♪」

 

し「毒に耐えられる体に…貴女のような三下にそんなことがっ…」

 

”グサッ”

 

し「ぐはぁっ!」

 

鬼「その三下に追い込まれるようじゃ貴女も大した柱じゃないってことよね♪」

 

 

毒が効かないことを聞いて動揺した私は鬼の接近を許してしまい、鬼の右手から伸びた鋭い爪が体に突き刺さり体の自由を封じられた

 

なんとか抜け出そうにも鬼の力は強く…なおかつ日輪刀を握っている右腕に爪が刺さっているため攻撃に転じることもできない

 

 

し「つぅっ…」

 

鬼「ふっふっふ…お得意の毒が効かず…十二鬼月ですらない下級の鬼に追い詰められている今の気分はどうかしら?」

 

し「黙っ…れ!」

 

鬼「威勢が良いことね♪けどそれも今のうち…もうすぐ貴女は私に切り刻まれて死ぬ、そして貴女の血肉は私の力となり…私も晴れて十二鬼月の仲間入りができる!」

 

し「くぅっ…がはっ」

 

鬼「じゃあ早速…その綺麗な白い肌を赤く染め上げるとしましょか♪」

 

し「っ……」

 

 

駄目だ…鬼の爪が深く突き刺さって動くことができない。仮に動けたとしても私の蟲の呼吸の毒が効かない以上…鬼の頸を斬ることができない私に勝ち目はない!

 

姉さんと時雨が力を貸してくれて出来た蟲の呼吸が…努力をかけてつくった私の毒が効かない。こんな屈辱…耐えられないっ…耐えられるわけがない

 

そんなことを考えている間に鬼のもう片方の腕から伸びる爪が私の目の前に迫ってきた。ごめんね姉さん…ごめんねカナヲ…ごめんねアオイ…ごめんね時雨…私っ帰れそうにないわ

 

 

時「散々振り回しておいて勝手に逝くなんて許さないからなっ」

 

ーー雨の呼吸 弐ノ型改 逆巻く雨・豪雨ーー

 

”バァァーーンッ”

 

し「っ!?」

 

鬼「ぐぅっ…何奴!?」

 

時「……雨柱・雨宮時雨…お前の頸を斬る者だ」

 

し「しぐ…れ…」

 

 

突如…私と鬼の間を裂くように滝のような水が降り注ぎ、その攻撃を回避するために鬼は私の体に突き刺していた爪を抜き距離をとった

 

そして目の前には…私と同じく”悪鬼滅殺”の文字が刻まれた紺色の日輪刀を持つ時雨が立っていた、愛おしくて仕方ない時雨が…私を助けてくれたんだ

 

 

し「時雨…どうして?」

 

時「嫌な予感がしてね…しのぶはそこで呼吸を整えて止血に集中しろ……この鬼は俺が斬る」

 

し「………っ」

 

鬼「あらあらぁ~別の柱が来るなんて…今日の私はついてるわ♪」

 

時「…………」

 

鬼「本当は女の肉の方が好みなんだけど…まぁいいわっまずは貴方の血肉からいただくことにするわ♪」

 

時「……黙れ悪鬼」

 

”ギロッ”

 

鬼「っ!?」

 

時「俺の女に手を出したこと……地獄で後悔させてやる」

 

鬼「こっ後悔?はぁっ随分と強気じゃないさ!言っておくけど私は上弦の鬼から血を分け与えられた特別な存在なのよっそこらへんの雑魚と一緒にしない方が身のためよ!」

 

時「血を貰っただけで強くなった気になってるのか?随分とおめでたい鬼だな…努力もせずに得た力なんて付け焼刃でしかない、そんなものを振りかざしたところで俺たち柱には通じないことをいまここで教えてやる」

 

鬼「言ってくれる!ならその身に刻め…私の力を!」

 

ーー血鬼術・毒突撃ーー

 

鬼「きぃやぁぁぁぁーーーっ!」

 

 

鬼は足の爪先から禍々しい色をした体液を流しながら宙に飛び、飛んだ時の勢いそのままに時雨に向かって突っ込んできた

 

あの血鬼術は恐らく体内の蓄積してある毒を爪先に集中させ拳打や蹴りによって対象に向け毒を放つ技だ、けど時雨はそんな状況にも関わらず微動だにせず…ゆっくりと日輪刀の刃を鬼に向けた

 

 

時「全集中…雨の呼吸…拾弐ノ型…」

 

ーー時雨之化ーー

 

”バサァァァーーッ”

 

鬼「ぐぅっ…うわぁぁっ!」

 

”ドサッ”

 

鬼「なっなんで急に体の動きが……これは…雨粒!?」

 

時「さっき俺は”逆巻く雨・豪雨”を地面に向け放ち…それによってこの周囲一帯に霧状の雨を拡散させた、そして”時雨之化”は空気中に舞っている雨を圧縮してぶつけることで相手の体の動きを鎮静化…簡単に言えば鈍くさせる技だ」

 

鬼「ちっ…鎮静化だと!?」

 

時「これでお前はもう動けない…止めを刺させてもらう」

 

ーー雨の呼吸 捌ノ型 篠突く雨ーー

 

”ザァンッ”

 

鬼「っ……そっそんな……こんっ…なっ……あっけなくっ……終わる…なんてっ!」

 

 

時雨の放った斬撃が鬼の頸を斬り飛ばした。飛ばされた鬼の頭は時雨がいる足元に転がり、断末魔を叫びながら時雨の方に顔を向ける

 

 

時「……苦しかっただろ……もう眠っていいんだ…もう人を喰わなくてもいいんだ」

 

鬼「なに…をっ……あぁ…そうだ……わたし…はっ……ひと…だったんだ……愛され…たかったっ……愛してっ……ほしかったっ……」

 

時「その願い…来世で叶うよう祈っている」

 

鬼「……あり…がとう……雨の…剣士……」

 

”スゥゥゥ……”

 

時「安らかに眠ってくれ……」

 

し「時雨…」

 

時「帰ろうしのぶ…皆が待つ蝶屋敷に」

 

し「(これだ…この優しい笑顔を向けられるから…私は貴方のことを愛し…そしてそれを独占したいと思い縛りたくなってしまう…不謹慎と思うかもしれないけど許してね、それくらい……私は貴方を心から愛しているんだから)」

 

時「しのぶ…大丈夫?」

 

し「はい…大丈夫ですよ時雨。では…一緒に帰りましょう♪」

 

 

--------------------------------------------------

 

 

-午後11時・蝶屋敷(しのぶの部屋)-

 

 

時「右肩の傷が深いらしいけど幸い毒の類は流されてなかったみたいだ、けどしばらくは安静にしておいた方が良いってアオイが言ってたよ」

 

し「そう……後でアオイにお礼を言っておかないとね」

 

時「俺にはないのかよっ」

 

し「勿論…時雨にも感謝してるわ。貴方が来なかったら私は今ここにはいなかった、本当にありがとう…時雨♪」

 

時「……いつもそれくらいの笑顔だったら可愛げがあるのにね」

 

し「あらっそれじゃまるで普段の私が可愛くないって言っているようなものよ」

 

時「普段のしのぶたちの笑顔は黒くて怖いんだよっ」

 

し「酷いこと言うのね。さっきは”俺の女に手を出したこと地獄で後悔させてやる”て凄く素敵な台詞を言ってくれたのに」

 

時「そこは否定しないよ…けど普段の俺への執着が異常すぎるんだよ!それがあるから俺は素直に皆のことを好きって言えないの!」

 

し「なら…無理やりにでも言わしてあ・げ・る♪」

 

時「へぇっ?」

 

 

”グイッ…チュゥッ”何を言い出したかと思うとしのぶは俺の頭に手を回し無理やり接吻してきた、しかも口の中で舌を混じらわせる深いやつを……けどその時っ何か苦みを感じ俺はすぐにしのぶの顔から距離をとった

 

 

時「っ……しのぶぅ…俺に何を飲ませた?」

 

し「時雨専用に調合した媚薬よ♪昼間に完成してね…折角だから試そうと思って♪」

 

時「なんで良い話の雰囲気のまま終わらせないんだよ!全部ぶち壊しじゃないか‼」

 

し「気にしたら負けよ時雨♪ほぉ~らっ…段々と顔が赤くなって体が火照ってきたでしょ?」

 

時「君って奴はぁ……はぁ~…なんで俺はぁ…しのぶを助けてしまったんだろう……」

 

し「思ってもないこと言っちゃって♪ほら…こっちに来て♪」

 

”ギュウッ”

 

時「傷口が広がって……アオイに説教されてもぉ…俺は知らないよ…」

 

し「今は私だけを見て。さぁ…一緒に夜を楽しみましょう…時雨♪」

 

 

その夜…俺は傷を負った蝶の気が済むまで蜜を吸われた、薬のせいもあって俺も彼女を求めてしまった……一生の不覚だよこれは(泣)

 

なんで…なんで良い話のままで終われないんだろうか?俺の不幸体質って…神様でも取り払うの無理なんじゃないか?と…最近になって思うようになったのはまた別の話である

 

 

《つづく?》




ということで今回は初の戦闘描写付きのお話でした、余談ですがオリ主の雨の呼吸は技を組み合わせて放つことでその威力を増すことができるというものにになっています

今回はこれまでと違いちょっと真面目な感じのお話になりましたがそれでもしのぶさんのちょっと歪んだ愛の描写は見せれたので個人的には満足してます♪

して今回のアンケートはこの時の行為のお話を裏小説として読みたいかどうか…新たにアンケートを実施して票が多いようなら18禁のタグをつけた別の小説部屋を作りますので引き続きご協力をよろしくお願いしますm(__)m

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