天才の高校野球   作:やってられないんだぜい

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 プロ野球が盛り上がってなんか描きたいと思い手をつけた作品です。

 ちょくちょく更新するので良ければ見てくれると幸いです。

 では本編どうぞ



天才少年久里武!

 青道高校の副部長である高島礼は残り1枠のスカウト枠を誰にするか悩んでいた。めぼしい選手は何人かいた。しかし、スカウト枠を使用してまで取る選手かと言われると悩ましかった。高島が土手を歩いていると河原で草野球が行われているのが目に映った。高島は気分転換にその草野球を見物することに決めそこらへんに腰掛けた。

 

 試合は丁度チェンジをして攻守交代だった。出てきたピッチャーは160cmくらいであった。

 

 (若いわね、中学生かしら)

 

 「ピッチャー気楽にな!」

 「この回抑えればパーフェクトだぞ!」

 

 なんとそのピッチャーは6回までパーフェクトだったのだ。しかし、所詮は草野球。高島はそう思っていた、彼の投球を見るまでは。

 

 ズバン!

 

 高島は驚いた。彼が投げた速球は並大抵の速度ではなかったからだ。高島は慌ててバックネット裏に近づきスピードガンを向ける。青道高校は投手力が低いのでスカウト枠は投手中心にしようとしていた。当然残り1枠も投手のつもりだったのでスピードガンは常に持っていた。

 

 「バッターなんとしても当てろ!」 

 「転がせば何かしら起きる!」

 

 2球目もストレートでバッターは空振りしていた。高島はスピードガンの表示を見て驚いた。

 

 (142キロですって⁈草野球で見れるスピードじゃない。それにあの子抑えて投げてる)

 

 その後も打者はバットにも当てられず2アウトで追い込まれた。

 

 「バッター!なんとしても完全試合は阻止するんだ!」

 

 最後の球もストレートでバッターは空振り完全試合達成となった。高島は即座にピッチャーと話をしようと声をかけた。

 

 「ピッチャーの君、お話ちょっといいかしら?」

 「いいけど、お姉さん誰?」

 「私はこういうものよ」ス

 

 高島は名刺を彼に渡した。チームメイト達が彼の肩から興味深く覗いた。そしてある1人が叫ぶ。

 

 「おいっ!青道高校の副部長さんかよ!」

 「で、その高校野球の強豪であるとこの副部長さんが俺に何の用よ」

 「貴方、名前は?年はいくつ?」

 「俺の名前は久里武志。年は15の中3だよ」

 

 高島は久里の中3という言葉にしめたと思った。

 

 「久里君ね。突然だけど貴方、青道高校に来る気はないかしら?」

 

 周りの大人達は驚いた。

 

 「マジかよ、スカウトじゃねーか」

 「やったな武ちゃん!」

 「青道高校のスカウトだぜ!」

 

 周りの大人が自分のことのように祝福してる中久里だけが冷めていた。

 

 「それで、どうかしら」

 「嫌だね」

 「なっ⁈」

 「どうしてかしら?」

 「そうだぜ武ちゃん!野球好きだったじゃねーか」

 「そうだぜ!勿体ねーよ」

 

 周りが久里の拒否に対し疑問に思い久里に問い詰める。彼らからしたら久里は自分達の誇りであったのだ。小さい頃からこの草野球に参加して大人と混じってプレーしていた彼は我が子のようだった。

 

 「合わねーんだよ。俺とは」

 「合わない?

 

 高島は謎だった。他に行くところを決めているでもなく合わない。その理由を彼に問いかけた。

 

 「俺は他の奴と合わないんだよ。俺、口が悪いからよ。高いところをチームに求める時、年上だろうがタメ口で言っちまう。そして最終的には追い出される。小学生の時からその繰り返しさ。周りは口を直せと言うが普段は出来ても咄嗟の時は地が出ちまう。どうせ今回もその繰り返しさ」

 

 久里は下を向く。他の者達は今まで聞いてこなかった彼の過去に同情してしまう。彼の野球センスは凄まじいものだ。きっと自分の先輩に高度なプレーを要求する際に生意気など言われたのだろう。それが続きいずれ自主退部に追い込まれたのだろう。周りが一緒になって下を向いてる中、高島だけは違った。

 

 「きっと良い仲間に出会わなかったのね」

 「え?」

 「その点は心配ないわよ。ウチにそんなことでいちいちいう子はいないわ。それに咄嗟のことで地がでるなんてそれだけ真剣ってことじゃない。ますます気に入ったわ。ウチに来なさい!高校はどこにするか決まってないんでしょ」

 「まぁ、そうだけど」

 「お金のことは大丈夫よ、全てウチで免除するわ。それでもだめかしら?」

 

 久里は考えてしまう。また同じになってしまうのではないか。そう考えていると肩を叩かれた。

 

 「武ちゃん行ってこいや!」

 「八百屋のおっちゃん」

 「武ちゃんの力は俺達とプレーするには勿体ない。挑戦してこいや」

 「そうだぜ武ちゃん!」

 「魚屋のおっちゃん」

 「いつも言ってたじゃないか、簡単って」

 「そうだぜ!」

 「肉屋のおっちゃん」

 「俺達は応援するぜ、大丈夫。もしだめだった時はまたここで一緒にやりゃいい」

 (なんだ。良いチームメイトには出会えなかったけど良い人達には出会えてるじゃない)

 

 おじさん達は口を揃えて久里の青道高校への入学を後押ししていた。久里自身もだんだんその気になった。

 

 「みんな、分かった。行ってくるよ!ただし!行くからには頂点まで登ってくる!草野球で負け続けても知らねーよ!」

 「オウ!上等だ!やってみろ」

 「じゃあ答えは」

 「はい!久里武志、青道高校にお世話になります!」

 

 久里はチームメイト全員に祝福されていた。高島はその光景を優しく見守っていた。

 

 

 そして月日は流れ3月

 駅

 

 「じゃあ行ってくるねおっちゃん達」

 「おう、行ってこいや!」

 「頂点とってこいよ!」

 「絶対応援行くからな!」

 

 草野球メンバー達は全員で久里のお出迎えに来ていた。そしてとうとう電車が来た。久里は皆に最後の挨拶を告げる。

 

 「じゃあみんな!行ってくるね!」

 「「「「「「「「「頑張れよ!応援してるぜ!」」」」」」」」

 

 久里はみんなに手を振りながら青道高校に向かった。

 

 ここから久里武志の野球伝説が始まるのである。

 

 

 

 

 ところ変わって神奈川では

 

 「がははは!やっぱりサンマはまずいのう!」

 「嫌いなら食べなきゃ良いだろ」

 「そうズラぜ、うるせぇだけズラ」

 「それにしてもみんなここを選ぶなんてな」

 「じゃあみんなでやってみるか?」

 「「「「「甲子園5期連続優勝!」」」」」

 

 化け物達が集まっていた。久里は甲子園の頂点へ立てるのか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 





 裏話

 久里の家

 「なぁ母さん、青道高校に行くね。スカウトだから学費免除」
 「なら行ってらっしゃい」
 「サンキュー」

 軽いお母さんでした。

 ご愛読ありがとうございました!
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