天才の高校野球   作:やってられないんだぜい

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 いやぁあのね。本当に申し訳ありません。今回の話久里の打席に回るまでしか書いていません。区切りが良かったんです。いい盛り上がりで文字数も3000行ってたんでここがいいくらいだと。なんかまだまだ明訓戦が続きそうですが応援よろしくお願いします。

 では本編どうぞ!



 vs明訓高校 青道、初のチャンス!

 

 6回裏の青道の攻撃は9番の白洲から。

 

 打てぇ!バッター!

 思いっきりいけ!

 

 (ここまで相手に完璧に押さえ込まれてる。ピッチャーの能力もあるがキャッチャーの術中にハマってるんだ。考えれば考えるほど相手の術中にハマる。ならここは直感で打つ!)

 

 初球、ボールから入る外のスライダーを見逃してストライク。

 2球目、インコースのストレートに反応するも見送る。判定はボールだった。

 

 (この打席は何か違うな。さっきまでは追い込まれる前に打とうとして今ぐらいのは振ってきたけど来なかった。警戒した方がいいな)

 

 3球目、アウトコースのストライクからボールにシュート。それをファールにする。

 

 (くそっ!追い込まれたか。だが簡単に三振する訳にはいかない)

 

 白洲はなんとしても塁に出ようとする。だが出ようとするあまり方に力が入る。

 

 (力が入ってるな。これなら多少ボールでも振ってくれるな)

 

 4球目、高めのボールのストレートが来る。白洲はボールと分かっていても体が反応してしまい振ってしまう。しかし辛うじてバットに当たりバックネットに当たる。白洲は息を漏らす。するとベンチから大きな声が聞こえた。

 

 「バッター!肩に力が入ってるぞ!絶対に出るなんて思ってるから力が入るんだ。自分のスイングをしろ!そうすれば結果は勝手について来る。それにあんた以外も打ってねぇんだ!そんなに力まなくていいぞ!」

 

 久里だった。ベンチから乗り出し声を出している。それに白洲は救われた気がした。

 

 (そうだ。俺は何一人前になった気をしていたんだ。先輩達でさえ打てていないボールを俺なんかが打たなきゃダメなんて傲慢だ。なら後悔のないよう自分の全力プレーするしかないよな)

 

 久里の言葉により白洲の肩の力が抜けた。力みのない自然体なファームに戻る。山田もそれに気づき用心する。こういう後にヒットなどが生まれやすいからだ。

 

 一方ベンチでは皆に睨まれていた。

 

 「へぇ久里。お前痛いとこつくじゃねぇか」

 「自分が打ってるからって調子に乗るんじゃねぇぞ」

 「だったら先輩達に実力見せて下さいよww」

 「上等だテメェ!見とけ俺らのバッティング!テメェら!1年に舐められたままでいいのか!」

 「いい訳ねぇだろ!」

 「だったら力を見せつけてやれ!」

 「「「「「「「「「「「「「「オウ!」」」」」」」」」」」」」」」

 

 久里はここ数日練習を共にしてこの人達がどういう人物か大体分かった。まぁ野球のことに関してだが。

 

 (これで1度下がりかけたテンションはもう大丈夫だな。チョロ笑。この人達を盛り上げるには少し煽った方がいい。まぁこの方法だと力む人もいるがこの人達はそういう人ではない。さぁその変わらない表情を崩してやる)

 

 (あのピッチャーがアドバイスした瞬間バッターの力みがなくなりベンチも盛り上がってる。やっぱりこのチームで1番警戒すべきは彼だ。さてこのバッターをどうやって抑えるか。もう先程の釣り球には手を出してこないだろうし)

 

 ようやく出すサインを決める山田。それに里中は迷わずうなずく。それほど山田を信頼しているんだろう。

 五球目に1度インハイのボールで体を仰け反らせる。

 そして6球目、白洲は低めのフォークの上っ面を叩いてしまう。一瞬失敗したと思ったがベンチから大きな声が響く。

 

 「走れ!セーフになるぞ!」

 

 顔を上げるとボールは高々と上がっていた。それを見た瞬間一塁へ猛ダッシュする。ボールはショートの前に上がる。ここまで高いとセーフになりそうだった。しかし1人は違った。

 

 「ワイに任せぇ!」

 

 それはサードを守っている岩鬼だった。ボールが落ちて来るショートの前まで来ていた。ショートを守っている石毛も岩鬼に譲る。それほど岩鬼の肩を信頼しているのだろう。落ちて来るボールを取ると素早く送球する。その送球はすごいスピードだったが高くなってしまう。ファーストの土井垣がなんとかジャンプして取るがベースを踏めずセーフになってしまう。記録はエラーだった。

 

 「だぁぁあ!ワイとしたことが!」

 「気にすんなよ岩鬼」

 「そうそう。俺が取っててもセーフなんだし」

 「じゃかしゃい!ワイはおまんらとは違うんじゃ!超一流の高校生なんじゃ!あれくらいアウトにせんといかんのじゃ!」

 

 岩鬼は自分の送球ミスに苛立っていた。それを里中と石毛がフォローするが岩鬼はアウトにするのが当たり前と言うことを聞かない。それに自分のことを超一流というかと観客は思ったが実際にポテンシャルは久里に勝るとも劣らないのである意味あってるだろう。

 

 そして先頭打者がランナーに出て迎えるは1番の倉持。山田は倉持をチラ見するとサインをだす。そして里中が投球フォームに入りボールを話す瞬間バントの構えをする。倉持は足に自信を持ってるのでここでのセーフティーは青道メンバーからしたら予想は出来た。しかし予想出来たのは何も青道メンバーだけではない。

 

 「バッター引け!」

 

 ベンチからバットを引くよう言う声が聞こえてバットを引く。何事かと思いベンチを見ようとするがそれよりも先にサードに目が行った。

 

 「なんじゃい。バントしたけばゲッツーだったのに」

 (なんだとはこっちのセリフだよ!なんでお前ここまで来てんだ!さっきまで定位置ら辺にいただろうが!)

 

 なんと定位置に守っていた岩鬼が倉持の目の前まで来ていたのだ。そのことにいち早く気付いた御幸が言わなければ本当にゲッツーになっていただろう。

 

 (ナイスだ岩鬼!これでいくら足に自信があろうと先程のことが頭によぎりバントはしてこないだろ)

 

 山田の予想通り倉持は先程の岩鬼のダッシュを恐れてインコースに食い込んでくるスライダーにつまりセカンドゴローになる。しかし流石の足。ゲッツーにはならず走者入れ替えの形で倉持が一塁に残った。

 

 (よし。白洲はアウトになっちまったがゲッツーにはされなかった。塁に残れればなにかしら出来る。ここから亮さん、久里、哲さんに回るんだ。それに投球練習を見たが中々のクイックにキャッチャーもいい肩してた。無理は出来ない。今の俺にできることは判断よくスタートしなんとしてもホームに帰ること)

 

 そしてバッターは小湊。その初球、インローのスライダーを引っ張りライト前ヒットになる。そして倉持は快足を飛ばして三塁に進む。これが久里以外で打った初ヒットになる。

 

 「ナイスバッチ!よっしゃゃーー!来たぁぁ!」

 

 1アウト一三塁のチャンス。バッターは1打席目で長打を打っている久里。それに1度タイムを取り内野が集まる。

 

 「1番やっかいな奴に回ってしまったな」

 「すいません」

 「なぁに里中達は悪くない。相手は打で有名なチームなんだ。今までが出来過ぎだ。…さて初めてのピンチだが大丈夫か?」

 「はい!スタミナもまだありますしピンチには慣れてます」

 「球もしっかり走ってますしコントロールもしっかりしてます。ただあいつを抑えるのは厳しいかと」

 

 山田はそう言ってネクストを見る。つられて他の選手もネクストにいる久里を見る。久里は素振りを行なっておりそのスイングスピードは明訓で1番速い山田さえも上回っていた。

 

 「確かに奴は別格だが………それでも勝負したいだろ?」

 「「はいっ!」」

 

 バッテリーは元気よく返事をする。やる気に満ち溢れていた。それを見た土井垣はベンチにいる監督を見る。すると任せるとジェスチャーをされ悩む。数秒悩み決断を下す。

 

 「よし!勝負しろ。この試合は本番ではないしここで逃げていたらもし甲子園で同じ場面になっても戦えないだろう。なら今この勝負を名一杯楽しめ!」

 「「はいっ!」」

 「そしてもし打たれたら」

 「「ごくり」」

 「明日からの練習量を倍にする!」」

 「うわっ!こりゃ負けらんないな」

 「あぁ絶対に抑えるぞ!」

 「はぁー馬鹿2人に付き合わされるこっちの身にもなってみぃ」

 「でもこういう馬鹿はいいズラぜ」

 「だな」

 「よし!絶対に抑えるぞ!バッテリーを助けるんだ!」

 「「「「「おう!」」」」」

 

 マウンドに集まっていたメンバーは散っていく。最後の掛け声に胸を打たれたのか観客から拍手が起こる。山田もホームに戻るとすでにそこには久里がいた。

 

 「へぇ。俺を抑えるなんて言うじゃねぇか」

 「君を抑えなきゃこの先俺達は生き残れないんでね」

 

 お互いに笑みをうかべ、2人は構える。お互いに準備万端。

 

 「こい!里中!」

 「いくぞ!久里」

 「来やがれ!」

 

 




 次回!次回こそはこの攻撃を終えて丹羽のピッチングを書きたいと思います!ですので許してくださいいいい!

 ではどうだったでしょうか。喜んで頂けると嬉しいです。

 ではまたね、ご愛読ありがとうございました!
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