追放された荷物持ちは実は転生者で色々な所から声をかけられる 作:北方守護
宿屋に戻ったタケアキは自分のスキルについて考えていた。
タケアキは元々この世界の人間ではなく元いた世界で命を落とした人間だった。
そして元の世界では主に料理人をしながら何でも屋をしていた。
それに祖父が医者をしており手伝う為に針灸師とマッサージ師の資格も取得した。
その代償という訳ではないが30代後半にも関わらず独身だった。
だがタケアキは小さい頃に両親が亡くなってから祖父母に育てられていたので寂しいとは思わなかった。
そして何でも屋をしていたある日、タケアキは工事現場の事故に巻き込まれて命を落とした……
「それで気が付いたら、コッチの世界に居たんだよな……赤ん坊だったのは驚いたけど……」
タケアキは自身の過去を軽く思い出して苦笑していた。
「だけど、この世界は普通に魔法が使えたりモンスターが居たんだよな……」
「そして、15歳になって神殿で【鑑定】を受けたら【荷物持ち】って言われて……皆に笑われて……」
「魔法も無属性の1つ以外は使えるけど全部Lv1で戦闘には役立たないんだよな……それとは逆にスキル熟練度が最高のLv10なんて……これが喧嘩をした事も無い普通の人間なんだろうなぁ……そろそろ寝るか」
タケアキはベッドに横になると、そのまま眠りに着いた。
魔法とスキル熟練度とLvの数値、職業の関係。
魔法は火・水・木・土・風・雷・光・闇・無の9種類あるとされている。
Lvは1から10までありLv10の魔法を1種類でも使える者は2つ名が付けられる事がある。
例:火魔法のLv10の魔法使いだと豪炎や爆炎などその使用魔法に関する物が多い。
スキルはその人物の生活などに関係しており種類によってLv10はプロ級で王族や貴族などに仕えてたり店を構えたりする。
だがタケアキの様に複数のスキル持ちは
朝になってタケアキは冒険者ギルドに来ていた。
「さてと、このギルドに来るのも当分ないだろうな……あっ、ルナさん」
タケアキはカウンターに行くと顔見知りで個人担当者でもある【狐の獣人 ルナ】に声をかけた。
「あっ、タケアキさんおはようございます、こんな朝早くからどうしました?」
「おはようさん、あぁ、それはパーティーを抜ける事を報告しに来たんだ」
「えっ!?タケアキさんがパーティーを抜けるって、どういう事ですか!?」
「それはな……」
タケアキの言葉を聞いたルナは驚いていたので、そのまま事情などを説明した。
「そうでしたか……てっきりタケアキさんは
「あぁ、
タケアキとルナが話してる人物とは、このギルドの職員の1人で【人間 コウツ】と呼ばれてる者だった。
彼は現在いるギルドから上の位である皇国ギルドに行こうと考えている者だった。
幾つかの条件があるが、その中の1つに……
「確か……【自分が担当してる冒険者パーティーがSランクに昇格したら】って言うのがあったよな?」
「はいSランクのパーティーを見つけたから、先見の明があると言う事でって私は聞いてます」
「まぁ、アイツからすりゃ俺は何の意味の無い平民だからな……さてとアイツが来る前に行きますか それじゃルナさんまた」
「はい、また、この街【キパート】に来る事があったらギルドにも顔を出してください」
タケアキはルナと話を終えるとキパートの街を出て行った。