追放された荷物持ちは実は転生者で色々な所から声をかけられる   作:北方守護

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第4幕

盗賊達からリーザを助けたタケアキは事情を聞きながら焼いた魔物の肉を食べていた。

 

「ほら、そこら辺を歩いていたオーク(豚に似た魔物)の肉だけどよ」

 

「ありがとうございます……美味しい!」

 

「まぁ、王宮の食事からすれば簡単な物だけどな……それでリーザ、何があったんだ?」

 

「はい……実は……」

第4王女フリージアは何があったか事情をタケアキに話し始めた。

 

その内容とは現皇帝でフリージアの父親であるルドルフの体調が悪くなり新たな後継者を決める事となった。

 

・現皇帝ルドルフにはフリージアの他に3人の娘と3人の息子がおり現段階では第1王子の【ウィクトル】が最有力候補だった。

・だが第2王子の【デロタ】がウィクトルとルドルフの命を狙っている事をフリージアが知ってしまった。

・それを他の後継者達にバラされては困るデロタは盗賊達と裏取引をしてフリージアを誘拐させたとの事だった。

 

「なるほど……それでリーザを始末なり何処かに売り払おうとした所を俺が見つけた訳か……」

 

「はい……ですが、タケアキがいてくれて助かりました ところで何故この様場所に居たのですか?」

リーザの質問にタケアキは理由を説明した。

 

「まぁ、そのお陰でリーザを助けれたんだけどな……それで、これからどうするんだ?このまま皇国に戻っても同じ様な事が起こる可能性があるぞ……」

 

「そうですね……あのタケアキが良いなら一緒に旅をしても構いませんか?」

 

「うーん、俺は構わないけど……リーザからするとキツいかもしんねぇぞ、それでも良いのか?」

 

「はい、これでも私は小さい頃は山々を歩いていました、それに魔物が出たとしてもタケアキが居るから大丈夫ですよね?」

 

「アァー……そういやリーザは俺のギ(・)フ(・)ト(・)を知ってたんだったな」

タケアキは観念した様な表情で頭をかいていた。

 

この世界では数少ないが職業を表す【ジョブ】とも経験から会得する【スキル】とも違う神からの贈り物通称【ギフト】と呼ばれている特殊技を持っている人物がいるがタケアキは、そのギフトを持っている者の1人だった。

 

「けど、俺自身がギフトを持ってるなんて気づいてなかったんだけどな、たまたまリーザが知ったんだったな」

 

「はい……私(・)も(・)数(・)少(・)な(・)い(・)ギ(・)フ(・)ト(・)の(・)持(・)ち(・)主(・)ですから」

リーザの両目は青色だったが右目を閉じて開けると金(・)色(・)で(・)十(・)字(・)の(・)瞳(・)孔(・)に(・)変(・)化(・)していた。

 

「久しぶりに見たな、リーザのギフト【神龍眼(しんりゅうがん)】」

 

「えぇ、その者が気付いていないスキル等を探す事が出来るギフトですね」

リーザが瞼を閉じて開くと元の目に戻っていた。

 

「俺以外に、それを知っているのは……ルドルフのおやっさんとリーザの母親だけだったな」

 

「はい、お父様やお母様からは周りの者達に知られてはならないと言われまして……」

 

「まぁ、2人の言うことも分かるけどな……ふぅ、ご馳走さん」

 

「ご馳走さまでした、それでタケアキはこれからどちらへ行くのですか?」

 

「あぁ、久し振りに海産物が食いたくなったからカナーレに行こうとしてたんだ」

 

「カナーレですか……良いですね」

 

「けど、旅に出る前にコ(・)イ(・)ツ(・)ら(・)を近くの街まで連れて行かないとな」

タケアキが拘束した盗賊達を指すとリーザも了承したので馬車を応急処置をすると、そのまま近くの街に向かった。

 




ギフト
神さまからの贈り物と言われており、この世界で所持する者は10人居るかと言われている。

リーザのギフト
神龍眼(しんりゅうがん)
右目が金色に変わり龍の様な眼になる。
その者が気づいていないスキル等を見つける事が出来る。

ちなみにギフトの所持者同士は近くにいると互いに何らかの反応が起こる。
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