二か月以上空いた割に短いです。
ハジメが優花によって人との関わり
変わり始めそれによる周りの人物の
変化を書いていきたいです。
では本編です。
~優花~
「ごちそうさま」
そう言って南雲は日替わりランチを食べ終える。
夏休みの間、時々南雲は混む時間を避け遅めのランチタイムに
店に来て食べるようになっていた。
「今日で夏休みも終わりね」
すいてる時間なので私も手が空きこうして南雲と話す事が出来る。
その言葉に南雲は少し憂鬱な顔をして
「はぁ~明日から学校かぁ」
と面倒くさそうに言う。
「南雲の謹慎と檜山達の停学の事で色々と言われるだろうけど
檜山達が南雲に手を出してくることは無いからいいじゃんか」
「それは別に気にしてないからいいんだけど」
「じゃ何がそんなにいやなの」
「新学期が始まるとこうしてお店でランチを食べて
園部さんと話せなくなるからイヤだなぁと」
南雲は何でもない顔でそんなことを言った。
「べっ・・別に学校でも話せばいいでしょ」
少しどもりながら私が言うと
南雲はいつもの苦笑いを浮かべ
「僕なんかが園部さんに話かけたら
園部さんも変な目で見られるし」
南雲のその言葉に私はいささか強めの口調で返した。
「あのね!南雲がそういう目で見られないようになろうと
私と決めたんだし!だから学校でも私と話しなさいよね!」
「うん。そうだね。園部さんと話せないのは寂しいしね」
南雲がむずがゆい事を言った。
こいつは時々無自覚にこういうこそばゆい事を
さりげなく言ってくる。
私は気恥ずかしくなり話題を変える。
「それはそうと昼休みのご飯はどうしてるの?」
「菓子パンとかゼリー飲料だけど」
南雲は両親の仕事柄、お弁当を用意する難しいのでと思っていたが
想像通りの答えが返ってきたので私はこう提案した。
「ねぇお弁当をデリバリーしよっかぁ?私と同じ店の余り物でよければ?」
「えっ?それはありがたいけど園部さん大変じゃ」
「毎朝、自分のお弁当を作ってるからもう一人分なんて手間でも何でもないわよ」
「だったらお願いしたいかな。園部さんの料理とても美味しいし」
南雲は遠慮がち言いそして笑顔で私の料理を褒める。
「注文を承りました。料金は余り物だし店で出してる物じゃ無いから要らないから」
「園部さんそれは・・タダだと受け取りづらいよ」
「う~んそれもそうかでもお金をもらうのも・・
そうだ南雲、月に一度気になるスイーツでもおごってよ」
「うん園部さんがそれで良ければお願いするよ。休日にでも一緒に食べに行こ」
んっ??んんん?一緒に食べに行く?って南雲と二人で私は何を言ったのか理解した
「いや~園部さんのお弁当楽しみだなぁ」
私が内心、焦ってるのに南雲は気づかずのん気にそう言っていた。
このバカと私は心の中でそう悪態をついたのだった。
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~香織~
夏休みも終わり今日から新学期だ。
私は一つ心配事がある。
それは彼、南雲ハジメ君の事だ
彼は一学期の終わりごろに何故だかわからないけど
檜山君達から暴力を受けたらしい、その時に園部さんも
巻き込まれて彼らから暴力を受けそうになったらしいけど
南雲くんが彼らから園部さんを守ったと園部さん自身が皆に話してた。
それで檜山君達は停学になったけど南雲君も謹慎になってしまった。
そんなわけで新学期の今日、南雲君が学校に来るのか不安だ。
などと考えている内に教室にたどり着く
(南雲君、来てもギリギリなんだろうな)
と考え教室の扉に手をかけた時後ろから
「白崎さんおはよう」
と南雲君の声が聞こえた
まさかと思ったけど南雲君の声を聞き間違えるはずは無いので
笑顔で振り返るとそこには・・・笑顔の南雲君がいて
「白崎さん僕のために色々と忠告してくれてありがとう
これからは授業とか真面目に受けるから安心してね」
南雲君からお礼を言われ私はうかれて気味で挨拶をしてそれから・・・
「香織!香織終わったから帰るわよ!」
あっ雫ちゃんの声が聞こえる。
「雫ちゃん終わったって何が?」
私が雫ちゃんにたずねるとため息をつきながら
「何がって始業式もHRも終わったからよ
朝からずっと上の空で何があったの?」
そういえば南雲君と挨拶交わした後、嬉しくてフワッとしてそれで
「でへへへ」
「香織・・顔がゆるみすぎよ」
「あのね今朝南雲君が挨拶してくれてそれで”ありがとう”って言ってくれたのが嬉しくて」
「そうなんだ。今日は遅刻ギリギリじゃなかったわね南雲君」
「でね南雲君これからは真面目になるって言ってくれたの」
「へぇ~良かったわね香織」
「うん!」
その時私は嬉しさのあまり何故彼が南雲君の態度が変わったのかその理由を深く考えてなかった。
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~ハジメ~
「おはよう白崎さん」
「おはよう南雲くん」
新学期二日目僕が白崎さんに挨拶すると彼女は眩しいまでの笑顔で挨拶を返してくる。
そして登校しているクラスメイト達から何とも言えない視線を感じながら席につき
始業時間まで読みかけのラノベでも読もうとカバンを開いていると
「おはよう南雲」
今登校してきた園部さんが挨拶してきて
「おはよう園部さん」
「今日も余裕で登校ね」
「園部さんのおかげでね」
そう園部さんは夏休みから毎朝モーニングコールしてくれている。
いつまでも悪いと思うけどどうにも断れずにいた。
「南雲の分作ってきたから昼休みにわたすよ」
「ありがとう今この場でもらってもいいけど?」
僕がそう言うと園部さんは指で髪の先端をいじりながら
「あのさぁ南雲の印象を変えるためにも昼休みに渡して一緒に食べればいいじゃん」
そうなのかぁ?女の子とお弁当となると照れるなぁと思い返事に困ってると
「優花っち!南雲っち!おはよう!」
「優花、南雲くんおはよう~」
教室に入ってきた宮崎さんが明るい声で菅原さんがややのんびりした口調で挨拶をしてくれた。
その今までと違うやり取りに周りからの好奇の視線が注がれる。
「おはよう宮崎さん、菅原さん」
「おはよう奈々、妙子。じゃ南雲また後でね」
そう言って園部さんは宮崎さん達に向かって行った。
園部さんは宮崎さんに何か言われて怒ってるように見えた。
などと僕が園部さんを見ているとふいに背筋がゾッととした。
なにそれ怖い僕は思わず園部さんから視線を外したのだった。
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~優花~
昼休みになり南雲が私の席にやって来た
「園部さん来たよ」
「あっ・・・うん」
いざお弁当を南雲に渡そうとするとスゴク恥ずかしい
「どうしたの?園部さん?」
ひゃあ!南雲がのぞき込んで聞いてくる
なので私は勢いにまかせドン!と
「南雲!これが今日の分だから!」
机に無造作に置く。
「あっありがとう園部さん」
「はっ早く座りなさい」
あっまたやってしまった。照れ隠しに私はすぐ言葉がきつくなる
南雲は気にせず空いている椅子を使い私の対面に座り
「すごく美味しそうだよ園部さん」
嬉しそうにお弁当を開ける
私は自分のお弁当を取り出し開けながら早口でこう言った。
「さっさと食べるわよ。いただきます」
「園部さん、いただきます」
と私は箸をつけた時ふと思い浮かべる
いつもなら呼ばなくてもくる二人、奈々と妙子がいないのだ。
周りを見ると少し離れた席に二人とも座り奈々は暖かい目で妙子はニヒッと笑顔をうかべ私達をながめており
クラスのみんなもひそひそと話しながらこっちを見ている。
私は恥ずかしくなり妙子達を手招きするが二人は私と南雲でどーぞどーぞとジェスチャーしこっちに来ない。
南雲はそんな私に首をかしげながら視線を気にせず食べている図太い。
「いや~男子に手作り弁当を手渡しとか優花っちもやりますな~」
あれからも私が必死に目で二人に訴えたので
こっちにやって来た奈々が茶化す。
「そんなじゃ無くてただの出前みたいなものよ!」
「そうだよ。園部さんにデリバリーを頼んだだけだから」
南雲と二人で誤解を解こうとしたけど妙子が
「だったら~南雲君にお弁当を渡せばいいだけで一緒に食べる必要はないと思うけどぉ」
それはそうかもしれないけどと私が言いよどんでいると南雲が
「園部さんは僕の印象を変えるために一緒に食べようと言ってくれたんだよ
園部さん自身が変な目で見られるかもしれないのに僕のためにさぁ
本当に園部さんは優しくてすごいよ」
待ちなさいよ南雲あんたは真顔で何言ってんのー
「南雲っちがいい奴だってのはバイトで分かったし優花っちに私も協力するのもやぶさかでもないし」
「私もやぶさかでないと言うことで明日から四人でお昼を食べよう」
「えっ宮崎さん、菅原さん」
「ん~南雲っちは女の子に囲まれて食べるのが恥ずかしいのかなぁ」
「こら奈々!南雲をからかうな」
困っている南雲を茶化す奈々を叱ると妙子が
「優花はやっぱり南雲君と二人でお弁当がいいんだ」
「そんなはずないし!南雲も何か言い返しなよ!」
って南雲あんた顔を赤くして苦笑いで誤魔化そうとしないで
誤解が誤解を呼んで危なくなるじゃんかもう!
「別に妙子達と食べてもいいわよ南雲のためなのは変わらないし!」
つい声を張り上げ言ってしまった。クラスメイト達の注目が集まってる。
南雲の印象を良くする前に変な噂が立ちそうな気がある程度は仕方ないか
南雲みたいなおとなしいのが私達みたいな外見から少し軽く見られがちなグループにいればね。
前途多難だと思いつつ南雲の顔を見ると段々とあいつの近くにいるのが心地よくなっているのを自覚する自分に気づき焦った。
とにかくこれからこれからと思い私は箸を進めた。
別に何も起こらない淡々とした話でした。
次回は少し修羅場るかも?
次回予告(大嘘)
カナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナカナ
優花「セミの声?ヒグラシ?」
カナカナカナカナどうしてカナカナカナカナカナカナ
カナ…ちゃんカナカナカナカナカナカナカナカナ
優花「違うこれは人…女の声…」
カナカナカナカナカナカナカナカナ…
優花「鳴りやんだイヤ止まった…?」
ジャリッ
優花「後…?」
ピトッオォ
キャアアアアア…
次回「ひぐらしがありふれる頃に・・・般若流し編」
「ハジメくんをお持ち帰りぃ!」
そういう路線にはならない。ほのぼの路線なので
ではまた。