名探偵コナンの世界で気ままに生きる(一旦休載中)   作:ゆかなおっぱい

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遅れました。遅れたのに閑話だと?ふざけるな!!たかがSS一つ、低評価で押し出して見せる!!とはならないでください。塾が大変なのです…許してつかぁさい…


閑話 東京ドームじゃないよ、東都ドームだよ。

小学六年生。12歳。それは大人でも子供でもない、微妙な年齢…

何てことはなく、中身32歳の小学六年生の俺はガッツリ大人なのである。何だこの某少女漫画の出だしのパクリは…

ともあれ無事来年には中学生になる年まで辿り着いた訳だが、

 

「やっと折り返し地点か…長いなぁ〜…」

 

そう、原作は13年後の2020年なのだ。現在2007年、元いた世界では政権交代があったり、中越沖地震があったり、ポケモン・ダイパの全盛期だったり…色々思い出がある年だった。そしてこの世界でもそれは同じで…

 

「そうだね裕太君。この試合は長いね…」

 

プロ野球セリーグでは阪神タイガース、中日ドラゴンズ、読売巨人軍による三つ巴の大混戦になっていた。とは言っても俺の贔屓の阪神はこの前の敗戦以降急落、混戦から振り落とされて現在ドラゴンズ対ジャイアンツの天王山の戦い。剛昌さんに連れてこられて見に来ていた。

 

(俺が阪神ファンなの知ってんのかな剛昌さん…巨人の帽子とユニフォームを強制的に着させられたけど、正直めちゃくちゃありがた迷惑なんだよなぁ…なんならつい最近東都ドームのレフトスタンドで巨人の悪口言ってたりしてたんだけど…)

 

「剛昌さん、俺アイス買ってきますね。それじゃっ!!」

 

なんとなく巨人サイドの雰囲気に馴染めず、思わず席を立った。

 

「私も行くわ、お父様。」

 

「あ、オイ!!二人とも!!」

 

剛昌の出した手は虚しく空を切るのだった。

 

 

「お前まで付いてくること無いだろうにさぁ…」

 

二人は東京ドームの通路を“手を繋いで”歩いていた。

 

「あら、私と一緒なのは嫌かしら?」

 

「…嫌じゃない」

 

そう言うと冴子は満足したように妖艶な笑みを浮かべた。

 

「フフフ、素直な裕太は好きよ?」

 

「ハイハイ、ありがとさん。」

 

「それにしても裕太、野球好きだっていう割には今日はあまり乗り気じゃないわね。どうしたの?」

 

「イヤ、実はさ…俺、阪神ファンなのよね…」

 

「あぁ、なるほどね…でもお父様、貴方も巨人ファンだと思い込んでるわよ、どうするの?」

 

「今言えるかよ、こんな大事な試合の最中にさ…」

 

「私のフィアンセも大変ね。」

 

「誰がフィアンセだよ、誰が。」

 

(本当にいつから全員俺が冴子と結婚すると思い始めたんだか…)

 

「でもこのままじゃ私と結婚することになるわよ。それは分かるでしょ?」

 

「まぁ、な…そんなことよりホラ、何味にすんだよ。」

 

あーだこーだ言い合ってるウチに目当ての店に到着。アイス二個分の600円を取り出した。

 

「私は…そうね、チョコかしら」

 

「ん…すいません、東都ドームアイスチョコレート味とバニラ味を一つずつ下さい。」

 

はーい、という若い女性店員の明るい声がした後、代金を払い、少ししてからアイスが手渡された。

 

「ほらよ」

 

「ありがと。でもいいの?奢ってくれるのは嬉しいけど、お金大丈夫?」

 

「あぁ、それなら母さんから冴子にも〜ってたくさん貰ってたからな。いいんだよ」

 

「フフフ、貴方のことだからそのお金は自分で使い切るか使わず貯金するかだと思ってたわ。」

 

「俺だって使う時は使うよ。それに多すぎる金は人を滅ぼすもんだ。使える時に後で差し支え無いくらいは使っとかなきゃ逆に損するぜ」

 

「そう言いつつも私の為に払ってくれるんだから。罪な人…」

 

「そう言うお前こそ、俺がお前に奢るの分かってて付いてきたんだろうが。良く言うよ、女狐さん?」

 

「あらあら、狼の嫁には狐が丁度良いのよ。」

 

「俺が狼だとしたら一匹狼だな。残念、狐の入る隙間はないよ」

 

「知らなかった?ズル賢い女狐には例え一匹狼だとしても逃げられないのよ。」

 

「おぉ〜怖い、なら神社にお祓いに行かなきゃな。」

 

「あ、神社で思い出したわ。初詣は一緒に米花神社でしましょうね。といってもまた家族一緒でしょうけど。」

 

「いきなり話を戻すなよ。まぁどうせ今年の初詣も一緒に行くんだろうよ。全く、どうしてこうなるのやら…」

 

「文句言わないの。米花神社といえば最近連続盗難事件があった所よね。大丈夫かしら。」

 

「さぁな。でも一つ言えるのは、冴子や麗香ちゃんや唯香ちゃんに危害を及ぼそうもんなら剛昌さんが権力使ってでも動くってことだな。」

 

「そうね。お父様ならやりそう…そう言っても、裕太も助けてくれるんでしょう?」

 

「さぁな。麗香ちゃんや唯香ちゃんならまだしも、冴子は自衛するから要らないだろ?」

 

「もう、ケチなんだから…投げナイフはまだ練習中なの。お母さんみたいには出来ないわ。」

 

冴子の母、麗子さんが投げナイフの元祖なんだそうで、あの原作での投げナイフは母からの直伝だそうだ。毎日毎日地下室で厳しい練習をしているそうで、最初の頃はよく愚痴を聞かされていたが最近は随分と上達したそうで、かなりの精度あるそうだ。

 

「投げナイフねぇ…物騒なこった」

 

「あら、そんなこと言う裕太には実践して差し上げましょうか?

 

そう言うと冴子はニヤリと笑いながらロングスカートの中に隠してあったナイフをチラ見せする。

 

「おい、こんなとこでスカートめくるな!!他の人に見えるだろ!!」

 

「あらら?裕太は私のパンツが見えるのが恥ずかしいの?」

 

冴子は挑発的な顔で俺を覗き見る。

 

「バカ。ナイフなんて見られて通報されたらどうすんだよ。軽犯罪法違反じゃないのか?」

 

「ざーんねん。素直になってくれたらパンツまで見せたのに。」

 

「痴女みたいな真似は辞めろ。こっちの気も知らないで…」

 

「悪かったわよ…」

 

「ん、いいだろう。ほら、その紙渡せ」

 

「ハイハイ」

立ち食スペースでアイスを食べ切り、二人分の包紙を近くのゴミ箱に捨ててまた席へと戻ろうと移動し始める。すると…

 

 

「「「「ウワァァァァァァァ!!!!」」」」

 

「!?な、なんだ!?」

 

「点でも入ったのかしら?」

 

拍手喝采、大興奮の中でスタンドを歩き、剛昌さんの元へと戻ってきた

 

「剛昌さん、お待たせしました。何かあったんですか?」

 

「あぁ、聞いてくれ裕太君!!李承燁が勝ち越しホームラン打ったぞ!!やったなぁ!!!」

 

「あっ、ハイ、そうっすね…」

 

 

その後の試合はそのまま巨人が勝ち、優勝を決めた。

しかしこの時まだ剛昌は知らなかった。プレイオフで中日に負け、日本一には中日がなることに…

 

 

「来年こそは…来年こそは阪神が優勝するんだ…Vやねん!!!」

 

裕太は知らなかった。翌年の2008年、前半戦絶好調だった阪神が後半戦で巨人に追い抜かれ、再び優勝を逃してしまうことに…

 

 

(この話、要るのか…?)




コナンの原作者・青山剛昌先生は大の巨人ファンなんだそうです。
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