名探偵コナンの世界で気ままに生きる(一旦休載中)   作:ゆかなおっぱい

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またまた閑話です。次の話は事件っぽいの出します。それまでちょいとお待ちを。
そして今回は下ネタ注意です。


中学〜原作前
平面的な谷間


中学生。男子にとってこの期間は人生において最も性欲と格闘しなければならない時期だ。事あるごとに股間にある撃鉄が起こり、自分で弾を発射せねばならなくなってしまう。街ゆく美女を見てもっこり、クラスメイトのさりげない仕草にもっこり、雑誌等に載っている女性にもっこり。兎に角忙しいのである。そんな中学生男子に必要不可欠と言っても過言ではないのがそう…エロ本だ。

本来18禁であるこれらはあの手この手で入手し、仲間内で流通したりするものだ。そして、精神年齢が前世含めて34歳になる俺も例外では無かった。

 

「高木、例のモノは持ってきたんだろうな?」

 

高木は中学からは帝丹中学なんだそうだ。

 

「はい先輩、それも新品です」

 

校舎裏、数名の男子生徒が学生鞄から何やら雑誌らしき物を交換し合っている。全員の顔はイヤラしくニヤけており、どこか麻薬の取引を連想させる様だ。

 

「おい星川、コイツと交換してくれよ」

 

「へっへっへ、すまねぇなタツ、コイツは渡せねぇぜ」

 

そう言って俺は高木から貰った雑誌を見せつける。その雑誌には『女子大生の爛れた性活』と書かれており、服をはだけさせた若い女の写真が載っていた。

 

「なら次貸してくれよ。頼むからさ〜」

 

「なら、その時お前の持ってる漫画貸してくれよ?」

 

勿論ここでいう漫画は、少年誌ではない。

 

「あぁ、めっちゃいいモンあるぜ」

 

「楽しみにしてるぞ」

 

「先輩、そんなことより早くアレ見してくださいよ!!」

 

「あぁ…ホレ、これだろ?」

 

「うっひゃぁ!スッゲェでかい…」

 

「高木、鼻血出てんぞ…じゃあ俺は帰るからな」

 

「あっ、お疲れ様っす先輩」

 

「じゃあな星川〜」

 

俺はそんな声に振り返らず右手を上げて別れる。そして校舎の表側に出る前にサッと手に持っていた雑誌を鞄に詰めて閉じる。

そして何食わぬ顔で下駄箱に到着するのであった。

 

「よう冴子、待たせたな」

 

「もう!!いつまで待たせる気?」

 

そこには不満顔なJC、冴子が上履きから靴に履き替えて待っていた。俺も少し急ぎ目に下駄箱から靴を取り出す。

 

「ごめんごめん、てっきりもう少しかかると思ってな」

 

「フるだけなんだからそんな時間かからないわよ」

 

「オイオイ、ちゃんと真摯に向き合ってやれよ…」

 

「いいのよ、変なラブレターなんかで呼び出す方が悪いわ。」

 

冴子は小学生の頃からモテてはいたが、中学に上がってからは拍車がかかり、クラス学年問わずしょっちゅう男に呼び出されては告白されるようになっていた。

 

「うっへぇ…可哀想…」

 

「いいじゃないの、本当に面倒なんだから。それに貴方こそどうなのよ?告白とかされたりして、鼻の下伸ばしてたりしないでしょうね?」

 

冴子はジト目で俺を睨みつける。

 

「知ってる癖に…俺が中学に上がってから一度も告白されてないこと」

 

そう、そんなモテまくりな冴子とは対照的に俺は全くモテないのだ。

 

(いや知ってたよ?前世でも一度もそういったことは無かったし、見向きもされて無かったし…泣いていい?)

 

「フフフ、それもそうね。オホホホ…」

 

「けっ、白々しい顔しやがって…いいよなぁモテる奴は。」

 

そう言うと冴子の目が濁り出した。

 

「へぇ、そう。そんなにモテたいの。へぇ…」

 

普段の他の男子や教師達と話す冴子からは想像もできない程の、低く、冷徹な声。

 

「怒るなよ…あー、悪かったって。帰りにアイス奢るから許してくれ」

 

そういうと冴子の顔は一変して輝かしい笑顔になった。

 

「そう?冴子嬉しい!!」

 

「ハァ…」

 

これが最近の日常である。

 

 

〜〜

 

side冴子

 

「そんじゃな、冴子」

 

「えぇ、また明日ね」

 

別れて行ってしまう裕太の背中をいつも見つめてしまう。愛しい彼の背中はガッチリしていてとても頼りがいのあるもので、身長も高くカッコいい。裕太は自分はモテないなんて言うけど、女子達の間ではとても人気のある男子の一人。そりゃそうよね、勉強も出来て運動出来てカッコよくて。モテない訳がないわ。

それに本当はラブレターだって良く下駄箱に入ってるのよ?それを処理する私の身にもなって欲しいわ。変わりにいつも行ってあげてるんだから。

「ごめんなさい、この手紙を読んじゃって。でもね、裕太は私の婚約者なの。だから…こういうこと、辞めにしてくれる?」

って言うのは一応辛いのよ?女子同士の会話でも私が釘を刺しとかなきゃ皆んな狙っちゃうんだから。ホント大変。そんな私の苦労も知らないで「いいなぁ、冴子はモテまくってて。」だなんて。もうっ、失礼しちゃうわ!

 

side out

 

 

〜〜

 

 

「ただいま〜」

 

「あぁお帰り。棚にポテチあるから食べな〜」

 

「うっす」

 

冴子と別れて我が家。母は相変わらずの調子で、父さんも会社。いつも平穏な家である。

特に汚れとかもない、それなりに手入れされたフローリングを歩きテーブルのイスに腰掛ける。勿論手にはポテチの袋。

 

「いやぁ美味い!!カ○ビーのポテチはやっぱり一番じゃけぇ!!」

 

「なぁに?広島弁?あ、そうそう。私あと少ししたら買い物に出かけるから。」

 

「ウィっす」

 

(これは…ヤレる!!)

 

ポテチを食べ終わり、ポケットティッシュの中身がまだあることを確認して自室へ急行する。

 

「じゃあ行ってくるから〜」

 

「ん、行ってら〜」

 

母さんをなるべく普段通りに装って送り出す。

 

(ヨシ!!これでこの家には誰もいない!!)

 

部屋のドアを閉め、一応カーテンもしておく。これでどこからも見られる心配はない。

状況を確認したら早速雑誌を取り出す。

 

(うっはぁ!!エロいなぁこの娘!!これは凄いわ。)

 

そのエロ本を開くと表紙の女性がある意味機能的な下着で官能的なポーズを取った写真があった。彼女の目はどこか物欲し気で、ナニを欲しがっているというような妄想が捗る。どの写真も全て男を誘う淫靡な女の色気が出ており、弾力がありそうな豊かな胸と、その双胸が生み出す深い谷間が実に俺の欲望を煽る。そうして誰もいない家で本来未成年が持っていてはイケナイモノを見ている背徳感からか、益々そのエロ本にのめり込んでいく。

しかしその天罰とも言うべきか、俺はその足音に気付かなかった。

 

(よ、よし。母さんが帰ってこないうちにササっとヤっちまうか!!)

 

そう思いエロ本片手にシてしまおうと決意したその時…

 

「裕太?ここにいるの?」

 

ゴジラ(冴子)が聖域(俺の部屋)に、侵入してきた。

 

「はっ!?冴子!?」

 

咄嗟に俺は持っていたエロ本をベッドの下のスペースに滑り込ませ…

られなかった。

 

「裕太。これは何かしら?」

 

エロ本は冴子の手によって掴まれた。そしてその冴子の顔には笑顔…全く目が笑ってないが…が浮かんでいた。

 

「あぁ、それは今日貰った教科書みたいなものでね。直ぐに読まなきゃいけないんだ。だから返してくれるかな?」

 

(フッ、こうやって真面目な顔して言えばなんとか…ならないですね)

 

そうやってエロ本を返してもらおうと俺も手に取り引っ張るが、ビクともしない。

 

「へぇ、そう…これが教科書、ね。随分と艶やかな教科書ねぇ。私も欲しいわぁ」

 

いつも通りの声音なのに、全く温かみのない冴子の声。

 

「そ、そうか。そうかそうか。冴子も欲しいか。なら…いる?」

 

(声が震えるぅ!!)

 

「そうね。貰うわ。」

 

全く変わらない冴子の顔が、途轍も無く怖い。一体この後どうなるのだろうか。冴子のみぞ知る。

 

「そ、そうか。ハハハハハ。あのぉ、後で返していただけたりします?」

 

そう言うと冴子は遂に笑顔を崩し、目は鋭く、眉は下がり、こめかみには怒りマークが浮き出た。

 

「いい訳ないでしょう!?大体なんでこんなものを持ってる訳?ねぇ!!」

 

「ヒィッ!!すいませんでしたぁぁ!!」

 

思わず土下座してしまう。そんな迫力が、今の冴子にはあった。

 

「どこで手に入れたのかしら?」

 

「あー、ゴミ捨て場に落ちてたのを拾ったんだよ。」

 

(あ、もう一個怒りマークが増えた)

 

「嘘おっしゃい!!さっき裕太は貰ったって言ったわよね!?さぁ吐きなさい!」

 

「ヒィィィ!!勘弁してくれぇぇ!!」

 

 

〜〜

 

 

翌日、俺の証言を元に冴子は校舎裏での取引を教員に通報。関わっていた全員が反省文の提出を言い渡された。その人数は中学の男子生徒の約半分にも及んだ。

 

「うぅ、先輩のせいっすよ」

 

「いつかはバレてたさ…それが今日だったってだけだよ…」

 

 

「男子サイッテー」

 

「キモッ」

 

「ハ、破廉恥だわ…っ!!」

 

「あーあ、だから言ったのに」

 

女性陣からは冷ややかな目と罵声を頂きましたとさ。メデタシメデタシ。

 

「これに懲りたら二度とあんなもの取引するんじゃないわよ?裕太。」

 

「ハイ…」

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