名探偵コナンの世界で気ままに生きる(一旦休載中)   作:ゆかなおっぱい

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お久しぶりです。
色々考えてたらこんなに空いてしまいました…
さぁまた時間はぶっ飛んで高校生活も終了です。
さっさと原作に辿り着きたいですしね。
そろそろ皆さまも原作キャラが見たい頃だと思いますし、ここからは早めに進めます。
今回も短めです。すいません…


卒業の先に待っていたもの

三月。多くの学生がひしめくこの場に、冴子と2人で立っていた。

 

「おっ、あったあった」

 

道の片側に掲げられた合格者発表に、俺の受験番号はちゃんと書かれていた。

ここは日本の最高学府・東大。前世から引き継いだ頭脳(チート)を用いて合格したのだ。

 

さて、問題は冴子だが…

 

「あったわ裕太!!やったーー!!」

 

人混みを掻き分けて飛びつき、抱きついてきた冴子。

思いっきり飛びつくものだから俺も受け止める時に倒れそうになるも、そこは意地を張って受け止める。こういう時の冴子は意外と容赦無い。

 

「良かった…俺も教えた甲斐があるってもんだぜ…」

 

冴子も頭は良いのだが、結構気分屋なところがあり、成績は安定していなかったのだが、高3になったあたりから俺と2人で頑張って勉強をし続けて一緒に合格を勝ち取ったのだ。

 

「えぇ!!支えてくれた麗香や唯香にも感謝しなきゃね!!」

 

受験が終わって冴子はハイになっているのか、笑顔のままピョンピョン飛び跳ねている。いつもはクールな彼女のこういう姿はとても可愛らしく、俺まで嬉しい気持ちになれるものだ。

 

「じゃあ家に帰るか」

 

「えぇ!!今日はウンとご馳走してもらいましょう!!」

 

そう言って腕を絡ませて帰路に着く俺達を、春風と他の受験生達の嫉妬の視線と呪詛が見送ってくれる。

…ちょっと騒ぎすぎたかな?

 

 

ーーー

 

ーー

 

 

「「お疲れ様ーーー!!」」

 

場所は変わってお決まりの野上家。今回もまた麗子さんにご馳走を作ってもらったのだ。食卓の上には刺身の盛り合わせが剛昌さん、麗子さん、冴子、麗香、唯香、俺、母さんの七人分が置かれている。どれも豪華なのだが、俺のだけは他の2倍いじょうの量が盛り付けられている。

麗子さんは俺の食欲に配慮してくれたようだ。…ホントいつもすいません…ありがとうございます。

えっ?ウチの親父?…仕事です()社会人は大変やな…

 

「姉さんお疲れ〜!…正直落ちると思ってたけど…」

 

「なによ麗香〜!私だってやる時はちゃんとやるんだから!」

 

「そんな事言ってるけど冴子姉さん…お兄さんいない時全然集中して無かったじゃない…いつもお兄さんを足止めして10時くらいまでウチに居させて、お兄さん帰る時いつも疲れてたじゃん…ねぇ?お兄さん?」

 

「アハハハハ…そ、そうだね唯香ちゃん…」

 

実際は8時くらいで一旦切り上げてベッドで色々してしたんだけど…バレてないよね?

 

「ウフフ…唯香、裕太君や冴子は色々“激しかった”んだし、そうもなるわよ。ねぇ?」

 

いつもと変わらぬ笑顔で微笑ましげに俺たちを眺める麗子さん。…バレてたか…

冴子もこれには苦笑いしかしていない。

 

「ハッハッハ!流石は我が娘と裕太君だ!」

 

麗子さんにお酌して貰いながら豪快に笑う剛昌さんはもう既に酔っ払っている。…この人は良い意味で安定している。勿論俺たちの都合の良いように、っていう意味だけど。

 

「それにしても良いなぁ姉さん…お兄さんと2人で卒業旅行だなんて…私も行きたーーーい!!」

 

「ホントよ…冴子姉さんだけズルいわ!!」

 

不満を漏らす2人はまた冴子と喧嘩を始めてしまった。仲が良い姉妹だこと。麗子さんも剛昌さんも基本的に姉妹喧嘩は止めないため、白熱してくるが…放っておこう。

 

「それにしてもちゃんと計画は立てたの?裕太」

 

「大丈夫だって母さん。行くとことか、大まかなタイムテーブルは決めてるし、ホテルの予約だってしたぜ?カシオペアの切符も取れたし、準備は万全さ」

 

旅行の行き先は北海道。寝台特急カシオペアで函館に行き、小樽、札幌に行った後飛行機で帰ってくるという三泊四日の行程だ。

お金は俺のバイト(師匠の元でシティーハンターのアルバイト)での給料とお小遣いだ。冴子が甘えながら行きたいと言ったら剛昌さんがポンと数万円渡してくれたのだ。…娘に甘過ぎっしょ、剛昌さん。

 

「楽しそうねぇ。…ホラ、冴子、麗香、唯香!そろそろやめなさい!お父さんから大事な話があるのよ」

 

そんなことを考えていたら麗子さんが喧嘩していた3人を呼び止め、食卓に座らせる。ていうかご飯を放ったらかして何してんだお前ら。

3人の髪がどれも少し跳ねているのを見ると、そこそこな喧嘩だったのは目に見えて分かる。

3人が座ったのを見て剛昌さんはわざとらしく一つ咳をして、とある紙を出してきた。

 

「ゴホン。えー、冴子は大学に進学するということで、えー。ゴホン。そろそろ1人立ちしなければならないと思うわけだ。そこで!!冴子には1人暮らし、いや、裕太君と共同で生活して貰う!!」

 

え?

 

「「「「えー!!??」」」」

 

三姉妹と俺の叫び声が重なる。どういうことだ!?

 

「裕太もそろそろ自立させなきゃなぁと思ってたから、この話を麗子さんに聞いた時にOKしたのよ。裕太もそれで良いでしょ?」

 

「まぁいいけど…でもいきなりかよ」

 

「ねぇねぇ、それってどこに住むの!?…えっ…」

 

好奇心が強かったのか、置かれた紙を勝手に見た麗香と、覗き込んだ唯香の顔が凍りついた。なんだ!?どんなとこなんだ!?

 

プルプルと震える手で渡してきた麗香から冴子が受け取り、隣の席から俺も一緒に内容を見る。

 

「ハッハッハ!良いだろうその物件!エントランスに防犯装置と警備員完備!信用のおける新築のマンションの25階だ!!」

 

そも紙に載っていたのは、米花町の高級街の一角にある、いかにも高級そうなマンションで、2LDKの、それもかなり広めな部屋の一室で、お値段は…いちじゅうひゃくせんまんじゅうまんひゃ…

俺は数えていくうちに顔が青ざめていき…ぶっ倒れてしまった。

 

「ちょ、ちょっと裕太!?」

 

「「お兄さん!?」」

 

「安心したまえ、在学中は両家で払うから…って、ゆ、裕太君!?どうしたんだい?」

 

「アラ、アラアラ…」

 

「…まぁ、ウチの家庭の金銭感覚じゃこういう反応にもなるわな。主人と同じ反応してる…親子なのねぇ…」

 

おかしいだろ…あの金額…大学生の住む家じゃ…ねぇ…

 

ガクッ、と、俺はその場で失神してしまった。

 

後に俺はこう語る。0があんなに並んでるのは初めて見た、と。

 

 




次回は寝台特急カシオペアでの事件です。
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