名探偵コナンの世界で気ままに生きる(一旦休載中) 作:ゆかなおっぱい
前編後編とありますが、犯人は前半時点ではまだ分かりません。
ただ、予想はしてみてください。勿論まだ判断はできない(できるかも?)はずなので、ほとんど運試しのようなものですが。
上野駅13番ホーム。ここは昔から多くの人の別れや旅立ちといった人間ドラマを見届けてきた北の玄関口だ。二層構造になっている上野駅の一階部分にあり、黒い屋根で覆われた空間はどこか陰気臭さをも感じる。しかしこのホームが今までどんな役目を担ってきたかを知っている人には、この空間は栄光が光り輝く煌びやかなものだと思うことだろう。今でこそ始発駅という役目は少なくなったものの、この歴史あるプラットフォームには他の駅には出し得ない特別感が漂っているのだ。
そんな13番線に推進運転で銀色に輝く列車がゆっくりと進入してきた。
それを待ってましたと言わんばかりにマニア達が構えていたカメラのシャッターを切る。
彼らのカメラや多くの客に彩られたホームに入る列車はまるでハリウッド俳優のようだ。
そんな列車の名前は、寝台特急『カシオペア』。全部屋2人用個室A寝台という日本屈指の高級列車だ。
「凄い人気ね…」
珍しく冴子もその光景に少したじろぐ。そんな中俺は前世以来となる寝台特急カシオペアとの再会に心を子供のように踊らせていた。
「やっぱりカッケェなぁ…銀色の車体に5本のライン…カシオペアのマークも良いし…スイートを取れたのはホントラッキーだったぜ…」
そう、実は一度前世でカシオペアに乗ったことはあるのだ。親父と2人で北海道から旅行で帰って来る時に乗せてもらったのは良い思い出だ。
そんな小さい頃とは違い、今度は始発駅、そしてその相手は愛しき女性。心踊らない訳がない。
しかもそんな旅を演出する部屋は、カシオペアでも最高級のカシオペアスイート。展望室タイプではなくメゾネットタイプではあるものの、非常に人気なこの部屋を取れた事は大変幸運だ。
冴子と2人で自撮りをした後、車内に乗り込む。
中は木目調になっていて、視覚的に落ち着ける。当に走る高級ホテルだ。
2人で今夜泊まる部屋のドアを開けて中を覗くと、すぐに階段があり、目の前の階段は下の階へ、横の階段は上の階へと繋がっている。
「どっちから行けば良いのかしら?」
「取り敢えず上からだね。下はベッドルームだから。」
俺の言葉に納得したのか、冴子は俺がドアを開けている間に、小声でありがとう、と言いながら中に入り先に階段を登っていく。
俺も冴子に続いて上に行くと、大きな窓に、それを横に椅子が2つ向かい合わせで設置されているのが目に入る。
冴子は持っていた肩下げバッグをポンと椅子に置き、左側にある扉を開ける。俺も背負っていた大きなリュックサックを反対側の椅子に放り投げ、冴子の後ろに密着して上から覗くと、トイレとシャワールームがあった。
冴子はほう、と感心したように息を吐く。
「へぇ…本当にトイレとシャワーまで付いてるんだ…」
「おぉ…知ってても感動だな」
その流れで下の階へ。寝室を確認する。
寝室には2つのベッドが少し間を開けて並んでいて、上には寝巻きがビニールに包装されて置かれており、奥にはそのベッドに挟まる形で照明と目覚まし時計がついている。
寝室にも大きな窓が付いている。夜に寝っ転がりながら、流れ行く夜景を見るのはさぞかし至福であろう。
ただ、今はまだ上野駅。反対側からこちら側が丸見えだ。
「流石に今はカーテンを閉めておくかな…」
そう言って俺は窓際に寄って行き、窓の上からカーテン、というよりブラインドを下げる。下げ終わって振り返ると冴子が反対側のベッドに座り、小学生の男の子のようなニヤニヤした顔で俺を見つめる。
「いやらしぃ〜」
「何が?」
「知ってる?カシオペアって、『走るラブホテル』とも言われてるらしいわよ」
そう。カシオペアは日本では数少なくなった寝台特急の中でも珍しく全室個室で、さらに2人用という構成だ。
それ故当初から年齢問わずカップルでの利用が多く、特に青函トンネル内はかなり時間がある上に外から見られる可能性が0であるため、カーテンも掛けずにヤりまくるカップルも多いそうだ。…切符を買った緑の窓口の職員がどこか微笑ましげだったのはそういうことか。
「待ってくれ、今はやめよう!そろそろ切符の検札来るしさ」
そう言うと冴子はプッ、と吹き出したように笑いながらベッドをパシパシ叩く。…からかったなぁ…
「アハハハハ!冗談よ、ジョーダン」
そんな事を言いながら立ち上がり、俺に正面からしなだりかかってくる。表情がさっきと打って変わってとても魅惑的なものになり、手で俺の顎を軽く撫でながら、熟練のキャバ嬢かと言いたくなるような甘え声で囁いてくる。
「で・も…今日の夜は昨日の分のもっこりの貸しまで返して貰うからね」
そう言ってチュッ、と首にキスをする冴子。
「はい…」
ゾワっと背筋が凍るような感触を味わいながらも返事をする俺の声は、少し上ずっていた。
ーーー
ーー
ー
コンコン、とドアから音が鳴る。どうやら検札が来たようだ。列車は大宮駅を出た所。ここら辺から始めるのだろうか。
「はい、今開けます。」
階段を降りて、ドアを開ける。
「車掌です。切符を拝見いたします」
冴子と俺はそれぞれの切符を見せる。中年くらいの男の車掌さんは慣れた手付きでササっと確認してすぐに返してくれた。…今しかない!
「はい、大丈夫です」
「ありがとうございます。…あのっ!」
「ハイ?」
車掌さんはいきなり俺が大声を上げたのにも動じず、応じてくれる。
「その…帽子を少しだけ被らせてもらってもよろしいですか?」
恐る恐る俺が尋ねると、車掌さんはすぐに笑顔で頷いた。
「勿論、良いですよ。」
そう言って車掌さんは俺の頭に自分の被っていた帽子を掛けてくれた。
小さい頃からずっと自分の憧れだった帽子を、今、自分が被っている。そんな状況に思わず笑顔が飛び出た。
「わぁ!!ありがとうございます。もし良ければ、一緒に写真に写っていただけますか?」
「えぇ、構いませんよ」
無茶振りとも言えるような俺のお願いに全く嫌な顔をしないで応えてくれる車掌さんが、俺の目には仏様のように映った。
ウキウキで冴子に俺のスマホを渡し、2人でドア前の廊下に並ぶ。
少し呆れたような、それでもどこか母性を感じさせる笑みを浮かべた冴子によって、一度、シャッターは切られた。
直ぐに俺はスマホwl受け取り、被っていた帽子を返す。
「検札中にありがとうございました!」
「いえいえ、良い旅を。」
車掌さんはそのまま帽子を被り、隣の部屋へと移っていった。
それを見届けた俺は冴子と中に戻り、椅子に座ってすぐさま写真を確認する。
窓に映る疾走感のある景色に、子供じみた笑顔の俺と大人な笑顔の車掌さん。
こういう写真がまた一つ思い出となっていくのだ。
ここで黙って俺を見ていた冴子が口を開く。
「それにしても裕太にそんな趣味があったなんて知らなかったわ」
「まぁな…子供だと、思うか?」
そう聞く俺の気持ちは伝わっているのだろう。母親のような暖かさを持った笑みで言う。
「いいえ。むしろ貴方のまだ知らない面を見れて嬉しいわ」
…ホント、良い女性だよ。お前は。
そんなこと言われたら、照れちまうじゃないか。
「…ありがとう」
ーーー
ーー
ー
その後も少し部屋でのんびりとしながら、2人で他愛も無い会話をしていると、ディナーの時間となった。18:30、列車は宇都宮〜郡山間を走行中だ。
カシオペアにはダイニングカーが付いていて、三号車にある。二階部分にテーブルと椅子があり、一階部分が厨房と通り道となっている。
丸みを帯びた天井は少し狭いが、大きな窓とそこから見える夜の暗闇、そしてカタンカタンという振動が寝台列車に乗っているんだ、という実感を抱かせる。
また紺色の椅子とテーブルクロスが均一にかけられたテーブル、その上にこれまたきっちりと定位置に置かれたメニュー表と造花、スタンドライトがモダンな雰囲気を醸し出し、高級レストランと遜色ない空間を作り出している。
俺と冴子はアテンダントさんに案内され、席に座る。周りにも多くの客が入っていて、盛況しているのが分かる。
俺たちと同じような若いカップルから、夫婦のような人達、家族連れ、鉄道ファンがいた。皆一様にこれから始まるディナーに期待している様子だ。
そんな中で、冴子がふと思い出したかのように言う。
「そういえば、コース料理の量ってそんな多く無いんでしょう?大丈夫?後でお腹すいてもご飯はないわよ?」
あぁ、冴子には説明して無かったっけ。
「あぁ。実はディナーの時間が終わった後、21:45〜23:00まではパブタイムってのがあるんだよ。そこでは予約無しでもここで食事をする事ができるんだよ」
「でもそれって結構人が来るんじゃない?」
「まぁ…そこは並ぶしかないけど…嫌なら部屋で居たらいいよ」
そう言うとたちまち冴子の顔は不満を露わにする。冴子は意外と寂しがり屋なのかもしれない。
「…私も行く!」
駄々をこねる子供か。少し頬を膨らませ、眉を寄せて言う冴子の表情は、小学生の時から変わっていない。
「ハイハイ…金の無駄遣いだとか後で文句言うなよ。」
程なくして前菜の『〜サラダ仕立てのオードブル〜アスパラガス、フルーツトマト、帆立貝と蟹のサラダ バルサミコ風味』が届く。
さぁ、美味しい夕食の時間だ!!
ーー
ーー
ーー
さてまたやって来ましたダイニングカー。
さっきディナーのことを書いたのにまた飯かと思った方、飯テロではありません。
…ハッ!?誰に向かって説明しているんだ俺は?
時間は進みパブタイム。遅めに行ったのだが未だに混んでいて、入れたのは15分後だった。それでも早いほうではあるが。
パブタイムといっても内装やアテンダントさんに変更点は特になく、あぁ、また来たんだなという感想を持った。
それにしてもメニューの高いこと高いこと。メニューを見た冴子の表情が一気に厳しいものになり、アイコンタクトで「自重しなさいよ」と訴えてきた。そんな冴子に俺は肩をすくめるしかなかった。我が家の財布の紐を握っているのは冴子様なのだから。
少し考える素振りを見せた後、冴子は『本日のアイス』なるものにしたらしい。俺は冴子からメニュー表を受け取らずにアテンダントさんを呼ぶ。乗る前から既に決めていたのだ。
「すいません。本日のアイスを一つと、煮込みハンバーグセットを一つでお願いします」
それをササっとメモしたアテンダントさんの手つきは、車掌さん同様プロのものだった。揺れる車内で立っているだけでも大変なはずなのに、さらに料理まで運ばなければならない。これはかなりバランス感覚が良く、体幹がしっかりしていなければいけないだろう。そんな中でも笑顔を絶やさずダイニングカー内を行ったり来たりする彼女達は美しさすら感じさせる。
「はい、本日のアイスと煮込みハンバーグセットですね。かしこまりました」
アテンダントさんはメニュー表を回収して階段の方へと消える。
それを見届けた後、冴子は俺を睨みつける。周りの客に配慮したのか、小声で説教してくる。
「お金使いすぎよ…!確かに結構余裕を持たせてお金は多めに持ってきてけど…それでも発奮しすぎじゃ無い?」
確かに冴子の言うことはもっともだ。でも、これだけは言わせて欲しい。
意を決して、俺もすこし真面目顔で冴子に相対する。
「いいや。お金ってのは使ってこそ価値があるんだぜ。確かに無駄遣いは良くないけど、旅行に来てるんだ、思い出にはお金を惜しみ無く使った方が後々良い思い出になるぜ。後悔しないように、な。」
これは前世を半端に過ごしてしまった俺だからこそ言えることだと思う。今ではそんなに前世を振り返ることは無くなってきたが、それでもあの時こうしてれば、ああしてればという後悔は残っている。特に両親には何もしてあげられなかったことは自分の中でかなり心残りなのだ。
愛している人だからこそ、こういう人生でも一度しかないイベントは一緒に盛大に行いたい。それに対してお金に糸目を付けたくはないのだ。
とは言っても冴子完全に理解してもらえる訳ではなくて。ちょっぴり拗ねた様子の冴子は顔を横に向けてしまった。
こういう時は苦笑いするしかない。俺と冴子の関係と言ってもまだまだすれ違いは起きてしまうものだ。
「ねぇ、あの人大丈夫かな?」
そんなことをボケーっと考えていると、切り替えたように冴子がテーブルの上から身を寄せてきてボソッと呟く。
俺も冴子の視線を追って見てみると、隣の席で女性が1人で頭を抱えて座っていた。カシオペアで1人で乗っているとは考えにくい。髪の毛も少し枝毛が目立ち、着ているシミひとつ無い綺麗な真っ白のセーターとは対照的に顔は陰っている。40か50代くらいなのだろうが、その精神的に疲れているのが表に出ているせいで少し老けて見える。
「…さぁな。少し訳ありかもな…」
そんな俺たちは眼中に無いのだろうが、こんな話をしている間に彼女はそそくさと去っていった。
ーーー
ーー
ー
結局パブタイムの終了ギリギリまでダイニングカーでくつろいでしまい、気分転換に自室のある1号車とは正反対の12号車までやってきた。
ここは電源車兼ラウンジカーだ。
12号車の入り口のドアを開け、中に入る。両側の壁と向かい側の車端には大きな窓が付いていて、両側の窓は夜空とポツポツとある光を、重力が横向きにかかっているかのように流れるのを映し出す。
奥の窓には列車を引っ張るEF510のシルバー塗装が夜を駆ける姿を見せてくれている。
向かって右側には1人用の紺色の椅子が外の景色を見えるように外向きに並べられてあり、回転式となっている。その前には壁に沿うように小さな細長いテーブルがあり、小さな物、ペットボトルとかが置けるようになっている。
左側は同じく紺色の、ロングベンチのようなものがあり、まるでソファのようだ。これは外向きにはなっておらず普段の通勤電車と同じように内向きだ。
奥には右側と同じ椅子が四つ、二列に並べられている。その右奥の椅子に、1人の女性が座っていた。
ダイニングカーで見た、あの女性だ。それを認識した冴子が彼女に話しかける。
「どうかされたんですか?元気が無さそうに見えるのですが…どこかお体が優れないのですか?」
そう尋ねると彼女は少しビックリしたように振り向くも、すぐに脱力し生気の抜けた目で返答してくる。
「えぇ…主人と喧嘩しちゃって…10年前に子供が生まれたあたりから仲が悪くなって、ここ2、3年は別居してたんです…それで今回、仲直りも兼ねて2人でどこかへ行こうってなって今に至るんですけど…部屋でもまた喧嘩しちゃって…それで気分転換しにダイニングカーに行ったんですけど、そこで子供から電話があって、『楽しめてる?これでパパとママの関係が元に戻るといいな』って言われて…子供にまで誤魔化さなきゃいけないのが辛いんです…」
彼女の話によると、夫と子供の教育について大喧嘩をして別居状態になり、今回の仲直り旅行でもまた喧嘩して思わず部屋を飛び出してきたとのことだった。
俺と冴子は聞き手に徹し、冴子は偶に同調するように返答する。
曰く、子供にどれだけお金をかけるかで揉めた。曰く、中学受験の志望校選びで言い争った。曰く、送り迎えが不平等だった。
全てが全て子持ちの家庭に良くある火種だ。夫婦とはいっても他人同士、住んできた環境も違えば価値観も育ち方も全く違う。子供をどう育てるべきか。これは非常に難しい、答えのない問題だ。
それ故に2人とも引くに引けなくなってしまったんだそうだ。
会話を繰り返す内に彼女、相葉紫音さんの表情も少しずつ晴れてくる。やはり悩み事は口に出すことによって多少なりとも軽減されるものなのだろう。
「それで、この後どうされますか?もし旦那さんと話すのがまだ苦しいようでしたら、私も一緒についていきますわ」
冴子は紫音さんを心配して言うが、彼女は微笑みながら軽く首を振る。
「いえ、大丈夫です。ここからは私達夫婦の問題ですから。でも、おかげさまで心が晴れました。ありがとうね。」
そう言うと、彼女は一度体を伸ばしてから立ち上がり、晴れやかな、意を決したような顔つきで戻っていった。
「これなら大丈夫そうだな」
「そうね」
ーーー
ーーー
そう言ったのも束の間、数分したら直ぐに紫音さんが顔を赤くして帰ってきた。
「ちょっと聞いてよ!!あの人鍵閉めてたのよ!?しかも私がノックしても何一つ反応してくれないの!!どう思う!?」
俺たちの座っていた椅子の背もたれにドンと手を置き、顔を近づけて迫ってくる彼女に思わずのけぞる。いざ仲直りしようとして出鼻を挫かれた形となり、カンカンに怒っている。
「た、確かにそれは…でも、シャワー浴びてたとかじゃないですか?」
俺がそう言うと彼女は一瞬キョトンと目を丸くしたあと、口に手を当てて驚いた。
「えっ!?シャワーなんて部屋にあるんですか?」
「えぇ。あぁ、でもカシオペアスイートとデラックスっていう部屋だけですけど…」
「あぁ、それなら…ハイ」
彼女はポケットから長財布を取り出して、そこに入れてあった切符を見せてくれる。
そこには上野→札幌 カシオペアスイート 1号車1番
と書かれていた。
これには俺も驚きを隠せない。
「これは!?カシオペアスイートの展望室タイプじゃないですか!!」
カシオペアスイートの展望室タイプとは1号車の最後尾にある、カシオペアの中でも最も高い部屋だ。一つしかないがために非常に高値かつ高倍率なのだ。これの切符を取るのは非常に困難なのだ。
しかしそれを知らなかったのだろう、紫音さんは特に何も思うことがない様子だ。
「凄い部屋なんですか?確かになんか豪華だなぁとは思っていましたが…」
「えぇ、カシオペアの部屋の中で1番高級な部屋です。」
「そして私達の部屋の隣ですわ」
それを聞いた紫音さんは一瞬目を大きく開くが、すぐに何かを憂いているような、そんな顔になった。
「あの人…そこまで稼ぎがある訳ではないのに…どうしてそんな…」
「まぁとりあえずもう一度部屋に戻ってみませんか?もうシャワーも浴び終わってるでしょうし…」
という訳で3人で歩いていると、2号車の中程まで行ったところで
「キャア!!」
という女性の悲鳴が聞こえた。
「な、何!?」
紫音さんはいきなりのことに驚いたのか、冴子にしがみつく。前を歩いていた2人を抜いて俺は声のした方、1号車の方へと急行する。
貫通幌を潜り、扉を開けると…
カシオペアスイートの展望室タイプの部屋のドアが開いていて
尻餅をつき、エプロンの前を血で赤く染めこちらを振り向く若い女性のアテンダントさんと
その奥で紫音さんの旦那さん、克幸さんが、血塗れの状態で仰向けに倒れていた。
「これはひどいな…」
一応、証拠のために数枚、写真を撮っておく。
さて…どうしたものか
NEXTコナン‘sヒント!
写真
ここら辺もっと改善してくれといった指摘や感想、お待ちしております。
カシオペアのダイヤは私が時刻表を持っている2015年3月ダイヤ改正後のものです。