名探偵コナンの世界で気ままに生きる(一旦休載中)   作:ゆかなおっぱい

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新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

お気に入り数も1000人を超え、当初の想定を上回る支持をいただき誠に恐縮です。
しかしこうして作品を書いていると批判もあるわけで。
そこで年始に当たって目標を作りました。

とりあえず楽しもう!!自分の妄想を書こう!!

です。
とんでもないことですが、これを基本として、これからもシティーハンターやその他キャラクターを交えた名探偵コナンの世界を描いていきます。多分中々ここまでMIXしたSSは無いはずなので、そこを重点として主人公が冴子達と共に生きていく姿を楽しんでいただけたら嬉しいです。

これからも執筆頑張ります。

とりあえず短め。今回は長編なので数回に分けます。今回は短めです。


原作編
揺れる警視庁!1200万人の人質 1章


ーーー3年前

 

 

 

 

「しゃーえこー!おなえはほんっとーにきでいでいーおんなだなぁー!!ヒック!おりゃーこんなかのじょをもててー…しあわしぇだぁーーー!!!アーッハッハッハ!!」

 

あぁ、また始まった。この場にいる全員が同じ意見を持っただろう。

今は11月。大学3年生で受けた公務員総合職試験をパスした後、合格し大学を中退。四ヶ月間の警察大学校での生活をし、晴れて警察官になって1年が経つ。ゴールデンルーキーとして今は本庁での勤務を行うことになった俺と冴子は、いきなり事件解決数トップに立つ活躍ぶり。ちなみに警察官になるまでには面接が数回あるのだが、明らかに他の受験者より時間が短かった。…コネじゃないんだよ?ホントだよ?

そんな俺には確率1位になるものが2つある。一つは検挙率。事件数も多くこなし、それらを高確率で解決する。これはパートナーの冴子の力も大きく、2人合わせりゃ100人力だ。そしてもう一つが…

 

「裕太、私はもう10本目よ?冴子、飲める人が好きだなぁ〜」

 

「そーお?じゃあゆうたくんもーっとのんじゃうー!!ヒック!しゃとーしゃーん、なまもーいっちょ!!」

 

飲み会での酔っ払う率だ。普段はあまりお酒は飲まず、家にある酒類は冴子がたまに飲むワインくらいなのだが、飲み会ではお酒を飲む。ただ全く耐性が無いので、一瞬で酔ってしまい、記憶を失うのだ。

対照的に冴子は両親譲りの大酒豪。家では俺がセーブさせてるのもあって少しワインを飲む程度だが、飲み会での飲酒量は一課でもトップクラスだ。

いつもは車での通勤なのだが、飲み会がある時は本庁に車を残してタクシーで帰る。その時は呂律の回らない俺ではなく、冴子だけが頼りなのだ。

 

「もう…星川君飲みすぎ!それに冴子ちゃんも何でそんなに煽るの?」

 

「だって…酔っ払った裕太の方が、夜の方が凄いんですもの…」

 

顔を赤らめ恥じらいながらそんなことをぶちまけてしまう冴子に、佐藤はイラっとするものの、グッと堪える。優秀かつ一課唯一の女性刑事仲間ということもあり、人間関係を壊したくないという意思が怒りたい気持ちを上回ったのだ。

 

2人は警視庁内でも屈指の夫婦刑事として名を馳せたが、一課内ではこう呼ばれる。

 

「しゃえこーー!」

 

「やん!!もう、こんなところで抱きつかないの〜」

 

バカップル刑事、と。

 

「アイツ、仕事中と飲み会であんだけ変わんのかよ…」

 

これには流石の松田陣平もドン引きだ。

 

「…爆ぜろ、バカップルども……」

 

鋭い目で呟いた白鳥刑事の一言が、場の総意を表していた。

 

そんなワイワイと騒がしいなかで、松田は自身の緊張感が高まっていくのを感じていた。

 

明日、爆破事件がある。そう確信していたからだ。

ーーー

 

ーーー

 

 

ガバっと布団を退けて上体を起こす。上半身裸なため寒くて身震いする。いつもは隣にいるはずの冴子は今日はいない。先日の事件の始末書を白鳥刑事に押し付けたこととその事件でパトカーで建物内を走ったことへのお叱りを目暮警部から頂くことになっているらしい。

自業自得だな。

 

酷い淫臭のするベッドにファブリーズを吹き、ベッドクリーナーで掃除をする。床はルンバくんが頑張ってくれているので楽チンだ。

 

今日は平日。偶には冴子のいない休日も良いだろう。とは言ってもやることがない。師匠も今日は仕事だと香さんが言ってたし、大事なことをわすれている気はするが外に出て映画でも借りにいくかな。

 

そう決心して青いTシャツを着てジーパンを履き、ソードカトラスの入ったショルダーホルスターの上から黒いジャケットを羽織る。師匠と同じスタイルだ。

 

そうして家を出ようとした時、くつを履いていたらスマホが震える。冴子からのようだ。

 

「冴子ちゃんおはよー」

 

『そんな呑気なこと言ってられる状況じゃないの。裕太が前に言っていた爆破予告、やっぱり本物だったわ。今米花町の観覧車に仕掛けられた爆弾を解除するために松田刑事が乗ってるんだけど、3秒前に他の爆弾の在りかを表示するらしいの。12時ジャストに爆発なの。このままじゃ松田刑事が死んじゃうわ、お願い!屋上から狙って!!爆弾は水銀爆弾よ』

 

そう言い放たれて電話を切られる。

…やべぇ、すっかり忘れてた。

 

俺はすぐに部屋に戻ってケースを取り、急いでエレベーターで最上階へ。非常階段の鍵をピッキングしこじ開け、風の強く吹く屋上に出る。こういう急いでる時に自動ロックのドアは頼もしい。

 

俺はケースから師匠に譲ってもらったAWMというスナイパーライフルを取り出す。弾を装填し、スコープを覗き込む。…見えた。何とか狙える位置ではあるな。ピントを調節すると爆弾がくっきりと見えた。

 

しかし強風下での、1.5km程ある観覧車の一つのゴンドラに仕掛けられた爆弾の、炸薬に繋がる導火線への射撃。並の集中力じゃ無理だ。

さらにチャンスは一度きり、3秒前に表示される場所を松田さんが認識してからその導火線を撃ち抜かなければならない。発射から弾着まで約2秒、12時の5秒前〜3秒前くらいには撃つべきだろう。

 

腕時計を外して横に置き、カウントダウン。

…10、9、8、7、6、5

 

ダァン!!!

 

偏差をつけて放った渾身の一撃が米花町の空を突っ切る。

冷や汗を流しながらその行く末をスコープで見守る。

太陽光に反射しキラッと輝く弾丸は糸を引く様にゴンドラの方へと吸い込まれる。

弾はゴンドラの窓を割り、松田さんの肩をギリギリで躱し…………

 

12時。1秒、2秒、3秒、……

 

「ハハ、ハ…やった……フゥ」

 

極度の緊張から解放され、俺はその場で寝っ転がる。

寝転んでまもなくまたスマホが震える。

 

「もしもし」

 

『裕太!!やったわね!!今こっちは大騒ぎよ、裕太が爆発を止めたって。もうちょっとしたら松田刑事も戻ってくるわ。貴方もこっちにきたら?』

 

「冗談はよしてくれ冴子、もう俺は疲れたよ…寝たい」

 

『フフ、お疲れ様。でも残念、後処理が必要だから強制的に来てもらうわ』

 

そう言って切られる電話。…あーあ、めんどくさい。これだから警察はシンドいんだよな。

とはいえ人1人の命を救えたことに、大満足だ。

 

 

 

 

ーーー

ーーー

 

 

 

時は流れ現在。俺はラーメン屋にて、高木と白鳥さんと3人で駄弁っていた。話題は佐藤さんの昔の恋人、じんぺーのこと。

ゴンドラから生還したじんぺーは佐藤さんに抱きつかれ、長いこと別れていたカップルの再会みたいなシーンだったそうだ。それ以来ちょっとだけ佐藤さんと付き合っていたらしい。

 

「まぁそれがじんぺーと佐藤さんの馴れ初めだったわけ」

 

「へぇ…でも直ぐ別れたんすよね?何でですか?」

 

高木は好きな佐藤さんのこととなるとすぐに食いつく。今日もそれを教えてやるからラーメン奢れと言ったらホイホイついてきた。チョロい後輩よのぉ。

 

「それは松田君がすぐにまた爆発物処理班に戻ったからね。一課になんていられるかよって言ってさ。勿論佐藤君は引き留めてたんだけど、星川君がいるから俺は不要、俺が本当にやるべきは爆弾の解体さって言い残して一課を去ってね。それに怒った佐藤君は絶交したってわけさ」

 

白鳥さんもまた佐藤さんに惚れている1人。あの時じんぺーが佐藤さんと別れたと聞いた時にはメチャクチャ機嫌が良くなったのを覚えている。この人もまたわかりやすい(冴子曰く扱いやすい)人だ。

 

「でも、先輩はまだその松田さんって人とは交流があるんすよね?」

 

「あぁ。一応俺が命を救った形にはなったからな。それ以来じんぺーと裕太ってな感じにお互いタメ口で話し合う仲になったのさ」

 

そう、松田刑事はその後俺と仲良くなり、事件等でちょくちょく協力しあう仲になったのだ。

 

「それにしても明日は11月7日。あれから丁度3年になるな」

 

「あぁ。何事も無ければ良いんだが…」

 

「でも犯人はまだ捕まってないんすよね?もしかしたら…」

 

「おいバカやめろ」

 

とんでもないことを言った高木にゲンコツを食らわす。

しかし可能性としては非常に高い。犯人は確実にまだ恨みを持っているはずだ。そして動くとするなら明日…さて、どうまることやら。

 

 

 

 

ーーー

ーーー

 

 

 

 

警視庁に電撃が走る_______

 

 

『俺は剛球豪打の

メジャーリーガー

さぁ延長戦の始まりだ

 

試合開始の合図は明日の正午

終了は午後3時

出来のいいストッパーを

用意しても無駄だ

最後は俺が逆転する

試合を中止したくば俺の元へ来い

血塗られたマウンドに

貴様ら警察が登るのを

鋼鉄のバッターボックスで待っている』

 

こう書かれた予告状のファックスが警視庁管轄内の全ての警察署に届いたのだ。

これに対して野上警視総監は警察官総動員を指令、警視庁内はただならぬ緊張感に包まれ、数多くの警察官達が爆弾の捜査に躍起になっている。

さらに悪いことに白鳥さんまでもが爆破に巻き込まれた。重症らしい。

 

「随分と警察をおちょくってくれるわね」

 

「あぁ。じんぺーからも連絡のあった通り、俺達はこの暗号やら何やらを解いていこう。この恐れ知らずを三振に打ち取るには、クローザーじゃなくてエースが必要だ」

 

そう、もし相手がメジャーリーガーのスラッガーだと言うなら、俺と冴子は警視庁のエースだ。負けるわけにはいかない。警察の威信にかけて、そしてこの町を、東京都を守るものとして絶対に許すわけにはいかない。

俺は忠誠を誓った旭日章に笑いかけた。

 

俺を導いてくれよ。




まさかまさかの松田陣平生存…しかもじんぺーとかいう渾名つき。

この前キャラの強みを活かしきれてないという指摘を受けたにも関わらず更にキャラクターを増やして良いものか悩みましたが、やっぱりここは自分の作品なので、どんどん原作との相違点を作っていこうかなと思います。勿論原作が崩壊しない範囲で。

次回、コナンと遭遇…まで行くかな?
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