名探偵コナンの世界で気ままに生きる(一旦休載中) 作:ゆかなおっぱい
いつかもう一度これを見直した時に、そういえばコロナもあったなぁなんて言える様になると良いですね。
そして今回かなり原作改変がなされていまづ。ご注意下さい。
更新遅れてすいません。もう一つの方に浮気したり学校があったりと忙しくなってきたので、またスピードが遅くなってしまいました。
もうちょい頑張ります
「で、爆弾の場所は分かったの?」
喧騒の中でも呑気に聞いてくる冴子に、あぁいつも通りだなぁと感じる。最近は緊張感が無くて嫌だね。
「んー…この鋼鉄のバッターボックスで待っているってのが気になるなぁ。あと血塗られたマウンドってところ…うーん…」
こういった暗号は大体何かしら連想ゲームのように言葉を変換していったら分かるものなのだが、今日は何故か上手く解読出来ない。
「冴子」
キリッとした俺の顔に冴子は期待を抱く。また分かったのね、と。
「もう分かったの!?」
「違う。お腹空いたから飯行ってくる」
俺の言葉を期待した冴子と他の刑事達が一斉にひっくり返る。
「あっそ…早く帰ってくるのよ…」
髪が少しはね、服も肩のあたりがはだけた冴子は投げやりに許可する。しかしそこらの刑事達と違うのは、それでも必ず解いてくれると思ってくれているところだろう。
「んじゃ、行ってきまーす!!」
その場にいた全員の冷ややかな目線を無視して駆け足で飯を食いに行く。気分としては…うどんかな?
ーーー
ーーー
うどん屋に入った俺は、すぐに出来上がったうどんをトレーに置き、トッピング分と合わせて代金を支払った後席に座る。幸い空いていたため他の人と離れた場所に一人で座ることができた。
「それにしても…んー…暗号の意味が分からない…」
冴子に悩んでいる姿を見られたく無かったからここまで来たものの、あまり良い答えは出てこない。
「マウンド…マウンド…」
野球においてマウンドとは投手が投げる場所のことで、緩やかな傾斜が付がありそこから投げることでスムーズに体重移動を行うことが出来るような仕組みになっている。
それを元に考えると、何かしら高い位置にあるところで、そこで血祭りにあげてやろうという算段だろう。
野球用語でバッターに打ち込まれることを炎上という。つまり今回の場合に照らし合わせれば、犯人というバッターが警察というピッチャーを打ち砕き炎上させるという意味だ。
そこで俺は東京で高い位置にあるものを考えることにした。
「標高ってことを考えたら…山手台地かな?」
まずは標高で考える。東京という街は一見平たい土地に見えるが、かなり高低差の激しい場所なのだ。その中でも山手台地といって、新宿側は台地となっており、東京駅側に比べて高度が高い。
しかしこれは違うだろう。台地といってもマウンドのように平たいグラウンドでポコっと出ているのでは無くかなり大きめな台地なため、これは違うだろう。
そこで今度は視点を変えて“鋼鉄のバッターボックス”という点に着目する。
鋼鉄製の四角いものを考えるが…あまり出てこない。
「…コンテナ、とか?」
コンテナは四角くて鋼鉄製だが…
そこで色々連想していく。コンテナがあるのは貨物を取り扱っている場所、即ち貨物船や貨物列車があるところだから…
「羽田空港とか、東京港、東京貨物ターミナル駅とか…かなぁ?」
しかしこれらは高度で言えば全て低いところにある。なんなら殆ど海と変わらない高さだ。
しかし羽田空港はこの中でも血塗られた、という言葉の意味を考えれば一般人も多くいるため犯人としては犠牲者を多く出せる場所ではある。
「犠牲者、か」
そこでふと頭に浮かんだのは、犯人は何が目的かということである。
今までの事件を鑑みると犯人は大勢の人が集まる場所に爆弾を仕掛けている。米花中央病院にマンション、観覧車…全て何かしら人が集まっている場所だ。つまり大勢の人を殺そうとする殺戮をしたいのではなかろうか。
しかしそれならコッソリ仕掛けてやればいい。でもそうしないのは、犯人が愉快犯であり、警察を翻弄しながら最終的には爆破する。そういうストーリーを描きたいのだろう。
そして七年前、犯人は相方を亡くしている。亡くなった方の犯人は公衆電話で警察に爆弾の解除方法を教えている隙に逆探知され、見つかった後慌てて飛び出し車に轢かれた。それに恨みを持っているからこそ、前回のじんぺーのように警察を巻き込む形を取っているのだろう。ならば今回もまた警察を誰か巻き添えにしてしまいたいと考えていることだろう。現に警視庁宛にあんな犯行声明まで出しているわけだし。
なら場所は人の多い、警察官を確実に一人殺せる為の場所がある、高度の高い場所。そして何かしら鋼鉄の物がある。
「わかんねー…」
それでも今日は出てこない。いくつか候補はあるが、それでも絞り切れないのだ。
そうこう悩んでいる内にうどんを全て平らげてしまい、仕方なく店を出る。丁度そのタイミングで冴子から電話がかかってきた。
「もしもし?」
『裕太、最近噂の少年探偵団の子達が暗号を解いたわ。東都中央線の南杯戸駅にあるって』
あぁ…鉄道…んー…
「ほーん…そう。ありがとう。んじゃ」
『え?あちょ』
冴子はまだ言いたいことがあるみたいだったが、そこでブチっと電話を切る。後ろの雑音的に冴子も警視庁を出払って車で移動中なのだろう。
さて、俺が何故冴子の話を聞かなかったのかというと、電車では無いと思ったからだ。
南杯戸駅と言えば、前回爆弾が設置された米花ショッピングモールと米花中央病院の近くを通る道路を延長させた交点に位置する場所だ。延長戦と延長線を掛け合わせたシンプルなものだ。
しかし鋼鉄のバッターボックスが鉄道、というのは違うんじゃ無いだろうか。最近の電車の車体は鋼鉄では無くステンレス製。ちょっと違うのだ。…考え過ぎかもしれないが。
だから違うだろうし、もしあったとしても何かしらの誘導や時間稼ぎのダミーじゃないだろうか。
多分、いやほぼ確実に本命はまた違う所にある。
しかしもう夜も遅い。皆んなには悪いがちょっと仮眠をとらせていただこうかな?
歩いて霞ヶ関駅まで行き、そこから地下鉄を乗り継ぎ新宿へと戻ってくる。
そこから更に少し歩き、見慣れたマンションにやってきた。
電話で伝えた通り、香さんがベッドを用意してくれているようだ。香さんにお礼を言って風呂に入り、寝る。
外でハンマーが振り下ろされた音が聞こえるのも、また良いリフレッシュになった。
東京に高低差があるの知ってましたか?私は受験の時に入試で東京の地理が良く出る学校なのもあって東京の地形等は調べたことがあります。
すると意外にも山手線は結構アップダウンあるんですよね。
またまた短めでしたが、次でラストです。
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