名探偵コナンの世界で気ままに生きる(一旦休載中) 作:ゆかなおっぱい
「お、おはよう野上さん。でもなんで君がここに?」
帝丹小学校の下駄箱。特に変わったものでもない下駄箱。いつもなら友達とテキトーな挨拶をするだけの場所に、女狐はいた。
「なんでって、私も裕太君と同じ帝丹小学校の一年生だもの。あと、私のことは冴子って呼んで。」
小学校一年生とは思えないような妖艶さと、年相応のあどけなさの混ったとても可愛いらしい笑顔を見せる冴子。
(動揺するな。コイツはまだ小学一年生だ。作中みたいな恐ろしさはまだない…ハズ…)
「あぁ、そうなんだ。これからもよろしくね、野上さ「冴子って呼んでん」
(……)
「野上「冴子」…野が「冴子」」
流石は野上冴子。既に強かな女性である。
「冴子って、呼んでね。」
(あれぇ、おかしぃなぁ。小学一年生だよなぁ。なんでこんな幼い子の笑顔が怖いんだろうなぁ…)
「分かったよ、冴子。これで良い?」
「うん!!」
冴子はさっきの阿修羅如く威圧感たっぷりの貌から一変、向日葵のような明るい笑顔を見せた。
(…っ!やっぱり美人だなコイツ。小学生に興奮するようなロリコンじゃ無いが…それでも見惚れるくらいには綺麗だぜ)
「じゃあ、俺A組だから。」
「うん、じゃあまたね!」
冴子と別れると、すぐに男子集団に囲まれた。
「な、なんだよ…」
「おい、野上と少し喋ったからって、良い気になるなよ!」
「そうだそうだ、イチャイチャしやがって!」
「ヒューヒュー♪裕太と野上は夫婦だーーー!!」
廊下中に冷やかしと嫉妬の声が響き渡る。
(あぁもうやだ…)
〜〜
side冴子
(やった!!裕太君に名前で呼んで貰えた!それに下駄箱だったから、他の女子にも牽制出来たし、男子達には私と裕太君が特別な関係だって意識付けることができたわ。流石私ね。完璧よ!!)
未来の警視庁の女狐ここにあり。知能犯である。
〜〜
その日の放課後。日直だった俺は、先生に日記と掃除の報告に職員室に来ていた。
「先生、日記と掃除、終わりました。…先生?」
「えっ…あぁ、お疲れ様、ありがとうね…」
俺達のクラス担任、松沢先生はまるで草臥れた中年のおっさんのように憔悴していた。
(まだ20代だろうが…しかし流石に看過することは出来ないな)
「どうかしたんですか?先生」
「うん、ちょっとね…昨日からこんな紙が私の机に入ってて、気味悪いのよ…」
そういって松沢先生は俺にその紙を見せてくれた。そこには数字が横書きで、一定の間隔を開けて綺麗に羅列していた。
15 71 14 72 41 12 51 23 35 22 85 13 32 61 81 74
42 71 14 31 75 51 23 61 25 32 111 32 85 13 65 13
105 21 23 31 111 33 93
(なんだこれ…何か規則性でもあるのか…?)
「ハァ…どうしたら良いのかしら…」
すると、隣の席の立野先生が呆れた口調で
「いいんですよそんなのほっといて。どうせ生徒のイタズラですよ。」
「そうですよねぇ…アハハ、気にしないでおきます。さぁ、星川君も早く帰りなさい。」
(いや違う。生徒のイタズラだったらこんな丁寧にB5のコピー用紙に印刷なんてしない…増してや小学校だ。それも一年生の担任に対してこんな手の込んだ嫌がらせはしない。何か裏が…何かがあるハズだ!!なんだ…なんなんだ…)
…しかわ…ん。 ほ…わくん!
「星川君!!!」
「は、ハィ!!」
「もう、人の話をちゃんと聞きなさい!!早く家に帰りなさいとさっきから言ってるでしょう!?」
「す、すいません!!」
耳元で大きな声で怒られて慌てて職員室を飛び出してしまった。
「お疲れ様裕太君。災難だったね。」
「あぁ…ホントに…って冴子!?」
「えぇ、日直だったみたいだし、職員室に行くのが見えたから。待ってたの。」
「へ、へぇ。そう…」
(オイオイ怖ェよいきなり出てくるなよ心臓に悪いぜ…)
「それより酷いよね松沢先生。裕太君に怒るなんて。」
「アハハ、ボーッとしてた俺が悪いんだ。仕方ないさ。」
「ふーん。あっ、そうそう!私のクラスは今日の授業でひらがな全部習い終わったのよ。裕太君のクラスは?」
「あぁ、俺達も今日で終わったよ。一緒だね。」
「ふふっ、そうね。」
(ひらがなかぁ。なんで今更こんなことやらされてるんだか…
ん?ひらがな?……!!!!)
「それでね〜「悪い冴子!!ちょっと忘れ物した!バイバイ!!」え、ちょっと!!」
(そうか、そうだったんだ!!解けたぞ!さっきの謎が!!)
みなさん分かりましたか?今回はとても簡単なパズルです。