名探偵コナンの世界で気ままに生きる(一旦休載中) 作:ゆかなおっぱい
「松沢先生!!さっきの紙見せてください!!」
俺は急いで職員室に駆け込んだ。
「えっ!?星川君!?」
「早く!!」
「は、はいぃ!」
松沢先生は慌てた様子で咄嗟に紙を俺に渡した。
(そうか!!やっぱりこういうことだったのか!!)
「はっ!?…ちょっと星川君!どうしたのいきなり?」
「解けたんですよ、この暗号!!」
「えっ!?本当に!?」
「えぇ、まずひらがなの表を思い浮かべて下さい。そして、あ行を1、か行を2といった風に番号を割り振り、あ段にまた1、い段に2、う段に3、え段に4、お段に5と数字をおきます。そうすると解けるんです」
「えぇっと…じゃあ最初の15っていうのは?」
「15はあ行のお段、つまり『お』です。そして次の71はま行のあ段で『ま』です。そうやって全ての文字を解読すると…」
俺は紙に印刷された数字の下にそれぞれ平仮名を当てはめていった。
「な、何よこれ…」
「……」
『おまえみたいなくそきようしはやめちまえさもなくはこしんしようほうをかくさんする』
「お前みたいなクソ教師は辞めちまえ、さもなくば個人情報を拡散する…ってか?」
「立野先生…」
「誰なんだ、こんなひどいモノを松沢先生に出してきたのは!!」
(温厚な立野先生がこうも怒るとは…まぁ無理はない…ん?)
「立野先生、そこのコピー機って故障中なんですか?」
「え、あぁそこのコピー機は一昨日からなんかインクを変えても出なくなっちゃって、大変なんだよ。だけど、それがどうかしたのか?」
「いえ、なんでもないです…」
(コピー機は一昨日から使えない?…ならこの紙は家から持ってきたということか。コピー機の履歴やら目撃情報でって訳にはいかないのか…)
「それにしてもいつ私の机に入れたのかしら…あの時は入ってなかった筈なのに…」
「先生、その時の状況って覚えてますか?」
「えっと、昨日の放課後だったかしら。職員会議の後帰ってきて机の引き出しを引いたら一番上にあったのよ。あの職員会議は先生みんな出てたのに。」
「いや、出てない人が三人だけいたぞ。急用があるからとかで欠席だった武藤先生。あとは校長先生と教頭先生だ。」
「ならその三人の内の誰かが犯人です」
「えっ!?」「なんだって!?」
「昨日は先生がこの後直ぐ職員会議だからって、生徒は全員授業が終わり次第帰宅していました。そして、コピー機で印刷した紙を小学生がイタズラで使うとは到底思えません。」
「確かに…」
「だがどうしてその三人が?理由はなんだ?」
「それはまだ分かりません。ですが、同じ教員なら同じ職員の個人情報を知ることは容易ですし、一番可能性は高いと思います。」
「うーん…」
「あっ!!思い出したぞ!校長室には個別にコピー機があった筈だ!」
「本当ですか!?立野先生!!」
「あぁ、今年から今の校長に変わってなぜか校長室にコピー機と電話が付いたんだ…」
「それ、私も知ってます。なんか今年の校長は少し変だって他の先生も言ってました。」
「なら行きましょう!校長室に!」
そして俺達は校長室に向かった。
〜〜
(校長先生はいないみたいだな…)
「コピー機を調べてみて下さい。」
「あぁちょっと待ってくれ…あった!昨日一枚だけB5のプリントを刷ってるぞ!!」
「校長先生が犯人だったんですね…」
「そんな…」
そう言って松沢先生は泣き崩れてしまった。
「えぇ、松沢先生への脅迫は私がやりましたよ。」
「「「!!??」」」
そこへ、気持ち悪い笑みを浮かべたハゲデブ校長が入ってきた。
「良く私が犯人だと分かりましたねぇ。それにしても感心しませんなぁ勝手に入るとは…君も帰りなさい。小学生は校長室には原則立ち入り禁止ですよ?」
「校長先生…なぜ松沢先生にこんなことを?」
「松沢先生…貴女は前任校で社会科の授業の時に、憲法9条と自衛隊について話されたと聞きます。そういうのはやめて欲しいのですよ。私の所属する日本教育者連盟組、日教連組では憲法9条では自衛隊は違憲であり、解体すべきだという授業を良しとしているんです。それを生徒達自身に考えさせるような授業を行った貴女は目障りなのですよ。だから…早く辞めろ、このクソ教師!!」
(ゴミ校長だな…)
「それは!!生徒達が自分で考えるようにするために「黙れ!!生徒には教えるだけでいいんだ!!生徒に政治的な意見を考えさせようとするのが間違いなんだ!!」…っ!」
「日教連組…聞いたことがあります。なんでも○国の社会主義者達と繋がってるとか…」
「おやぁ?立野先生。貴方もですか。仕方ありませんね。貴方達2人は今日限りでクビだ!!我々に逆らうような教師はいらない!!」
「…校長先生…アンタはクズだ!!アンタは小学生に刷り込みをしろと言ってるんだ!!確かに政治的な意見は人それぞれだ…だがそれを他人に押し付けようとするな!!小学生は特にまだ分からないことだらけだ…そんな小学生に、俺達に何をしようとしてるんだ!!お前がやろうとしてるのは教育じゃない!!洗脳だ!!」
「黙れ!!このガキ!!ワシが黙ってりゃいい気になりおって!!」
校長は俺の首を掴んで壁に押しつけた。
「グハァッ!!」
「いいかクソ餓鬼、お前みたいなチビっ子は大人の言うことだけを聞いていればいいんだ!!
さらに俺は壁に押し込まれる。流石に小学一年生の筋力じゃ大人には敵わない。
「辞めろ!!」
立野先生が俺を助けようとするが
「うるさい!!」
校長が足で立野先生を蹴り、先生は後ろに倒れる。
「どいつもこいつも生意気な!!お前らのような出来損ないを生まない為にワシが教育を決めるんじゃ!!お前らみいな虫ケラは消えろ!!」
パシャッ
校長室に突然携帯のシャッター音が鳴る。
「そこまでよ校長先生。今までの貴方の発言は全て録音したわ。さらに今貴方が裕太君にしてるのは立派な暴力よ。観念しなさい。」
「冴子!?」
「なっ!?このぉ!!」
校長は俺を手放し冴子に手を伸ばした!!危ない!!
パシッ
しかしその手が冴子に届くことは無かった。
「帝丹小学校校長柳原由紀夫、傷害と児童虐待、脅迫の罪で逮捕する!!」
校長の手には警察官の手と手錠があった。
「冴子!!」
「裕太君!大丈夫!?」
「あぁ、なんとか…それにしても校長がこんなクズだったとはな…」
「えぇ、本当に…」
「さぁ早くしろ!」
「クソッ…」
校長はパトカーに乗せられ連行されていった…
〜〜
後日、松沢先生から事件の詳細を聞いた。校長は日教連組の幹部だったようで、あの暗号は日教連組内で用いられているものだそうだ。あの暗号を松沢先生が他の先生に相談して見せることで、見た他の日教連組の先生に一斉に松沢先生を攻撃する手筈だったらしい。今回は立野先生だけにしか見せなかったから良かったものの、一歩間違えれば本当に松沢先生の教師人生を破壊しかねない事件だった。
俺が暗号を解いたお陰で警察は日教連組を一気に取り締まることができたみたいだ。
「お手柄ね裕太君。まるで刑事みたい!」
「いや、あの時冴子がひらがなの話をしたからだよ。それに良くあの場にいたね。」
「裕太君が飛び出していったから後を付けてたのよ。そしたら大変そうだったから警察に連絡したの。携帯電話を持ってて良かったわ。」
「本当にナイスだったよ。」
「うふふ、ありがと。」
〜〜
ー米花美術館
そこに一枚のカードが落ちた。そこには謎の文章と…
キッドマークが入っていた。
次回。やっとこさ青山剛昌さんのキャラクター出現(?)