名探偵コナンの世界で気ままに生きる(一旦休載中)   作:ゆかなおっぱい

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お気に入りに登録していただいている方がこんなに短期間で増えるとは思いもしませんでした。ありがとうございます。小学校回での暗号も挑戦状の文言も自作なので、原作に比べて見劣りしているかと思いますが、後の話では原作の話やアニメの話を元に作る予定ですので、それまでは低完成度の仕掛け続きます。ご了承下さい。


織姫と彦星〜天の川に架かる夢の橋〜

「ほぉー、良く分かったね坊や。良い推理だよ。」

 

初代怪盗キッド・黒羽盗一は、屋上に出る階段の出口の上に立っていた。

 

「中々面白い挑戦状でしたよ、怪盗キッド。アポロ社と、アメリカの宇宙船アポロ号を掛けるとは。船の一字だけでそれだけの意味を持たせるとは…流石ですね」

 

「フフフ、その事に気付いたのは君だけだよ。だけどそこの2人は何故ココだと分かったかが理解出来ていないみたいだよ?」

 

「そっ、そうよ。もう少し丁寧に説明してくれる?」

 

「おばさんはもう何がなんだかよ…」

 

「えぇ、じゃあ始めから。船と月とが美術館に橋を架ける、この部分は刑事さんの言ってた通り、その船から月にかけて線で結んだ時に、美術館もその線上にある状態だということで間違いないだろう。そしてその問題の船だが、月で船と言えばやはり人類史上初の月面着陸に成功したアポロ計画だ。そこであっちに見える特徴的なビルが見えるだろ?あれはアポロ社のビルで、形状が正にそのアポロ計画で使われた宇宙船の形を模してるんだ。だから、あそこが挑戦状の言う船って訳だ。」

 

「成る程ね。なら時間は?18:00じゃないなら、何時だというの?」

 

「それは満月が丁度真っ直ぐ並ぶような時間であれば良い。満月っていうのは大体18:00くらいに月の出を迎え、0:00に南中、6:00くらいに月の入りするんだ。そしてアポロ社のビルは美術館から見て丁度北西!!詰まりは月が南東に来る時…大体21:00が美術館に現れる時間だ!!」

 

「ならなんでこのビルなの?別に関係無さそうに思えるけど…」

 

「このビルは屋上があってまず外に出られる可能性があること。さらにはこのビルの名前はエドウィンビル。アームストロング船長と一緒に人類史上初の月面着陸をした人の1人、エドウィン・オルドリンの名前と一緒だからね。舞い降りるって言葉通り、美術館に飛び降りるのに十分な高さでもあるからね。」

 

「すごい…良く分かったわね、裕太君」

 

「偶々だよ。偶然アポロ社のビルが目に入って、そこで気付いたんだ。」

 

「素晴らしい思考だよ、裕太君?君とそこの少女は見たところ小学生くらいだと思うんだが、いくつなんだい?」

 

「俺は7歳です。」

 

「私はまだ6歳ですけど、もうすぐ7歳になります。裕太君とは同じ小学校で、一年生です。」

 

「なるほど、小学校一年生。中々賢い子達だ。将来が楽しみだね。さて、君達は私を見つけた訳だけど、どうするつもりかな?」

 

「いや、どうもしませんよ。俺は。盗まれた宝石を返すだけならね。それに俺も貴方のファンなんですよ。この巡り合わせは嬉しい誤算ですよ。」

 

「ハハハ、なら私のサインをあげよう。」

 

そう言って怪盗キッドはどこからかマジックペンを取り出して、白紙のトランプカードにサインを書き、俺達三人に渡してくれた。

 

「「ありがとうございます。怪盗キッドさん」」

 

「わざわざ私までありがとうございます。」

 

「いいんだよ。これもファンサービスというものだ。私の居場所を突き止めた小さな探偵君に対する敬意の形でもある。さて、九時までまだまだ時間はある。そうだ、君達にマジックショーを見せようか」

 

「本当ですか!?やったー!!」

 

「珍しいわね、裕太君がここまではしゃぐなんて…でも私も興味あるわ」

 

「おばさんも楽しみ〜」

 

「フフ、では。It‘s show time!!」

 

 

〜〜

 

それから俺達は色んなマジックを見せて貰った。怪盗キッドのマジックの腕前は凄まじく、俺達は次第に彼の魅せるショーにのめり込んでいった。王道のトランプを使ったマジック、鳥を出したり、物を瞬間移動させたり。その後は一つだけ簡単なトリックを教えて貰った。

そしてー

 

「もう九時か…早いなぁ」

 

「楽しい時間はあっという間ね…」

 

「ハハハ、それでは私も元の仕事に戻らなくては。私も久しぶりに腕を奮ってマジックをしたよ。ありがとう」

 

「いえいえこちらこそ、貴重な体験でした。ではまた、どこかで会いましょう。」

 

「次も期待してるよ、裕太君、冴子ちゃん。ではっ!!」

 

怪盗キッドは背中のハンドグライダーを広げて、飛び立って行った。

 

「行っちゃったわね…」

 

「あぁ。」

 

「今頃会場は大騒ぎよ、きっと。さぁ、もう帰りましょう。裕太君もご両親が心配なさってるわ。」

 

「そうですね。帰りましょうか」

 

「えぇ」

 

 

〜〜

 

「ただいま〜!」

 

「もう!!遅かったじゃないの!心配したんだからね!!」

 

「ごめんって母さん。」

 

「テレビでも怪盗キッド現る!!って大騒ぎよ。でも警察は来ると予想してた時間が分からなくて、結局取り逃しちゃったみたいね。それで?怪盗キッドは見れた?」

 

「そりゃバッチリと。それも特等席でね」

 

「それは良かったわね!いいなぁ〜、私もついて行けば良かった〜」

 

「ハハハハハ。でも本当に凄かったよ!!俺興奮しちゃった」

 

「珍しいわねぇ、裕太がそこまで言うなんて。さぁ、遅いしさっさとお風呂入ってきなさい。」

 

「ハーイ」

 

 

〜〜

 

 

お風呂に入ろうと思い、服を脱いでいたら、ズボンのポケットから一枚のカードが出てきた。

 

「なんだこれ?」

 

裏返すとそこには…

 

『彦星は無事織姫と出会えました。君は君の織姫と良い夜を過ごせたかな?

             怪盗キッド』

 

「…全く。ホント、キザなこった。」




初代怪盗キッドとの絡み、如何でしたでしょうか?そして最後のカード。裕太だけが貰ったのか、それとも冴子も貰っていたのか…皆さんのご想像にお任せします。
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