金髪最強オジさんの弟子   作:ラッコ21号

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下手くそです。よろしくお願いします。


1.始まりのプロローグ

 

ピ、ピ、ピ、ピピピピピピピガチャ。

「・・・ん〜!」

目覚まし時計を止めベッドから起きると、いつも通りすぐに朝ご飯を用意し始めた。

「今日はカレーを作り置きしといたから用意が楽だな。・・・は!毎日カレーにすれば、いつでも朝飯の用意が楽なのでは!?」

そんな馬鹿な事を考えているとグツグツとカレーが沸いてきたので皿にご飯を盛り始めた。

「ご飯は一合・・・いや二合にしとくか。」

 うちの師匠、飯のことに関してはいつも以上にうるさいからな。

「ルーとご飯はしっかり分けて盛り付けてっと。いただきます!」

腹も減っていたため勢いよくかき込んだ。

うん、やっぱり寝かしたカレーは絶品だな!

「さてと今日の予定の確認でもしておくか。えーっと・・・うわ、今日定例会議あるじゃん。あれ嫌なんだよな。あずみさんの監視が厳しすぎて上手く答えるのが大変なこと大変なこと。鬼なのかと間違えるほど厳しいからな。出来る限り気配を消しておくとしよう」

 本人が聞けば問答無用で得物を投げてきそうなことを呟きつつ、朝の身支度を進めていった。

「スーツよーし!寝癖よーし!準備完了行きますか!」

自分の身嗜みの確認を終えると部屋を出て職場に繋がるエレベーターに向かった。

「東京支部は地下に部屋があるから職場が近くて助かるよ。その代わりにさぼれないが。」

エレベーターに着くと定例集会が行われる階のボタンを押しかなりの階層があったが一瞬でついた。

「さてと会議がある部屋は、っとあったあった。」

重々しい雰囲気が中から溢れている部屋の前に着いた。会議に参加するのはとーっても気が乗らないが入らないわけにはいかないので

深呼吸をして気持ちを整えると扉を開けて中に入ることにした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おはようございます。」

俺が扉を開けるとピシッとした姿勢で座っている多くの執事たちが俺の事を見てきた。

(見なくていいから。緊張しちゃうでしょ。)

「神代、おせーぇぞ。」

そんな事を考えていると我らが若手執事筆頭のあずみさんに怒られてしまった。

「遅刻はしてないはずですよ?」

「時間より早く来いって事だ、特にお前はな。ほれ、今日の資料だから目通しておけ。」

 そう言われ、あすみさんから資料を受け取り目を通していく。

(前回指摘事項の反省、今後の九鬼家の活動方針、従者達の序列変動と指摘、諸連絡ってところかな。)

「通し終わりました。俺からは・・・まぁほぼほぼあずみさんが言ってくださると思うので何かあれば諸連絡で発表という事で。」

「少しはあたいの仕事も手伝いやがれ!・・・ったく諸連絡の時にちゃんと言えよ。」

「了解です。あ、あそこの端に座ってますね」

「好きにしろ。」

 あずみさんに許可がもらえたので終わりまでは何もしなくても大丈夫そうだ。

 それからもう少し経ち、全員が集まり終わった。

「全員集まったようだな。では、これより従者定例会議を始める!」

 こうして定例会議が着々と行われていき、序列変動の際に序列を下げられた執事が反論する一悶着があったりしたが、あずみさんの鬼のような反論により今ではすっかり小さくなってしまっている。ご愁傷様でした。

「さて、私からは以上だ。神代、お前から何かあるか?」

 執事君に手を合わせているとあずみさんに話を振られた。どうやらもう諸連絡まできたようだ。さてと仕事しますか。

「はい。皆さま執事の業務お疲れ様です。今回の会議で発表されました今後の九鬼家の方針である東京での活動ですが・・・」

 とりあえず資料に書いてあった事とあずみさんの話を合わせて自分の意見と見解を述べて、それに対しての全員が持つべき心構えと考えを話した。

(咄嗟のことだったから中途半端なことしか言えなかったな。あんまり変なこと言うとクラウディオさんに怒られちまうかな?)

「あ、それと序列764位の方、本日より序列999位に降格とします。では、私からは以上となります。」

 少し言い忘れていた事も言えたので俺が終えると1人の執事が俺に向かって大声で意見してきた。

「待ってください!なんで僕が降格なんですか!?それも100位以上降格だなんて!」

「えーっと、君は元764位の方ですね?理由は思い浮かびませんか?」

 ふむ、顔を真っ赤にして叫んでいるが分からないのだろうか?

「全く分かりませんね!そもそも序列1位の忍足さんに言われるのなら分りますがあなたにそんな権利があるのですか!?この前来たばかりのあなたに!」

「おい序列元764位静かにしろ。」

 元764位君がそう言っているとあずみさんがそう言ってきた。

「ですが!「静かにしろというのが聞こえないのか」っ!!」

 それでも反論すると今度は抑揚のないおっかない声であずみさんがそう言ってきた。

「・・・神代、説明してやれ。」

 一旦間を開けるとあずみさんがそう聞いてきた。あずみさんから伝えてもいいが、ここは発見者である俺が言ったほうがいいだろう。

「では説明させていただきます。元764位君・・・この前匿名投稿型の掲示板に九鬼の機密情報出したよね?」

「なっ!」

「・・・」

 元764位君は驚き、あずみさんはただただ黙っている。

「日時は1週間前、ある匿名掲示板に九鬼の執事を名乗る男が愚痴やら仕事内容を投稿しているのが発見されました。幸いただの釣り投稿だと思われたようで周りからは無視されていました。しかしあまりにも的確に仕事内容を話しているので個人的に調べてみると出てきたのは、あるネットカフェのパソコンの端末でした。一応そのネットカフェに出向きその時間そのパソコンを使っていた客について聞いてみると・・・君の名前が出てきたという事ですよ。元764位君?」

「・・・流石の私もネットまでは完全に把握することが難しくってな。神代に手伝ってもらって一度詳しくネット内を調べてみてもらった結果・・・こう言う事だと神代に報告された訳だが、これは事実か?」

「そ、それは・・・で、ですが!プライベートのことについて調べるのはあまりに横暴なのではないのですか!?」

 経緯について話すとそう言い返してきた。

(はぁ、往生際が悪い野郎だ。そこはクビじゃないだけありがたく受け取っておけよ。)

「この話が事実だとするならお前は即刻解雇。もしくは会社との契約を破った者として九鬼で処置をしなければならない。」

「そんな!ただ投稿しただけなのにそんな事許されていいはずがありません!」

(・・・はぁ全く)

「これについては正式に抗議「少し黙れよ赤子未満が」

 割り込むようにそう言うと赤子未満は息を飲んで黙りこくった。

「こんな事は九鬼で働いている者なら誰もが心掛けていることだ。その後調べてみればさらに前から似たような事をやっていたな?仕事はそこそこ出来るようだが、そのような基礎すらできていない赤子未満のゴミのような者は九鬼家には要らぬ。本当なら上にこのことを上に挙げ、強制的解雇する所をこの俺の温情でこの場で留めてやっているんだ。・・・分かったら黙って結果を受け入れろゴミが!!」

「は、はい!」

「聞こえんぞゴミ!返事すらできぬのか!!」

「はい!申し訳ありません!!」

 体を震わせそう言っているのでどうやら分かったようだ。

「・・・では、これにて失礼いたします。」

「・・・手間かけたな神代。」

 すれ違い様にあずみさんがそう言ってきた。

「今度の飯代おごりで手を打ちますよ」

「ふ、期待しておけ。」 

 あずみさんはそう言うと改めて従者達に話し始めた。あとはお任せして大丈夫だろう。そう思い俺は次の予定に向かうことにした。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「えーっと次は・・・序列上位者及び専属の人たちへの情報開示、今度は最上階に行くか。」

 会議室を出た俺はそう思いエレベーターに向かおうとすると、

「神代、少し止まれ。」

 後ろから呼び止められた。まぁ気配を消して近く人なんてあの人だろう。

「・・・なんですか師匠。てか気配消して近づかないでもらえますか?びっくりしちゃいますよ。」

「ふん、その割にはあまり驚いていないようだが?」

「俺に対して気配を消してくる人なんて貴方くらいでしょう?ヒュームさん」

「師匠と呼ばんか!!」

 バァンッと漫画なら字幕が出そうなほどの威圧感を出しながらそう言った。

「そこ拘ります?」

「当然だ。お前は俺が手塩にかけて育てた弟子。つまりお前には俺を師匠と呼ぶ義務がある。」

「まぁ元々そう言ってましたし構いませんが・・・で、要件は何ですか?何も無しに呼び止めたりしないでしょう?」

「ふん、相変わらず可愛げのない弟子だ。それについては言う必要はないだろう?」

「序列764位の失態についてですね。」

「そうだ。」

 まぁどう考えてもバレるよな。何せほぼ俺1人だけで調べられたような内容を九鬼家本部が調べられないわけがないからな。

「それについては既に序列最下位への降格して制裁を下してあります。」

「降格だと?九鬼家に害を及ぼす者には死よりも恐ろしい制裁を下せと教えたはずだが?」

「今の九鬼家は事業拡大中の真っ最中です。そんな時はどうしても人手が不足してしまいます。あの元764位は素行こそ褒められた者ではありませんが、そこは九鬼家の執事。中々事務仕事は出来ようですし何より・・・あの程度の者を九鬼家が扱えないと、そう言うおつもりですか師匠?」

そう言った瞬間に殺気が俺を貫き、俺の体は自然に動いていた。

ドォォォン!!

 お互いの蹴りがぶつかり合い、激しい音と風を起こした。

「・・・ふん、どうやら鍛錬を怠って腑抜けているようでな無いようだな。」

「それ調べるためにいきなり本気で殺しに来ないでくださいよ!」

 そう言うとお互いに殺気を消し、普通の立ち姿に戻った。

「まぁいい。この事は既に揚羽様に報告済みだ。今回のところはお前の早期な対応を考慮して、お前の意見と合わせてこちらでも処置を下す事で決着がついている。だが、次はないと思え。これは明らかにあずみ達若手の部下の育成不足だ。」

「師匠達があずみさんに仕事振りすぎなだけでしょう?」

「あの程度の事が出来なければ九鬼家は任せられん。」

「厳しい事で。」

「お前にも言っているのだぞ神代?」

「ほぼほぼ一ヶ月以上同じ国に定住しない俺がどうやって若手を育成するって言うんですか?」

「そこは考えろ。」

「あまりに横暴!!・・・まぁ元々か。とりあえず最上階行きませんか?情報開示もありますし。」

 そう言うと俺と師匠でエレベーターに向かって歩き出した。

 少しすると先の方に多くの人が見える。多分さっき行われた会議に参加していた若手であろう。

「お、おいあれ!」

 さらに近づいていくと1人の従者がそう言った。すると周りの従者もこちらに気づき、廊下の端により始め廊下の真ん中に道ができた。

(俺らはモーセか!)

 そんなことを思いながら従者達の間を無言で通りエレベーターについた。

「アテンションプリーズ。こちらは九鬼ビル最上階へと向かいま〜〜す。」

「馬鹿をやってないで早く押せ。」

「・・・はい。」

 うちの師匠はとても厳しかった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

最上階に着くと序列上位者達が集まっている部屋に着いた。

「おや師弟で仲の良いことで微笑ましいですな。」

「クラウディオさんお久しぶりです!」

「ええ、久しぶりですね。私の教えた事は忘れてませんね?」

「はい、毎日練習してますので前よりも技量は上がってると思います。」

「それは何より。」

 クラウディオさんには執事の心得や技術なんかを教わった第2の師匠でもあるので、話す時は自然と背筋が伸びてしまう。第1師匠であるヒュームさんはそんなでもないんだがこの違いは一体何のだろう?

「おいクラウディオ。また神代に勝手に指導したな?」

「ほほ、教え甲斐があるものでついやってしまいました。」

「ふん、相変わらずだなクラウディオ。」

「褒め言葉と受け取っておきましょう。」

 (お、お互いの間に目に見えない火花がバチバチしているのがわかる。・・・ここにいると巻き込まれるからそっと脱出しよう)

「おやおや神代さんではなりせんか。お久しぶりですね。」

(あちゃータイミングが悪い時に話しかけられてしまった!)

「は、はい桐山さんお久しぶりです。ゆっくり話したいのですが、ただ今取り込み中でして」

「ん?・・・あぁ、なるほどそう言う事ですか。ではではこの場でどちらを正式な師匠とするか明言してしまえばいいのではないのですかな?」

「ほう。」

「それはそれは。」

(桐山様ー!?何燃え盛っている火にガソリンをぶちまけるようなことを!?)

「でだ。お前はどちらを師として仰ぐつもりだ?もちろん幼いころより体術を教えている俺だよな?」

「いえいえ、執事の様々な事を一から教えた私でございますよね?」

「さあ」

「どちらですかな?」

「・・・え、えーっと」

(どう答えればいいんだよ!?どちらもと言えば多分2人から潰されて、どちらかを言えばそのどちらかに潰される。・・・詰んでいる。俺の人生が詰んでしまっている!くそ!ここで腹を括るしかないのか!?)

俺が一世一代の覚悟を決めようとした時

「・・・ほぅほぅほぅ、少しからかい過ぎてしまいましたかな?」

「ほへ?」

「ふん、こんな事下らん事で争うはずがないだろう。お前が2人の師を持つ不貞を働いているから少しからかってやったにすぎん。」

 2人してそんな事を言い始めた。

(・・・いい歳してお茶目けがあり過ぎでは?)

「さて、からかい終わったところでそろそろ始まるようですね。」

 そう言った揚羽さんが俺達の前に現れた。

(流石はパーフェクト執事、タイミングがバッチリだな。)

「ふはははは!九鬼揚羽、降臨である!!皆ご苦労!今日ここに集まってもらったのは他でもない!我々が日々進めていた『武士道プラン』が遂に実行に移す事となった事を知らせるためである!」

 ざわっ!一瞬揚羽さんの言葉に対して多くの人が反応したが、そこは九鬼従者部隊序列上位者達。すぐに静かになり揚羽さんの話を聞き出した。

「皆も知ってる通り長年九鬼が進めてきた武士道プランだが、日本の川神市を中心として展開していく事となる。その為多くの者が日本勤務になるだろう。詳細は追って伝える。今回はこれまで。ではさらばだ!ふはははは!」

「揚羽様ー!!お待ち下さい!!揚羽様ー!!!」

 そう言うと揚羽さんとついでに小次郎さんも出て行った。

(義経、弁慶、与一、清楚。懐かしいな〜最後に島に行ったのは12、3歳くらいだったかな?みんな元気だといいけど、武士道プランが始まるならもしかして会えるかな?)

「おや、何やら楽しそうな顔をしていますね?」

「はい、昔の友達に会えそうなので少し嬉しくて。」

「ああ、義経様方のことですな。本部が川神に移るので我々も赴くことになるので、きっと会えるでしょう。」

「はい!ありがとうございます!」

(そうなると義経達にも護衛がついたりするのだろうか?だったら俺立候補しようかな?)

「神代、行くぞ。」

 そんな事を考えていると師匠がそんな事を言ってきた。

「行くってどこに?」

「武士道プランが始まるのだ。ならばその前に『掃除』を終わらせておくべきだろう?」

「ああ、前に言ってたやつですね?今から向かいますか?」

「そうだ。この集会が開かれた理由の1つが序列上位者達に暗にそれを知らせるためのものだ。」

「大っぴらに言うわけにはいかない・・って事ですね。」

「まぁそう言う事だ。分かったのなら行くぞ。」

「了解です。じゃあ車回してきますね。」

「何を言ってる?ここは日本だ。陸が続いているのなら走ればいいだろう?」

「・・・え、まじで言ってます?川神までまぁまぁ距離ありますよ!?」

「遅れたら今度の鍛錬量は3倍にしてやる。」

「ひょ!?」

(あ、あの鍛錬の3倍!?普通におっ死ぬわ!!)

「嫌なら追いつけ。」

 そう言うとザッという音と共に師匠が消えた。

「ちょ!ズルくないですか師匠!?」

 そう言いながら俺は必死に師匠を追いかけるのであった。

 

 

 




作者のガラスのハートが割れない&気が乗ってる間は投稿する予定です。
よかったらまた覗きに来てください〜!
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