金髪最強オジさんの弟子   作:ラッコ21号

2 / 6
見ていただきありがとうございます。

補足
主人公の容姿を簡単に説明すると
・九鬼家のような白髪
・血のような赤い眼 です。

他の詳しい情報はそのうち書くと思います。(多分)


お掃除お掃除!

空は雲1つなく晴れ渡れわたっている。

「・・・はぁ、今日も嫌になる程平和だな、おい。」

「ししょーなんか釣れた?」

 そんな俺の気持ちを知ってか知らずか、天使がそんな事を言ってきた。

「釣れてたらいつまでも釣りなんかしてねぇーよ。」

「ししょー使えないなー!」

「うるせぇ!ならお前が釣りやがれ!」

「やだよ。うち、そういう動かないでする事ちょー苦手だし。」

「ったく弟子とは思えねぇやろうだ。なら亜巳が帰ってくるまで我慢しやがれ。」

「やーだ!お腹減った!」

「俺だって減ってるわ!・・・しょうがねぇ辰子起こしてこい。飯奢ってやる。」

「まじで?やったー!辰ねぇ起こしてくる!」

タッタッタッター

「はぁ、今月は亜巳にたかるしかねぇな。・・・あ?」

何かヤバイ気をした奴らが近づいてきてやがるな。

「ししょー!辰ねぇ起こして来たよ!」

「ご飯食べるー」

「・・・天使、辰子構えろ来るぞ。」

「来るって何が・・」 

 そこまで言うと天使は気を感じ取ったのかいつも持ち歩いているゴルフクラブを構えた。

その瞬間2つの影が俺達の前に降り立った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おりゃー!!」

ドドドドザーッ

「はぁ、はぁ、俺の勝ちだな師匠!」

「ふん、貴様の方が0.3秒遅いわ。どうやら鍛錬は3倍のようだな。」

「汚えーぞ師匠!!俺はこの理不尽について断固抗議する!」

「受理はされぬな。」

「くそー!これが現代の格差社会かよ!?パワハラ反対だーー!」

「おいおいなんか俺らを無視して楽しそうだな?」

 そう言われそちらを見ると1人の男性と2人の女性がいた。

「・・・ごほん!えぇー見苦し場面をお見せしてしまい申し訳ありません。あなた方は、釈迦堂様とそのお弟子さん方ですね?」

「そうだけどあんたらは?」

「申し遅れました。私、九鬼家にて従者をしております。神代武命(かみしろ たける)と申します。そしてこちらの人相の悪い金髪の方が九鬼家従者部隊序列0位ヒューム・ヘルシングでございます。」

「どうやら3倍は決定のようだな。」

(元々そうするつもりだっただろう!)

 この後あるであろう地獄が決定していたので少し抵抗をしてみたが逆効果だったようだ。

「神代・・・ってのはあまり聞いたことがねぇが、そっちの爺さんについては知ってるぜ。あの鉄心の爺様と張り合うぐらい強いんだってな?」

「ふん、鉄心などより俺の方が強いがな。」

「はいはい張り合わない。とりあえず仕事しますよ?」

「仕事?まさかまさか俺達は関係ないよな?」

「まさかまさかの貴方達にお話があるんですよ。」

「要は貴様ら街のゴミを掃除しにしたということだ。」

「・・・ほう、ゴミとはそれはまた言ってくるじゃないの?ええ?」

「まぁ九鬼家に害を及ぼす者は全てゴミだとこの金髪おじさんに教えられておりまして。」

「はっ!九鬼家に害なんざ及ぼしてねぇはずだがな?」

「マロード」

「っ!」

(お、やっぱりあの情報はビンゴだったか。)

「何やら心当たりがあるようですね?残念ながらマロードの方には別の者が向かっておりますので、貴方達の計画はもう終わりでございます。」

「・・・流石九鬼家ってことだな。で?それをわざわざ教えてくれる為に来た訳じゃねぇだろ?」

「流石!話がお早い!つまるところ貴方達がこのままの状態でいますと、九鬼家の方々に悪影響を及ぼす可能性がありますので更生プログラムを受けていただきたいのです。えーっと釈迦堂さんは一般の職についていただき、弟子の方々には川神院で、」

 ヒュンッ

 俺がそう話していると俺の顔に向かって釈迦堂さんが拳を振るってきた。

(あーやっぱりこうなったか。避けるのもいいが、ここはある程度対抗した方が言う事聞いてもらえるかもしれないな。)

咄嗟にそう考えると釈迦堂さんの拳を横に逸らす。すると釈迦堂さんは追撃として蹴りを出してくる。

「よっとこしょ!」

「ガッ!」

 蹴りを体を逸らす事で避けた後、空いてる腹部にブローを叩き込んで釈迦堂さんを元々いた位置まで吹き飛ばした。

「・・・結構やるじゃねぇか。」

「先に手を出したのはそちらなのでご理解くださいね。」

「師匠!?テメーよくもやりやがったな!?」

「天使!無闇に突っ込むな!」

 釈迦堂さんの後ろにいた女性がゴルフクラブを振り下ろしてきた。

(ゴルフクラブを叩き折るか?でも大切な物じゃかわいそうだし、気絶だけさせておくか。)

そう結論を出すとゴルフクラブを避け後ろに回ると首元に手刀を落とした。

「きゅ〜」

「おっと危ない危ない。」

気絶させたがそのまま倒れそうだった為受け止める。その瞬間釈迦堂さんが詰めてきた。

「隙だらけだぜ!」

 手の平に浮かんでいる気の玉のようなものを俺にぶつけてきた。

ドドォン!!

 かなり威力のある攻撃で俺は吹き飛ばされてしまったが弟子である女性には当たらないように上手く調整されているようで、俺の代わりに釈迦堂さんが女性を支えていた。

「・・・おいおい、結構本気でやったんだがビクともしてねぇじゃねえか。おじさん・・・傷ついちまうぜ?」

「いえ、かなりびっくりするくらいの威力でした。ただ私がもっと凄まじい威力の攻撃に慣れてるので、このくらいでは怪我すら出来なくなっただけです。」

「言ってくれるね。」

「事実ですので・・・では今度はこちらから参ります!」

 釈迦堂さんにそう伝えると一歩で釈迦堂さんとの間合いを詰め、何度も拳を振るう。

「はっ!舐めないでもらいたいね!これでも川神院元師範代だぜ!この程度『では、もう少しギアを上げましょう!』なっ!」

 その言葉を皮切りに俺は拳のスピードを更に上げた。

「ちっ!くらいな!」

 釈迦堂さんが先ほどの気の玉をもう一度作り、俺に当てようとしてきた。だが2度目も同じ技を出されたらタイミングは完璧に覚えられる。

「ジェノサイドッ!!」

「がっ!!」

 釈迦堂さんの技にタイミングを合わせ、ガラ空きとなった頭部に蹴りを打ち込んだ。

 崩れ落ちていく釈迦堂さん。そのまま片膝をついた・・・かと思われたその瞬間、釈迦堂さんは俺の首元に抜き手を繰り出してきた。完璧なタイミングと見事なまでの油断のさせ方、普通なら直撃するしかない。だが俺は知ってしまっていた、壁を超えたと言われる実力を持った人達はこの程度で倒れる筈がないと言う事を。

 俺は繰り出された抜き手を最小限の動きで避け、伸びたままになっている腕を掴み柔道技の1つである体落としの要領で投げ捨てた。

「ぐっ!・・・よく気づきやがったな坊主。我ながら完璧だと思ったんだがな。」

 釈迦堂さんが地面に転がったままそう言ってきた。

「ええ、確かに素晴らしかったです。ただ私が壁を超えた方々の勝利への貪欲さを知っていたというだけです。」

「はっ!それじゃあ仕方ねぇな!・・・修行を怠ったせいかね。体が思ったように動かねぇな。」

「そうですね。もし、今でも貴方が川神院で修行をしていたなら立場は逆だったかもしれません。」

「かもな。まぁ今回は俺の負けって訳だ。・・・だからこのワイヤー外してくれねぇか?逃げねぇからよ。」

 釈迦堂さんは自分の手首と足首を持ち上げながらそう言った。先程俺が投げ捨てた時に括り付けたものだ。

「そうはいきません。貴方には大人しくしてもらわなければ。」

「つれないね〜。」

 そう言うと釈迦堂さんは諦めたかのように挙げていた腕と足を下ろし大人しくなった。その事を確認した俺は釈迦堂さんから離れて青髪の女性の元に向かった。

「むー天ちゃん虐めちゃ駄目!」

 俺が近づくと青髪の女性が俺に通せんぼをしてきた。理由は明白で奥にいるゴルフクラブを持っていた女性を守る為だろう。

「ご安心下さい。私もこれ以上危害を加えるつもりはございません。それと・・・そちらの女性については申し訳ありません。釈迦堂さん以外の方には危害を加えるつもりありませんでしたが、私の力不足故に気絶させてしまいました。最小限の力で怪我が無いように気を使いましたが、もし怪我などがありましたらこちらの番号に一報してください。全て私が責任を持ちますので」

 そう言って俺は自分の番号が書かれたメモを渡した。この言葉は全て俺の本心である。九鬼家に仇なす者は全てゴミだと教えられているが危害を加えるかは別の話である。釈迦堂さん達は九鬼家に『更生可能』と判断された人達、つまり将来は共に働くかも知れない方達かもしれない訳である。そんな方達を無闇に気付けるのは九鬼家としても損であるし・・・何よりゴミと教えられてるとはいえ女性に一方的に暴力を振るうのは俺があまり好きではないからだ。武人として相対しているなら話は別だが

「・・・天ちゃんに謝ってくれたら許してあげる。」

 青髪の女性は後ろで寝ている女性を見ながらそう言った。

「それで許していただけるのでしたら。」

 そう言うと俺は後ろの女性に近寄りそっと起こした。

「うー・・・うん?」

「お目覚めになりましたか?」

「ッお前ッ!よくもやりやがったな!」

 女性は俺の事に気がつくと拳を振り上げ襲いかかってきた。

 ゴッ!

 キレのあるいいパンチが顎に当たり鈍い音が頭に響く。

「・・・この度は私の不手際により危害を加えてしまい誠に申し訳ありませんでした。」

「はぁはぁ・・・何で避けねぇ!?お前じゃ簡単に避けられたはずだろ!?」

「謝る立場の私が避けるわけにもいきませんので。」

「ちっ本気で殴ったってのにムカつくほど落ち着いてやがって。・・・まぁ一発殴れたからこれでチャラにしてやるよ。」

 ふーんと言う声が聞こえそうなほど不機嫌な顔をしながらそう言った。

「そう言っていただけると助かります。」

 俺は一度頭を下げると師匠の元に戻った。

「・・・少し遊びすぎだ。勝負なら一瞬でかたをつけろ。」

「これは勝負でもなく遊びでもなく仕事です。そして俺の仕事内容はいかに相手に怪我をさせずに納得させるか。・・・仕事としては完璧でしょう?」

「ふん、モノの言いようだけは一人前だな。」

「それ褒めてます?」

「貴様を褒めるなど100年早いわ」

「相変わらず厳しいですね。とりあえずこの場を引き継げば俺達の仕事は一旦終了ですが、他の方の持ち場の手伝いは・・・いりませんね。」

「当然だ。自分に与えられた仕事をこなす事すら出来ない者が従者部隊序列上位に名を連ねられる訳がないからな。」

 師匠は当たり前だと言うようにそう言った。

(何だかんだで皆を信じているのだろうな。全く相変わらずのツンデレだな〜)

「ジェノサイドッ!」

「ごがッ!」

 そんな事を考えているといきなり師匠が蹴ってきた。それもかなり強めに。

「い、いきなり何するんですか!?蹴りの威力が俺じゃなきゃ怪我する強さですよ!?」

「ふっ俺を欺こうなど1000年早いと言う事だ。」

「1000年後は俺死んでると思うんですけど・・・」

「気合で生き残れ」

「それに関しては横暴というより無茶ぶり!」

「俺の弟子ならそれぐらいやってみせろ。・・・む、そろそろ鉄心との時間が迫っているな。神代この場は任せたぞ。」

「了解です。川神院方に向かうんですか?」

「そうだ。何かあれば川神院に来い。」

 そう言うと師匠は跳躍して川神院に飛んで行った。

「・・・さてと、引き継ぎだけしたら俺もちょっと散歩でもしようかな。川神に来るのも数年ぶりだしちょっと楽しみだな。」

 (まぁここに住んだのは1ヶ月ちょっとだけどな。・・・そう言えばあの時遊んだ子は元気にしてるだろうか?九鬼家に支援してもらったから悪いようにはなってないと思うが)

「気になる事は多いけど今はともかく電話電話。」

そう言うと俺は引き継ぎの人員を送ってもらう為に電話をかけた。

 

 

 

 




何とか書けた・・・私は続きが書けるのでしょうか?
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。