小説って書くの難しいですね。
釈迦堂さんの拘束を引き継いだ後、俺は少し歩いて川神市内をフラフラ散歩していた。普段からシャキッとして無いといけないのでこういう何でも無い時間は何も考えずに歩くのが好きだからだ。
「・・・しかし都市開発が進んではいるが、昔とあまり変わってないなここら辺は。」
そう言いながら俺は河川敷や街並みを見渡した。
「昔遊び場にしてた河川敷に、走り回った商店街に住宅街、何もかもが懐かしい・・・そしてこの変態橋もある意味で懐かしい。」
思い出に浸りながら歩いているとこの川神の名所と呼んでいいか悩みどころである通称"変態橋"についた。
「世界中色々回ったがこんなにもクレイジーとしか言えない場所はここしかないからな。さてさて本日の変態ラインナップは、片足だけ靴下を履きもう片方を手にはめている方と典型的な女王様プレイ中の男と、今にも女学生に襲い掛かろうとしているコートの男・・・あれはアウトだわ。」
そう判断するとコートの男に速攻で近づきコートにかかっている手を掴んだ。
「申し訳ありませんが、それは流石に見過ごせませんのでやめていただきますか。」
手を掴みながら優しめにそう言った。
「な、何だね君は!?わ、私はただこの子達と仲良くなろうとしただけだぞ!手を離したまえ!」
そう言って振り解こうと手を振り始めたのでその手を交差させ、体を捕縛用に使っているワイヤーで縛り上げそして騒ぐであろう口にもガムテープを貼った。
「む?むー!?」
何が起こったのか分からないのか怒り半分困惑半分と言った表情で騒いでいる。体を動かす事は出来ないのに顔だけで騒がしいとは流石変態橋に出没するだけはある。
俺は若干変態に感心しながら警察に携帯で電話を終えると
「あの〜先程は助けていただいてありがとうございました!私〜本当に怖くて怖くて!あっ私、小笠原千花って言います!」
「私は甘粕真与って言います!助けてくださってありがとうございました!」
すると2人の女性がお礼を言ってきた。
(この2人はこの変態に襲われてた被害者か。えーっと背が高い方が小笠原千花さんで背が控えめの方が甘粕真与さんだな。)
「これはこれはご丁寧なお礼ありがとうございます。私の名は神代 武命と申します。お二人ともお怪我などはございませんでしたか?」
「はい!お陰様で無傷です!・・・あの〜よろしければお礼にお茶でもしませんか?」
「いえいえ、そのようなお礼をいただくような事はしていませんよ。それに申し訳ない事に予定が詰まってしまってしますので。」
「え〜でも、ちょっとだけでも・・・」
「千花ちゃん!助けてもらった人を困らせちゃいけません!」
「も〜分かったわよ。」
「仲がよろしいんですね?」
「はい!私と千花ちゃんは仲良しさんです!」
俺がそう聞くと甘粕さんはとても嬉しそうな笑顔でそう言った。
「もう、恥ずかしいじゃない真与」
小笠原さんもそう言いながらどこか嬉しそうに口を緩めている。
(友達、いや親友というやつか。義経達はどちらかというと妹や弟のようなものだし友達か・・・っと、らしくもない事を考えそうになったな。さてさて遠くの方でパトカーの音が聞こえてきたから、そろそろ行くか。)
「それでは私はこれにて。そろそろ警察の方がいらっしゃると思いますので申し訳ありませんが状況説明をお願いいたします。」
「任せて下さい!」
「良い返事ですね。それではよろしくお願いします。ではっ!」
そう言うと俺はその場から飛び上がり1度近くのビルの屋上に着地した。
(えーっと今の時間は・・・そろそろ戻った方が良さそうだな。さてと師匠はどこにいるかな?)
そう考えると目を閉じ、自分の周辺の気を探った。
(強い気が近くに1体、これは釈迦堂さんかな?そして所々に強い気がいる。流石川神と言ったところかな?でも師匠にしては弱い。ここら辺で一番強い気があるところは・・・川神院に数人の強い気が集まってるな。でも集まりすぎて師匠かどうか分からないな。)
「仕方ない。実際に行ってみるか。」
そう言うと俺は川神院に向かいはじめた。
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「コレ!百やめんか!」
「でもよジジイ!こんな強そうな奴と戦える機会なんてそうそう無いんだぞ!私も、もうストレスで破裂しそうなくらい溜まってんだぞ!」
「ふん、所詮は教育が行き届いてない赤子か。いいだろう、俺自らの手で強者とはなんたるかを教えてやろう。」
「ええい!ヒュームもやめんか!」
「鉄心、元はと言えばお前がこの赤子に指導しなかった事が原因だ。俺は今からお前の代わりにこの赤子に指導してやるんだ。むしろお前は俺に感謝するべきだと思うが?」
「た、確かにそうじゃが・・・」
「おいジジイ!何でもいいから早く戦わせてくれよ!」
「ええい!だからやめんか!」
「私はそう言われて今まで何度も我慢した。でも今回だけは駄目だ!我慢できない!」
「ふ、まさに躾のなってない狂犬だな。」
「その挑発には喜んで乗らせてもらう!じゃあまずは私から行かせてもらッ!?」
「・・・強い気の持ち主じゃな。」
「・・・ふ、来たか。」
「来たか、じゃないですよ師匠。時間もギリギリですし、そんなに気を高めちゃって川神院壊す気ですか?」
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(『急募』状況説明求む!!何か師匠迎えに来たら同い年くらいの女性と師匠が気を高めて今にも戦い出しそうなんですが!?)
「鉄心、貴様でも流石に覚えているだろう。数年前に顔を見せた弟子だ。」
「おお!あの時の子か!久しぶりじゃの。」
そう言われて声のする方を見ると白い髭生やしたご老人がいた。
「鉄心さんお久しぶりです。前にあった時と変わらずお元気そうで何よりです。」
「相変わらず礼儀正しい子じゃな。うちの百とは大違いだの。」
「それはどう言う意味だジジイ。」
「自分の胸に手を当てて聞いているんじゃな。」
「・・・分からないな!」
「はぁ〜〜〜」
鉄心さんが長いため息をついている。
(鉄心さんと親しげなこの女性・・・)
「・・・鉄心さん、そちらの女性はもしかして。」
「おお、確か前に来た時は会わなかったの。ワシの孫の川神百代じゃ。百、挨拶せんか。」
「川神百代だ。お前も強そうだな。一丁戦ってみないか?」
「コレッ百!」
「はは、元気のあるお孫さんですね。」
「恥ずかしい限りじゃ。」
「うるさいぞジジイ。それで戦ってくれるのか!?」
「申し訳ありませんが時間がありませんので」
「な、ちょ、ちょっとだけでいいから。先っちょだけ先っちょだけ!」
「女性が何を言ってるんですか。それと申し訳ありませんが今日は速やかに「良いではないか。」・・・師匠?」
「お前の言う通り時間はないが・・・一撃程度受ける時間ならあるだろう?」
「・・・まぁそれぐらいなら。」
「ッ!本当か!」
「ああ、こいつに対して今この場で出せる全力をぶつけてこい。」
「師匠、無責任にそう言う事言わないでもらえますか?」
(ったく、相変わらず師匠は師匠だな。はぁ〜気は乗らないけど仕方ないか。)
「すぅ〜はぁ〜〜・・・では、いつでもどうぞ。」
深呼吸をして気持ちを入れ替えて、構えをとった。
「ッ!たまらない闘気だ!では遠慮なく行かせてもらうぞッ!!」
そう言うと百代さんは一足で俺の近くまで近づき左手を肩の位置、右手を腰の位置に構えた。
(正拳突きか。・・・ならば!)
こちらも百代さんと同じ正拳突きの構えをとった。
「ッ!面白い、受けれるものなら受けてみろッ!”川神流 無双正拳突き”!!」
凄まじい音をたてながら百代さんの拳が迫ってくる。
(流石鉄心さんの孫だ。この正拳突きの威力をみるに、実力は確実に壁越えだな。ならば俺も本気でやらなければならないな。)
「すぅぅぅー・・・シィィ!!」
腰を沈め深く構えた状態で、迫ってきている拳目掛けて自分の拳をぶつけた。
弾けるような音と共に俺たちの周りの空気が震え、しばらくすると収まった。
「・・・はは!」
お互いがお互いをしばらく静観していたが突然百代さんが笑った。
(・・・この目は見たことがある。この目は戦いを楽しみを見いだしている奴の目だ。そう言う奴は総じて強く・・・総じて危うい。)
そんな事を考えていると百代さんが拳を振り上げた。
(こうなった奴は言ったところで聞かないだろうから。実力行使で黙らせるしかないな。)
俺がそう思った瞬間。
「顕現の四 毘沙門天!!」
ドォォォン!俺の目の前にいた百代さんが何かに押しつぶされた。何かと思い辺りを見渡すと鉄心さんの後ろに仏像のような形をした気が出ていた。
「あれは?」
「あれは鉄心の得意技の1つ毘沙門天だ。自らの気を形作り殴ると言うシンプル故に強力な技だ。まぁ俺のジェノサイドよりは劣るがな。」
「相変わらずの自信ですね。」
「事実だからな。」
「うひょー天井知らずの自信だー!」
「ふん・・・それよりあの赤子と拳を交わしてどう思った?」
「あーやっぱり百代さんの危うさには気付いてました?」
「初めに会った時からな。今は昔と比べればまだマシだがな。」
「今のでマシですか。怖い怖い。」
そう言いながら物理的に沈んでいる百代さんを見た。気絶はしているようだがキズは1つもない。
(かなり頑丈なのか?いやでも気絶するほどの威力で無傷は流石に・・・まさか)
「師匠まさか百代さんは・・・」
「気づいたかそうだ。こいつは俺かお前が狩るべき対象だ。」
「・・・不死身ですか。」
「正確には瞬間再生だがな。自らの気を消費する事で瞬間的に体を再生する。まぁ一般人から見れば不死身の化け物と大差ないがな。」
「・・・そうですか。」
(これは思った以上に要注意かもしれないな。)
「すまんの〜百代の歯止めが効かなくなってしまったからつい癖で手が出てしもうての〜怪我はないかの?」
「ご心配ありがとうございます。怪我はないのでご安心ください。」
「それは良かった。」
「っとそろそろ本当に時間がやばいな。鉄心さん申し訳ありませんが我々はそろそろお暇させていただきます。」
「おお、そうじゃったの。今度来た時は茶でも出すからまた来なさい。」
「是非に。」
「鉄心、孫の教育を怠るなよ。」
「・・・分かっとるわい。それがワシの最後の仕事じゃからのぅ。」
「・・・分かってればいい。正しい道に導いてやれ。」
「言われるまでもないわい!それにしても変わったのうヒューム。昔は他人のことなぞ路傍の石程度にしか見てなかっただろうに、弟子のおかげかのう。」
「・・・ふん、行くぞ神代、」
バンッ「痛ッ!訳がわからず師匠に殴られたんですが!?」
「気にするな。」
「流石に気にするわ!って!ちょっと置いてかないでくださいよ師匠!!」
俺が話していると師匠が川神院から出て行ってしまったので急いで追いかけた。
「・・・本当に、変わったのぅ。」
師匠を追いかけようと走り出した時、何だか嬉しそうな声が聞こえた気がしたが、師匠あまりに遠くにいたので追いかけるの事に意識が向いてしまったので確認する事はできなかった。
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「師匠、置いてくなんてあんまりですよ〜。」
あの後とてつもないスピードの師匠に追いつく為に久しぶりに本気で走ったが追い付かず、九鬼に着いてやっと師匠と話すことができた。
「遅い方が悪いだろう?悪いと思うならばやる事は一つだな。ほらやってみろ。」
「何故か立場が逆転してる!?まさか世界線が!?」
「馬鹿な事を言うな馬鹿が。」
「何で!何でそんなに辛辣なの!?」
(今日の師匠は何故かご機嫌斜めだ。理由・・・分からんな。今度一緒に肉でも食えば機嫌治るだろう・・・あ、前から歩いてきてるのは)
「ハッハッハッ!相変わらず仲がいいのう!」
「これは!お久しぶりです揚羽様!」
九鬼揚羽様。俺が仕える九鬼家の長女で昔からお世話になってる人で、強く美しい女性だ。
「うむ!久しぶりだな武命!変わらずヒュームにはしごかれておるか?」
「・・・鬼のように!」
「ハッハッハ!それは何よりだ。っと、久しぶりの再会だから少し世間話もしたいが急ぎお前に頼みたいことがあってな。頼まれてくれるか?」
「何なりと。」
「すまんな。実はな武士道プランの本格化に伴いあのメンバーを本社に招く事になったから迎えに行ってもらいたい。」
「あのメンバー・・・もしかして」
「そうだ。お主の旧友達、義経、弁慶、与一、清楚達のことだ。」
ご覧頂きありがとうございました。
コメント、お気に入りしてくれた方々ありがとうございました。とても励みになります。
お暇だったらでいいので次回もよければ待っててください。