金髪最強オジさんの弟子   作:ラッコ21号

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入学

おっほん!・・・さて今日は集まったのは他でもない。分かってる者もいるじゃろうが昨日より発表された『武士道プラン』に関係する話じゃ。」

 

「おーい大和、武士道プランって何だ?」

 

「昨日の夜からニュースでやってただろ?ガクトは何で知らないんだ?・・・武士道プランは現在の人材難を歴史上の偉人のクローンを使って解決することを目的とした九鬼の一大プロジェクトだ。これくらいは常識として知っておけよ。」

 

「歴史上の偉人ってことは・・・美人の有名人とかか!?」

 

「残念だけど発表された偉人は『源義経』『武蔵坊弁慶』『那須与一』とあと1人はまた後日って話だけど聞いた限りは男の偉人ばかりだったね」

 

「なんだよ〜野郎の偉人ばかりかよ。あ〜、一気にテンション下がったわ」

 

 モロに告げられるとガクトは側から見ても分かるほどテンションが下がっているが、どうでもいい内容なのでほっておこう。それにそろそろ話を聞かないと喝を入れられるからな。

 

「というわけで九鬼家がはじめた武士道プランじゃが、その試験運転として川神学園が選ばれたわけじゃ。今日はその武士道プランに関係する者たちが転校するでの、そのお披露目を兼ねた集会ということじゃ。では、入ってきなさい!」

 

 学長がそういうと数人の人影が現れ、俺たちの前に一列に並んだ。顔を見ると美少女や明らかに学生の年齢じゃなさそうな人がいるが、それよりもなぜか1人の男が気になった。白い髪に赤い眼、執事のような服に身を包んだ俺たちと同じ歳くらいの男。

 

「えーでは、わしに近い順に自己紹介をしなさい」

 

「義経は源義経という!島から出てきて分からないことだらけだが、仲良くしてくれると嬉しい!」

 

 学園長の一言で源義経から順に自己紹介していき、最後に俺が気になっていた男が自己紹介を始めた。

 

「皆様、お初にお目にかかります。私の名前は神代武命と申します。先程紹介されましたヒュームヘルシングと同様、九鬼家従者部隊に名を連ねる者です。以後お見知りおきを。」

 

 そういうとその男は絵になるようなお辞儀をした。

 

“あのひとかっこよくない!!?”

“あの男・・中々出来る”

“うほっ!イケメン!”

 

 そんな事をあの男がすれば女子が黙ってないだろう。実際今も周りの女子達が騒いでいるしな。あと今ゴリラいなかったか?

 

「静粛にッッ!!!・・・全く元気なのは良いが静かにしなさい。それとあと1人いるはずなんじゃが「それについては皆さま方、あちらをご覧ください」

 

 学園長の言葉に答えるようにあの男・・神代が校門側を示しながらそういうと皆つられるようにそちらを向いた。そこにいたのは

 

「ハッハッハ!!九鬼紋白、降臨である!!」

 

 多くの大人が四つん這いなっている上を歩く幼女の姿だった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

先程の朝礼が終わり、転入生達は一旦職員室に集められると学校生活についての簡単な説明をされ、それぞれの教室に移動することとなった。

 

「神代、お前のクラスはFクラスになる。さらに言うならお前はこの学園に通ってる間は護衛を義務ではなく目標にする。・・・と言う命令が来てるわけだ。」

 

 移動していると師匠からそんな事を言われた。

 

「いや、聞いてないんですがそんな話」

 

「帝様からの直々のご命令だ。断ると言う選択肢は存在しないぞ。」

 

「帝様から?」

 

 普段あまり直接命令などしない帝様が、俺に対して命令したと・・・何か思惑があると言うことか?

 

「ふっ己に課された命令すら把握してないとは、従者失格だな神代。」

 

「元はと言えば昨日の夜にいきなり言ってきた師匠の報連相が出来てないのが問題では?」

 

「己のミスを他人に擦りつけるとは・・・師匠として恥ずかしいぞ。」

 

「よく抜け抜けと言えますね師匠。」

 

「まあまあ、2人共無事に入学出来てよかったじゃあないか。義経はこれから会う同級生達との交流が楽しみだ!」

 

 などと師匠に対して抗議していると義経がそう言ってきた。

 

「それは良かったです義経殿。皆さんには我々からの指令がない場合は普通の学生として過ごしていただきたいですので、他の学生の皆さんと仲良くしていただくと、我々としても助かります。」

 

「ふん、どうでもいいけど早く進んでくれない?邪魔なんだけど。」

 

 俺たちが話していると弁慶がそう言ってきた。

 

「弁慶・・」

 

「申し訳ありません。それでは他の皆さんも待たせていますので少し急ぐと致しましょう。」

 

 弁慶に促され俺たちは歩くスピードを早める。しばらくすると自分達の教室の前に着いた。

 

「神代、ここでお前とは別れるがくれぐれも九鬼家の品位を下げるような行いは避けろ。」

 

「言われなくてもそうしますよ師匠。それでは義経殿、弁慶殿、与一殿、清楚殿・・・それと師匠、良い学校生活が送れますようサポートさせていただきますので、いつでもお声がけ下さい。それではまた後でお会いしましょう。」

 

「うむ!また後でだタケ兄!」

 

「・・・ふん」

 

「あぁ、心配はいらないだろうが兄貴も学校生活を楽しめよ。じゃあまた後で。」

 

「うん!武命君もいっぱい学校生活を楽しんでね!また後で!」

 

「ふん、お前に言われるまでもなく完璧にサポートしてやろう。・・・それと神代」

 

「はい?」

 

「紋白様がお前と会いたがっていたぞ。一通りのことが落ち着いたら一度顔を見せに行け。」

 

「あー・・・了解致しました。」

 

「では我々は行く。せいぜい頑張れよ。」

 

 そう言うと師匠を先頭にSクラスの方へと進んでいった。

 

「・・・さてと、俺は担任の先生殿が来るまで待機だったな。」

 

 異例の大量編入のせいで先生方もバタバタしているようで少し待ち時間が発生しているようだ。

 

「・・・しかし俺だけ違うクラスの編入に、帝様からの命令。何が裏で起こってるのか?」

 

 九鬼家なら外聞がよろしくないが、1人程度のクラスの調整も可能なはず。未然の脅威に対して準備するなら俺もSクラスに編入した方が確実だ。

 

「まぁ、師匠だけでも大丈夫と判断したのかね?あずみさんも同じクラスの筈だし。となると俺がFクラスなのに意味がある筈なんだが、他のクラスの脅威チョックとかか?・・・駄目だな〜分からん。クラウスさんに叱咤されちまう。」

 

 そこから俺は少し現状について考えることにした。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 考え出してからしばらくすると自分に向かってくる歩いてくる気配に気がついた。

 

「Fクラス担任の小島梅子殿ですね。初めまして、神代武命と申します。以後お見知り置きを。」

 

「ああ、話は聞いてるぞ神代。それと私のことは小島先生と呼べ。」

 

「了解致しました小島先生。」

 

「宜しい!では、早速だが自己紹介をしてもらう。私の後ろについて教室に入ってこい。」

 

 俺は小島先生が扉を開けると一緒に入り教団の前に立った。

 

『ねぇ朝のイケメンじゃない!やったー!!うちのクラスに来たんだ!』

 

『てかチョーイケメンじゃん!』

 

『ちっ、またスイーツ共が騒がしいな。』

 

『・・・』

 

 反応は様々ではある。俺に対して敵意を持っている者もいれば、好意的な者もいるようであるが、殺意などの危険な視線や気配は今のところ感じていない・・・ん、あの子は

 

「それじゃあ神代自己紹介しろ。」

 

「はい。皆さん初めまして、九鬼家従者部隊所属、神代武命です。以後お見知り置きを」

 

 いつものように会釈をしながら挨拶を行うと拍手をもらえた。

 

「よし、それじゃあ神代の席は・・」

 

「先生!」

 

 小島先生が俺の席を決めようとすると赤髪の女性が元気よく手を上げた。

 

「なんだ川神。」

 

「川神?」

 

「先生!私、武命君と決闘をしたいです!」

 

 




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