宇宙に輝くウルトラの星   作:貴司崎

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今回も日記形式です。


続・アークの日記

 △月◎日

 

 今日は士官学校で縮小化・変身などの肉体変化の技術を訓練した。特に人化変身は宇宙警備隊員にとって必須スキルだからな、どうにか習得出来て良かったよ。

 ……ウルトラ族の姿はこの宇宙においてある種“宇宙警備隊の平和の象徴”とも言える良くも悪くも目立つ姿だから、別の惑星で目立たずに行動する必要がある任務の為にはヒューマノイドタイプへの変身が出来ないと目立ってしょうがないのだとか。

 ちなみにヒューマノイドタイプへの変身を真っ先に覚えさせられるのはこの宇宙で最も数の多いポピュラーな種族(耳が長い・ツノがある程度の特徴がある種族も含む)であるからと、ウルトラ族が元々ヒューマノイドタイプから進化した種族である所為か他の種族と比べても変身しやすいからである。

 

 俺はどうにか人間レベルへの肉体サイズの縮小化も長時間維持出来るレベルで習得出来た。肉体のサイズの変化は慣れていないと身体に負担が掛かって短時間しか維持出来ないから、ただ変化させるだけでなく実用レベルで使うには長時間変化し続ける技術が必要なのだ。

 慣れて来て肉体に負担が掛からなくなれば巨大化時と比べてエネルギー消費を少なく行動出来る様にもなるし、宇宙警備隊に於ける他星系での長時間活動に於いて有用な技術なのだとの事。

 流石にセブンさんの様なミクロレベルでの縮小化や、親父の知り合いのセブン21さんみたいな様々な種族への変身スキルなどはまだ習得出来ていないが……そこは今後も要練習だろう。

 

 まあ、肉体変化はそれなりに難易度の高い技術で以外と適正に差があるから、同期生の中ではゴリアテとかは結構苦戦している様だったな。俺は幸い肉体変化に対する適正がかなり高かった(タイプチェンジが出来るから?)ので割とあっさり習得出来たが。

 後、以外にも肉体変化の適正が同期の中で高かったのはメビウスであり、一度映像で見ただけのヒューマノイドタイプに寸分違わず変身したりもしていたな。教官には選択授業で特殊な肉体変化の技術習得を勧められていたし。

 その手の特殊技能を習得していると警備隊内でも重宝されるらしいし、本人も真面目で勤勉な性格だから乗り気だったな。ミクロ化や肉体の電子化とか習得したいと言っていたし、俺もそっちの選択授業受けようかな? 

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

 ×月◯日

 

 今日は久しぶりに家に帰ってきた親父とゆっくり話をした。何でも地球での任務を終えた80先輩がウルトラの星に帰還し、さらに地球に現れ続けていた怪獣達の動向が小康状態になってひとまずの平和が訪れたので漸く時間が出来たとの事。

 まあ、その際に何故かユリアン王女が地球に向かうとか言うハプニングがあったため、王家を始めとする関係各所との話合いが色々大変だったとか……と言うか、何で王族が“宇宙の魔境”地球に行く羽目になったのだろうか? 

 

 その辺りの事を親父に聞いてみると、何でもユリアン王女の乗る王族用宇宙船──現在のウルトラの星にある数少ない個人用宇宙船で、王族の移動時に身を守る為の物──がガルタン大王一派に襲われたらしい。

 本来なら護衛に守られつつ宇宙船に備わっていた緊急テレポート機能でウルトラの星に退避する筈だったのだが、そこでガルタン大王一派に地球にいる80先輩が狙われていると知った王女はテレポートの行き先を地球に変更して彼にその事を伝えに行ったとの事。

 ……うん、確かに必要な事なのかもしれないけど、王族が自分でやる事でも無いよねそれ。

 

 詳しく話を聞くとどうやらユリアン王女と80先輩はウルトラの星に居た頃からの友人で、その窮地を聞いて居ても立っても居られなくなったのだとか……ラブコメ的なあれかな? (邪推)

 まあ、最終的には80先輩が無事に王女をウルトラの星に連れ帰って来たので一安心といった所なのだとか。この一件で80先輩は王族からの覚えも良くなったらしく、ウルトラ兄弟の一員として問題無く認められた様だ。

 他にもお転婆だったユリアン王女も地球での経験によって成長したのか、ウルトラの星に帰ってからは銀十字軍に入って精力的に活動している事も高い評価に繋がっていると言う。

 

 後、地球の怪獣については小康状態になったものの未だに地球を狙う宇宙人はまだ居るらしいので、そこは地球圏の外縁部で親父を始めとするウルトラ兄弟が交代で警備を続ける事で対処するのだとか。

 親父曰く、彼等地球人が自分達で宇宙に出てウルトラマンの庇護を必要としなくなるまでの話らしいが、そうなる日が来るのを祈るばかりである(宇宙警備隊の仕事量的に)

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

 ◆月▶︎日

 

 今日も今日とて士官学校で訓練の日々である。最近は専門授業での特殊技能の習得などもカリキュラムに入ってきたから、ますますきつくなって来てるんだよな。

 ちなみに俺の選択授業は適正があったものの中で肉体変化系のミクロ化や電子情報化、移動技能系のテレポート、特殊エネルギー運用系の冷気操作や浄化技、武術系の剣術、治療技術系の治癒能力とかをやって行く予定である。

 

 ……うん、こうして見るとやっぱり多いな。俺は他の同期と比べて実技で覚える内容が少ないから、その分だけ特殊技能を学ぶ事を増やしてみないかと教官に言われたからこれだけ予定に入れて見たんだが……。

 まあ、まだ予定であって本格的に決まった訳でもないし、冷気操作とかいくつかの技術は既に(リバーススタイルで)習得しているものもあるし何とかなるだろう。

 

 後、他の同期生の選択授業はメビウスが前にも言っていた肉体変化系、ゴリアテが武術系、フォルトが情報処理系を受ける予定らしい。他にも変わった所で記憶操作の技術を習うアムールとか、特殊な技術を覚えようとしている同期もいたな。

 さて、これから士官学校のカリキュラムも佳境だし頑張っていこうか! 

 

 

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 ◆月◯日

 

 今日から本格的に選択授業が始まった。やっぱりちょっと授業の選択数が多かったかな? ……ま、まあ、大丈夫大丈夫。まだ始まったばかりだし。

 

 

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 ◯月▲日

 

 うごご……覚える内容が沢山あるからやる事が、やる事が多い……。

 

 

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 ◼️月◇日

 

 ……かゆ……うま……。

 

 

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 □月△日

 

 今日は久しぶりにまともな内容の日記を書こうと思う……選択授業の方もいくつかの技術を覚えたお陰でようやくひと段落したからな。やっぱりもうちょっと計画的にやった方が良かったかねぇ。

 とりあえず習得出来たのは冷気操作(シルバースタイル時)とテレポートとミクロ化と電子情報化と言った所。他は剣術はこのまま地道に続けていくタイプの技術だから問題無いとして、浄化技と治療技はちょっと手間取っているな。

 

 治療技は医療系の知識が必要だからそっちの習得に手間取っている感じだな……とは言え、士官学校で習える治療技術はあくまで応急処置レベルで流石に銀十字軍直下の専門学校程の内容じゃ無いから、このまま勉強を続けていけば何とかなりそうだけどね。

 技としては簡単に傷の回復光線とかを習得出来たし、後は知識を身につけるだけって感じだ。

 

 ……問題はもう片方の浄化技なんだよな。これはマイナスエネルギーなどの負のエネルギーを自身が作り出した正のエネルギーで中和・相殺する技法なのだが、ウルトラの星でもこれが出来る適正を持つ者はごく少数であり師事出来る者がほとんどいないのだ。

 まあ、選択授業に入っている以上は当然教官の中にはこれが出来る人もいるので俺もその人に習っているのだが、浄化技の実演にはマイナスエネルギーなどの負のエネルギーが必要だと言うのがネックになっている……簡単に言うと実演が難しいのだ。

 

 詳しく解説すると、光の国ではプラズマスパークの影響や国民の性格が皆善性であるなどの理由から、その手の負のエネルギーが非常に貯まりづらいのである……それ自体はいい事なのだが浄化技の指導の際に必要となる程々のマイナスエネルギーとかも全く無いので、実際に浄化技を使う所を見せる機会を得るのが難しくなっているのだ。

 なので、実演にはウルトラの星をそれなりに離れる必要があり、そのマイナスエネルギーが溜まる場所は基本危険地帯である為に色々と手続きを踏まなければならないのもネックになってるしな。

 

 教官曰く『浄化技はそれでしか倒せない相手に対処したり、そういった連中に取り憑かれた者を助ける事にも使えるから覚えておくと良い』という事らしいし頑張ろう。

 ……宇宙科学技術局が訓練・研究用に『マイナスエネルギー発生装置』とか作ろうとした事もあったらしいが、危険すぎるという理由で中止になったらしいし、そのぐらい厄介なモノであるマイナスエネルギーに対抗出来る技だからな。

 

 

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 △月▼日

 

 今日は驚愕のニュースが飛び込んで来た! ……なんとウルトラ兄弟の内の四人──ウルトラマンさん、セブンさん、ジャックさん、エースさんが地球圏で復活したヤプールと交戦して、どうにか相手を地球の一角に封印したものの自分達も戦う力を失ってしまったという話だ! 

 戦う力を失った彼等はヤプールの封印を見張る意味もあって、そのまま地球人として地球に留まる事になったらしい……最近は大人しくなっていたと思ったが、相変わらず地球圏は地獄だぜ……。

 

 このニュースのお陰で士官学校も大騒ぎ、特にウルトラ兄弟の大ファンであるメビウスは──何故か以外と冷静だったりした……何でも、これまで俺からウルトラ兄弟に纏わる衝撃情報を聞き続けていたから慣れたのだとか。

 まあ、無関心という訳でもなく『ウルトラ兄弟ならきっと大丈夫』という信頼故の反応みたいだけど。むしろウルトラ兄弟にそこまでさせた地球への興味が強まったと言ってたし、いつか地球に行ってみたいとも話してたな。

 

 問題はウルトラ兄弟が四人も抜けた宇宙警備隊の人員事情なんだが、そこは地球での休暇が終わった(強制)タロウさんが代わりにウルトラの星へ帰還する事でカバーするのだとか。

 まあ、地球での怪獣頻出期が終わってからは(比較的)宇宙でも大きな問題が起きていないのでどうにかなるだろうとの事……ただ、親父は今のうちに宇宙警備隊の戦力を拡充して起きたいと考えているっぽいので、おそらく一種の小康状態では無いかと思うのだが。

 ……これが邪推である事を祈るばかりである。

 

 

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 △月△日

 

 今日は驚愕のニュースが飛び込んで来た(2回目)! ……なんと、ウルトラの星に帰還したタロウさんが俺達が居る士官学校の教官を務める事になったのだ!

 これに同期生達(特にメビウス)は大興奮、教室は一時阿鼻叫喚の騒ぎとなったのだ……俺? 俺は家の自主訓練で何度か組手をした事とかあるし今更だな。

 

 まあ、タロウさんには宇宙警備隊の仕事とかもあるので非常勤講師みたいな感じで、授業内容は主に応用的な戦闘技能や組手メインで訓練生の更なるステップアップを目指す方向性で行くとカラレス教官は言っていた……つまりウルトラ兄弟式の何時もの実戦形式訓練ですね。今まで散々やらされたので分かります(震え声)。

 

 後、タロウさんが帰って来た以上はトレギアさんも元気になってそうだし、今度久しぶりに宇宙科学技術局に行ってみるのも良いかもな。

 

 

 ──────◇◇◇──────

 

 

 △月◀︎日

 

 俺にだけ模擬戦開始に初手スワローキックは酷いと思う……いや、アークなら大丈夫だと思ったとか言われても。

 

 

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 □月◯日

 

 ウルトラダイナマイトとか貴方みたいなウルトラ心臓が無いとただの自爆ですよね? ……え? この技に使われている体内でのエネルギーの収束技術とかは意外と応用が利く? いやそうかも知れないけど……こらメビウス、お前も最後まで使おうとするんじゃない。再生出来ないだろお前。

 

 

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 □月▼日

 

 だからメビウス、ウルトラオーバーラッピングとか言う合体技は受け手に貴方のウルトラホーンみたいなエネルギー増幅制御器官があって、合体する側もウルトラ兄弟クラスの実力が無いとまず無理な技だから。

 つまり、今の俺達じゃ無理だから『ちょっと合体してみよう!』とか言うんじゃない。

 

 

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 ◉月◎日

 

 ちなみに今まで色々書いて来たが、授業中のタロウ教官の指導は各々の戦闘時に於ける欠点を指摘したり、それぞれの長所をより伸ばす様なアドバイスをしてくれるなど非常にためになる内容が多い。

 ……何でも地球に居た際にボクシングジムのトレーナーとかをやって居た事があるらしく、その経験を活かして教えているのだとか。

 

 ただ、やる気があって見込みのある者(俺やメビウスなど同期の何人か)には自分が使う技術を積極的に教えようとしているだけなのだ……まあ、その技術も(習得難易度を除けば)有用なものばかりなので、俺達も相応に強くなっては居るのだが。

 ……ただやっぱり、ウルトラホーンやウルトラ心臓などの先天的資質がある事が前提の技ばかりだから覚えるのが厳しいと思うんだが、何か理由があるのか?




あとがき・各種設定解説

アーク:着実にステップアップ中
・結構色々な技術をそこそこの精度で使える万能型になって来ている。

浄化技:ニュージェネ必須スキル
・原作でもゼロが使っていたので光の国でも教えられている設定。
・ただ、光の国系ウルトラマンに浄化技の適正を持つ者が少ない為、そこまで普及してはいない感じ。

タロウ:ようやく教官に就任
・見込みの有りそうな者に厳しくしているのは“とある理由”があるかららしい。

メビウス:タロウ教官に積極的に師事している
・その溢れるやる気から実戦で使えるかはともかくタロウの技をいくつか習得した。


読了ありがとうございました。
これからも時間を一気に進めたい時とかは日記形式にすると思います。次は普通の形式に戻す予定です。
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