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皇帝近衛機 クリムゾンロベルガー 登場
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「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァッ!!!」
『皇テッ、命レッ、攻ゲッ、破カッ!?』
『◼️◼️◼️◼️ー! ◼️◼️◼️◼️ー!!!』
惑星ヤオトリの救援にやって来た宇宙警備隊員アークはそんな声を出しながら、セブンガーが羽交い締めにする事で身動きが取れないでいる【クリムゾンロベルガー】へ一発一発が強烈な連続パンチを見舞っていた。
……だが、それでもクリムゾンロベルガーの強化装甲には中々ダメージが与えられず、ならばとアークを腕のブレスに付いたクリスタルを回転させて拳にエネルギーをチャージした。
「喰らえ! ライトニングアッパー!!!」
『皇帝命レッ!?』
そのままエネルギーを込めた
『皇帝命令、攻撃、破壊!』
「チッ、アークシールド!」
『◼️◼️◼️◼️ー!』
なのでクリムゾンロベルガーは飛ばされた後そのまま飛行機能を使って空中に停止、お返しの様に両手から手裏剣光弾を地上にいるアークとセブンガーに向けて連射したのだ……それをアークはバリアを張って防ぎ、セブンガーの方は持ち前の装甲で耐えつつ口部からの小型ミサイルで反撃するが威力が低くて牽制にもならない。
……そこでアークはバリアで耐えながらブレスよりウルトラスパークを召喚、そのままバリアに隠れながら横から投げた上でウルトラ念力で弧を描く様に軌道を操作してクリムゾンロベルガーの側面から襲わせたのだ。
『皇帝命令、攻ゲッ⁉︎』
「やっぱり初見の攻撃に関しては結構通じるみたいだな……スペシウム光線!」
『◼️◼️◼️◼️◼️◼️◼️ー!!!』
その奇襲によりクリムゾンロベルガーの攻撃が止まった一瞬の隙を突いて、バリアを解除したアークのスペシウム光線とセブンガーのロケットパンチが相手に直撃して地上へと叩き落とした。
……それでも尚、異常な頑丈さを持つクリムゾンロベルガーは直ぐに立ち上がって戦闘を続行しようとするが、“どうせそんな事だろう”と思って接近していたいたアークは呼び戻したスパークをウルトラランスへと変形させて突き掛かって行く。
「セイッ! テイッ! テヤァッ!!!」
『皇帝命令、攻撃、破壊』
ウルトラランスによる突き・振り下ろし・薙ぎ払いを連続して見舞うアークだったが、格闘能力や反応速度まで強化されているクリムゾンロベルガーはそれらの攻撃を装甲の厚い部分で受け止めたり両腕による格闘で弾いたりして防いでいった。
それでもアークはランスによる連続突きを放って相手の装甲へと徐々に傷を付けていくものの、致命傷には程遠いと判断したクリムゾンロベルガーはそれを無視して破損した頭部を修復、連続攻撃が途切れた瞬間に頭部から光線を放ってみせた。
『皇帝命令、攻撃、破壊』
「ッ⁉︎ ウルトラディフェンダー!!!」
しかしそこはアークもさる者、今までの戦いから再生のタイミングと攻撃の予兆を把握していたお陰で発射の直前にランスをウルトラディフェンダーへと変形させて、それで咄嗟に受け止める事で光線を防御する事に成功していた。
「ぬぐぐぐぐぐぐぐ……!』
『皇帝命令、攻撃、破壊』
それでもクリムゾンロベルガーの光線の威力は凄まじく、ウルトラディフェンダーを両手で支えているアークですらも地面に足が僅かにめり込むぐらいの圧力を受けてしまっていた……だが、そこでアークは意を決したかの様に圧力に逆らって無理矢理一歩前進したのだ。
「ぐぐぐぐぐ……おおおりゃああああああああ!!!」
『皇帝命令、攻撃、ハカァッ!?』
そしてアークは全身のウルトラ筋肉に加え、身体をウルトラ念力まで使ってディフェンダーを押し込みクリムゾンロベルガーの光線の発射口へと密着させ……それによって光線のエネルギーを暴発させる事で相手の頭部を内側から爆発させて破壊したのだ。
……最も、そんな無茶の代償は決して安い物では無く、流石の光の国製ウルトラディフェンダーとはいえ高威力の光線を至近距離で断続的に浴び続けたせいで表面は溶解、他のモードへの変形機構も完全に破損して使い物にならなくなってしまっていたが。
「良くやってくれた、ウルトラディフェンダー……ここで決める!」
『コココウ……テイメイレッ!』
破損したウルトラディフェンダーに礼を言いながらブレスへとしまったアークは、そのまま大ダメージを受けて動きが鈍ったクリムゾンロベルガーを倒すべく距離を取りながら必殺光線のチャージに入った……非常に高い装甲と再生能力を持つこの相手には、最大威力の光線によって再生も許さず跡形も無く破壊するしか無いと考えての行動だった。
『コココココウゲキッ! ハカカカイッ!』
「なっ! コイツいきなり飛びながら辺り一面に無差別攻撃を!?」
だが、そんなメインカメラをやられて視界も効かず動きが鈍った状態になっても尚、クリムゾンロベルガーはその場での最適な行動として手裏剣光弾による周囲への無差別攻撃と、敵の攻撃の狙いを定めさせない為に即座の飛行によるランダム機動を始めたのだ。
……攻撃自体は出鱈目に放たれるのでそこまで脅威では無いが、高速かつランダムで飛行されてはチャージ時間が掛かる必殺光線を当てるのは困難であり、止む無くアークはチャージをキャンセルして出の早い
『◼️◼️◼️◼️ー! ◼️◼️◼️◼️ー!!!』
『ココウ……テイメイレイ! ココウゲキッ! ハカイッ!』
空を飛ぶクリムゾンロベルガーにロケットパンチを回収し終わって戦闘に復帰したセブンガーの小型ミサイルも放たれるが、遠距離戦用では無い故の狙いの甘さと、何より単純な火力不足で有効打を与えられなかった。
(マズイな、セブンガーも参戦したとは言え陸戦型の装備じゃ空を飛び回る赤ロベルガーには有効打を与えられん。……こうして時間稼ぎをされている間に向こうの修復はどんどん進んでるし……仕方ない、こっちも
現状を見ながらそこまで考えたアークは戦術を切り替えて空中に飛び上がりながらリバーススタイルへと変身、そこから得意の高速移動を駆使してクリムゾンロベルガーへと瞬時に接近した。
『コウテイメイレイ! コウゲキ! ハカイ!』
「遅い。大気圏内での飛行戦なら速度域に大した差は出ないんだよ! パームインパクト!」
そしてアークはランダムで飛び回るクリムゾンロベルガーの背後に回り込み、そのまま掌底を押し付けつつ強力な念力を発生させて吹き飛ばした……が、強化されているとは言え所詮は念力でしかないので吹き飛ばされるだけで直接的なダメージは無かった。
「だがそれは想定内! ウルトラフリーザー!!!」
『コウテイメイ令、コウ撃、破カイ!』
そうして体勢を崩したクリムゾンロベルガーに対し、アークは凍結光線を放って
……だが、クリムゾンロベルガーは頭部を凍りつかせて視界が効かなくなった状態でも、凍結光線が放たれた方向からアークの位置を逆算して光弾を放って来た。
『皇帝命レイ、攻撃、ハ壊』
(ぐっ⁉︎ リバーススタイルは耐久力も低いから攻撃に当たる訳には……後
その光弾を高速移動で回避するアークだったが、その結果としてクリムゾンロベルガーとの距離が離されてしまい凍結光線は中断されてしまった。
……ここまでの無茶な戦闘によって減った自身の残存エネルギー量から、残り戦闘時間はそこまで長く無いと考えていたアークは内心で焦りを募らせつつ何とか凍結光線による攻撃を続行していったが、それでもクリムゾンロベルガーの動きは止め切れずドンドン機能を修復していき……。
『残存ファルコン部隊一斉攻撃! ウルトラ戦士を援護しろ!!!』
『皇帝命令、攻撃、破ッ⁉︎』
そこに浴びせ掛けられたのは多数のビーム、撃ち放ったのは惑星ヤオトリの防衛隊が指揮する無人戦闘機達であった……彼等はアークがクリムゾンロベルガーの相手をしている間に残存戦力を集めて反撃の機会を伺っていたのだ。
そうして遠隔制御された無人戦闘機達は見事な編隊飛行によってクリムゾンロベルガーの光弾を躱しながらビームの雨を見舞って行く。
『皇帝命令、攻撃、破壊!』
『でもあんまり効果が無いですよ隊長! 分かってましたけど!』
『とにかく今は攻撃を集中させてロベルガーの注意を引くんだ! ……それと倉庫から引っ張り出した
『調整は終わりました! 今残った無人戦車に積み込んで現場に向かわせてます』
……とは言え、火力が足りない事には変わりないのでクリムゾンロベルガーにはダメージを与えられず、当然それは分かっていた防衛隊は牽制と時間稼ぎに集中していたが。
「有り難い! ……シルバースタイルに戻った上でアークスラッシュ!」
『皇帝命令、攻撃、破壊』
それによって注意が散漫になった所にアークの攻撃が炸裂するが、それだけやっても尚エンペラ星人を守る為に最後まで戦う事を前提にして作られたクリムゾンロベルガーは稼働し続ける。
「ええいっ! これでも駄目か! ……どうにか動きさえ止められれば……」
『……動きを止めれば良いんだな? ……ウルトラ戦士、アークと言ったな。何とかロベルガーを指定したポイントに叩き落とせないか? そうすればこちらの準備した兵器で少なくとも動きは止められる筈だ』
「! 分かった。任せてくれ!」
中々動かない戦局に歯噛みするアークに届いたのは惑星ヤオトリ防衛隊の隊長からのそんな通信だった……それを聞いたアークは即座に再度リバーススタイルへと変身し直してクリムゾンロベルガーに急速接近、そしてブレスから氷の剣を創り出して斬り掛かりながら指定されたポイントへと誘導して行く。
『皇帝命令、攻撃、破壊!』
「フリーズブレード! ほらこっちだ……今だセブンガー!」
『◼️◼️◼️◼️────!!!』
そうして無人戦闘機部隊と協力してクリムゾンロベルガーを誘導していたアークは、相手の注意が完全にこちらへと向いたタイミングで地上にいたセブンガーに攻撃指示を出し、それに答えたセブンガーは背中のブースターを全力で吹かせてロベルガーへと突撃していったのだ。
『◼️◼️◼️◼️◼️◼️────!!!』
『皇テガァッ!!!』
「よし、思った以上に上手くいった、セブンガーナイス! ……そこでウルトラ念力! 地上に落ちろ!!!」
この戦闘中に飛行機能は見せていなかった事もあって脳天から突撃したセブンガーは見事にクリムゾンロベルガーの横腹に直撃、そのまま錐揉み回転で吹っ飛ばされて体勢を大きく崩される。
……正直注意を引ければいいかなと思っていたアークもこれには内心ガッツポーズをしつつ、クリムゾンロベルガーを念力で捕まえて無理矢理指定されたポイントへと叩き落とした。
『……皇帝命令……攻撃……破』
『今だ! 超重特殊固形化弾、発射ァ!!!』
それでもクリムゾンロベルガーは立ち上がって戦闘を続行しようとしたが、そこに防衛隊の配置されていた無人戦車部隊が多方向から一斉に砲撃を撃ち込んだ。
……クリムゾンロベルガーのAIはこの星の通常兵器では自身に大したダメージを与えられないと判断し、それらを無視して上空のアークとセブンガーを警戒したが……その判断が仇となり、まるでトリモチの様に自身の身体にくっ付いた上で
『ハッハァァ! 見たかこれが惑星ヤオトリが誇る怪獣の肉体に癒着して超重力の重しとなって動きを封じる『超重特殊固形化弾頭』の威力よ!!!』
『通常弾の数十倍のコストが掛かるので、普通に通常弾が怪獣を倒せる威力になった後は使われなくなって倉庫に放置させられてましたけどね。処分するにも余計にコストが掛かるヤツなので』
『相手に超重量の物質を貼り付けるだけだから装甲の強度は関係ありませんしね! 物持ちが良くて良かったです!』
これまで良いようにやられ続けた相手に一矢報いた事で喝采を上げる惑星ヤオトリ防衛隊に対し、クリムゾンロベルガーはこれまでに蓄積したダメージも有って超重量の重しを排除する事が出来ずにもがくしか出来なかった。
……直後、そこにシルバースタイルに変身しながらアークが地上へと降り立ち、すぐさまブレスのクリスタルを回転させて必殺光線のエネルギーをチャージしていき……。
「これで終わりだ! アークレイショットォォ!!!」
『皇テェェェェェェ!!!』
エネルギーが収束された紫色のラインが出来る程にスパークする両腕をL字に組んだアークが、未だ動けないクリムゾンロベルガーに向かって必殺の『アークレイショット』を全力で撃ち放った。
「セェェェェェェヤァァァァァァッ!!!」
『コココココ攻撃! ハハハハハ破壊ィィィィ!!!』
……そんな全力の光線を受けても尚クリムゾンロベルガーは暫くの間だけ耐えて見せたが、それを見たアークがカラータイマーが鳴るのも厭わず更なるエネルギーを光線に込めて長時間照射し続けた事によって漸く耐久性の限界を迎え木っ端微塵に爆散したのだった。
流石にこれだけ大量のエネルギーを流し込まれれば、クリムゾンロベルガーの細胞の再生能力も修復装置と言えど機能を停止して完全に破壊されたので再生される事は無い……と、アークが念入りに確認して漸く戦いは終わったのだった。
『よっしゃァァァァァァァァァァッ!!!』
『再生反応無し! ざまァァァァァァァァァァ!!!』
『あ、他の地区に現れたヤツらも、その地区の防衛隊が救援に来たウルトラ戦士と共に倒したそうです』
『やったァァァァァァ!!!』
同じく完全なクリムゾンロベルガーの撃破を確認した惑星ヤオトリ防衛隊のメンバーから歓声が上がり、更に他の地点の襲撃も退けた事が広まって更なる大歓声が広がった……それを見たアークは満足気に頷きつつセブンガーを格納した後、そのまま空へと飛び立ったのだった。
「シュゥワッチ!!!」
『……ありがとう、ウルトラ戦士よ』
『もう行っちゃうんですか?』
『バーカ、戦いが終わったら颯爽と飛んでいくのがウルトラ戦士の様式美なんだよ』
『後は彼等も今は忙しそうですからねー。……これから事後処理がある俺達もですけど』
そうして防衛隊に見送られたアークが空の果てへと飛び去っていった事によって惑星ヤオトリでの戦いは終わったのだった……最も、エンペラ星人の配下に襲われているのはここまででは無く、また既に宣言から
あとがき・各種設定解説
アーク:今回は『ウルトラマン』のテンプレ的行動をやらせてみた
・尚、最後に飛んで行ったのはエネルギーが切れかけだったので、急いで大気圏外で回復させる必要があったから。
・ウルトラスパークはブレス内で自動修復中だけど一度本格的な整備が必要なレベルの損傷なので暫くは使えず、セブンガーもエネルギー充填で25時間使用不能と結構損耗している。
惑星ヤオトリの防衛隊:普通に真面目で優秀
・今回使われた超重特殊固形化弾頭は固体化した後に一時間程度で再びエネルギーに戻る仕様なのも倉庫行きだった原因、怪獣に有効な手段が無かった時代の苦肉の策という感じ。
クリムゾンロベルガー:本当にクソ強い
・戦闘能力は通常のロベルガーならタイマンでも十分倒せるアークがここまで苦戦するレベルであり、ウルトラ兄弟クラスですらも容易く倒す事は出来ない程の能力を持っていた。
・加えて単にスペックが高いだけでなく高い再生能力とAIの性能による技術や戦術面の能力も高いと言う一品……なのだが、本来は大量の戦闘兵器の指揮と連携による拠点防衛前提の期待なので、今回の様な状況では全力を出せたとは言えない。
・本来の運用法ならウルトラ兄弟含む宇宙警備隊達を相手にして尚問題なく防衛を成立させられると試算されて献上されたが、皇帝的には『それは余が自ら宇宙警備隊を殲滅するのと何が違うのだ?』と言う感じなので適当に使われた。
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