江戸川コナン?知らない子ですね!   作:宇垣秀康

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アンケートまで取った別作品のデータ飛び、ぼろちょんに貶されたので取り敢えず別作品でのリハビリです。
お付き合いくださる方は有難うございます。

ほんとにヘイト作品になる予定なので見たくないというかたには勧めませんし、感想で殴ってくるのは勘弁です。
ほんとに個人的な意見でコナンの周りが苦手なんです。


1.頼られる探偵は悪意を知らない。

 

 

日本で高校生探偵と言えば?

という質問が来れば大抵は「工藤新一」と答えるであろう。

中には「服部平次」や別の高校生の名前も上がるだろうが…

 

彼らは積極的に警察に協力し、警察が現場で見つけ出せなかった証拠を何処からか見つけ出し、何処であろうとその場で犯人を言い当てる。

元を辿れば様々な人物が昨今の高校生探偵の様に事件を解決に導いてきたが、解りやすいのは件の工藤新一の父親である「工藤優作」氏であろう。彼は自身の著書である人気シリーズ「ナイトバロンシリーズ」で有名な作家であると共に、警察に協力し謎を解くことで有名であった。

周りから見ればそれはまるでショーのように鮮やかで、警察を軽く蹴散らす痛快さや、加害者の身の上話を聞き、推理を一緒に解くという世俗の鬱憤を晴らすエンターテイメントのように扱われている。

そんな彼らに対抗して犯罪を犯す側もトリックを複雑にし、そのトリックが解かれたときは何処か納得しているのか自身の罪について全て自白するのだ。自身もショーの演者になるかのように…

 

しかし世の中そんなショーの様な事件だけじゃない。本当の狂っている人達との対応こそ探偵たちに求められる資質じゃないだろうか…

そして彼らの行いは自身に帰って来るということも教えなければいけないのではないだろうか。

 

ーとある新聞より抜粋ー

 

 

 

 

 

 

 

日中にも関わらずこんこんと雪が降る大津馬村はその雪の白さにパトカーや救急車のランプの色が反射し村が燃えているような色に真っ赤に染まっていた。

あちらこちらに警察が集まり、救急車は唇を押さえている大人や目を押さえている大人達が怒号を挙げている。

 

 

きっかけは村の排他的な考え方から来たいじめだった。東京から引っ越ししてきたその少女は余所者というだけでいじめが始まった。いじめを行った者たちは自身の家庭環境等から来るストレスも彼女にぶつけるようになった。

 

 

 

そして越えてはいけない一線を越えたのだ。

 

 

自宅にいた彼女の家族を暴行し動けないように固定しその家に火を放ったのだ。

 

残ったのは苛められていた女の子と火事の中唯一生き残った妹だったが妹は集中治療室に入り話も出来なかった。

故に警察は苛めを受け、家に居なかった少女に質問をぶつけたのであった。勿論現場でへたれこむ彼女を大きめの車の中で他人に聞かれないように

家族の中は不仲でなかったか?

家に燃えるようなものはなかったか?

等、所謂自殺や何か家庭に原因はなかったかという質問だった。この時点で彼女は家に居なかったことについて触れてはおらずこれから質問をしようとしていたとき、外から歓声のような大きな声が聞こえてくる。そしてそれに答えるようにカメラやテレビに向けて特徴的な髪の毛をした男の子が警察の制止を無視して車に向かって歩き

 

「安心してください。この事件は僕、工藤新一が解決します!」

と大声で答える。

野次馬は大声でまた歓声をあげるのだった。

 

 

ー少し前、工藤邸ー

 

自宅にて、部活を終えシャワーをしテレビを見ていた新一は暇であった。シャーロック・ホームズに憧れ、その解決力を警察から頼りにされている自覚もあるが、その事件がなかなか起きないのだ。彼と彼の父親は探偵を自称するがその資格は有していない。その為現場でたまたま事件に遭遇するか警察から協力依頼がないと謎と直接向き合えないのだ。

そうなった時、警察は実績をとり彼の父親に依頼する事が多く彼はそれを不服に思っていたのだ。

そんな時、テレビにとある村にて火事の中から家族の変死体が発見されたニュースを見る。面白そうだとわくわくして続報を見ていると自宅の電話にコールが掛かってくる。

いいところなのにと電話に出る新一

「あーもしもし?工藤ですが?」

「あ、どうも!群馬県警の山村と言います。工藤優作さんってご在宅です?いつもの協力依頼したいんですけども」

「今父は家にいるんですが仕事の締め切り前なんで明日とかにまた連絡下さい。(くそっ!また父さんかよ!)」

「えぇー困るよぉ。折角の大きそうな山なのに僕の出世のチャンスがぁ」

「父に伝えときますから、要件聞いときますか?」

「うーんそうだなぁ。最初に依頼したとなれば僕の株も上がるか…うん、頼むよ。と言ってもテレビでやってる火事の事件なんだけどね?」

「え!あの変死体の!?」

「うん、それそれ!それの犯人探しを手伝って欲しいんだけど!」

「やります!」

「へ?君が?何で?」

「僕は工藤新一!工藤優作の息子で探偵です!」

「あぁあの有名な!そうか!なら君も来てくれない?お父さんも来て欲しいけど君にも手伝って欲しいなぁなんて…」

「わかりました!」

その後合流場所など打ち合わせをし、父に事件について依頼を受けたこと、父親も来るように文章に残し彼は現場に向かった。

ちなみに母親は父と喧嘩をしているため自宅には居なかった。

 

新一はわくわくしながら現場に向かったのだ。彼を満足させる謎、それだけを楽しみに

 

 

 

ー現場ー

黄色い歓声を聞き警察は迷惑そうにするが、山村という刑事が勝手ながらも依頼したのを知り関係各所に連絡を取りながら探偵と情報を擦り合わせる。

そして生き残った長女に聴取をとっていることを知ると探偵は聴取に参加したいと言い出した。

遺族の感情も考え、落ちついてからと言うのだが山村と工藤は聴取を取っている現場に強行し、不躾な質問をするのだった。

 

 

「野咲春花さんですよね?」

「おい、山村!部外者連れてくんじゃない!」と、聴取を取っていた婦警が怒るが

「まぁまぁ!こちらは協力してくれる探偵の工藤新一君ですよ!先輩落ち着いて…ささ、工藤君ばばーんと質問しちゃってください!」

と、閉めきっていた車を開けたまま工藤を聴取に参加させた。

「それでは春花さん、何故あなたは現場に居なかったんですか?」

「それは…」

苛められていたからとは言えず言い淀む彼女に山村は余計な一言を漏らす

「案外君がやっちゃったんじゃないの?若いって怖いねぇ」

カッとなった彼女に新一は更に追い込むようなことを聞くのだった。

「家族だろうと殺す人はいますからね。じゃなければ何故家に居なかったのか言えるはずです」

彼女は頭が真っ白になり工藤と山村に襲いかかろうとした時、婦警や刑事たちに押さえられ泣くしかなった。

山村たちも襲われそうになり慌てたが、押さえられてるのを見て更に周りに聞こえるように彼女の疑惑を訴えたのだ。

これにより他の刑事たちから叱責を受け、現場から出るように言われるが山村を連れ立って父と合流するホテルへ向かいながらも少女への疑念を強める新一であった。

 

 

仕事を終えた父も合流し、警察にて調査をするなかで彼女が苛めを受けていたことを知り、学校にて先生たちからも調査を受けるなかで

「そんないじめは確認できない」

と返答があった。そこで新一たちは苛めを受けていたという嘘をでっち上げた長女が家族を殺したのだろうと推理したのだった。

彼の父はその推理を否定し再調査するよう山村以外の警察と話を進めるようだ。

そんな中、件の長女が行方不明になる

これで犯人は確定だと勇み足で彼女を指名手配するよう動く山村と新一。

そんななか、苛めをしていたとされる学生たちの変死体が続々出てくるのだ。

あるものは顔に釘を打たれパイプで滅多打ちにされ、あるものは口を切られ古井戸に落とされ失血死しており、またあるものはボウガンの矢が刺さった状態で池から発見された。

 

 

 

当然学生たちの親は警察や教師にどうなっているのか訴えるが返答は芳しくない。

そんな中、工藤優作は苛めがあったことの真実に行きつき、親たちを集め担任たちを追い詰める。

そんな中、担任は吐いた。彼女自身も学生時代苛めを受け、追い詰められた状態が当時を思い出させた。彼女は意識朦朧となっているが優作や親たちは彼女を責める。

 

そんな時だった。

担任はある保護者の目を潰した。目が嫌だった。彼女を追い詰める目が

別の親が担任の胸ぐらを掴む。

担任はその親の唇を噛みちぎった。口が嫌だった。彼女を責める口が

 

騒ぎになる教室で担任は優作に向かいふらふらと歩き出す。

後退る優作と離れる保護者たち

優作を壁に追い詰めた担任はにやぁと笑い

 

「楽しかった?追い詰めるのは?でもね、追い詰めたのはあなた何だからね?」

と、言ったと共に優作の右目と左耳を潰した。

 

複数人が恐れて固まっている間に担任は逃げる。

逃げる。逃げる。私は悪くないと

逃げた先で除雪車に引かれ、担任は原型を留めずこの世を去った。

彼女は最後までこの世を呪っていたのだろう。

 

 

 

野咲春花を探していた新一たちは唯一彼女を守ろうとしていた男にボウガンを構える彼女を見つける。付近には別の少女が血まみれで倒れており、既に現場は雪に血が染み込みまっかになっている。

新一たちが止めようとするも距離があり、新一は春花を止めようと近くにあった石を蹴った瞬間、ボウガンは発射され、男の子に刺さり、同時に新一が蹴った石が彼女に当たった。

新一たちは男の子を保護しようと女の子を取り押さえた時、刑事たちにいじめの実態と長女の祖父をボウガンで打たれた男の子が暴行していたことが判明したことが解る。

呆然とする現場に散らばった男の子の持ち物の写真のなかに家事で燃えた女の子の家族の写真があることに気づく刑事たち。

呆然とする新一たちに幽かに残った力を振り絞り女の子の口から漏れたのは

 

「やったよ…」

 

の言葉のみ…

彼女の復讐劇は幕を閉じ、彼女は安らかに眠ったのである。

 

 

 

 

 

 

 

今回の事件で蓋を開けて解ったことは、閉鎖的な環境下で発生した苛めと、学校による苛めの隠蔽、家庭不和からくる悪影響から発生したとんでもない事件であったことだ。

警察としても初動の段階で功名心を出した刑事が勝手に探偵に依頼したのが問題とされ、その探偵も功名心が出た高校生で間違った推理をしていたのは本人が大声でショーをしていたため周りに知れ渡っている。

いじめ被害者の祖父は自身の怪我が落ち着き、火事の唯一の生き残りであった妹も亡くなった事から、騒ぎ立てるのをやめるのを社会へ懇願した。その為メディア達からの攻勢はある程度落ち着いたが、警察や探偵たちへのヘイトは凄まじいものである。

 

 

 

警察は隠蔽しきれなかった。探偵と一緒に被害者を責め立て、最後まで追い詰めたの経緯もある。

 

探偵もすぐに開き直れなかった。父は相手のバックボーンを考えることを怠り、自身の推理に酔い、結果失ったものは自身の一部だったのだ。自身の戒めとするには大きな代償だった。

息子は、自身の勝手な思い込みを前提に推理を進め挙げ句は被害者にとどめを指した形になったのだ。

春花は警察たちが駆けつけた段階で既に男の子と殺しあいをしており、最後の力を振り絞っていた。そして止めと同時に石を当てられ緊張の糸が切れたのだった。

検死の結果、失血死ではあったものの新一が当てた石も当たりどころが悪く原因の一端と見られている。

本当は捕まってもおかしくないのだが周りの刑事たちがなにもしなかったことや今までの経歴からなんとか逮捕は免れた。

現場にて探偵が野次馬を煽ったことも問題になったが今までショーをネタにしてきた分マスコミたちもあまり強く責められなかったのだ

 

 

 

 

そして季節が変わり、世論がある程度落ち着き謹慎まで食らっていた自身の推理に絶対の自身を持っていた彼は直にこう考えるのだった

 

 

 

 

 

 

 

ー間違えた。くそっ!次こそは!俺が謎を解いてみせる!ー

 

 

 

 

 

 

 

 

次などない。

次などないのだ。

死んだものに次などない。救われなかったものに次などない。

次があるのは残されたもの。又は反省するものにだけ与えられるのだ。

今回被害を受けた探偵の父親は彼に色々教え込んだ。ヘリコプターの操縦、銃の打ち方。

ただ唯一他人のことを思いやれる優しさを教えることを怠ったのだ。

 

 

こうして世界は回り出す。

探偵を中心に回り出す。

彼の者が自身の手落ちからその身が小さくなってから

 

 

あるものは心に穴を開け復讐を誓い

またあるものはなにも考えず楽しむために

 

悪意は増幅し彼を襲う。

それは俗に自業自得ともいうがいつか彼も理解するだろう




ミスミソウ
悲しい話ですが好きなんですよね。ある程度話をボカして欠いてます。

優作が耳と目を潰された理由は
目は責める目、蔑む目が嫌いだから
耳は話を聞く気がないから
というところですね。苛めはその人のトラウマになりますから先生はいじめで無視される、陥れられるという経験がある以上そうなるかなと

暗い話全般になると思いますし毎回誰か痛い目見ると思う作品になるので本当にダメなら申し訳ありません。
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