江戸川コナン?知らない子ですね!   作:宇垣秀康

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私たちは悪人よ。これが私たちのやることなの



オムニバス方式で出来るのはコナンのいいところかもしれません。


3,We're bad guys. It's what we do.

ー空港出入口ー

コツコツコツ…

派手なハイヒールのなる音が響かせ歩く女性…そんな彼女の前に美女が立つ

 

「ハーイ!まさかこんな所であなたに会えるとは思わなかったわ!」

「ヤダァ!迎えに来てくれたの?イヤーン!私にはプリンちゃんという愛する彼氏がいるのに!」

「違うわよ!全くあなたが大人しくしてるよう見張れと上から言われてるの」

「え~!折角の異国で遊びたいのに~!」

「ハイハイ、観光には付き合ってあげるわ…」

「ヤッター!色々プリンちゃん達にお見上げ買っていかないと行けないのよねぇ」

「全く…貴方はもう少し危機感持ちなさいよ」

「え、何で?ここにはあの忌々しいコウモリいないし、まぁプリンちゃんいないからスリルもないけど…」

「全く…RUMはなに考えてるのかしらあなた達みたいな本当のヴィランと手を組むなんて…」

「多分製薬とかの技術が欲しいんでしょ?そっちのボスからアプローチしてきたのに酷い言い様!」

「あぁ、なるほど…まぁいいわ。それで?ホテルに荷物おいたら何処へ行きたいのかしら?」

「そうね…最初はベルツリーかしら!

あ、さっき失礼なこと言ったんだからご飯は奢ってよね!

スシーテンプラー!」

 

「はいはい…全く何をしに来たのやら」

「決まってるじゃない! 仕事よ、し・ご・と!」

 

 

 

 

 

 

ー阿笠宅ー

その日は夏休みも入りたての暑い日だった。

工藤新一、もとい江戸川コナンと元太、光彦、歩美の少年探偵団たちは阿笠博士の家で宿題をしながら話をしていた。

 

「しっかりあちーなぁー」

椅子に座りだらける元太。宿題は進んでいない。

 

「ホントだよねぇ歩美日焼けしてお肌真っ赤になっちゃう」

宿題をしながら自身の腕を見て赤くなっているのを気にする歩美。宿題は順調に進んでいる。

 

「しょうがないですよ。今日40°越えるってやってましたから…」

ジュースを飲んでいる光彦。宿題はある程度終わっている。

 

「オメーらが早く終わらせたいから手伝ってって行ってきたんだぞ。早く終わらせて自由研究の話しようぜ」

宿題は既に終わっており団扇を扇いでいるコナン

 

「あら、早く終わらせたいなら教えてあげたら?天才の江戸川コナン君?」

つっけんどんな言い方をする灰原哀。もちろん宿題は終わっている。

 

元太「そうだぞコナン教えろよ!これ終わらないとかぁちゃんに怒られんだぞ!」

光彦「いや、元太君が怒られるのは知りませんが…今のうちある程度進めないと遊べませんしね。」

歩美「もう!博士ったらこんな時に私たちに出ていけなんて冷たいんだから!」

と憤慨する歩美と焦っている元太と光彦。

哀「仕方ないでしょう?仕事のお客さんが来るんだから。しかもよく博士がお世話になってる企業の人が来るんだし、子供がいたら進む仕事も進まないわ。」

そう、今日は博士が研究で作った特許を使い商品を開発している企業から社員が来て新しい商品の開発について打ち合わせるのだ。その為子供たちは約束の時間前には帰るよう頼まれている。

元太「けどよー別に俺らがいても話くらい出来るだろ?けちくせーな」

光彦「そうですねー。僕らが意見をだして更にいい商品を産み出せるかも知れないのに!」

歩美「そうだね!ならね!歩美お外で日焼けしないクリーム作る!」

コナン「おいおい…わかってんのかね…」

 

盛り上がる三人に呆れるコナン。そして優しく諭す哀

 

哀「あのねあなた達。これは博士と企業との秘密の約束なの。開発前の商品が何処かで話を聞いた別の会社が真似したりして博士と企業が作ったものが売れなかったら誰が悪いのか責任問題になるの。そんな秘密の話をしてるところに私たちがいたら誰が責任を取るの?」

元太「難しい話はわかんねぇよ…」

光彦「灰原さん!僕たちが喋ると思ってるんですか!」

歩美「酷いよ哀ちゃん!私たち約束守れるもん!」

哀「そういうことじゃないのよ。もし何処かから話が漏れだしたら一番疑われるのは関係ないのに話し合いの場にいた私たち。そしてその責任はあなた達の親と博士に負うのよ?それもとんでもない金額をね?小嶋くんはこれから先ずーっとうな重食べられなくてもいいのかしら?」

 

憤る三人を諌め分かりやすく説明した灰原になんとか納得した一向。(一人は「うな重が…食えなくなる…」と更に落ち込んでいたが)

 

「まぁ博士の発明がうまくいったらそれこそうな重でもおごってもらおうぜ!」

と励ますコナン

「ははは…頑張るがこの人数のうな重は勘弁して欲しいのぉ…」

と特徴的な髪型をした阿笠博士は何時もよりおしゃれに気を配っているように見えた。さらに白衣もクリーニングに出しピシッとノリの効いたものに変えていた。

元太「お!博士!何時もよりパシッとしてるな!」

光彦「そうですね!なんかこう…出来る博士みたいです!」

歩美「ほんとほんと!お客さんまだでしょう何でそんなに早く準備してるの?」

阿笠「ははは…お主らなかなか酷評じゃの…

まぁ早く準備しておいて損はないからのぅ。ましてや今日来てくれるのはワシの商品を気に入ってくれて改良すれば大量購入を予定してるお客さんじゃからのぉ!」

と子供達に自慢する博士であった。

それをまたさめた目で見ているコナンと哀

哀「そんなこと言って…今日来る予定の研究員の人が美人だから緊張してるだけよ。」

と、博士がご機嫌の理由をバラす哀。

阿笠「ちょっ!哀くん!ワシの威厳が…トホホー」

元太「まじかよ!どんなねーちゃんなんだよ博士!」

光彦「そうですよ!気になります!」

歩美「歩美もー!」

一瞬で話の流れが変わり、前に商品を納めたときに取った写真を見せる博士。

そこにはブロンド髪を靡かせ、目もぱっちりと大きい、少し小柄の女性が写っていた。

元太たちは美人だと褒め称えているなか博士が簡単に彼女のことを話す。

 

阿笠「彼女はハーリーン・クィンゼルさんと言ってな?昔アメリカのお医者さんじゃったんじゃが、今はとある企業で開発を担当しておっての?なかなか可愛らしい発明をしとっての。ワシが少し協力してあげたら気に入ってくれての。それから協力しておるのじゃ!」

光彦「でもお医者さんから発明家ってなんだか不思議ですね…どんなの作っていたんですか?」

阿笠「いやの?今の社長さんと彼女が一緒に作っておったのが病気や心の病で口を動かせなくなった子供達を一瞬でも笑わせられるスプレーだったり花の形をした押すと水が出てくる胸飾りとかじゃの。病気で苦しんでいる人達を笑わせたりする商品を造っとったぞい?」

歩美「へぇー!おもしろーい!ねぇ博士、歩美その人にお話聞いてみたーい!」

光彦「そうですね!なんとかならないんですか博士ー?」

子供達の催促するような視線に困る博士。

その後ろでコナンと灰原は自分達の敵である組織の人間かどうか小声で話し合っていた。

コナン「なぁ灰原、そいつって黒の組織の構成員じゃねぇだろうな?」

哀「ないわね。」

コナン「なっ、なんでそんなこと言いきれんだよ…医者から開発者って怪しすぎんだろっ!」

哀「あのね、そのクィンゼルさんていう人はあなたが小さくなる前から博士と交流があるのよ?それに組織にいた頃彼女の名前を暗殺予定の一覧のなかでみたことあるわ。

優秀な医者であったのにあっさりと開発者になって成功してるのが妬ましいって思ってる人からの依頼があったらしいわ…

逆にあなたは知らないの?お隣さんでしょ?」

 

コナンはなにも言い返せない。自身の最大の敵はコナンや灰原を追い込むためならなんでもしてくるような気がしてるからだ。

 

そして自分の疑った相手がそうではないとはっきりと言いきられた時、意固地になるのも変わりなかった。

被害者は自身が産んでいることを理解しようともせずに…

 

 

「あ~!わかったわかった!わしからも子供達と話が出来るか聞いてみよう!しかし仕事のことは別じゃ!仕事が終わり次第彼女に確認をし、君たちと合流する!それでいいじゃろ!」

子供に押しきられる形で阿笠博士は仕事相手との彼女の交流の場を作れるか確認することを約束した。

そして約束の時間が迫っていることもあり子供達に退去をさせ部屋の掃除をして客人を待っていた。

 

 

 

 

 

 

 

暫くすると赤いランボルギーニが敷地に入ってくる。

そこから降りてくるのは先程子供達に見せた写真の中の人物、ハーリーン・クィンゼルだった。

車から降りたハーリーンは阿笠に向かって走りだし抱きついた。

ハーリーン「Hi!お久しぶりデース!Mrアガサ~!」

阿笠「おぉ!久しぶりじゃノー!元気そうで何よりじゃ!」

彼女の開発に行き詰まったことを解決してから彼女は彼氏である社長に誉められ嬉しくて阿笠には感謝しっぱなしなのである。

阿笠にとっても姪っ子のような感じにさえ感じるようになっており、先程少年探偵団たちが邪推したような邪な気持ちではなく、小綺麗なそしてお洒落なお爺ちゃんとして見られたくて背伸びした結果であった。

 

ハーリーン「あら!Mr?お洒落なシャツ着てるじゃない!折角のブランド品を白衣で隠すなんて勿体無いわ?」

阿笠「そういう君だって派手な格好しとらんじゃないか…」

ハーリーン「それがね?Mr.Jから『仕事の時は落ち着いた服を着ときない?』って言われちゃって…ましてやジャパンならなおのことレーギサホーってうるさいでしょ?堅っ苦しくて私はジャパンには住めないわね」

と落ち着いたブルーのスーツを着た女性は茶目っ気たっぷりにお爺ちゃんに甘えるように話す。

 

阿笠「なるほどのぉ…ハーリーンくんも落ち着いたのじゃなぁ…社長とはまだ結婚はしとらんのかの?」

ハーリーン「そうなのよ!聞いてよMr!彼ったら…」

 

話が長引きそうだったので彼女を家にいれお茶とお菓子を出し、愚痴を聞いていた。

ハーリーン「…てことなのよ、うーんざり。」

阿笠「ふぉふぉっふぉ…なかなか男女の関係は上手くいかないものじゃのぉ。あ、そうじゃ。ハーリーン、ワシへの依頼とはなんじゃったんじゃ?説明難しいと言うことで直接話すも日本に来たはずじゃが…」

 

と、仕事の話に戻した途端お菓子を食べていたハーリーンは慌てて車に戻り開発途中であろう物を見せてきた。

 

ハーリーン「そうだったわ私この為に来たのに…Mr?これを街のあちこちにつけて時間になったら一斉にスプレーを噴射っていうのをしたいのよそれこそオフィスの窓や協会の高いところに取り付けて、他にも踏まれるような足元のところにも付けたいの踏まれても壊れないような…時間指定とか強度はクリアしたんだけど高いところに取り付けるにも一人で届かないところとかにもつけたいし…それにスプレーの噴霧も範囲が狭くて…もっとこう…町中がスプレーの霧に包まれる!みたいにしたいんだけど出来ないかな?街のパーティーの目玉をMr.Jが引き受けちゃって…子供達も楽しみにしてくれてるんだけど…」

 

長文をしゃべった彼女は少し落ち込んだ様子を見せる。

それを見て阿笠は

「大丈夫じゃよ。高いところはわしの新作の伸縮自在ベルトを使ってみよう。片方を高いところに引っ掻ければボタンひとつでほほいのほーいじゃ!」

と解決策を示す。そうするとうっすらと涙すら浮かべていた彼女は

その目を爛々と輝かせ阿笠に抱きつく!

「ありがとー!これでMr.Jの顔を潰さずにすむわ!」

そのからは改良と金額の擦り合わせ、伸縮自在ベルトの試作品を渡すといった一連の流れが終わり、仕事が終わった。

 

「うんこれでオールクリアーね!ありがとMr!」

納得のいく商品が出来たようで満足そうな彼女は阿笠と握手をし、車に荷物を詰め込み帰り支度を始める。

そこで子供達との約束を思いだし少し慌てた阿笠は彼女を食事に誘うのだった。

「そういえばハーリーンくん。君の研究に興味持った子供達がおっての?良ければその子達と少し話をしてくれんかのぉ?」

そういわれたハーリーンは手を止め、少し考えるように唇に手を当て考えるようなしぐさをし、返答を返す。

「ごめんなさいMr…これから別の仕事に向かわなきゃならないの 。今回のジャパンへの出張で片付けたいことはたくさんあるからあまり時間もないの。ごめんなさいね?」

と、長話込みで予定を立てていたのかと少し呆れながらも阿笠は仕事ならしょうがないと彼女を送り出した。

帰り際、彼女は阿笠に言い残す

「それじゃMr!成功したら喜んでる写真を又送るわ!またMr.Jが怖い格好するかもしれないから泣き笑いしてる顔かもされないけど!」

そうなのだ彼女から送られてくる治療を受けた患者たちは泣き笑いをしているが治療前だという写真と比べるといい顔をしているのだ。

彼女の車が見えなくなるまで阿笠は手を降り、見えなくなると子供達にどう伝えるか悩むのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーランボルギーニ内ー

 

 

「あー疲れた… もうこんなだっさい服さっさと着替えなきゃ!」

人気のない場所に車を停め、運転していた女性は突然洋服を脱ぎ出した。そして際どいホットパンツ、豊満なボディーを隠しきれていないピチティーをきて髪の毛をツインテールにする。

ダッシュボードに入れておいたお気に入りのガムを口に含み、爆音で音楽をかけだす。

そして車のタッチキーを操作し車の車体の色をパープルに染める。

彼女が地元ゴッサムから彼氏におねだりして持ち出したものだ。

車のナンバーも不規則に動いたと思ったら別の番号に変更している。無駄な科学力だ。

お気に入りの曲にお気に入りの味、お気に入りの洋服を着て彼女は満足だった。そして彼の計画に必要なアイテムも作れたのだ。

彼の役に立った!

そう思った彼女はおもむろに車のサンバイザーを下げ裏に挟んでおいた彼の写真を潤んだ瞳で見つめる。

おもむろに口紅を濃くしたかと思えば何度も写真にキスをする。幸せそうに。

うっとりと見つめていたが仕事を思いだしその格好のままで運転を始める。

キスマークの沢山ついた写真の彼は

 

白いメイクをし、緑色に髪を染め、不敵に笑っている。

 

「Mr.J…」

運転をしている女性はガンガン流れているロックのなかで彼の腕のなかで抱かれ、愛の言葉を囁かれている妄想を膨らまし、首都高を爆走するのだった。

 

 

 

 

ーとある無人の倉庫ー

 

「…ッチ!おい、ベルモット本当に来るんだろうな?」

と、長髪で銀髪、鋭い目をした男がブロンドの髪をした女性を恫喝する。しかし女性はというと柳のように追求をかわすのだった。

「知らないわよ。あの子、今日の仕事はあなた達とは関係ないから表の仕事まで口突っ込まないで!何て言って私たちの監視を振り切って仕事にいったのよ?彼女の彼氏からRUM宛に「女のケツ追い回して楽しいか変態野郎!」って電話まであったから手出し出来なかったのよ責めるならRUMを責めて?」

というと、長髪の男は舌打ちをし、帽子を深くかぶり直し、タバコを口に咥えた。

彼の付き人のようながっしりとした体型のサングラスをかけた男がすぐにタバコに火をつける。

待ち人は来ない。

空気が悪くなるなか、肌は浅黒く金髪をした若い男性が話を切り出す。

「あの~、僕はどうしたらいいんでしょう?ベルモットから突然呼び出された為、何がなんだか…説明してくれません?ウォッカ?なんならジンでも構いませんが…?」

ジンと呼ばれた長髪の男は舌打ちをし、ウォッカとベルモットに説明するよういい立ち去った。

「ベルモット、バーボンにゃなにも教えてねぇんですかい?」

「えぇ、だって呼んだのも私の思い付きだもの。探り屋さんは彼女からどれだけ情報を取れるか、気にならない?」

「そりゃいいや、あのヤベー女からなんか聞き出せたら兄貴もお前を少しは機嫌を直すかもなぁ!」

とクスクス笑い出す二人と訝しげに状況を見極めようとするバーボン。

バーボン、もとい降矢は公安警察である。黒の組織に潜入捜査をし、重大な幹部であるジンに好まれていないことも理解している。ここで少しでもポイントを稼げるのならと心のなかでうきうきしている。

「わかりました。取り敢えず今から来るのは女性でお話をしてその人から情報を得られればいいんですね?探り屋と揶揄される僕にぴったりの仕事ですね」

と笑いかけると、更に二人は大きく笑い出す

「えぇ!えぇ!お願いするわバーボン!?」

「頑張ってくれよなバーボン!?骨は拾ってやるよ!」

まるで失敗することが見えているような言い回しにカチンと来たが成功させればいいんだと切り替えるバーボン。

暫くするとジンも戻ってくる。すらと遠くから車の爆走する音と大音量のロックが聞こえてくる。その音は段々と大きくなり倉庫の入り口をぶち破りパープルに染まったランボルギーニが入ってきた。

ブレーキの音が響くとバーボンの目の前でなんとか車は止まった。エンジンを停めたのか音楽も止まり、静寂が訪れる。そんな中、ランボルギーニのフルスモークの扉が開き女性が降りてくる。

ピッチリとしたサイズ小さめのTシャツ

もうお尻がはみ出るのではないかというホットパンツ

そして髪の毛をツインテールにしている女性

 

カツカツとハイヒールが響くなら彼女は飲み物を飲みながら手にはお菓子を抱えている。

少し黙って回りの様子が芳しくないのを見て誤魔化すかのようにおどけた口調で飲んでいた飲み物を前にだし

「は、ハーイ!…時間には間に合わなかったけど…タピオカミルクティ…飲む?」

 

完全に空気を読み違えた発言であった、ジンとウォッカ、ベルモットは呆れるなか、タピオカミルクティを差し出されたバーボンは呆気にとられていた。

 

「さぁ取り敢えず仕事の話だ。頼んだもんは持って来てんだろうな…

 

 

ハーレイ?」

 

ジンは呆れながらもさっさと仕事を終わらせるため頼んでいたものを渡すように伝える。

ハーレイはぶつくさと文句をいいながら品物を渡し、現金も預かった。

バーボンはハーレイという単語が何か思い出せなかった。一人思考の海に陥っていると

「そういやこいつがお前と話したがってたぜハーレイ?」

「そうね、今日は彼が相手になってくれるわよ?」

「ほう、そりゃいい頼んだぜバーボン…」

ウォッカやベルモットが茶化しながら車に戻るのを見てジンも少し面白そうにウォッカの運転する車に戻った。

 

差し出していたタピオカミルクティを飲まないのを見てまた自分で飲みだしたハーレイはバーボンを覗きこむ。

 

「な、なんでしょう?僕の顔、そんなに珍しいですか?」

自分の顔が整っている自覚があるバーボンは結局女か…と心の中で軽く観出した途端、

「つまんない顔してるね…」

と呟かれる

「は?」

また呆気にとられるバーボン。ハーレイは構わず好き放題いい放つ。

「なんていうかイケメンですよ?僕に惚れるの当たり前って顔してる。気持ちわるっ。あなたが苦手な顔のやつがそんな事思ってたら気持ち悪いでしょ?そんな感じ。

なんか僕は正しいんだ!ってかんじが私の嫌いなやつそっくりウゲー思い出したら吐きそう…ゲロゲロー…」

言いたいだけ言うと彼女は気持ち悪そうにバーボンを見ている。

少しムッとなりながらもバーボンは情報を引き出そうと頑張ることにした。

「失礼なお人だなぁ…まぁ、合う合わないがありますから何も否定はしませんが…

さっきジンと取引していたのは何です?」

既にバーボンを見ることをやめ、お菓子とジュースを飲み食いし出していた彼女はあっけらかんと

「爆弾よ?特別製のね?」

と答える…

バーボン「ば、爆弾!?」

ハーレイ「そうよ?割りと面白くできたから売りに出したらこの組織が買ってくれたの!」

バーボン「それはどのような!?」

ハーレイ「えぇ…さっきの目の鋭いお兄さんに聞いたら?」

バーボン「彼に僕は嫌われているから教えてくれませんよ…」

ハーレイ「えぇ!いっそ迫ってみれば?『僕の体をあげますから』って!あのごっつい野郎より絵になるわ!」

バーボン「いやそれは…ところで中身が知りたいのですが…」

ハーレイ「えぇ、ノリ悪いのね…なおのことおーしえない!」

バーボン「貴女は爆弾でどれだけの被害が出るのか分かっているのか!中身を!教えてくれ!」

 

焦るバーボンは大声で責め立てるようにハーレイに訴えた。

それを見たハーレーは少し驚いたような顔をするが、すぐに冷めた目で彼を見るようになった。

 

ハーレイ「…あ~あ冷めちゃった。そんだけ気になるなら教えてあげるわ。」

 

バーボンを見ながらにやにやとするハーレイを見て降矢もイライラしていた。

彼の本職である仕事に関係するのではないかとハラハラしているのだ。

 

ハーレイ「中身わね…」

顔をズズイッと降矢に近づけ、

 

 

 

 

 

 

「おーしえない!」

どこからか出したバラの花が水鉄砲になっていたのだろう、降矢は突然水をかけられた。

ハーレイは降矢が驚く顔を見て楽しそうに車に戻りエンジンをかける。

「おい!待てっ!」

慌てる降矢だが車の奏でる爆音で自身の声が届いていない。

彼女は少し音楽のボリュームをさげ彼に言葉を投げ掛ける。

 

「やっぱ気持ち悪いよあんた。ほーんとバッツそっくり…自分は正義の味方でございって顔してるけど、こんなとこにいる時点で同じ穴の狢だよ。

あ、最後に聞きたかったこと教えてあげるわ中に入ってるのはガスよ?でも安心して?笑顔になるだけのガスだから…うふふ貴方も笑ったらsmile!」

 

 

それだけいい放つとハーレイは去っていった。

 

少しして正気を取り戻した彼は自分の部下に指示を出す。

 

「ハーレイと言う女を調べろ!そして ガス 笑い というキーワードで過去に問題がなかったか調べてくれ」

 

電話先の部下は少し戸惑った様子で上司と会話をする。

「あの…降矢さん。あります」

「でかした風見!すぐに僕の端末に情報を送ってくれ!」

「いやあの!…これは公安だけに負える問題じゃないです。」

「っ!どういうことだ風見!」

「ガス、笑いというのは…恐らく笑気ガスです。アメリカのゴッサムという都市で数年前に発生した事件で、そのガスを吸うと笑いが止まらなくなりそのうち酸素が足らなくなり笑顔のまんま死んでいくという恐ろしいガスだと思われます。」

「なん…だと…」

「そしてそのガスを造りだし…街にばら蒔いたのが…

 

 

 

 

キリングジョーク「ジョーカー」

彼の娼婦 「ハーレイクイン」

 

 

です。

どちらもアメリカのS級犯罪者です。捕まえるとなるとアメリカからの協力も考えて…「…けるな」…?ふ、降矢さん?」

 

降矢はキレていた

「ふざけるな!そんなやつが何故日本へ?そんな情報回ってきていないぞ!?どういうことだ…

…風見すぐにCIAに連絡しろ。FBIはダメだ。確認が取れ次第僕に連絡しろ。わかったな!」

そう言うだけ言うと乱暴に電話を切り、自身の車に飛び乗りセーフハウスにて情報を整理するのだった。

自身に付けられた盗聴器に気もつかないくらい慌てていたのだった。

 

 

 

 

 

ーランボルギーニー

「あ~あやっぱポリスよね…気持ちわるかったのよねぇ…」

盗聴器をつけたのは一瞬、近寄り水をかけ、驚いた隙につけたのだ。

「やっぱあのハゲのやつ、貰っておいて正解だったわ…」

ゴッサムで悪事を働いていたときデッドショットというヴィランから使えそうなアイテムを巻き上げたのだ。今回使用したのは超小型盗聴器。

独り言を言った後、むなしくなってきたハーレイはボリュームをあげホテルに向けてスピードをあげるのだった。

 

 

信号でふと止まったときサンバイザーをおろし、また彼の写真にキスをする。

 

「待っててねプリンちゃん…ハーレイがもうすぐ帰りますからね…」

 

信号が変わりゆっくりとしたスピードで動く渋滞を見てうんざりしたハーレイは歩道をスピードを出し走り始めた。

 

「でも帰る前にお土産用意しなきゃ…うん!そうよね!」

 

歩道を走る車を避けて人が慌てふためいている。暫くすると進路をパトカーに塞がれた。

 

「こらー!降りてきなさい!これだけの騒ぎになってんのよ?運転手のあんた覚悟できてんのよね?スモークまで貼りやがって…車検も通ってないだろこれ!いいから降りてきなさい!」

ロン毛の婦警が怒鳴っている

その後ろに小さく2つ髪を結んでいる若い婦警が同行している。

彼女らは降りるように責め立てる。

 

 

 

悲しくなってきたハーレイはまた彼の写真を見る…

彼が笑いかけてる気がする…

彼の声が聞こえる…

 

「my sweet 」

ハーレイはまた写真に口づけするそれを激しく…

 

 

外では降りてこない運転手にキレた婦警がドアを割ろうとするのを止められていた。もう一人の婦警は応援を呼んでいるのだろう…

 

 

ハーレイはもう悲しくない。

だって彼に愛されているから!

邪魔なものは排除すればいいから!

 

停まっていたランボルギーニのアクセルを思い切り踏み込み後ろに下がる。回りの野次馬が突然動き出したランボルギーニに引かれようが関係はない。

だって愛があるから!

少し下がったランボルギーニは更にスピードをあげ正面のミニパトに突っ込む。

 

止まらない。

彼女は愛があるから止まらない。

 

また、周りがどれだけ迷惑を被ろうが気にしない…

だって

 

 

 

 

 

 

 

 

We're bad guys. It's what we do.

私たちは悪人よ。これが私たちのやることなの

 

 

 

 

 

ハーレイは逃げ切りホテルに入る。

車体の色もナンバーも戻し翌日には帰るのだった。

 

 

 

降矢がハーレイの帰国を知ったのはゴッサムで悪事を働いていることがわかってからであった。




まぁ、布石の話ですかね

阿笠博士の研究って悪事に使おうものならいくらでも使えますよね…

今回ハーレイが作っていたものはバットマンに出てくるスケアクロウというヴィランの恐怖ガスの話につながるという設定です。
無自覚に犯罪に荷担してるんですねって感じ。
ジョーカーってどっかで大きな会社立ち上げてても可笑しくないですよね。ジョーカーフィッシュの話とかどう考えても個人でやってるようには思えないんで、ヴィランのフロント企業があると思ってください。

阿笠博士の手元にある写真は恐怖ガスの被害者を笑気ガスの検体 にしたときのビフォーアフターです。つまりどちらも苦しんでいたんですね。

ハーレイのイメージはアニメ版に私服が映画版って感じですね
ジョーカーはアニメのイメージが強すぎるんゴねぇ…



安室さんというか日本がハーレイの入国に関して関知できなかったことに関してはフロント企業の勤め人としてのハーレーンとしての戸籍を使用したと考えてください。
じゃないとルパンは飛行機に乗れないし、コナン世界が崩壊します。

車の車体の色が変わるのは未来のテクノロジーとかいうので一時期Twitterとかで流行ったやつです。

次は優作の話とか書けたらなと…
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